光岳から聖岳を繋いで歩く



- GPS
- 38:23
- 距離
- 49.1km
- 登り
- 4,662m
- 下り
- 4,631m
コースタイム
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 10:36
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 8:36
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 9:51
天候 | 1日目:雨・・・小雨から始まりざあざあ雨が終日続く 2日目:曇り・・前日の雨は上がったが曇りがちの天気 3日目:曇りと晴れ・・初日の濡れ物はこの辺りでは完全に乾燥 4日目:晴れ・・下山日だけど天気は一番良かった(気温はこの日から急低下) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
152号から下栗の里を通って芝沢ゲートに駐車しました。 この道は大変分かり難いです ・152号からの移動時間は1時間程度は掛かります ・途中ですれ違いすることが困難なほど細い道がかなり続くので結構緊張します ・152号からの入り口は上島トンネル近くの「南アルプス登山口」の看板では無く 上村小学校の近くの「下栗の里入口」を使用する方が良いです ■感想 特に今年は夏場の大水で一部道路が通行止めとなっていて迂回路設定されていたのもあって頭が混乱してしまいました。天空の里と呼ばれる地域の大変細いつづら折りの道を何度も通過する羽目にあい、これは登山よりもアプローチの方が難しいのでは都思ってしまったほどでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
三泊四日の長い行程だったので分割して記載します 1日目 (1)芝沢ゲート〜易老渡まで 1時間半ほどの行程ですが基本的には林道歩きですが今回は7月の大雨の影響で一部の林道が川の中に崩落している箇所があって迂回路が山中に入っています。それ程時間も掛からないですが一応ご注意を ■登山道としての評価はA (2)易老渡〜易老岳 森林帯の登山道が延々と続きます。 この日は雨だったので食事をとるためにビバーグセットを作ったりと何かと苦労したので印象的でした。 ■登山道としての評価はA (3)易老岳~光小屋 稜線歩きのはずですが、森林帯の中なので眺望は余り望めません。その代わり雨は有っても風の影響を受けずに進むことが出来ました。道は三吉ガレと言うガレ場が40分以上も続く箇所があってちょっとうんざりしますがそれを過ぎると静高平など開けた公園のような場所となり晴れていれば気分上々だろうと思いました ■登山道としての評価はB 2日目 (1)光小屋~光岳~光石 小屋に荷物をデポして往復しましたが、特に危険個所も無く問題ありません ■登山道としての評価はA (2)光小屋~易老岳 ■既出です (3)易老岳~喜望峰~茶臼岳~茶臼小屋 基本的にはシラビソの森林帯の稜線歩きで登山道は整備されていてとても綺麗です 茶臼岳の周辺は樹林が低木となり砂礫の道となりますが斜度もそれほど厳しくないので歩くのは問題が有りません。 茶臼岳下降後の分岐から茶臼小屋への下降が思っていたよりも長くて斜度が有りましたが基本的に階段状に整備されています。この斜度のお蔭で茶臼小屋は水が豊富にあるのだろうなと思うと悪い気はしません ■登山道としての評価はA 3日目 (1)茶臼小屋~上河内岳 基本的に稜線歩きですが何故か両側の土手が盛り上がった窪地を歩くので眺望は薄いです。しかしここが亀甲状土のある窪地で綺麗に整備されていて歩き易いです。後半は南アルプスでも最も美しい尾根と言われる個所になります。奇岩竹内門から先は岩のヤセ尾根を通りますがあまり問題は有りません 上河内岳は登山道にある上河内岳の肩から直登10分ほどですが眺望抜群です ■登山道としての評価はA (2)上河内岳~南岳~聖平小屋 降り基調の稜線歩きですが聖岳が見えてきて気分が上がります。但し、南岳から先の登山度は一部進行方向左手が崩落していて登山道が狭くなっているヤセ尾根箇所が有りますので注意は必要かと思います。聖平まで降りれば聖小屋までは木道です。 ■登山道としての評価はB (3)聖平小屋~薊畑分岐~小聖岳 聖岳小屋~薊畑分岐~小聖岳までは樹林・草地歩きでの緩い登りで余り危険個所は有りません。 ■登山道としての評価はA (4)小聖岳~前聖岳 ここのゾーンが聖岳登山の核心部です。前半は左側崩落のヤセ尾根が5-6回出現しますので慎重に歩きましょう。でこのヤセ尾根ゾーンが終わると砂礫の大斜面をつづら折りで登ることになります。1時間以上もあるので覚悟が必要ですね。私は富士登山を思い出しました。 ■登山道としての評価はB 4日目 (1)聖平小屋~薊畑分岐 ■既出です (2)薊畑分岐~西沢渡 樹林帯の中の登山道で苔むした場所やシラビソの林の中を歩く道で登山道としては問題ありません。 ■登山道としての評価はA (3)西沢渡~聖光小屋~易老渡 昔の森林作業用の登山列車が通っていた跡の道なので基本的に林道のような感じで歩けます。途中に手動ケーブルカーが有ったり廃屋が有ったり変化は有ります ■登山道としての評価はA (4)易老渡〜芝沢ゲート ■既出です 全般を通して危険個所は殆どありませんが小聖岳から聖岳に登る個所にあるヤセ尾根が少し注意が必要かなと思う程度でした。 全般的には非常に良く整備された登山度が続いていてさすがは国立公園とか思わされました。 ■全体的な登山道評価はAです |
その他周辺情報 | ■登山口 ・登山口の芝沢ゲートは50台ほどの駐車が可能です ・トイレは簡易トイレが設置されています ・登山計画書の投函ポストも有ります ■登山道中のトイレ ・易老渡~易老岳に1か所 ・易老岳~光小屋に1か所 計2か所にテント型のトイレ設備がありました ■前泊や下山後の温泉で使える宿 ・和田地区にあるいろりの宿 島畑を使用しました ・下栗の里にも高原ロッジ下栗などがあるのでその方が近かったかもです ■食事 ・食事の場所は少ないし営業時間も短いので事前チェックが必要です ・我々は地元の人に教えてもらって「喫茶かみ」にて下山後の食事を食しました |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
携帯トイレ
|
---|
感想
南アルプス南部の名峰巡り
日本百名山2座の光岳(2512m)と聖岳(3013m)とを繋いで歩く山旅でした。
この山域は本当にアプローチが難しく何度も挑戦したくは無いので出来れば一発で両山踏破をしたかったのでとりあえず目標達成できてホッとしています。
それにしても、登山口の芝沢ゲートは今までのどの山よりもアプローチが難しくて時間が掛かりました。最寄りも国道から車一台分の細さの道を一時間も走って途中には下栗の里のくねくね道を通過したりと登る前に心折れそうなほどでしたが、返ってこれがこの山域の自然を守っているのだろうなと思わされました。大型バスや公共苦痛機関が通れないからこそ守られている秘境。。。そんな感じです。
山そのものは全体的には余り危険な箇所が少なく稜線歩きも南アルプス一の美しい尾根と言う評判通りとてもきれいに整備された登山道があり公園の中を歩いているような気にさせられました。
光岳は森林限界の下なので眺望は無く、山頂も特徴が有りませんが少し先に進んだところにある光石は良かったです。ここが名前の由来になったと言う花崗岩でできた白い大岩が反射でテカっているのが麓から見えたのだろうこと想像してみるとなかなか味わいがあります。
それに対して聖岳は大きくて立派な山体で登るにも樹林帯、崩落ヤセ尾根、砂礫の大斜面と変化に富んだ山で頂上は低木樹林も無いので眺望最高な山でした。しかもここは日本の3000m峰21座の21番目とあり日本最南部の3000m峰と言う貴重な山でもありました。
日本百名山
光岳(てかりだけ) 標高2512m 85座目
聖岳(ひじりだけ) 標高3013m 86座目
それと今回は3泊4日朝・昼・夜の3食すべて持ち込みで全9食の食事持参の初体験でしたが全て乾燥食材で賄えて35Lのザックで携行出来たのでとても貴重な経験となりました。貴重な体験を本当に有難う御座いました
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する