記録ID: 4429460
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無雪期ピークハント/縦走
十勝連峰
疾風流れて火星と花星がクロスマッチ(^○^)
2022年06月25日(土) [日帰り]
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体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 08:49
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,492m
- 下り
- 1,481m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 8:48
距離 16.1km
登り 1,492m
下り 1,492m
16:20
ゴール地点
天候 | 晴れ だけど 山頂部がガスガスの強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
札幌の自室〜R275・R12〜岩見沢※1〜桂沢湖〜R472・道道135〜富良野〜道道291・966〜望岳台※2 【駐車場】 望岳台(詰めれば約40〜50台、無料、キレイなトイレ有) 【復路】 望岳台〜白銀温泉※3〜道道966〜美瑛町中心部※4〜R237〜道道213・1160〜旭岳ビジターセンター※5 ※1:食糧調達(トライアル) ※2:前夜車中泊 ※3:温泉 ※4:食糧調達(DZマート) ※5:次山行のための車中泊 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【望岳台(a)〜吹上温泉分岐〜雲ノ平分岐(b)〜十勝岳避難小屋】 駐車場からほぼ樹林限界。 緩斜面のガラの裾野をゆったりと直登して徐々に斜度は上がりながら避難小屋に至る。 【〜昭和火口】 小屋からは急登っぽくなり、溶岩肌の斜面は小刻みなジグザグ。 登り切ったところが昭和火口のお鉢。 【〜△十勝岳】 太い火口壁歩きから十勝岳主峰の溶岩裾野の尾根歩きへ。尾根の両翼は幅広い雪渓。 ラストは硫黄の薫に包まれながら急斜面を詰め、山頂からは360℃の大展望。 ※硫黄流を吸い込まないように留意。 【〜△平ヶ岳〜△鋸岳】 火星のようなエリア。 十勝岳から溶岩原に下ったら緩くて広い平原のような尾根を行く。ガレた砂漠のような中を緩く緩く登り返して平ヶ岳。 ザレザレを下ったコルから雪庇のように張り出した岩峰(鋸岳)へ登り返すがピーク手前まで。ピーク上に立ったら足元が壊れそうな錯覚になると思う。 【〜△美瑛谷1稜の頭〜美瑛富士分岐〜△美瑛岳】 ルートは鋸岳ピークの岩庇帯を避けて、南東への派生尾根を標高差100m程度直下してから北東にトラバース調で下って美瑛岳とのコルに至る。 岩稜尾根の登り返しは尖った尾根上を避けるようにトラバース調で3稜・2稜を巻ながら1稜の頭まで登るが、後半から高山植物たちが小さな花で岩を彩りはじめる。十勝岳の花の百名山ってのは美瑛岳のおかげじゃないのかと思うほど。 尾根上ルートは美瑛富士への分岐手前で巻きに入り、分岐を通過してから再び尾根上への登りルートとなって古い火口壁にあたる最高峰に至る。 【〜美瑛富士分岐】 右手に火口跡を見下ろしながら岩稜尾根を一気に下り、途中から灌木帯に入る。何度か灌木が切れるが、美瑛岳を振り返ると岩稜&灌木の山肌の上に尖鋒の絵となって実に美しい。 美瑛富士からのトラバースルートとの合流点(沢だが雪渓になっている)から見上げるのが最も傑作かな。 【〜ポンピ沢〜函沢〜雲ノ平】 ハイマツの尾根トンネルからポンピ沢側への斜面下りは結構な急斜面。下り終えた沢は残雪が被ってるが、すぐ上流まで溶けていて徒渉点の下は暗渠。いつ割れるかとヒヤヒヤしながら一気に通過。 そろそろ上流側の流れの上をステップで行った方が良いが、流れの幅が広いのが課題。 ゆっくりな登り調のトラバース路は雪融け水で小川状態。函のような沢を徒渉するが、今は雪渓状態なので問題ないが、融け終えたらけっこう下るのだろう。ここからも登り調のトラバースで、3回程度広い雪渓をトラバースする。 エゾコザクラ・エゾノツガザクラたちが足元を彩りはじめ、太い尾根を巻いたあたりが雲ノ平。北アルプスの同名場所とは全く異なる景観だが、広い北海道をゆったり見渡せるので心地は良い。 【〜(b)】 緩めの尾根を十勝岳避難小屋のちょい下分岐まで下る。 この区間から高山植物は、白・黄色がメインになる。 【〜(a)】 往路と同じ区間だが、せっかくなので泥流分岐側の不人気ルートから下った。 もちろんこっちもゆるゆるな裾野で、カラフトイソツツジやエゾノマルバシモツケたちが咲き乱れている。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 白金温泉が最寄り。宿泊施設・日帰り施設がいくつかある。 ・白金国民保養センターを利用。 (300円、アメニティ無し、ドライヤー無し) (地元客・登山客が少々。昭和&平成初期感満載の施設。熱めのお湯でゆっくりできる) 【買物】 何もない。 途中でオートキャンプ場を兼ねた小さな道の駅があるくらいで、美瑛中心部(20km以上)まで商店はない。 |
写真
【十勝岳〜美瑛岳・縦走路】
行き会った人が言った「火星」がしっくりする景観(゜◇゜)
火山をつなぐ太い火山砂の尾根の向こうの平ヶ岳を越していく。三国山脈の同名の山とは全く共通点がないね〜
行き会った人が言った「火星」がしっくりする景観(゜◇゜)
火山をつなぐ太い火山砂の尾根の向こうの平ヶ岳を越していく。三国山脈の同名の山とは全く共通点がないね〜
装備
個人装備 |
ザック:チャチャ35
靴:ツォロミー4
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感想
『疾風流れて火星と花星がクロスマッチ(^○^)』
6/25(土)、十勝火山群主峰の“十勝岳”〜先輩格の“美瑛岳”を周回し、風と雲が目まぐるしく疾走する中で次々に変る空気・景観・花たちの彩りに目が休む暇がありませんでした(^○^)
“日本百名山”と“花の百名山”に指定されることが頷ける縦走ルート。先輩格の岩稜は、そこかしこに小さな小さな花たちがドット模様のラッピングで、峻険さを忘れさせていました(^-^)
【山行記】
十勝の「トカㇷ゚チ」は発祥地・原語が忘れ去られたくらいに古い山。異説の「トカプシ」は万葉語の“たらちね”なので、富良野盆地と広い十勝平野を潤す母との思いを馳せたのかもしれないね(^-^)
美瑛の「ピイエ」は硫黄が川に流れ込んで濁った様子を“油ぎった”で表わしたもの。湧き出る温泉はあっつあつのほっかほかで揚げ物になった気分―(^○^)
アイヌの民の言葉は、自然との調和の営みが表わされていて、益々、魅力を感じてしまう(^^)
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