北ア表銀座縦走〜酷暑の中、日本百高山3座に登る

2023年07月17日(月) ~ 2023年07月19日(水)

• GPS: 24:39
• 距離: 37.6km
• 登り: 2,850m
• 下り: 2,786m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:40
• 休憩: 1:10
• 合計: 8:50

5:30 中房温泉登山口
6:07 6:18 第１ベンチ
6:44 6:45 第２ベンチ
7:19 7:28 第３ベンチ
7:52 7:54 富士見ベンチ
8:46 8:51 合戦小屋
9:09 9:11 合戦山
9:42 9:42 ベンチ
9:58 10:38 燕山荘
11:17 11:17 蛙岩
11:47 11:49 大下りの頭
13:28 13:28 小林喜作レリーフ
13:42 13:43 槍ヶ岳・大天井岳、常念岳分岐
14:24 大天井ヒュッテ

2日目

• 山行: 7:44
• 休憩: 1:14
• 合計: 8:58

14:24 大天井ヒュッテ
5:48 5:51 牛首展望台
6:03 6:04 大天井ヒュッテ
6:24 6:25 貧乏沢下降点
7:40 8:02 赤岩岳
8:35 8:35 ヒュッテ西岳
9:32 9:39 赤沢山
10:48 10:48 ヒュッテ西岳
10:58 11:07 西岳
11:11 11:34 ヒュッテ西岳
12:38 12:47 水俣乗越
14:30 ヒュッテ大槍

3日目

• 山行: 6:24
• 休憩: 0:14
• 合計: 6:38

14:30 ヒュッテ大槍
5:55 5:56 殺生ヒュッテ
6:10 6:11 播隆窟
6:24 6:24 坊主岩屋下
6:56 6:57 槍沢・天狗原分岐
7:23 7:32 槍沢大曲り
7:50 7:50 ババ平
8:14 8:19 槍沢ロッヂ
8:42 8:42 二ノ俣
8:49 8:50 一ノ俣
8:58 8:58 槍見河原
9:32 9:32 横尾山荘
9:44 9:44 横尾
10:21 10:21 新村橋
10:55 10:56 徳澤園
10:57 10:57 徳沢公衆トイレ
11:34 11:34 徳本口
11:38 11:38 明神館
12:12 12:12 小梨平
12:18 12:19 河童橋
12:23 12:24 上高地バスターミナル
12:24 ゴール地点

天候

7月18日　快晴
7月19日 快晴後曇り
7月20日 曇り後雨

アクセス

利用交通機関：

バス

往路　JR穂高駅近くの登山者専用駐車場にマイカーを置き、バスで中房温泉へ(1,500円)。3連休最終日にも関わらず、穂高の駐車場は、ほぼ満車。バスも臨時便が出た。
復路　上高地に下山したため、バスで新島々、それから電車に乗り換え松本へ(2,700円)。松本から穂高駅までJR。

コース状況／危険箇所等

メジャーな表銀座コース。
1.中房温泉〜燕山荘
　極めて良く整備されている。登山者も非常に多い。
2.燕山荘〜大天井ヒュッテ
　後半の切通岩からヒュッテまでのトラバースは、鎖場があったり、アップダウンがあったりで油断は禁物。
3.大天井ヒュッテ〜赤岩岳(日本百高山)
　稜線漫歩。とても気分が良い。
4.赤岩岳
　登り口に注意。標識等無いが、トレースがあるので
分かるはず。急斜面なので、登りも降りも、ハイマツ等の枝に掴まる。山頂には、三角点と山名板あり。
5.赤岩岳〜ヒュッテ西岳
　特に問題無し。
6.ヒュッテ西岳〜赤沢山(日本百高山)
　ハイマツの藪漕ぎを強いられる。細い踏み跡があるので、それを見逃さないように。ルートミスに注意。下山してくる単独男性に会ったが、ルートミスして、大分時間ロスしたらしい。西岳キャンプ場からスタートして、鞍部に急降下するが、分岐のように感じたら、右方向に行くと良い。所々、赤テープあるし、トラロープも何箇所かにある。山頂には小さな標識と三角点あり。ここからの槍穂は、素晴らしい。行った人にしか見れない。　
7.ヒュッテ西岳〜西岳(日本百高山)
　10分弱で登れる。きれいな道。
8.ヒュッテ西岳〜水俣乗越
　最初はいいが、大下りがあったり、登り返しがあったりで消耗する。
9.水俣乗越〜ヒュッテ大槍
　表銀座コースの核心部。今は、大分整備されて歩きやすくなったのだろう。各所に木製階段が設置されて、格段に安全性が強化されている。有名な3連梯子は、高度感満点。いずれにしても、緊張感を持って通過すること。
10.ヒュッテ大槍〜上高地
　ガスがかかってしまったので、槍ヶ岳登頂は、あっさり断念。
　メジャーコースにつき、特筆すべきものはない。

写真

7/17 7:14

7/17 7:21

第3ベンチから稜線が見える。

7/17 7:27

遠く八ヶ岳。すげぇ天気だ。

7/17 7:53

富士見ベンチからの富士山。

7/17 7:53

富士見ベンチ標識。大勢の登山者が休んでいる。

7/17 8:15

合戦小屋手前から大天井岳。

7/17 8:38

合戦小屋で、名物のスイカを食べた。うまい、うまい。多くの人が食べている。

7/17 9:00

合戦小屋から、栃木から来た女性と一緒に歩く。少し登ると槍ヶ岳が見え出す。

7/17 9:10

こちらは、針ノ木岳、蓮華岳。手前に、唐沢岳、餓鬼岳、剣ズリも見える。

7/17 9:10

燕山荘が見え出す。ここからが遠い。

7/17 9:23

槍ヶ岳の左に、大喰岳、中岳、南岳。

7/17 9:47

モミジカラマツ。

7/17 9:55

ミヤマキンバイ？

7/17 10:03

燕山荘に着いた。裏銀座の山々がドーン！素晴らしい。

7/17 10:23

燕岳山頂を見る。人がたくさん。左奥に立山。

7/17 10:23

野口五郎、水晶、鷲羽、三俣蓮華、双六など。鷲羽左奥に、黒部五郎。

7/17 10:24

真ん中奥に、笠ヶ岳。

7/17 10:24

稜線東側からガスが湧いてくる。

7/17 10:38

コマクサ。今が最盛期のようで、縦走中、そこら中で見る事が出来た。まさに女王の風格。

7/17 10:39

よくこのような環境で、生息できるものだ。

7/17 10:39

今日は、縦走中ずっと槍ヶ岳が見える。贅沢な景色だ。

7/17 11:15

イワウメ。

7/17 11:19

天空の縦走路を南下していく。

7/17 11:20

北穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳も見える。

7/17 11:42

シナノキンバイ。

7/17 11:42

アオノツガザクラ。

7/17 11:42

イワカガミ。

7/17 11:42

ハクサンチドリ。

7/17 11:48

槍ヶ岳をバックに栃木の女性に撮ってもらう。

7/17 11:57

ウサギギク。

7/17 11:58

ハクサンフウロ。

7/17 12:00

ツマトリソウ。

7/17 12:03

ニッコウキスゲ。

7/17 12:18

グンナイフウロ。

7/17 12:18

このての花は分からん。

7/17 12:27

コバイケイソウ。

7/17 12:44

天空の縦走路が続く。とにかく暑い。

7/17 12:47

チシマギキョウ。

7/17 12:51

ミヤマダイコンソウ。

7/17 12:53

イワツメクサ。

7/17 12:55

オンタデ。

7/17 12:57

コマクサ群生地。大天荘に泊まるという栃木の女性とは、切通岩先の分岐で別れる。

7/17 13:49

チングルマ。

7/17 13:51

ハクサンシャクナゲ。

7/17 13:53

大分雲が出て来た。

7/17 14:10

突然雷鳥の親子と出くわす。雛がとても小さかった。写っているのは母親。

7/17 14:24

大天井ヒュッテに着いた。身体中の塩分が抜けたよう。
こじんまりとした小屋だが、スタッフはとてもフレンドリー。

7/18 4:45

2日目の朝。大天井ヒュッテから見る早朝の穂高連峰。北穂高岳はドームのように見える。

7/18 4:45

真ん中奥に常念岳。

7/18 4:45

大天井ヒュッテと大天井岳。

7/18 4:46

大天井ヒュッテの玄関から入った所。

7/18 4:47

私の泊まった部屋。一人で快適だった。

7/18 5:42

ヒュッテを出て、まずは、牛首展望台へ。ゴゼンタチバナ。

7/18 5:48

10分程で、展望台着。今日も素晴らしい天気。ここは、時間があったら、ぜひ寄りたい場所。昨日登った人が、熊を見たらしい。360°パノラマスタート。先ずは、槍ヶ岳〜大キレット。

7/18 5:48

続いて、北穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳、遠く、御嶽山、中ア、左に、蝶ヶ岳。

7/18 5:48

蝶ヶ岳〜常念岳。間に、南アルプス。更に、横通岳。

7/18 5:48

大天井岳。

7/18 5:48

昨日通って来た縦走路。遠く鹿島槍ヶ岳。その左に、蓮華岳と針ノ木岳。

7/18 5:48

裏銀座の山々。遠く、剱岳と立山。高瀬ダム湖も分かる。

7/18 5:49

裏銀座の水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳。風も無く、またまた暑くなりそうだ。

7/18 5:53

ヤマハハコ。

7/18 5:56

ハクサンシャクナゲ。

7/18 6:07

クルマユリ。

7/18 6:08

オタカラコウ

7/18 6:08

ミヤマキンポウゲ。

7/18 6:24

エゾシオガマ。

7/18 6:31

元気なハクサンイチゲ。

7/18 6:33

ビックリ平の看板。

7/18 6:46

これから歩く縦走路。見えているのは、2643m峰。

7/18 6:46

北鎌尾根もくっきり。

7/18 7:03

常念岳の右手遠くに、富士山と南アルプス。

7/18 7:16

アカモノ(イワハゼ)。

7/18 7:28

赤岩岳手前、縦走路に猿がいる。子供もいた。刺激しないように通り過ぎる。

7/18 7:42

赤岩岳山頂。自撮り。

7/18 7:51

赤岩岳から下山して撮った写真。赤岩岳へは、特に標識はないが、ここから登る。踏み跡は、しっかりある。ナナカマドやハイマツの枝を頼りにするが、落石を起こさないように。

7/18 8:02

ヨツバシオガマ。

7/18 8:12

イブキトラノオ。

7/18 8:17

正面に、絶えず槍ヶ岳があるので、思わず撮ってしまう。

7/18 8:17

穂高も、前穂高岳が目立つ。正面に西岳が見える。

7/18 8:29

ヒュッテ西岳が見えて来た。目指す赤沢山も見えている。一見楽そうなのだが・・。

7/18 9:21

赤沢山の鞍部からの登りで振り返る。正面の西岳キャンプ場の先端に岩があるので、そこが下降ポイント。トレースは、しっかりとあるが、ハイマツやナナカマドの枝が被っている。

7/18 9:21

上部の平坦部に出たが、相変わらずハイマツで、時間がかかる。

7/18 9:33

赤沢山山頂の小さな標識。ここに三角点もある。百高山の中では、地味だが、消耗する山だ。

7/18 9:37

赤沢山山頂からの槍ヶ岳と北鎌尾根。

7/18 9:37

赤沢山山頂からの南岳〜北穂高岳。この展望は、山頂に来た人にしか見れない。

7/18 9:37

赤沢山からの穂高連峰。

7/18 10:16

赤沢山からの帰りに迷いポイントを撮影。キャンプ場から鞍部に向かって、降っていくと左に行きたくなるが、ここは右が正解。

7/18 10:18

ここも同様で、木の枝が張り出している方に行くのが正解。

7/18 11:01

西岳山頂。自撮り。

7/18 11:02

西岳山頂標識。これで、今回百高山3座ゲット。

7/18 11:56

水俣乗越への下りにある鉄梯子。

7/18 12:18

タカネニガナ。

7/18 12:19

クロトウヒレン。ぼけてしまったが。

7/18 12:44

水俣乗越の看板。

7/18 13:01

ここからは、木製階段が連続する。写真にも映っている。

7/18 13:03

オトギリソウ。

7/18 13:18

よくガイドブックなどに出てくる、3連梯子。しっかり集中して降った。

7/18 13:24

第2展望台からの北鎌尾根。

7/18 13:48

第3展望台からの北鎌尾根。

7/18 15:23

ヒュッテ大槍に到着。早速槍ヶ岳を見ながら黒生ビール。プァー生きてる！

7/18 15:40

タテヤマリンドウ。

7/18 15:41

来し方を見る。赤沢山への小尾根もよく分かる。

7/18 15:41

大天井岳も雲に覆われようとしている。

7/18 19:10

夕方の穂高連峰。

7/19 5:45

3日目の朝。イワオウギ。

7/19 5:47

いました、雷鳥。今回山行で、3度目の遭遇。これはメスか？

7/19 5:48

左上にいるのがオス？目の上に赤い肉冠がある。メスを2羽連れているのか？

7/19 5:55

殺生ヒュッテ。

7/19 6:11

播隆窟。

7/19 6:15

坊主岩屋下の標識。

7/19 6:15

正面に、昨日登った赤沢山が見える。奥に常念岳。

7/19 8:04

オオバギボウシ。

7/19 8:04

センジュガンピ

7/19 8:22

ホタルブクロ。

7/19 11:02

明神岳。

撮影機器：

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

感想

rin

大天井岳からヒュッテ大槍までの表銀座コースを歩いていなかったこと、日本百高山3座を狙えることから、天候が不安定ではあるが、北アルプス行を決行。
結果は、初日快晴で山でも超猛暑、2日目快晴後曇り、3日目ガス後小雨という天候だった。特に、暑さには参ってしまった。山であんなに汗をかいたのは、いつ以来だろう。風も無く、登山者皆が疲れた顔をしていた。大天井ヒュッテの温度計は、25℃。
山々は、見飽きるほど見た。でも槍穂は、格別だね。何回観てもいい。
表銀座の水俣乗越からの登りは、とてもスリリングで、気を抜かないように歩いた。
日本百高山3座(赤岩岳、赤沢山、西岳)を登り、これで91座になった。
また、栃木の単独女性と合戦小屋から大天井岳分岐まで、ご一緒し、山々の話しで退屈することがなかった。ありがとうございます。
更に、ヒュッテ大槍では、食堂の隣に座った単独女性が、私の家の近くに住んでいることが判明。何という奇遇。世の中いろいろなことがあるもんだ。

コメント

gennjiko

ｒｉｎさん、三日間の山行お疲れ様でした。　槍ヶ岳以外は全て登頂でき天気にも恵まれて良かったですね。ｒｉｎさんの行動報告はとても分かり安く、つい次次へと読んでしまいます。私には登れ無い山々なので羨ましい限りです。ｒｉｎさんの山行楽しみにしてます。
山初心者の様な自分を最後まで同行させて頂き本当にありがとうございました😊

rin

gennjikoさん
コメントありがとうございます。
無事に下山されてなによりです。
白いコマクサ見たのですね。私も見たことがあります。
また、どこかの山でご一緒できるといいですね。