入笠山から甲斐駒ヶ岳へ
- GPS
- 27:21
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 2,623m
- 下り
- 3,985m
コースタイム
- 山行
- 10:47
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 11:05
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 3:58
- 合計
- 11:41
天候 | 10日:晴れ 11日:晴れ 12日:曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス | 駒ヶ岳神社駐車場から親切な方に送迎してもらえた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■釜無山-白岩岳 残雪なし。登山口に気づかず初っ端から藪漕ぎ。胸までの笹薮で尾根が広い所は方向確認必須。獣道とテープはわずかにある。白岩岳の手前はしっかりした踏み跡、テープあり。 ■白岩岳-横岳峠-三角点ピーク 横岳峠まで微かな獣道はあるがテープや人工物はなし。倒木や間違えやすい尾根があるので注意。 横岳峠からは踏み跡明瞭だったが残雪アイスバーン。 ■鋸岳縦走路(三角点ピーク-中ノ川乗越) 西側は残雪無しで東側はズボ雪。ルート上は所々残雪あり。小ギャップ、鹿窓、大ギャップで懸垂下降をしたが、25mザイルでは足りない所があった(35mは欲しい)。 大ギャップでは東側の適当な尾根から巻いた(他の記録は見つからず)が、西側の正規ルートの方が確実だろう。 ■中ノ川乗越-三ツ頭-甲斐駒ヶ岳 東側は踏み抜き祭りで、甲斐駒ヶ岳直下周辺は積雪がありルートなのか分からず進んだ。 ■黒戸尾根 刀渡り付近まで残雪あり。 |
その他周辺情報 | ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘本館) https://hutte-new-casa.com ※最終日、充電不足で甲斐駒ヶ岳までログ無し |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
ウィンターシーズンお世話になったヒュッテ入笠(旧マナスル山荘本館)を絡めた山行を計画。
南アルプス最北端の入笠山から甲斐駒ヶ岳まで道なき道を歩いてみた。
1日目
水分6Lを詰め込んで重量は25kg。釜無山登山口まで順調すぎて通り過ぎてしまったので、ショートカットでルート復帰を試みたが藪が煩くて合っているかが分からない。とりあえず方角を頼りに釜無山へ向かう。腰ほどの熊笹なので苦ではないが濡れそうだったのでカッパを着て進む(下半身setの着替えは1着のみ)。
久しぶりの登山、ちらちら見える日本アルプスオールスターズをNewアイテムの単眼鏡で眺めて道草を食ってると予定より遅れてしまった。そして尾根が広かったり倒木で思うように進めずストレスが溜まった。尾根筋ルートなので迷ったらとにかく藪漕ぎして尾根に上がる、その繰り返しで、適当な場所でビバーク。結構疲れた。
2日目
今後の天候悪化で今日中に鋸を越えなければならないし、単純な怖さで不安がどんどん襲ってくる。なんでこんな事してんだろ…って。暗闇で道が分かりづらく、想定外の尾根や崖が出てきたりすると精神的に辛い。
横岳峠からは踏み跡明瞭で急登もなんのその。鋸岳の縦走路に立ってやっとスタートだ。鋸岳山頂へはすんなり着けた。このまま今までの遅れも取り返せると思いきや、懸垂したりアイゼンの付け替えでなかなか進まない。極め付けは、大ギャップで行き詰まった際におかしなルート取りをしてしまい余計な危険と余分な時間を費やしてしまった事だ。
鹿窓を懸垂で降りて中途半端な所をトラバースし、無理やり稜線まで直登。大ギャップはあまりの抉れ具合に驚いたが問題なのは持ってるロープでは長さが足りない事だった。懸垂下降出来るギリギリまで下降してクライムダウン交えて3mほど雪の上目掛けて壁ジャンプで着地。
大ギャップの直登は無理で、皆が選ぶルートとは反対のルンゼの方が雪が付いてて安全そうに思えたのでそちらを選んだ。かなり下まで降り、適当な尾根から登り返すがズボズボ雪の急斜面で前腕、脹脛をかなり消耗した。尾根まで乗り上げても正規の縦走路まで、いつ雪崩でもおかしくない急斜面をトラバースしたり生きた心地がしなかった。
鋸岳の縦走路へ復帰すると核心部は終わりで惰性で進む。山小屋の支配人に位置情報を送り続ける為に機内モードにしなかったので携帯の充電はギリギリ。中ノ川乗越でエスケープするか少し悩んだが辞めなかった。その後のルートは度々東側に取られ、一歩一歩股まで沈む踏み抜きで追い討ちをかけられた。適当な所でビバークして水分作って寝た。
3日目
突風の中進む。息絶えそうな携帯の事は忘れて、雪の締まった尾根を見つめながらの稜線歩きは楽しい経験であった。甲斐駒ヶ岳山頂で写真を撮り逃げ帰り、七丈小屋でコーラ補給をして雨に降られながら走り、「おじろ」で携帯を充電させて貰い、優しいアニキが駅まで乗せてくれた。
駐車場にある「おじろ」には今後も交流を続けていこうと思うのでここに来たら必ず立ち寄って元気に挨拶していこうと思った。
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