西穂〜ジャン〜奥穂〜前穂【西穂ー奥穂 なんだかんだで13時間】
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 2,269m
- 下り
- 2,267m
コースタイム
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 13:20
天候 | 1日目晴れ 2日目霧・あられ・晴れ 3日目晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
バス 沢渡地区ー大正池・帝国ホテル前・上高地 往復2050円 上高地発最終 17:00 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【西穂高岳ー奥穂高岳は、言わずと知れた危険個所です。】 上高地ー西穂山荘 危険個所はありません。 西穂山荘ー独標 ヘッドランプでも問題ありません。 独標ー西穂高岳 岩は安定しています。 西穂高岳ー天狗のコル 間ノ岳は浮石が多くホールドも不安です。 天狗のコル−ジャンダルム 岩は比較的安定していますが、自然落石があります。コブ尾根付近はマークが薄いのでルートを見失わないように。 ジャンダルムー奥穂高岳 岩は比較的安定していますが、自然落石があります。マークは数多くあります。 奥穂高岳ー奥穂山荘 問題ありません。 奥穂高岳ー前穂高岳 問題ありません。 前穂高岳ー上高地 問題ありません。急坂のロングコースなので、最後まで気を抜かないように。 |
その他周辺情報 | 温泉 中央高速諏訪SA 610円 (松本市街の幹線道路は慢性的な交通渋滞。時間に制約があるときは、市街地での食事・入湯を避けています。) |
写真
感想
憧れのジャンダルムへ無事登頂しました。最近のヤマレコでは、同様のコースを日帰りで回ってしまう記録もありますが、私にはそんな芸当は想像もつきません。私のプロフィールを見て、同じくらいの年齢で同じくらいの経験者でしたら、この記録もご参考になると思います。
○先行者さんの滑落
滑落された場所は、ピラミッドピーク(8峰)から下り、道が水平になったところです。道の右手には水平にステンレスの鎖があり、左側はは草付の崖になっているところです。
滑落した瞬間は見ていませんが、現場に差し掛かると道の下方に人が立っており、一瞬、その方向に道があるのではと錯覚してしまいました。
身長3人分(約5m)の滑落でしたが、そこで止まらないと、重大な結果になっていたと思います。「大丈夫ですか」『落ちました』「まずは落着きましょう」『大丈夫です』、ざれた土と草で、なかなか登れません。「こちらに岩があります」、2mほど登り、岩に手が届いた瞬間、岩がはがれて1.5m滑落、「大丈夫ですか」『なんとか』、再度登り始める。私は足場とホールドを確保して手を伸ばし、なんとか手を繋ぐことができました。無事生還。先行者さんの談によると、「石に乗ったか何かして、道際の草を踏んだらしい。よくわからないまま仰向けになったが、これはまずいと思い、うつぶせになり、制動体制であとは爪を立てた。登り始めて掴んだ岩が動いた時は、もうだめかと、走馬灯のように廻った。後続者の方がいて本当に助かった。」と言うことです。しばし二人で握手をして無事を実感しました。足の軽い打撲だけと言うことで、西穂山荘へ戻られました。
滑落した場所は本当に平らな道です。しかし、水平に鎖があるということは、危険な個所だったのです。岳沢山荘上のお花畑にも、滑落したと思われる同様な場所がありました。路肩の草付は踏んではいけないと肝に銘じました。
○経験豊富な先行者さんと同行できたラッキー
西穂高岳以降は、経験豊富な先行者さんと同行できたのはラッキーでした。間ノ岳周辺の不安定さや、コブ尾根の迷い安さなど、事前情報は仕入れてありますが、その場でアドバイスを受けるのとは雲泥の差です。また、ルートファインディングでは協力することもできました。でも、天狗のコルから進むか降りるかのような決断は、自己判断で行おうと話しました。実に堅実な方だと思います。往々にして、馴れ合いのグループ登山では、判断を誤り、遭難に至ることがあります。この点はグループよりソロが優っていると思います。
○「×↘」の解答
このマークには、私たちも、その前の先行者さんも引っかかりました。
誤り「矢印の方向には行ってはいけない」
正解「×の方向には行かずに、矢印の方向へ行け」
×の先はざれた谷なので、すぐに間違えたことに気付きました。でも、このマークは紛らわしいです。×と↘をもっと離すとか、↘に○を加えるとか工夫して欲しいです。
○今回の縦走で効果があった方略
1【軽量化】通常は持ち歩いているものから、不要なものを極力はずしました。(着替え、コンロ、トランシーバ、カラビナ・スリング)
2【靴の新調】古い靴の靴底が摩耗しているので、新しい靴にしました。いろいろ探しましたが、1自分の足の形に合っている。2軽量である。3靴底は岩稜帯用に硬いこと。結果、ミドルカットですが、モンベルのティトンブーツになりました。
3【登山教室】
今まで、登山教室で教わったことは無かったのですが、岩登りを想定してクライミングの初歩を教えてくれる登山教室に参加しました。(ミキヤツ登山教室初心者コース)加藤美樹先生の教えを体得できた訳ではありませんが、登っている間中「つぎのステップを考えて足を出す」「むやみに深くステップに足を乗せない」「横方向に体重を移動する」など、自分に言い聞かせながら登りました。
4【CW-X】
以前山でであった方らからスポーツタイツCW-Xを勧められました。今回使用しましたが、最後まで膝が痛くならず。絶大な効果があったと思います。
5【アミノバイタル】
効果が有りそうな物はなんでも試そうと、アミノバイタルを飲んでみました。確かに、筋肉痛が少なくなり、スタミナが長続きしたように感じました。(アミノバイタルよりムサシの方が持続性が有るという話もあります。ただし、美味しくないらしい。)
ともあれ、目標を達成しました。しばらくは休養(お仕事)です。
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