光岳〜聖岳・南アルプス南部周回縦走
- GPS
- 80:00
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 3,610m
- 下り
- 3,596m
コースタイム
7:35易老渡
9:20面平
12:35易老岳13:00
14:10三吉ガレ
15:15静高平(水場)15:30
15:45光小屋18:45
19:00光岳
19:20光小屋
【7/22】
5:00光岳
6:55易老岳
8:48希望峰
9:25仁田池
9:48茶臼岳
10:12茶臼小屋分岐
10:22茶臼小屋11:00
11:35お花畑の窪地
12:40上河内の肩
13:05上河内岳13:15
13:30上河内の肩
14:00南岳
15:40聖平小屋
【7/23】
5:45聖平小屋
6:10薊畑
7:00小聖岳
8:10聖岳(前聖岳)
8:45奥聖岳
9:20前聖岳
10:15小聖岳
11:00薊畑11:20
12:20標高1800m看板
14:15西沢渡14:45
15:25便ヶ島(聖光小屋)
16:05易老渡
天候 | 7/21曇り時々晴れ 7/22曇り 7/23晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
都内―横浜町田(東名・新東名・三遠南信道)鳳来峡IC(R151、R418)道の駅遠山郷(出発準備)―易老渡 高速料金:3720円(ETC休日割引)高速降りてから道の駅までかなり飛ばしても2時間ほど。インターから道の駅まで100km弱あります。 R151は新野峠で長野県に入った途端、1車線の細い道になります。R418に入るとさらに細く急カーブと急坂が続く峠道になります。素直に中央道経由で向かうべきでした。 鳳来峡ICから行った場合、最後のコンビニはインターから20kmくらい走ったR151の東栄町内のサークルKです。ここを過ぎると深夜はやっている店はありませんでした。 今回は横浜スタートだったので東名経由で行ってみましたが、やっぱり素直に中央道回りがよいでしょう。 【帰り】 松川IC(中央道・圏央道・東名)横浜町田IC 行きに比べて早く帰れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に危険個所は特になし。易老岳までの登りはひたすら樹林帯の急登で後半は倒木が多いです。易老岳から光小屋までの稜線は一部泥濘があり、歩きにくい個所があります。静高平の水場は2か所問題なく使用可。 登山ポストは易老渡登山口に備え付けの用紙とポストがあります。 |
写真
感想
南アルプス南部といえば、学生時代の思い出の地。高校1年で初めて行ったアルプスが塩見から北岳から縦走、大学1年で行った初めての長期縦走が聖から北岳縦走、この2回の長期縦走で南アルプスの魅力にはまって、またいつかきたいなと思いながら早10年。やっと念願をかなえることができました。しかも今回は未だ未踏の聖以南と光岳。久しぶりに登る前から期待MAXの山旅です。
日曜日の夜に出発して横浜から東名に乗って、新しくできたばかりの圏央道を通って中央道を目指そうと思っていましたが、よく考えたら新東名で行っても同じくらいじゃない?と思って厚木の手前で予定変更でそのまま東名を直進。深夜でガラガラの新東名を飛ばして、浜松いなさICから三遠南信道へ。静岡から一旦愛知県に入ってから長野県に入る感じです。
登山口最寄の遠山郷まで全て国道伝いにいけるのでそんな大変ではないだろうとたかをくくっていましたが、いざ車を走らせて見るとカーブばかりで運転には神経を使う。そのうえひたすら暗い峠道。しかも長野県に入るとすれ違いも困難な1車線程度の酷道が続きます。車を走らせていてなんとなく最初のコンビニで初日の朝と昼の食事と行動食を買い足しておきましたが、結局インター降りてからコンビニはこの1軒しかありませんでした。高速料金は安いですが、素直に中央道経由にするべきですね。
途中で仮眠をとるも目覚ましで起きれず寝坊して、易老渡に着いたのは7時過ぎ。出遅れが響いて駐車場は満車で既に路肩にも車が溢れ始めていました。当然駐車スペースはなく、下流に300mほど戻ってやっと駐車スペースを確保。準備して登山届けを提出してトイレを済ましていざ出発です。
易老渡まではひたすら樹林帯の急登。途中の面平は大木がしげる明るい森で、その癒し系ぶり思わずため息。そしてそのあとは辛い急登にため息の連続。なんとか12時半には易老岳に到着して昼食に。なんとか4時前には光小屋にたどり着けそうだ。
ここからはいよいよ待ちに待った南アルプスの原生林の稜線歩き。基本的に展望はないものの、シダが生い茂り、しらびそに囲まれた手付かずの森を楽しみながら、ひたすら小屋を目指す。
小屋には3時半頃に到着。手続きなどをしてザックをおろして一息いれたらすでに4時すぎ。自炊の場合、調理は食堂を使うのですが、4時半からは小屋食の人が利用するので、その時間は自炊の人はスペースを利用できない。なので、食事は小屋食の人が終わってから作ることにして、その間に買ったばかりのファイントラックのツェルト競蹈鵐阿鮖遒慶イ蠅垢襪海箸法
新しいツェルトが欲しくていろいろ調べたところ、沢でタープとして使えて、なおかつソロの場合にテントの代わりに使えて、なおかつコンパクトなものはないかと考えたら、けっきょくこのツェルト競蹈鵐阿僕遒礎紊い燭錣韻任垢、やはり期待通り、ストックを支柱に使って簡単に設営できて、なかもなかなか広い。
これは今後使うのが楽しみだなと思って撤収しようとしたところ、小屋の管理人さんが出てきて
「差額返金するから今日はツェルトで寝てみたら? シュラフもあるんだし」と。
さらに
「銀マット貸してあげるし、それに今夜は雨降らないから大丈夫だよ」
と言われたら断ることもできず、結局今夜はツェルト泊に変更。
まぁ結果的には雨も降らず快適に何の問題もなく過ごせたのでよかったです。
結局この日は午後以降はガス気味で日暮れ前に山頂に行きましたが、ガスガスで光石も拝めず。とりあえず一番南にあったハイマツを記念撮影してそそくさと帰ってビール飲んで就寝でした。
翌朝も天気はイマイチなので、イザルヶ岳往復はもちろんカットで5時前には小屋を出発。三吉ガレまで休憩無しでひたすら下る。深田久弥が光岳に登ったときは三吉ガレの辺りの樹林帯に小屋跡があって、その辺りにテントを張ったらしいが、今ではそれがどこかも分からず。易老岳で単独行の陽気な福島のおじさんに記念写真をとってもらったあとは、誰とも会うことなく、静かな山歩き。やっぱり南アルプスといえば、誰もいない静かな太古の森を歩ける醍醐味を味わえるかです。
結局茶臼岳まで展望ゼロで森林限界を超える希望峰以降は強風にも見舞われるも、やっと時折晴れ間が出てきたところで茶臼小屋に到着。ここでご飯を食べていると、やっと東から青空が。縦走2日目でやっと遠くの景色を拝めることができました。
そのあと上河内岳に向かうも残念ながらガスが再び沸いてきて山頂では展望ゼロ。あきらめて聖平までひたすら歩いて4時前にやっと到着。
夕食に茄子の味噌炒めを作ってさくっと食べて、ビール飲んだら眠気が襲ってきて、そのまま就寝。
翌朝は少し遅めの4時起床。ご飯をつくって明るくなった5時半に出発。3日目にしてやっと青空の朝。縦走の最終日としては最高の天気。快調に飛ばして到着した聖岳からは目の前に巨大な赤石岳に奥にはちょこんんと荒川岳、遠く中央アルプスに振り返れば昨日まで縦走してきた南部の山々。そしてとおくには富士山も。
10年前には行かなかった奥聖岳にも行って、たっぷり1時間半ほど展望を楽しんだら、あとは一気に下山。
西沢渡では渡渉点がなかなかわからず、結局ザックはロープウェーで移送して、靴を脱いで水流を渡渉することに。そのあとはひたすら森林鉄道跡を歩いて5時半過ぎに便ヶ島に到着。その後易老渡までさらに30分歩いて、なんとか下山完了。
かぐらの湯で汗を流して、ご飯食べて、帰りは東名ではなく中央道で無事に帰京しました。
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