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Yamareco

記録ID: 580225
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳/赤岳(主稜を諦め文三郎から地蔵尾根へ)

2015年01月25日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:17
距離
14.3km
登り
1,474m
下り
1,463m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:08
休憩
2:39
合計
9:47
3:48
3
3:51
3:53
104
5:37
5:47
39
6:26
7:25
129
9:34
9:38
2
9:40
9:40
2
9:42
9:54
5
9:59
10:21
21
10:42
10:46
3
10:49
11:02
46
11:48
12:20
71
13:31
13:32
3
13:35
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◆駐車場
赤岳山荘の駐車場を利用。土曜日日帰りの人も多いのか日曜日朝3時ではかなり空きがあった。
美濃戸口からは悪路だが4WD+スタッドレスで到達できた。一番の難所は橋を渡った後の右ヘアピンカーブで数回スタックした後に助走を付けて何とかクリアーできた。
コース状況/
危険箇所等
◆登山ポスト
赤岳山荘のポストに投函。美濃戸山荘にもある。
◆道の状況
・北沢ルート
ルートは明確であり雪の状態も良くアイゼン無しで歩行。中間地点までの林道の道幅が広いのでヘッドライトを使う時には南沢よりも安全と思う。
・赤岳鉱泉〜行者小屋
トレースはあり歩きやすいが一部急勾配の所もある。
・文三郎尾根
上部で氷化しているのでアイゼンは必須。頂上直下の急登もあるので前爪がある方が良い。また、赤岳・中岳鞍部を抜ける風が非常に強くなるのでピッケルと衣類の防風対策が必要。樹林帯ではストックの方が歩きやすいと思う。
・赤岳稜線
12本爪アイゼンとピッケルが必須。今日は風は弱かったが防風対策をして望むべき。
・地蔵尾根
上部の雪稜部は短いが両側が切れ落ちているので十分な注意が必要。上部ではピッケルがあった方が安心できる。
・南沢ルート
ルートは明確で雪の状態も良く自分はアイゼン無しで歩行(但し2回尻餅を付いた)。行者小屋から帰路に使う登山者が多く見られたがアイゼン装着が8〜9割と言う所。
堰堤広場上の林道終点で駐車されていたボンゴ改造フルトラック車。頼もしい。
2015年01月25日 04:39撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 4:39
堰堤広場上の林道終点で駐車されていたボンゴ改造フルトラック車。頼もしい。
林道終点で休憩中。気温は-5℃だが歩くと暑い。
2015年01月25日 04:39撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 4:39
林道終点で休憩中。気温は-5℃だが歩くと暑い。
赤岳鉱泉から中山乗越を通って行者小屋に至る。夜が明けて来た。テントも多い。
2015年01月25日 06:26撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 6:26
赤岳鉱泉から中山乗越を通って行者小屋に至る。夜が明けて来た。テントも多い。
大同心、小同心をバックに行者小屋。ほんのりと灯りが透ける小屋の雰囲気は美しい。
2015年01月25日 06:42撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 6:42
大同心、小同心をバックに行者小屋。ほんのりと灯りが透ける小屋の雰囲気は美しい。
行者小屋のテント場は満開だ。こう見るとmontbellのシェアは非常に大きいが、エスパスも健闘している。
2015年01月25日 06:42撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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行者小屋のテント場は満開だ。こう見るとmontbellのシェアは非常に大きいが、エスパスも健闘している。
阿弥陀岳にモルゲンロートが差し掛かって来た。
2015年01月25日 07:00撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 7:00
阿弥陀岳にモルゲンロートが差し掛かって来た。
硫黄岳にも朝日が当っている。
2015年01月25日 07:01撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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硫黄岳にも朝日が当っている。
漸く出発。なんだかんだで1時間近く行者小屋に居た。気温は-12℃にまで下がり指の感覚が無くなって行く。
2015年01月25日 07:25撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 7:25
漸く出発。なんだかんだで1時間近く行者小屋に居た。気温は-12℃にまで下がり指の感覚が無くなって行く。
雪の重みで枝がしなった針葉樹の林を抜ける。
2015年01月25日 07:36撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 7:36
雪の重みで枝がしなった針葉樹の林を抜ける。
阿弥陀岳にも大分と朝日が当るようになった。
2015年01月25日 07:40撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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阿弥陀岳にも大分と朝日が当るようになった。
文三郎尾根へ向かう
2015年01月25日 07:40撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
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文三郎尾根へ向かう
阿弥陀岳へは少数派だ。殆どは文三郎尾根へとトレースは続く。
2015年01月25日 07:42撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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阿弥陀岳へは少数派だ。殆どは文三郎尾根へとトレースは続く。
主稜のルート探索中。
2015年01月25日 07:50撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 7:50
主稜のルート探索中。
赤岳西壁の全体像。真ん中のラインが主稜で右が南峰リッジ。主稜の取付には2パーティー見える。
2015年01月25日 08:14撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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赤岳西壁の全体像。真ん中のラインが主稜で右が南峰リッジ。主稜の取付には2パーティー見える。
拡大するとこうなる。1ピッチ登った岩にも1人居る。
2015年01月25日 08:15撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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拡大するとこうなる。1ピッチ登った岩にも1人居る。
横岳西壁から硫黄岳。
2015年01月25日 08:16撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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横岳西壁から硫黄岳。
今日は北アルプスも完璧な展望日和。
2015年01月25日 08:16撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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今日は北アルプスも完璧な展望日和。
蓼科山が望める高さに上がって来た。しかし足運びは重い。
2015年01月25日 08:16撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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蓼科山が望める高さに上がって来た。しかし足運びは重い。
阿弥陀岳北稜にもトレースと人影が見える。
2015年01月25日 08:17撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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阿弥陀岳北稜にもトレースと人影が見える。
2650mのトラバース地点に到着。立派なトレースが出来ている。雪崩の心配も無さそう。でも下で見た時とクライマーの配置が変わっていない。
2015年01月25日 08:36撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 8:36
2650mのトラバース地点に到着。立派なトレースが出来ている。雪崩の心配も無さそう。でも下で見た時とクライマーの配置が変わっていない。
拡大図。どうやら最初の凹角が難しいらしい。すごく時間が掛かっている。
2015年01月25日 08:36撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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拡大図。どうやら最初の凹角が難しいらしい。すごく時間が掛かっている。
文三郎尾根から延びるトレース。
2015年01月25日 08:37撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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文三郎尾根から延びるトレース。
結局時間切れは確実なんで一般ルートで赤岳に向かうこととした。硫黄岳まで縦走、と言う案もあったが行者小屋にワカンとスノーシューとスコップをデポして来たんで地蔵尾根を下ることとする。
2015年01月25日 09:24撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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結局時間切れは確実なんで一般ルートで赤岳に向かうこととした。硫黄岳まで縦走、と言う案もあったが行者小屋にワカンとスノーシューとスコップをデポして来たんで地蔵尾根を下ることとする。
竜頭峰が近くなり南の眺めが突然好くなった。旭岳東稜も魅力的なスカイラインを見せている。
2015年01月25日 09:24撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 9:24
竜頭峰が近くなり南の眺めが突然好くなった。旭岳東稜も魅力的なスカイラインを見せている。
こちらは阿弥陀岳南稜。
2015年01月25日 09:24撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 9:24
こちらは阿弥陀岳南稜。
赤岳への登り
2015年01月25日 09:31撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
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赤岳への登り
赤岳到着。文三郎尾根が中岳からの道と出合うところではものすごい風だったが、ここでは不思議と無風に近い。
2015年01月25日 09:54撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 9:54
赤岳到着。文三郎尾根が中岳からの道と出合うところではものすごい風だったが、ここでは不思議と無風に近い。
赤岳北峰とそれに突き上げる主稜線。
2015年01月25日 09:54撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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赤岳北峰とそれに突き上げる主稜線。
主稜のゴール地点はここらの筈。
2015年01月25日 10:00撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 10:00
主稜のゴール地点はここらの筈。
赤岳南峰からの富士山
2015年01月25日 09:54撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
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赤岳南峰からの富士山
北峰の風の少ない場所で休憩中。
2015年01月25日 10:04撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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北峰の風の少ない場所で休憩中。
北アルプス北部。
2015年01月25日 10:09撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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北アルプス北部。
北アルプス南部。
2015年01月25日 10:09撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 10:09
北アルプス南部。
PETボトルの飲み口でスポーツ飲料水凍結。アイゼンで氷を砕いて飲む。ザックの中では飲み口を下にした方が良いか?
2015年01月25日 10:10撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
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PETボトルの飲み口でスポーツ飲料水凍結。アイゼンで氷を砕いて飲む。ザックの中では飲み口を下にした方が良いか?
南峰の方が祠があるせいか賑やかだ。南アルプスの眺めも最高。
2015年01月25日 10:10撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 10:10
南峰の方が祠があるせいか賑やかだ。南アルプスの眺めも最高。
赤岳の頂上域でのみ富士山が見える。
2015年01月25日 10:40撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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赤岳の頂上域でのみ富士山が見える。
赤岳展望荘まで降りて来ると横岳も近く見える。
2015年01月25日 10:40撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 10:40
赤岳展望荘まで降りて来ると横岳も近く見える。
地蔵尾根を横から見るとこんな感じ。上部の雪稜はなかなか美しい。
2015年01月25日 10:45撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 10:45
地蔵尾根を横から見るとこんな感じ。上部の雪稜はなかなか美しい。
お地蔵様。今日も安全登山、ありがとうございました。
2015年01月25日 10:59撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 10:59
お地蔵様。今日も安全登山、ありがとうございました。
地蔵尾根の上部雪稜を下る。
2015年01月25日 11:00撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 11:00
地蔵尾根の上部雪稜を下る。
地蔵尾根から望む赤岳の眺め。
2015年01月25日 11:00撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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地蔵尾根から望む赤岳の眺め。
地蔵尾根にて
2015年01月25日 11:00撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
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地蔵尾根にて
階段の辺り。ここまで来ると樹林帯も近い。樹林帯に入れば行者小屋も近い。
2015年01月25日 11:09撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 11:09
階段の辺り。ここまで来ると樹林帯も近い。樹林帯に入れば行者小屋も近い。
ザクザクした雪の斜面を降りる。
2015年01月25日 11:13撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 11:13
ザクザクした雪の斜面を降りる。
完全に無風になり、とても暑い。温度計は5℃を指している。
2015年01月25日 11:24撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 11:24
完全に無風になり、とても暑い。温度計は5℃を指している。
服を脱いで温度調節
2015年01月25日 11:33撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
1/25 11:33
服を脱いで温度調節
大同心、小同心ももう随分と高い。
2015年01月25日 11:24撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 11:24
大同心、小同心ももう随分と高い。
樹林帯。
2015年01月25日 11:45撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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樹林帯。
行者小屋に到着。デポした荷物を回収。
2015年01月25日 11:48撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
1/25 11:48
行者小屋に到着。デポした荷物を回収。
三者三様の雪崩ビーコン。Trackerは借り物だけど相互に機能することは確認できた。
2015年01月25日 11:56撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 11:56
三者三様の雪崩ビーコン。Trackerは借り物だけど相互に機能することは確認できた。
帰路は南沢。振り返ると赤岳西壁が真正面に見えた。素晴らしい。
2015年01月25日 12:24撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 12:24
帰路は南沢。振り返ると赤岳西壁が真正面に見えた。素晴らしい。
下って行く登山者も多い時間帯だ。温暖で実に平和。
2015年01月25日 12:24撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 12:24
下って行く登山者も多い時間帯だ。温暖で実に平和。
赤布は大滝への経路の目印? 行者小屋への登山者が入らない様に踏み跡はザイル封鎖されている
2015年01月25日 12:53撮影 by  DMC-FX40, Panasonic
1/25 12:53
赤布は大滝への経路の目印? 行者小屋への登山者が入らない様に踏み跡はザイル封鎖されている
美濃戸山荘に到着。赤岳山荘はここから5分。お疲れ様でした。
2015年01月25日 13:30撮影 by  COOLPIX P340, NIKON
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1/25 13:30
美濃戸山荘に到着。赤岳山荘はここから5分。お疲れ様でした。

感想

赤岳主稜を目指したけど登攀パーティが列を作って順番待ち。我々おじさんパーティの力量ではヘッデン下山は不可避と考えて、天気も好いし一般ルートに転進。冴えないけど絶景だったし山行としてこれはこれで良かったかな。

湘南を夜中に出て中央道を行くと西に傾いたオリオン座がくっきりと見えた。これは天気も好さそうだと思ったが美濃戸に着いてみると薄曇りのようだ。美濃戸での気温は-5℃だったがそれ程寒くは感じない。皆中間着とヤッケを着て出発したが20分程歩くと暑くなりそれぞれ中間着を脱いだ。林道は道幅が広いが深い轍が凍り付いている。その終点にはボンゴをフルトラックにした貨車が停まっていた。ここで小休止して更に赤岳鉱泉を目指す。登山道に入ると雪が柔らかい。標高が2000mを超えてくると冬靴で踏みしめると雪の音がキュッキュッと言う感じに変わって来る。星は輝いているが月あかりが無いので一層冬の山に入ってきた感がする。

5:15頃、遠くからヘッドライトの灯りがこちらに向かってくるので13Kさんと立ち止まり注視していたら下山する方だった。星空を撮影するために赤岳鉱泉に入っていたが曇天だったので降りてきたとのこと。僕らも美濃戸を出る時にはうす曇りっぽかったけど今夜空を振り仰ぐと満天の星空。登山者も「ここまで来たらこんな星空とは」と嘆きながらも降りていった。5:40に赤岳鉱泉に着くと申し訳ない位に満天の星空だった。赤岳鉱泉で小休止して中山乗越を越えて行者小屋を目指す。行者小屋には6:26に着いた。小屋に灯が点っている。この週末は行者もやっているようだ。テントの数は赤岳鉱泉よりも随分多い。ここで大休止。それぞれに食糧を摂り、ハーネス、アイゼンを装着し、出発は7:25。随分とノンビリしてしまったが丁度夜が明けて人の往来が増え、周囲が何だかワサワサとした雰囲気になった反動だろうか?兎に角大勢のパーティが文三郎方面へ、地蔵方面へと動きだしたので、これなら充分にトレースはあるだろうからとワカン、スノーシューはここにデポして行くことにした。ほの暗い赤岳西壁にヘッドランプが時折見えるのであの辺りが主稜だろうかと眺める。

主稜に取り付くには赤岳沢を詰める手もあるけど雪崩の危険があるのでオーソドックスに文三郎尾根から2650m地点からトラバースして取り付くこととする。2450m辺りはまだ森の中だが時折西壁が良く眺められる。森林限界を超え、2570m辺りになると主稜の取付に2パーティいるのがはっきり解る。雲一つ無く展望は素晴らしい。北アルプスは穂高から後立山まで全て望むことができる。蓼科山も峰の松目の尾根越しに頭を出してきた。更にもう一登高でトラバース地点に到達。想像以上に主稜の取付は近く、コールも聞こえる。しかし30分前と余り様子が変わっていない。

主稜へのトラバース地点から様子を観察していたら、下山してきた青年が「主稜、良かったですね」と話しかけてきた。以前に登った話だろうと最初は思っていたら「雪も岩もしっかり安定していて」と続いたので、聞くと今日登ってきたと言う。もう?と驚くと主稜の登攀に40分、下山してここまで20分と言うので更に驚いた。更に朝3時に行者小屋を出発して阿弥陀岳北稜をやって赤岳主稜に繋げたと言うのでもっと驚いた。まだ9時前だよ。もう1本東稜でも思ったらしいけどさすがに満腹とのこと。単独、フリーソロでやってきたそうだ。主稜取付では2パーティが順番待ちしているからルンゼを巻いてそのピッチの上の岩場から登ったと言うが、その2パーティはまだそこにいる。ルンゼにある足跡は君のか。Aki-CLさんが阿弥陀の中央稜をやって北稜をやって主稜に繋げると継続登山の練習に良いと言っていた人がいると言うが、我らそろそろ中より高の字の方が濃くなりだした中高年登山者のリクリエーションとは世界が違いすぎるよ。

Aki-CLさんが約20年前に登った時には取付から2時間40分と言う。パーティのトータル年齢数と所要時間が比例すると言うAki-CLさんの経験則に基づくと今の我々では6時間15分必要となる。この法則がどの程度信憑性があるかはさておき、頂上に抜けるのは陽が傾きかけた時間になることは確実そうだ。渋滞があるとは想定していなかったとAki-CLさんは呻いたけど、明日は会社だし時間切れは嫌なので一般ルートで赤岳に向かうこととした。じゃあ代案で硫黄まで、と言って行者にデポしてきたことを思い出す。まあ天気も好いから気持ち好く地蔵尾根を降りよう、と言うことになった。

文三郎尾根が中岳への道と合流する辺りが一番の風の通り道だったが、そこを過ぎると不思議な程に穏やかな稜線だった。赤岳山頂からは珍しく穏やかに周囲の展望を楽しむことができた。北峰に移動して小休止。北峰から主稜方面を覗いて見るがコールも聞こえないし、クライマー達の姿もまだ見えない。やっぱり昼過ぎは確実だな。一般ルートを登って今日は正解だと納得。

お地蔵さんに別れを告げて地蔵尾根を下降。全く無風になりどんどんと暑くなった。行者小屋では-12℃だったのが途中樹林帯の上縁で中間着を脱いだ所では5℃を指していた。でも行者小屋に戻ると0℃。陽射しの違いだろうか?行者小屋からは南沢を取った。白河原で振り返ると西壁の眺めが素晴らしい。主稜は次の機会に狙うとしよう。やっぱり行者に泊った方が確実かなぁ。

美濃戸口までの道路は除雪している。
未明の美濃戸口〜赤岳山荘は路面凍結のため4WDスタッドレスタイヤでも苦労した。
チェーンがあると良いだろう。
14時過ぎの赤岳山荘〜美濃戸口は歩行者が大勢歩いていた。歩行者がいると車は徐行するので、歩行者は直前まで車に気が付かない様で、なかなか避けて貰えないことがある。
赤岳主稜は昔2回登っているが、赤岳沢を詰めて取り付いた気がする・・・




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