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Yamareco

記録ID: 6119381
全員に公開
ハイキング
塩見・赤石・聖

兎岳(笠松山_易老渡より)

2023年10月28日(土) ~ 2023年10月29日(日)
 - 拍手
paku_ その他1人
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
18:33
距離
30.1km
登り
3,125m
下り
3,287m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:35
休憩
0:56
合計
9:31
距離 12.0km 登り 2,380m 下り 518m
7:04
198
10:22
10:29
231
14:20
14:35
5
14:40
15:04
5
15:09
28
15:37
15:46
44
16:30
16:31
4
2日目
山行
7:06
休憩
1:36
合計
8:42
距離 18.0km 登り 759m 下り 2,781m
5:39
5
5:44
6:22
5
6:27
6:30
27
6:57
7:09
62
8:11
8:28
15
8:43
8:47
24
9:11
9:16
35
9:51
9:56
29
10:25
10:26
36
11:02
11:03
15
11:18
49
12:07
12:08
39
12:47
12:51
2
12:53
12:57
24
13:21
13:22
59
天候 1日目☀️→🌥/⛄️
2日目☀️
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
芝沢ゲートP(易老渡まで登り勾配70分)
林道はチャリNG。静岡側の林道はチャリOKなのでややこしい。
コース状況/
危険箇所等
■水場
 兎岳-小兎岳間にある沢が取水点。
 夏は登山道から沢音が聞こえた。
 今回は聞こえず。
 (枯れているかは未確認)

■寒さ
 氷粒降ってたので気温はマイナス。
 兎岳非難小屋は当日4人。
 小屋は扉半壊で閉まらず風が入る。
 ・下地は、銀マット、エアマット
 ・寝袋は、♯3、シュラフカバー
 ・足は、ダウンパンツと象足
 ・上は、ダウンや首巻、耳当て。
 曇り空で放射冷却なく風も微風。
 ぐっすり寝たが少し寒かった。

■芝沢ゲートまで
 ・崩れのため下栗集落を経由。
 ・中根城跡の方から行くと迂回路が
  凶悪(道路狭小)なので非推奨。
  上村小学校の方からを推奨。

■林道の迂回路
 ・南ア南部の並みの登山道より
  よっぽど歩きやすい。
  (道幅ひろく工作物も充実)

■登山口~笠松山
 ・まさにバリエーション。
 ・取付きは身の危険のある急登。
 ・自分はロープないと降れない。
 ・木の上側以外安心できない。
 ・石もボロボロ落ちる。
 ・もう少し沢を遡行すべき?

■笠松山~兎岳
 ・聖光小屋からくるルートと合流。
 ・以降はテープぼちぼちある。
 ・ハイマツ帯もよく切られている。
 ・総じてマイナールート、破線道級
 ・おそらく聖光小屋~笠松山も同様。
 ・もう少し倒木処理や目印付けたら
  山と高原地図に載せられるのでは。
 (あくまで登りで歩いた感想です。)
その他周辺情報 ・15時に下栗の里についたが、下栗・遠山郷の食事処は全滅(営業時間外)
・木沢小学校跡地は満車(20台分くらい)で入れず。
・かぐらの湯は未だ復旧せず。
・国道152号線は浜松市浜北区まで温泉も食事処もなし。
取付きは易老渡。光岳から降りてきた人が顔とか靴とかを洗ってる沢です。
2023年10月28日 06:48撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/28 6:48
取付きは易老渡。光岳から降りてきた人が顔とか靴とかを洗ってる沢です。
すぐ滝があり左斜面を直登。でもこれは安易な選択でした。
2023年10月28日 06:56撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/28 6:56
すぐ滝があり左斜面を直登。でもこれは安易な選択でした。
無理くり棚にあがったらもうロープないと降りれない。必死の直登。そして落石でカメラ破損。でもカメラが守ってくれたとも言える😨
2023年10月28日 07:18撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
4
10/28 7:18
無理くり棚にあがったらもうロープないと降りれない。必死の直登。そして落石でカメラ破損。でもカメラが守ってくれたとも言える😨
身体が安定するのは木に背中を預けているときだけ。木と木を慎重に繋ぐ。必死で繋ぐ。
2023年10月28日 07:30撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
4
10/28 7:30
身体が安定するのは木に背中を預けているときだけ。木と木を慎重に繋ぐ。必死で繋ぐ。
尾根に出て生を実感🙌いやぁひどい登りだった。そして初テープ。これがあるってことはどっかに良いルートがあるのでしょう。
2023年10月28日 07:42撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/28 7:42
尾根に出て生を実感🙌いやぁひどい登りだった。そして初テープ。これがあるってことはどっかに良いルートがあるのでしょう。
1,615地で振り返る。左から上がってきたけど下山時は普通右に降りちゃうよねーと話し終わって、再び進もうとしたところ、、
2023年10月28日 09:09撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
3
10/28 9:09
1,615地で振り返る。左から上がってきたけど下山時は普通右に降りちゃうよねーと話し終わって、再び進もうとしたところ、、
突如前方約10mの凹地からイノシシ親子がロケットスタート。一瞬のことで固まるわれわれの横を猛スピードで走り去っていった。写真は彼等のいた寝床。
2023年10月28日 09:12撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
4
10/28 9:12
突如前方約10mの凹地からイノシシ親子がロケットスタート。一瞬のことで固まるわれわれの横を猛スピードで走り去っていった。写真は彼等のいた寝床。
濃密な前半戦だったがようやく落ち着いた。
2023年10月28日 09:20撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
4
10/28 9:20
濃密な前半戦だったがようやく落ち着いた。
笠松山とうちゃーく🙌近くに1987地(私の誕生年と一緒)があるのもポイント高い。
2023年10月28日 10:20撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
4
10/28 10:20
笠松山とうちゃーく🙌近くに1987地(私の誕生年と一緒)があるのもポイント高い。
南方に黄テープ多数。これ絶対聖光小屋から来るルートだ。こんだけテープあったら下山は難しくなさそう。降りるならここですな。
2023年10月28日 10:23撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
3
10/28 10:23
南方に黄テープ多数。これ絶対聖光小屋から来るルートだ。こんだけテープあったら下山は難しくなさそう。降りるならここですな。
1987地は無数のピンクテープがお出迎え。何故😅
2023年10月28日 10:29撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/28 10:29
1987地は無数のピンクテープがお出迎え。何故😅
すぐ先で振り返る。左手から来たが下山時は右手に行きたくなる地形。だから右に降りないよう大量のテープで誘導してるという訳だ。
2023年10月28日 10:32撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
3
10/28 10:32
すぐ先で振り返る。左手から来たが下山時は右手に行きたくなる地形。だから右に降りないよう大量のテープで誘導してるという訳だ。
笠松山から先は結構テープたくさん。ちょいちょい倒木もカットされててバリエーション感はなくなる。
2023年10月28日 10:42撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
4
10/28 10:42
笠松山から先は結構テープたくさん。ちょいちょい倒木もカットされててバリエーション感はなくなる。
櫓の跡。林鉄時代のものか。
2023年10月28日 10:47撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
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10/28 10:47
櫓の跡。林鉄時代のものか。
激ヤブ。バリエーションはこういう要素もないとね😋
2023年10月28日 12:28撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/28 12:28
激ヤブ。バリエーションはこういう要素もないとね😋
ついに樹林帯→ハイマツ帯!2400からの登りがキツかった〜
2023年10月28日 13:10撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/28 13:10
ついに樹林帯→ハイマツ帯!2400からの登りがキツかった〜
ハイマツ帯が一番整備されてました。
2023年10月28日 13:19撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
1
10/28 13:19
ハイマツ帯が一番整備されてました。
足元。トトロ見たもん!みたいな感じ。
2023年10月28日 13:29撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
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10/28 13:29
足元。トトロ見たもん!みたいな感じ。
腰から上はこんなん。かきわけ、かきわけ。
2023年10月28日 13:30撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/28 13:30
腰から上はこんなん。かきわけ、かきわけ。
この辺はもう膝丈。最高に気持ちがよいです。
2023年10月28日 13:37撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
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10/28 13:37
この辺はもう膝丈。最高に気持ちがよいです。
ホンドミヤマネズの実。潰すとクラフトビールと相性が良さそうな香りがする。
2023年10月28日 13:44撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
1
10/28 13:44
ホンドミヤマネズの実。潰すとクラフトビールと相性が良さそうな香りがする。
イブキジャコウソウ。一帯に広がる独特な香り。これが麝香(じゃこう)か😲
2023年10月28日 14:02撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
1
10/28 14:02
イブキジャコウソウ。一帯に広がる独特な香り。これが麝香(じゃこう)か😲
草本群落が見えたら兎岳までもう一息。
2023年10月28日 13:51撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
1
10/28 13:51
草本群落が見えたら兎岳までもう一息。
H29当時はここに立派な鹿柵がありました🦌
2023年10月28日 14:02撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/28 14:02
H29当時はここに立派な鹿柵がありました🦌
ライチョウさんとの邂逅は何よりのご褒美😋✨
2023年10月28日 14:08撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
6
10/28 14:08
ライチョウさんとの邂逅は何よりのご褒美😋✨
2ヶ月ぶりの兎岳避難小屋🛖
2023年10月28日 14:42撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
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10/28 14:42
2ヶ月ぶりの兎岳避難小屋🛖
子ウサギお散歩。氷粒が降ってきたので中盛丸山は断念。めっちゃ行きたかったけど😭
2023年10月28日 15:37撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/28 15:37
子ウサギお散歩。氷粒が降ってきたので中盛丸山は断念。めっちゃ行きたかったけど😭
兎岳🙌 氷粒が本降りになる☃️
4
兎岳🙌 氷粒が本降りになる☃️
小屋は貸切と思いきや先客1名、ナイトハイカーの1名で計4名。
4
小屋は貸切と思いきや先客1名、ナイトハイカーの1名で計4名。
日の出前のお月様🌕
2023年10月29日 05:43撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
3
10/29 5:43
日の出前のお月様🌕
暗くても存在感のある聖岳
2023年10月29日 05:45撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
4
10/29 5:45
暗くても存在感のある聖岳
月の入。初めて見た。
2023年10月29日 06:10撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
3
10/29 6:10
月の入。初めて見た。
残念ながら日の出は聖の裏。それにしても真っ白の上河内が良い。
2023年10月29日 06:11撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/29 6:11
残念ながら日の出は聖の裏。それにしても真っ白の上河内が良い。
モルゲンロートは大沢岳、中盛丸山、赤石岳。奥に仙丈、塩見、間ノ岳が見える。
2023年10月29日 06:17撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
3
10/29 6:17
モルゲンロートは大沢岳、中盛丸山、赤石岳。奥に仙丈、塩見、間ノ岳が見える。
赤石岳避難小屋もモルゲンロート。
2023年10月29日 06:17撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/29 6:17
赤石岳避難小屋もモルゲンロート。
聖岳まで来てようやくお日様浴びれた!😅
2023年10月29日 08:09撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
3
10/29 8:09
聖岳まで来てようやくお日様浴びれた!😅
兎岳と登ってきた尾根。よく登ったもんだ。
2023年10月29日 08:10撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
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10/29 8:10
兎岳と登ってきた尾根。よく登ったもんだ。
奥聖にも寄り道。天気良すぎてライチョウいないけど!
2023年10月29日 08:30撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/29 8:30
奥聖にも寄り道。天気良すぎてライチョウいないけど!
便ヶ島までの下山路。足元は終始赤石(チャート)
2023年10月29日 10:49撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
3
10/29 10:49
便ヶ島までの下山路。足元は終始赤石(チャート)
最後は森林軌道跡を往く。
2023年10月29日 12:22撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
5
10/29 12:22
最後は森林軌道跡を往く。
林鉄独特の工作物が多数あり、写真撮影が止まらない!
2023年10月29日 12:31撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
2
10/29 12:31
林鉄独特の工作物が多数あり、写真撮影が止まらない!
なんと言ってもこの石積がよい。国有林全盛期を思って歩くのもまた楽しいひと時。
2023年10月29日 12:35撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
4
10/29 12:35
なんと言ってもこの石積がよい。国有林全盛期を思って歩くのもまた楽しいひと時。
結局クマには会わなかったなー。お疲れ様でした!
2023年10月29日 12:09撮影 by  Canon PowerShot SX70 HS, Canon
3
10/29 12:09
結局クマには会わなかったなー。お疲れ様でした!
撮影機器:

装備

個人装備
防寒着(宿泊用含む) 雨具 登山靴 ゲイター ヘルメット ネックウォーマー 手袋 ストック1本 ザック(38ℓ) 食事(調理器具+2泊分+行動食ほか) 水分(飲料720ml+水2.5L+酒800ml) 500ml魔法瓶(空) コンパス 高度計 地形図 山と高原地図 ヘッドランプ(予備電池含む) 太陽光ランタン 保険証 携帯(GPSアプリ+予備バッテリー含む) コンタクトレンズの箱(予備眼鏡) 腕時計 ココヘリタグ 小屋泊一式(寝袋#3+寝袋カバー+エアマット+銀マット) デジカメ
備考 アームカバー忘れた
10月下旬のこの標高はチェーンスパイク持ってくべきかも。

感想

南アルプス南部を歩くと兎岳から伸びる2つの長ーい稜線が良く目立つ。
どちらも兎洞を囲う分水嶺にして、バリエーション。
この兎洞を「周回してみたい!」と思う人は多いはず。私もそのうちの1人。

そう「せっかくなら周回したい」という気持ちが腰を重くするのです。
良いんです、片方ずつ行けば。何度も来れば良いんです。
と言うことで、周回のための下見的な意味を込めて、笠松山だけ攻めました。

まぁ本音はウサギ年なので兎岳に行きたかっただけなんですけどね。私がウサギ年なので。
干支パワーは凄いです。

取付は易老渡から。
これは昔、先代の聖平の小屋番さんにご案内いただいてリンチョウ沢ダルマ沢の尾根に登った帰り道「ここから兎に行けるよ」と教えていただいたルートです。
教えてもらったのがH29なので、実に6年間もあたためてしまいました。


兎・子兎に登れて、笠松山下山ルートの下見もでき、ライチョウにも会えて、紅葉も見れました。
あと小屋で先客でおられた、南アルプスバリエーションと深南部にやたら明るい京都の方とのお喋りも凄く楽しかったです。

当初は寒さが心配でしたし、取付きの急斜面や、夕方に雪が降ってきたときはどうなることかと思いましたし、現に落石でカメラ小破(写真に謎の影が映る)しましたが、来てよかったです。
一緒に来てくれた相方には感謝、感謝です。

ライチョウに会えるかもしれない山行はこれで終わり。
残す計画は大無間のみ。晴れるといいな。



<確認した野鳥>
※姿を見れた鳥は●印(あとは声のみ)
※特に嬉しかったものに★印

ライチョウ●★(単独メス)
コゲラ
アカゲラ
カケス
ホシガラス●
ヒガラ
コガラ●
ウグイス
キクイタダキ
ミソサザイ
ゴジュウカラ
ルリビタキ
カワガラス
イワヒバリ●
シメ
ウソ
ガビチョウ(標高1,400m前後)

<その他>
イノシシ●(母1、子1)
ニホンリス●

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