大雪山〜トムラウシ山縦走 雨の3日間も展望は良好
- GPS
- 56:00
- 距離
- 41.9km
- 登り
- 2,021m
- 下り
- 2,972m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:55
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:20
天候 | 8/23雨のち昼過ぎから曇り 8/24曇りのち夕方から大雨 8/25晴れのち昼過ぎから雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/ モンベル会員だと300円引きらしいが、片道は割引されないそう。残念。 トムラウシ温泉から新得駅までは東大雪荘宿泊者専用の送迎バスで送ってもらいました。 予約なしで10000円/泊 http://www.netbeet.ne.jp/~taisetsu/tomurausi1.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
姿見駅で登山届を記入して提出。 旭岳から裏旭への下りはガスるとルートを見失いやすい。下りだとペンキなどの目印は乏しい。 間宮岳分岐以降は白雲岳の東面トラバースにかかるまでは稜線上で風強し。白雲岳東面の雪渓は解けかけており、5m程度のトラバース。 白雲岳〜化雲岳間の稜線はどこも風強し。忠別岳山頂からは尾根伝いではなく、いったん東にそれてから回りこむように登山道は下っていく。そのまま稜線伝いに踏み跡があるが、これを辿ると崖っぷちに。 化雲岳山頂直下からヒサゴ沼へと下る道は敷設された木道が歩きづらい。 またヒサゴ沼避難小屋の水場は木道を直進した雪渓から。右側の小さい雪渓はポタポタ垂れる程度、左の雪渓は少々遠いが水量は豊富。 ヒサゴ沼から稜線に上がる間の雪渓は雪渓右脇の岩場を通過した。長さで150mくらいか。 天沼の水場は枯れており取水不可。北沼は沼の水から取水可能。南沼の水場は通過していないので不明。 |
その他周辺情報 | トムラウシ温泉〜新得駅間の路線バスは8/17で運行終了のため、 http://www.shintoku-town.jp/kankou/asopsite/tomuraushi_bus.html トムラウシ温泉から公共交通機関では下山できず。東大雪荘に宿泊し、翌日送迎してもらいました。 その場合、東大雪荘10時発→新得駅11時着。12時3分に札幌行の特急に接続。 航空機にはガスカートリッジを持ち込めない(手荷物も含め)ので, 現地で購入する必要あり。新千歳空港なら売店で購入可。 "http://www.iwatani-primus.co.jp/guslist.html ただし, 今回は到着が夜遅かったので, 日本レンタカー新千歳空港営業所にて購入。 http://www.iwatani-primus.co.jp/guslist.html |
写真
感想
風雨を衝いて駆け抜けた北の大地
仕事の兼ね合いで急遽、行けることになった北海道。初の北海道縦走、3日間で40km以上を踏破するロングラン。3日とも天候は不安定でしたが、歩いてみれば3日ともそれなりに天候はもってくれたので、ちゃんとしっかり絶景は堪能できました。
土曜午前が特に荒れそうだったので、金曜日入山の予定を1日遅らせ、金曜日は札幌前泊。札幌在住のwacさん方にお世話になり、翌日登山口まで送ってもらいました。彼らはそのまま道東にクルマを走らせ、翌日に阿寒岳に登ったとのこと。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-499291.html
本当にありがとうございました。
一日ずらしたといっても、それでも土曜日は雨。この日は白雲岳避難小屋までのショートコースだし、大雪山はまたリベンジする機会もあるはずなので、初日は我慢の日にして、翌日以降の稜線歩きに期待しながら、ほぼ休憩なしで歩き続ける。
この日の旭岳はひともまばら。ロープウェーも4人組のガイドグループと観光客が1人のみ。すれ違ったのは10人いないくらいでした。
旭岳、間宮岳、北海岳とピークを過ぎるもどれも通過するのみ。でも間宮岳分岐手前から雨も止んでときおり晴れ間が。そしてすっとガスが消えると御鉢平の絶景も。初日の絶景はあきらめていただけに、これは幸運。
避難小屋まで結局4時間ちょっとで到着。この日の宿泊はほとんどの方が停滞していた方。あとで黒岳方面から地元の山岳部グループが50人くらい登って幕営していた。こんな天気の中、大変そうだ。
小屋について着替えて、食事をしてお酒を飲んで、小屋の管理人の方や同宿の人と会話しつつ、早くも7時過ぎには就寝。この日の夜も風雨ともに強かったようだが、次に起きたら朝でした。
しかも少々寝坊して、食事してパッキングして出発したのが5時40分。普段より1時間くらい遅めだ。管理人の方が稜線は風が強くなると言っていたが、いざ歩いてみると風はさほど強くない。時間が進むにつれて徐々に収まってきた。
高根ヶ原の大平原、いつまでも続きそうな一本道を進み、忠別沼で一休み。ここからの登りが今日ある登りと言える登りの1つ目。忠別岳山頂から登山道は一度東側に逸れて、回り込むように下っていく。尾根筋に歩くと崖に突き当たって少し危険か。
そして避難小屋分岐まで下って、ここから五色岳の登りが本日2つ目の登り。ここは山頂直下までずっとハイマツのトンネルを進む。五色岳からは登山道が90度西に折れて木道の多い道を行く。五色ヶ原の湿原帯が左手に広がっているが、この頃から再びガスが濃くなってきた。淡々と進む。
ヒサゴ沼避難小屋に到着したのは12時すぎ。時間も早いし、少しでも前進して南沼にツェルトを張ることも考えたが、今夜の天気も芳しくないので、早いけれど本日はこれで終了。ゆっくりと湖畔で過ごすことにする。
そうしたら2時過ぎから雨脚が強くなり、夜半には風を伴って強く降った。あとで聞いたら、道北は記録的豪雨となった模様。でも小屋は雨漏りもなく快適で、またも一度眠ったら朝まで起きず。
最終日。4時過ぎまで降っていた雨も止み、5時前には青空も。朝焼けがきれいだ。
日本庭園からロックガーデンそして山頂と、独特の巨岩や湖沼の風景が入れ替わり立ち代り広がるこの辺りが今回の山行のハイライト。しかも少しずつ青空が広がってきた。
北沼手前の急登は汗が噴出すほどの急斜面だが、ふりかえるとこれまで歩いた稜線が一望の下に広がり、疲れを忘れさせてくれる。
北沼で昨日ヒサゴ沼で会い、南沼で幕営して十勝まで縦走するという2人組と再びすれ違う。十勝への縦走は断念して天人峡へ下山するとのこと。やっぱりあの暴風雨の中の幕営は止めておいてよかったなぁ。
トムラウシ山頂には8時半に到着。コースタイムが3時間だったから、この区間はあまりペースが上がらなかった。山頂は誰もおらず、絶景を一人で独占。最期に晴れてよかったよ。
さて、トムラウシからの下山。これは多くの人がすでに書いているように、前トム平から下部は悪道が続く。
登山道が泥に埋まり、靴やズボンは泥濘にとられ思うように進めない。一歩進むごとに登山靴は泥に埋まり、全身泥だらけになりながらの下山だ。おまけにコマドリ沢からの登り返し頃から雨も降ってきた。
最終日ゆえに疲れもあったからか、所定のコースタイムよりも遅れて15時頃に東大雪荘へと下山。それにしても下山は長かった・・・
今回は天候がかなり不安定で毎日のように雨に降られましたが、要所要所で晴れてくれたので、意外にも楽しい山行になりました。前回の赤木沢に次いで今回も雨にやられたら本当に残念すぎたので。
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