憧れの大雪山縦走(旭岳〜トムラウシ山)。麗しき高山植物と北海道の動物たちとの出会いの旅！

2022年08月03日(水) ~ 2022年08月06日(土)

• GPS: 78:09
• 距離: 46.4km
• 登り: 2,452m
• 下り: 3,397m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:23
• 休憩: 1:13
• 合計: 7:36

距離 10.9km 登り 968m 下り 576m

6:58 姿見駅
7:20 姿見の池
9:17 9:30 金庫岩
9:35 10:01 大雪山
10:46 10:47 裏旭キャンプ指定地
11:27 11:34 間宮岳分岐
11:37 荒井岳
12:14 12:17 松田岳
12:29 12:49 北海岳
14:12 14:15 白雲分岐
14:34 白雲岳避難小屋

2日目

• 山行: 8:27
• 休憩: 0:40
• 合計: 9:07

距離 17.1km 登り 583m 下り 866m

5:26 白雲岳避難小屋
6:33 6:35 高根ヶ原分岐
8:38 忠別沼
9:28 9:44 忠別岳
10:38 10:46 忠別岳避難小屋分岐
11:27 11:40 五色岳
13:14 13:15 ヒサゴ沼分岐
13:41 ヒサゴのコル
14:33 ヒサゴ沼避難小屋

3日目

• 山行: 4:31
• 休憩: 1:01
• 合計: 5:32

距離 5.8km 登り 524m 下り 249m

5:13 ヒサゴ沼避難小屋
6:20 6:21 ヒサゴのコル
7:02 7:05 天沼
7:12 7:13 日本庭園
8:02 8:03 ロックガーデン
8:57 8:58 北沼
9:30 10:24 トムラウシ山
10:45 南沼キャンプ指定地

4日目

• 山行: 6:03
• 休憩: 2:59
• 合計: 9:02

距離 12.6km 登り 373m 下り 1,695m

3:56 南沼キャンプ指定地
4:17 5:13 トムラウシ山
5:35 6:41 南沼キャンプ指定地
7:20 トムラウシ公園
7:54 8:06 前トム平
8:46 9:08 コマドリ沢出合
10:31 10:43 カムイ天上
11:18 11:28 温泉コース分岐
12:53 12:54 トムラウシ温泉登山口
12:58 東大雪荘

天候

1日目：曇り　2日目：曇り　3日目：晴れ　4日目：晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー 飛行機

●旭岳温泉までは旭川空港からタクシー利用。個人タクシー(横岡タクシー)を事前予約。定額10,000円
●下山後は東大雪荘より新得駅まで北海道拓殖バスを利用。要予約2,200円
●新得駅から帯広駅を経由して帯広空港から羽田空港までのフライト

コース状況／危険箇所等

●8月初旬にて軽アイゼン等は不要(ただし数カ所雪渓あり)
●全体にマーキングが少なく、濃霧時は道迷いに注意
●トムラウシ山頂直下は岩場で歩きにくい
●短縮コース分岐から東大雪荘までのコースは地元の山岳会が整備をしてくれており、歩きやすい。熊に注意

その他周辺情報

●航空機に持ち込めないガスカートリッジは旭川空港のセブンイレブンにて事前予約
●旭岳温泉での前泊はケイズハウス北海道を利用。安価で快適。キッチンあり。無料朝食付き
https://kshouse.jp/hokkaido-j/index.html
●下山後は東大雪荘に宿泊。温泉も素晴らしく料理も美味しい
http://www.tomuraushionsen.com/

写真

8/3 4:06

ケイズハウス北海道から初日の旭岳

8/3 5:15

ケイズハウス北海道。温泉もあって快適でした。無料の朝食が付いて約6,700円。コスパ抜群。

8/3 5:37

ケイズハウスの🔑を持って来てしまいました。ザックを置いて一旦戻ったN子さん

8/3 5:53

旭岳ロープウェイ到着。6時前の時点で数人並んでいました

8/3 6:26

6:30の始発です。我々は2番目

8/3 6:50

姿見駅からの旭岳

8/3 7:03

綿毛のチングルマ

8/3 7:11

一面チングルマです。ロープウェイ姿見駅から少し歩いただけで凄いお花畑

8/3 7:13

イワブクロ

8/3 7:18

旭岳石室

8/3 7:20

噴気活動が見えます

8/3 7:51

ガスの中に大勢の登山者

8/3 9:10

エゾノマルバシモツケ

8/3 9:34

旭岳山頂。北海道最高峰(2,290m)

8/3 9:39

雲海の向こうに十勝連峰。

8/3 9:52

雲海の中にトムラウシ山。あそこを目指して

8/3 9:59

トムラウシ山です

8/3 10:05

チシマクモマグサですね

8/3 10:16

旭岳直下の雪渓。結構な急斜面。7月の早朝だったらチェーンスパイク要るかな？

8/3 10:16

荒井岳に続く道が見えています。濃霧だったらどっち歩いて良いか判らないですね

8/3 10:41

チシマギキョウ

8/3 10:42

ミヤマリンドウ

8/3 11:05

荒井岳分岐までもう少し。ダラダラと登ります

8/3 11:26

荒井岳分岐。白雲岳方面に向かいます

8/3 11:46

ガスが切れて御鉢平が見えました。地図を見ると御鉢の中心にk有毒温泉」♨️と書いてあります。確かに有毒って感じ

8/3 11:47

硫黄が雪のように見えます。奥の稜線歩きも気持ち良さそう

8/3 12:02

イワブクロと御鉢平

8/3 12:46

北海岳に到着

北海岳で軽いランチタイムです。セイコーマート東川店で調達した「超厚切りハムカツエッグサンド」。一切れはMくんに食べてもらいました。かなりのボリューム。

8/3 12:59

チングルマの綿毛が一面に。花のベストシーズンは7月ですね

8/3 13:01

エゾヒメクワガタ

8/3 13:08

砂礫の中コマクサも咲いてます。シーズン終盤

8/3 13:17

北海岳から随分歩いて来ました

8/3 13:28

白雲岳。登ってもガスガスなので山頂には行きません

8/3 13:42

ミヤマキンバイ

8/3 13:42

エゾコザクラ。綺麗な紫色です

8/3 13:44

場所によってはまだ綺麗に咲いてます。圧倒的に綿毛が多かったですが

8/3 13:49

チシマクモマグサ

8/3 13:51

白雲岳避難小屋に向かって雪渓を通過します

8/3 14:07

白雲岳の分岐

8/3 14:36

チシマフウロです

8/3 15:46

白雲岳避難小屋到着。出発してから8時間以上歩きました

8/3 14:53

1階の様子。かなり綺麗です。我々は2階に泊まりました。総勢20名弱でした。協力金含めて3,000円也

8/3 16:12

こちらはテント場。ヒグマ対策としてフードロッカーが設置されています

8/3 16:50

エゾシカ。角が立派

8/3 17:53

キバナシオガマ。避難小屋のところでようやく発見

8/4 5:02

8/4早朝。白雲岳避難小屋から忠別岳方面。小屋番のお姉さんからは「湿度高いし雨具必要になるかも」と。

8/4 5:09

エゾリス発見。登山道でも結構見ました

8/4 5:21

北海道大学のみなさんが宿泊してました。大雪山のトイレ事情についてアンケート調査に協力しました

8/4 5:31

ガスが切れると雄大な景色が現れます

8/4 5:53

ウメバチソウ

8/4 5:53

白雲岳避難小屋を振り返るMくん

8/4 7:12

チングルマの綿毛とワタスゲです

8/4 8:31

忠別池までの下り

8/4 8:31

チングルマの群生です。これが見たかった！

8/4 8:45

忠別岳に向かって登り返します。ガスにまかれていますが雨は降っていません

8/4 9:27

忠別岳到着。標識の向こうは絶壁です

8/4 9:53

忠別岳避難小屋が見えて来ました。三角屋根が特徴的

8/4 10:20

忠別岳をふりかえります。

8/4 10:45

忠別岳避難小屋の宿泊予定を変更して、ヒサゴ沼避難小屋まで進むことにしました。ここからヒサゴ沼避難小屋まで約4時間。15時頃に到着予定

8/4 11:20

忠別岳を振り返る。こういう景色を望んでいましたね

8/4 11:56

化雲岳に向かって歩きます。両脇にお花畑

8/4 12:01

化雲岳&これから歩く道が見えます

8/4 12:14

化雲岳分岐までの木道。上高地とかと違ってかなりボロボロ

8/4 13:25

ガスが切れてトムラウシ山が見えそう

8/4 13:40

ヒサゴ沼避難小屋への分岐まできました。

8/4 13:42

ヒサゴに向かう分岐、ガレています。

8/5 5:56

雪渓からヒサゴ沼を覗く

8/4 13:42

疲労がたまっている中、大きな岩の上を歩いて行きます。ナキウサギが鳴きまくっています🐰。残念ながら姿は見えず

8/4 13:54

ロックの後に結構急な雪渓。

8/4 14:12

雪渓の下の雪解け水が美味すぎる

8/4 14:16

チングルマが美しい。この辺りは雪解けが遅かったのですね

8/4 15:24

ヒサゴ沼です。その脇にテント場

8/4 15:28

ヒサゴ沼避難小屋。右の小さい方がトイレ。数年に一度汲み上げてヘリで運ぶそうです。

8/5 4:18

8/5(3日目)の朝。朝焼けが綺麗です。今日は好天の予感

8/5 4:49

ヒサゴ沼のキャンプ地。昨晩は雨降らずでした

8/5 4:50

ヒサゴ沼に雪渓が映ります

8/5 4:51

雲が綺麗です。

8/5 4:54

お花畑とヒサゴ沼。かなり明るくなって来ました

8/5 5:32

エゾノツガザクラ

8/5 5:48

奥に石狩岳ですね。

8/5 6:06

ガスっていたら怖いかもしれません

8/5 5:56

雪渓の登り。奮闘中。早朝にて結構硬いです

8/5 6:16

トムラウシ山頂まで3.8km

8/5 6:23

3日目でようやく絶好のコンディション。日焼けしそうですね

8/5 6:28

ヒサゴ沼の奥にニペソツ山(2,013m)

8/5 6:44

日本庭園を越えて行きます

8/5 7:01

湖面にもトムラウシ山

8/5 7:07

エゾカンゾウの群生

8/5 7:07

少し寄ってパシャリ

8/5 7:59

ロックガーデンです。マーキングを見失わないように進みます

8/5 8:02

これまで歩いて来た山々が見えて来ました。左奥に旭岳、少し手前の右側に化雲岳

8/5 8:12

岩が大きくて歩きにくいですね。マーキングも見えにくいし

8/5 8:52

いよいよトムラウシ山頂にアタックです

8/5 9:11

急な岩場を登って行きます。

8/5 9:30

午前9時30分。ようやくトムラウシ山頂に到着。天候☀️、風は微風

8/5 9:44

山頂からの大絶景です。この景色、今回急きょ来れなくなってしまったFさんに見せてあげたかったです。

8/5 9:44

南側は雲海

8/5 9:49

一等三角点「富良牛山」

8/5 10:24

南沼キャンプ指定地に下山中

8/5 10:43

南沼キャンプ指定地です

8/5 12:10

晴天の中でテントを張ることができました。昼から宴会

8/6 4:17

8/6最終日(4日目)です！
日の出を拝みに再びトムラウシ山頂へ。

8/6 4:17

カムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)に日が差していきます。美しいです

8/6 4:25

絶景が広がる

山頂標識とともに

8/6 4:26

大雪山の大絶景です

8/6 4:27

そして雲海

8/6 4:31

オプタテシケ山から十勝岳、左は富良野岳

8/6 4:36

神宿る峰々

8/6 4:40

十勝連峰と共に

8/6 4:43

Mくんと十勝連峰

8/6 4:44

N子さんと十勝連峰

8/6 4:46

座ってもう一枚

8/6 5:21

眼下に我々のテントが見えます。南沼キャンプ指定地付近は雪渓がかなり小さくなっていて水場もチョロチョロでした

8/6 6:40

南沼キャンプ指定地から下山します。綺麗な携帯トイレブースでした

8/6 6:45

右手前の山はオプタテシケ山(2013m)

8/6 6:56

エゾリス発見！

8/6 7:12

エゾツツジ

8/6 7:18

晴天の中を下山します。徐々にトムラウシ山が遠くなって行きます

8/6 7:30

おーっ！ヒグマ発見！！雪渓の上だから発見できました

8/6 7:37

こちらはオコジョ。動きが速くて写真に収めるのに苦労します

8/6 7:47

綺麗な雲海

8/6 7:54

前トム平まで下りて来ました。ここは携帯の電波が入ります

8/6 8:38

チシマノキンバイソウ

8/6 8:40

ミヤマダイコンソウ

8/6 8:45

コマドリ沢分岐到着

8/6 8:46

コマドリ沢分岐で給水します。ここでも浄水器が大活躍

8/6 9:37

ミヤマリンドウ

8/6 10:09

雨が降ったら泥道ですね

8/6 10:31

景色の無いカムイ天上

8/6 11:18

短縮コース分岐まで下山。我々は短縮コースではなく、東大雪荘まで歩きます。短縮コースよりも1時間多く歩きます

8/6 11:32

綺麗に整備されてます。

8/6 11:46

キマダラジャノメ？

8/6 12:56

旭岳ロープウェイの姿見駅から46km歩いて山行終了です。さて、温泉♨️入って、🍺🍺🍺です。東大雪荘に宿泊します

生ビールを部屋に持ち込んで乾杯！

東大雪荘の晩御飯。コロナ対策もバッチリです

そして朝はバイキング。こちらも美味しくいただきました

新得駅までバスで帰ります。東大雪荘9時45分発

時刻表

バスは事前予約制です。登山者しか乗っていませんでした

新得駅到着

ホームに着くと

すぐに特急電車が入ってきました。帯広空港経由で東京まで戻ってきました

撮影機器：

NIKON D300S NIKON CORPORATION

iPhone 8 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 調理用食材 調味料 飲料 コンロ コッヘル ライター 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ 携帯トイレ

共同装備

ガスカートリッジ 笛

備考

●浄水器があると便利

感想

hey-uechan7

今回の山旅はメンバー4名と半年以上前から計画し、事前練習として7月に鳳凰三山にテント泊に出掛けるなど、入念に準備を重ねて来ました。しかしながらメンバーの1人のFさんが当日に来られなくなってしまいました。凄く楽しみにしていたFさんの想いも背負っての山旅となりました。
大キレットや西穂〜奥穂縦走など、以前よりお世話になっているKガイドの話を参考に、旭岳〜トムラウシ山〜東大雪荘を4日間掛けて歩きました。前半の2日間はイマイチの天候でしたが、後半の2日間は絶好のコンディションでした。
20kg近いザックを担ぎながら、北海道ならではの高山植物、エゾリス、エゾシカ、ヒグマ、オコジョといった動物との出会い、そして何よりも大雪山系の雄大な景色等々をじっくり楽しむことが出来ました。トムラウシ山の頂に立って、果てしなく遠くの旭岳を見た時の充実感が忘れられません。
北海道には利尻山、幌尻岳、羅臼岳等々、歩いてみたい山がまだまだ沢山あります。中期計画を立てて登って行きたいと思います。今回ご一緒いただいたN子さん、入念な計画を一緒に立ててくれたMくん、本当にありがとうございました。
そして今回一緒に行けなかったFさん、何とかリベンジできるようサポートしたいと思っています。
やっぱり山はいいですね。

tai1217

半年以上前から計画していた山行でしたが、直前まで本当に行けるのか不安でした。
いざ向かってみると、あんなに悪かった天気予報も好転し、奇跡的に一回も雨具を使わずの最高のコンディション！前半二日はガスっていたものの、それはそれで北海道の幽玄な雰囲気を楽しむことができました。
ハードルは高いですが、7月の花盛りの季節、9月の紅葉の季節、とまた行きたくなりました！(その時は、浄水器は必携で。。)
残念ながらご一緒出来なかったFさんも含めて、皆さまのおかげです。ありがとうございました！

コメント

U-tatsu

お疲れさまでした！雄大な景色、美しい花、珍しい動物、どれも素晴らしいです。私もいつか歩いてみたいと思います。

hey-uechan7

U-tatsuさん
コメントありがとうございます。是非歩いてみてください。かなりおススメですよ！

Sheilas

大縦走、無事帰還お疲れ様でした。トレイルも景色も雪渓も花もどれもが素敵です。読むだけでも楽しめました。(でも、いつか行ってみたいです)

hey-uechan7

Sheilasさん
コメントありがとうございます。ホント凄く良かったので是非歩いてみてください！
花好きにはたまらないです。

negi-ono

お疲れさまでした。私にはテント泊は無理ですが、いつかは歩きたい場所です。

hey-uechan7

negi-onoさん
Ｏ会長、コメントありがとうございます。ザックは重いし距離は長いし、かなりハードであることは間違いありません。その分、トムラウシ山頂に立った時は充実感がありました！

rikutakuhaha

素敵な記録を本当にありがとうございました。

そもそもは雨予報で行き先を変更する？なんて話も出ていたのに、結果は一度も雨に降られず怪我もなく、そしてそして最高な景色にも恵まれ、絶対忘れられない山旅になりました。
本当にラッキーでしたし、良かったです😃

さあ、次はどこ行きましょうか笑
山は本当に魅力的で困りますーー

hey-uechan7

N子さん、この度はお疲れさまでした。ホント天気に恵まれて何よりでした。次はどこに行きましょうかね。十勝岳＋斜里岳＋羅臼岳の日帰り3セットなんてのも有りかもしれませんね！