槍ヶ岳〜奥穂高岳〜西穂高岳縦走(上高地BTから一周;山荘2泊)
- GPS
- 26:09
- 距離
- 39.3km
- 登り
- 3,718m
- 下り
- 3,663m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:30
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 6:50
天候 | 3日とも晴れのち午後山頂付近は曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡駐車場:500円/日、沢渡BT〜上高地BT:2050円/往復(沢渡BT始発 05:40/上高地BT最終17:00) |
コース状況/ 危険箇所等 |
槍〜西穂高までは、言うまでも無く滑落危険箇所多数。 ・雨の時は岩が滑り難易度がグッと上がると思うので、南岳〜西穂高までは控えた方 がいいでしょう。 ・既に朝方、岩に霜が着いてかなり滑りやすかったので、これからの季節は滑落危険 地帯にかかる時間帯を工夫する、慎重に突っ切る?など対策が必要。 ・寒さ対策が必要。朝晩はベースレイヤーとインサレーションだけでは日の出日没を 見るには寒い。 ・南岳〜西穂高まで要ヘルメット。避けにくい場所での人工落石が結構あるので。 |
写真
感想
3連休に一日休みをつけて2泊3日で念願の槍西穂縦走へ。
<1日目>
前日なかなか仕事が終わらず食事もとれず自宅に23時に戻り、2時間程度の仮眠を
取ってそのまま沢渡へ。
沢渡駐車場は第3がBTに直結しているので、そちらに5時到着。
5時40分の始発に乗車。
上高地BTに6時過ぎに到着。準備をしてすぐに出発。
明神、徳沢を過ぎて、横尾まで平坦な登山路で、天気も良く軽快に進む。
横尾は涸沢、蝶が岳と槍沢への分岐点のためか多くの人が集まって休んでいる。
槍沢、天狗原と進むにつれ、登りの斜度も上がり、前半飛ばしたツケが回ってきて、
ペースが落ちてくる。
殺生ヒュッテを越え、槍ヶ岳山荘が見えてきても気持ちと足が上がらず、進みは休
み、進みは休みでようやく槍ヶ岳山荘到着。
槍ヶ岳は既にガスでまかれている。
山荘中に入り、宿泊の受付。
一休憩後、自分のペースを考え、翌日に槍ヶ岳山頂を回すと穂高岳山荘までたどり着
けない可能性もあるため、
ガスが山頂を覆っている中登頂へ向かう。
連休前で、午後遅くということもあり、山頂への渋滞はそれほどでもない。
鎖場、ハシゴを登るとあっけなく山頂。
槍沢の紅葉がきれいであった十数年前は空いていて、そのときは山頂独占。
そのときの記憶は祠の前に置かれた槍ヶ岳のプレートに微かに残っていた。
祠の裏を覗くも、北鎌から上がってくる登山者はおらず、ガスが濃く、下が見通せな
い。
山頂からの景観は、わずかなガスの切れ目から、表銀座方面が見渡せた。
山頂から下山、槍ヶ岳山荘で夕食まで一寝。
夕食後就寝。
殺生ヒュッテ前後から続く頭痛が止まないので痛み止めを飲む。
※槍ヶ岳山荘
1泊2食9500円(受付脇と食事階段脇天水無料。出が悪い)
この日は休日前のためか1布団1人だが、自分の部屋は満室。
食事は17時、翌日の朝食は2回目の5時30分組。ご飯、味噌汁、お茶飲み食べ自
由。
<2日目>
4時半過ぎに起床、周りは既に出発している人もいたが、こちらはこの日は穂高岳山
荘までで、山荘で朝食をとる。
お味噌汁で水分補給もでき、ありがたく2杯いただく。
頭痛は解消していた。
準備をして6時過ぎに山荘出発。
振り返ると槍ヶ岳山頂にはご来光を見て下りてくる人、これから昇る人など、混雑し
ている。
こちらは朝日を浴びながらまずは南岳を目指す。
大喰岳、中岳を難なく通過し、南岳山荘到着。
ここでヘルメットを装着し、いよいよ大キレットへ向かう。
アップダウンが激しいが、言われるほどこのルートが特別だとは感じない。
長谷川ピークも越え、しかし、前日の足の疲労が抜けず、この日もスピードに乗れずにゆっくり進む。
遠くからずっと見えていた北穂山荘にようやく到着、しかし風が冷たくゆっくりでき
ない。
休んでいる隣では山荘で注文したスパゲティミートソースをうまそうに食べている方
がおり、激しく動揺したが到着時間も考え我慢。
北穂山頂を越え、テント場脇を下るとようやく穂高岳山荘。
玄関からはみ出して宿泊の受付の列ができていた。
※穂高岳山荘
1泊2食9600円(受付脇天水無料)
この日は超?満室。部屋はおっさんの他、小さな子供連れ家族や外国人、老夫妻など
1敷き掛け布団を2人。毛布は1人1枚。
食事時間は夕食が2回目の17時40分。この日は20時近くの第7回まで放送が
あった。
朝食は5時15分で並んだ順。30分程度早めに入れてもらえる。
食堂に通じる階段から2階に並ぶため、玄関で朝食待機していると出遅れる。
<3日目>
朝食を山荘でとり、準備をして5時半に山荘発。
この日上高地最終バスが17時のため、これに間に合うように進む必要があるが、山
荘で朝食をとった。
山荘すぐの壁を登り奥穂高登頂。
途中、岩に霜が着いていてズルズルと滑る。
山頂も写真待ちで混雑していたが、すぐの馬の背で大渋滞。
あきらめて奥穂に戻る人もいるが、足がすくんでいる人が渋滞を引き起こしているよ
う。
渋滞待ちで渓谷から吹き上げる冷風で身体が冷え込む。
馬の背を越え、ジャンダルムは西穂側から登頂。
そこから先は、天狗のコル前の岩登りで渋滞、逆層スラブで渋滞。
西穂側から○人通行したら、今度は奥穂から○人という感じで双方向で現地で融通し
合う。
間ノ岳を登ると目の前の西穂高岳。
西穂高岳に到着。若干人が多い。
ピラミッドピーク、丸山、独標と進むにつれ山頂にも人が多いが、渋滞も激しくなっ
てくる。
新穂高からロープウェーを使ってきている登山者が溢れている模様。
ハイキングの家族連れも多い。
渋滞の列でゆっくり西穂山荘到着。登山者などで溢れかえっている。ここは観光地?
テント場脇を抜けるとこれまでの3日間の中で一番静かな登山となる。
焼岳分岐で一休憩後、下山。
木道、ステップなど登山路が整備されており、人も少なく歩きやすい。
下りの斜度が緩やかになり、ゲートをくぐると田代池近辺に出る。
観光客ばかりでちょっと自分の装備が異質に思えてくる。
帝国ホテルを過ぎ、道路脇の木歩道を進むと上高地BT。
16時過ぎに上高地BT到着。バス最終に間に合った。
自分で言うのもナンだが社会人の鑑だ。
沢渡行きは7番。と行列をたどるもたどるもなかなか行列の最後尾が見えず、河童橋
が見えそうなところまで来て最後尾に並ぶ。
強烈なバス待ちの行列の長さ。
乗車までの時間で冷え込んできて、R1を羽織る。
結局バスに乗れたのは17時半頃。駐車場到着は18時頃。
すっかり薄暗い。
汗流しは松本インター近くの湯の華瑞祥松本館(680円)へ。
腹ごなしは凌駕IDEAで金色の塩ラーメン(780円;大盛り無料)。
中央道は大月近辺から先で事故が複数あり夜中にもかかわらず大渋滞。
勝沼で下りるも、下道も渋滞しており、結局5時間強の運転で疲労困憊。
大キレットのみ、奥穂〜西穂のみ、槍〜西穂も最後はロープウェーなどの登山記録が
多く、上高地起点で槍〜奥穂〜西穂を自分の足で通し、かつ上高地出発6時過ぎ、帰りのバス時間は17時といった移動時間の制約、山荘で朝食をとるか弁当にするかの選択など、タイムアタック要素もこなした2泊3日の登山であったため、大いなる達成感・充実感を得ることができた。
※横尾までGPSが衛星をキャッチ出来ず、上高地〜横尾は手書きです。
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