白馬三山:大雪渓から標高2100mの鑓温泉へ


- GPS
- 08:19
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,626m
- 下り
- 2,353m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 8:43
天候 | 曇、一時霧雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰りは猿倉荘からバスでホテル近辺へ。 |
写真
装備
個人装備 |
Snowlineのチェーンアイゼン<br />Sealskinzの防水ソックス
|
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感想
妻との白馬旅行、3泊中1日だけ1人でトレランさせてもらってきた。猿倉から白馬三山を周回するコース。栂池から白馬岳を往復するコースとどちらにしようか迷ったんだけど、雪渓なるものを一度踏んでみたかったのと、「三山」という響きに惹かれて・・・。
猿倉からの大雪渓は蟻の行列と言われるので、それを避けるべく、タクシーで5時前に猿倉入りし、日の出前にスタート。
これは正解だった。雪渓に足を踏み入れた時点で自分より先を進んでいる人はわずか2人。トレランとは言えさすがに雪渓は走らなかったけど、テンポよく歩いていったら、この人たちに途中で追いついた。行列の中だったらもっとゆっくり歩かざるを得なかったと思う。
ちなみに今回、自身初の雪渓ということで、SnowlineのチェーンアイゼンとSealskinzの防水ソックスを買って使ってみた。どちらも役に立ってくれた。白馬の大雪渓をトレランシューズで登る人も稀にいるようで、実際歩いてみるとそれも可能そうな印象は受けたけど、アイゼンなしだと相当余分な体力を使っただろうと思う。また、防水ソックスのおかげか、トレランシューズでも足先が冷えるということはまったくなかった。
雪渓が終わりに近づくと、悲しいかな霧雨が降ってきた。稜線間近のお花畑では、iPhoneを濡らさないよう気をつけながら写真を撮ったけど、頂上宿舎に着いた時点では全身ビショビショ。
ガスでなんの展望もない中を白馬山荘、白馬岳山頂と足早に回り、山頂写真を最後にiPhoneはビニール袋に入れてしまった。さすがに水没故障は嫌なので・・・。
ここから鑓ヶ岳までは、寒さとの戦い。冷たい霧雨に加えて横殴りの風が強まり、走っても走っても体が冷える。ちなみに服装は、上半身が半袖ジップロックとアームウォーマー、インナーとしてfinetrackのフラッドラッシュパワースキン。フラッドラッシュはノースリーブとは言え、その保温効果がありがたかった。下半身はskinsの上にトレラン用ショートパンツ。上下ともアウターを持っていたんだけど、着替えるのが面倒だった。というか、着替えるために稜線上で立ち止まった瞬間に体温を奪われそうで、着替えられなかった。途中グローブを出すために立ち止まっただけでブルブルな状況。しかも手がかじかんでしまて、グローブを出すのにも手こずる次第。
すれ違う登山客はみな万全の服装で、自分はさぞかし奇異に映っただろうなー。稜線上最後の建物となる頂上宿舎で着替えておくべきだった。今後に向けてのいい勉強。
杓子岳山頂は巻くこともできたけど、あえて登ってきた。ガレまくりの急登で、一歩ごとにゴロゴロした火山岩がガラガラと崩れていく感じ。寒さとあいまって心が折れそうになる。
一刻も早く鑓温泉で温まりたい一心で白馬鑓ヶ岳に到着。猿倉からここまで4時間40分、標準歩行時間のほぼ半分。雪渓経由でこの速さはひとえに寒さのおかげ(?)。
鑓ヶ岳を過ぎ、稜線を離れてしばらく下った時、霧雨が止んでガスが少し晴れてきた。さっきまで走っていた稜線が頭上に姿を現して、周りを歩いている人と一緒に思わず「おーっ!」と声を上げてしまった。
折しも場所は大出原のお花畑。
白馬岳でビニールにしまいこんだiPhoneを取り出して、また花の写真を撮りだした。これは楽しかった。おかげで下りにすごい時間かかっちゃったけど。
花畑が終わると鎖場が続く。いろんな人が書いてる通り、ホントに滑りやすい。特に難しい箇所では少し行列もできてた。
そんなこんなでようやく鑓温泉に到着。500円でありがたく汗を流させてもらう。湯に浸かるオジさんたちが申し合わせたように「あーー・・・」と無声音で唸るのが面白い(かくいう自分も)。秘湯好きの自分には最高の思い出になった。
温泉からは下る一方で楽勝と思ってたら、とんでもなかった。雪渓のトラバースが3回ぐらいあるし、小日向のコルまではアップダウンも多い。雪渓ではもうアイゼンは付けなかったけれど、その分そろそろ歩きにならざるを得なかった。
小日向のコルからは13時35分のバスを目指してガンガン下る。これを逃すと15時5分まで待つかタクシーを呼ばなきゃならないので・・・。相変わらず岩だらけで走りにくいけど、何とか集中してコケずに降りてきた。
バス出発の直前に猿倉荘につくことができた。
*****
ヤマレコで白馬のトレランを検索するとこのコースを選んでいる人が圧倒的に多いけれど、正直このコースはランには向かないと思った。雪渓は走れないし、杓子岳直下を始めとしてガレ場が多い。杓子岳以降は細いトレイルも多いので、すれ違いや追い越しで神経も使いがち。
トレランの本や雑誌が栂池から白馬岳の往復コースを紹介している理由がわかった気がする。
そうは言っても花と鑓温泉はやはり魅力なんだよね〜。
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