白峰三山。


- GPS
- 15:46
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,577m
- 下り
- 3,210m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 6:00
天候 | 1日目:昼頃晴れ、その後曇り 2日目:朝から暴風雨、昼前から小康状態 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
吉祥寺 → 甲府 2時間12分 片道1980円 乗換1回 吉祥寺 | 05:31 [3番線] | JR中央線・高尾行 | 06:10 高尾 | 06:15 [3番線] | JR中央本線・松本行 | 07:43 甲府 甲府駅南口バスターミナル 乗り場①9:05→広河原10:58 1990円+300円(マイカー規制協力金) ○帰り バス:第一発電所15:36→広河原16:15 1,010円+300円(マイカー規制協力金) バス:広河原16:40→甲府18:30 1,990円+300円(協力金) 電車:甲府→吉祥寺(行きの逆) |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に修繕が進んでなかったり、道幅が狭い割にガイドロープが張ってなかったり…逆を言えばそれだけ上級者向けとも捉えられ、登山の危機管理について考えさせられました。 |
その他周辺情報 | 農鳥小屋が営業してなかった、予約制になったのでしょうか? |
写真
感想
今回は今月後半に控えている富士山登山のウォーミングアップでどこに登ろうか考えたのですが、行っちゃえということで日本No.2である"北岳"とNo.3である"間ノ岳"(奥穂高岳も同順位)を引っくるめて"白峰三山"縦走してきました♪
初めての南アルプス…まだ登山シーズン前とのことで、甲府駅からスタート地点である広河原バス停までのバスが遅かったので(シーズンでは6:28着、シーズン外ではなんと10:58着!)、"小太郎山"にまでルートを取れなかったのはとても残念でした・涙
計画時、北岳山荘の予約が取れなかったので、ついにテン泊デビューかと装備を探していたのですが…後日空室が出たのでやっぱ山小屋泊にしました・笑
1日目は広河原から北岳山荘まで、序盤から容赦のない高度差1600mの直登に腿が悲鳴…富士山より辛かったですぞ、これは・汗
そんな中、元気な子供達や視覚障害者のグループが頑張って下りてくるのを見てしまったので負けてはいられません、頑張らなければと💪
序盤は良い感じに晴れてたのですが、肩の小屋に到着する頃から徐々に曇りへ…もう少し早く広河原に着いていれば北岳のパノラマゲット出来ていたのかもしれません、うーん、残念💦
北岳山頂に到着するもすでに完璧な四面ガス…少し粘ってみましたが好転せず、後ろ髪引かれながら山頂を後にしました😢
ここら辺から目がチカチカしてきました、嫌だな、高山病かも…北岳山荘に到着、その後すぐに頭も痛くなってきました(高山病確定・涙)が、美味しい夕食をいただいたり、時間制限はありましたがフリーWi-Fi使ったりのんびり過ごすことが出来ました♪
2日目、なんだかんだと高度2900m、高山病の悪化と体内時計の都合、疲れているのにほぼ眠れずのバッドコンディション起床となりました😭
天気予報では"小雨"となってたのにフタを開けたらしっかり嵐なんですけど…バスの時刻もあるので勇気を振り絞り嵐の中へ、北アルプス表銀座もこんな感じで突っ走って大怪我したのを思い出しました、今回はどうなることでしょう?・汗
"間ノ岳"へ向かうも横殴りの暴風雨が富士山と比較にならないくらい暴れよります、あなたはNo.3じゃなかったのかと?・涙
富士山は強風が長く吹いていても立ってられましたが、こちらは踏ん張ってもそれを吹き飛ばそうとしてきます、意志すら感じます、マジ恐怖、雨粒も小石並みにバリバリぶつかってきて痛いのなんのって💦
何かのゲームごとく嵐が弱まったら進む、強くなったら耐え凌ぐ、みたいな…そんな綱引きで大幅にタイムロス、"間ノ岳"も"農鳥岳"も標識と三角点パチリしたら即移動、景色なんて何も期待出来ないし余裕がないです…何なんだろうこの縦走は・涙
とはいえ、途中で何故か雷鳥さんが分かりにくいルートでチョコチョコ何十メートルも逃げるでなく可愛く先導してくれる奇跡もあったので、嬉しかったこともあったりなかったりで(何だったんだろう?)…。
何時間も嵐に耐えるも、さすがに防水仕様の衣類でも浸水が始まり…それ故の低体温症とも戦いながら、無い頭で対策を考えます…出た結論は「濡れた体を逆に活かして雨具の袖や胴口を絞って内部を蒸れさせ、ガツガツ動いてコアの熱が残るようにする」でした🔥
試したことなかったですが、なんとか上手くいき体温を持ち直しました…まさにサバイバルです、ガクガクとワクワクが共存してます・汗
濃ゆいガスに何度もロストし、その都度唖然と孤独感に苛まされましたが、根性でルート復帰…滑落もしましたが、前回の教訓というか受け身やポールの引っ掛けが上手くいきました、大怪我ラインが常にべったりで笑えてきちゃいました💦
要のスマホの電池残量が微妙、充電しようにも雨の中で充電池やライトニングケーブルの不通で充電出来ず、アップルウォッチも終いには電池切れに…スマホの電池が切れたらGPS位置確認はおろか救助連絡も出来ません、こんなに連続で追い込まれたのは今回が初めて、試練がこれでもかと積み重なってきます🌀
ルートの補修もフォローもほぼしてないので、油断したら簡単に死ねます…道幅がない上にぬかるみで滑りやすいにも関わらず片側崖でガイドロープが無いなんて当たり前(あっても支柱がグラグラで体重掛けたら抜け落ちる感じ)、増水した沢の横断も飛び石が(恐らく)水の中…ジャブジャブ流されそうになりながら渡ったりで…嵐の南アルプスはちょっと玄人過ぎではなかろうかと・涙
しかも下りは2000m以上の高度差、膝が痛くなる上に前日の腿の負担も重なって足に力が入らず…かといって油断すると滑落が待ってる雨の中の悪路という…終始緊張感と疲労感との闘い、超えたことのないラインを超えていかないと時間内に間に合わず、土まみれになりながら足の爪も剥がれるしで良く生きて帰ってこれたなぁと自分を褒めてあげたいです、よく頑張ってくれた、この身体!・笑
そんな中、辛うじて時間内に第一発電場バス停に到着。
帰りのバスを待つ間、安心感からトンネルの門を管理しているおじちゃんと歓談、地元の人との交流は楽しいですね✨
小さい頃はリュックに石を入れられて先輩らにケツを叩かれて山を登らされたとか、南アルプスは山が深く、遭難すると見つからない、動物に食べられちゃうからねとか、昔はここで山女魚や岩魚がたくさん取れたんだよとか…。
帰りの最終バスはさすがに混むかと思ったのですが、5,6人しか乗客がいなかったので、最後尾でのんびりさせていただきました、生還出来たご褒美ですね、ありがたや🚌✨
甲府駅でお土産買って、地元グルメのほうとうもいただいて、小さな幸せに触れ、人間社会に戻ってきたのを実感しながら今回の登山を終了することが出来ました♪
今回の縦走を振り返ってみて…美しく壮大な景観、山頂からの大パノラマは見事なほどに皆無でした、しかも負傷しながらの嵐下山になってしまうなんて思ってもみませんでした…逆に言えばこんなコンディションの縦走をこれぐらいの負傷で生還できたという経験は人生でなかなか味わえないのではないかと自分を慰めてみてます、もう、慰めるしかないなと😅
次は2週間後の富士山登山、今回は須走ルートで行きたいと思ってます、これはこれで今から楽しみです、気持ちを切り替えていきたいと思いますー✨
北岳山荘〜奈良田まで
標高差2000mを一気に下山したんですね。凄すぎ〜〜
しかも悪天候のなかを
無事下山出来て良かったですネ😀
今回の山行に比べれば
富士山は簡単?️ですね
次のレコ、楽しみにしてます😀
コメントありがとうございます!
白峰三山、もっとロマンある壮大な景観を楽しめる縦走になると思っていたのですが…現実はうまくいかないものですね😭
お陰様で無事下山出来て本当に良かったです…山の天気をなめていた訳ではないのですが、山の特徴も知らずだったので、結果サバイバルな下山となってしまいました💦
富士山は今度で3回目なので、高山病含めて辛さを知ってますので、まだ大丈夫だと思いますが、まさか練習であるこの縦走のほうが難しくなるとは思わなかったです・笑
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