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Yamareco

記録ID: 6144454
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
剱・立山

雪山シーズンへの準備運動、早月剱‼

2023年11月03日(金) ~ 2023年11月04日(土)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
14:25
距離
15.3km
登り
2,356m
下り
2,342m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:36
休憩
0:01
合計
4:37
9:23
51
10:14
10:14
87
11:41
11:42
72
12:54
12:54
61
13:55
13:55
5
14:00
2日目
山行
9:52
休憩
0:59
合計
10:51
4:20
91
5:51
5:57
50
6:47
6:54
35
7:29
7:37
18
7:55
8:10
24
8:34
8:41
17
8:58
8:58
47
9:45
9:58
114
11:52
11:53
2
11:55
11:56
42
12:38
12:38
42
13:20
13:21
53
14:14
14:14
51
15:05
15:05
6
15:11
ゴール地点
天候 晴れ、上部は少し風が強かった。早月小屋は無風
過去天気図(気象庁) 2023年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
行きは松本インターで降り、新穂高温泉に行くように途中まで行き、栃尾を左。最後は北陸自動車道の富山から立山まで高速に乗る。そこからナビに従い馬場島。道は悪くないが、遠すぎる
コース状況/
危険箇所等
所々バックステップ、サイドステップ、岩場のクライムダウンあり。超危険な所はなし。早月小屋までがツボ足で行けたのは楽だった。
その他周辺情報 遠いので直帰
今日は滑川まで行かず、松本で降りた。いつもの新穂高温泉への長い下道を行き、栃尾を左に曲がる。最後、富山ICから北陸自動車道に乗り、立山で降りた。
2023年11月03日 08:51撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/3 8:51
今日は滑川まで行かず、松本で降りた。いつもの新穂高温泉への長い下道を行き、栃尾を左に曲がる。最後、富山ICから北陸自動車道に乗り、立山で降りた。
馬場島荘前の一番いい場所は満車。一昨年の11月14日、21日に2週連続来たが、ともにがらがらだった。14日はまだ馬場島荘が営業中だったにも関わらず。
2023年11月03日 09:24撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 9:24
馬場島荘前の一番いい場所は満車。一昨年の11月14日、21日に2週連続来たが、ともにがらがらだった。14日はまだ馬場島荘が営業中だったにも関わらず。
危ない名前が並んでいるが、ここを左に行けば登山道がホンマにあるのか?
2023年11月03日 09:27撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/3 9:27
危ない名前が並んでいるが、ここを左に行けば登山道がホンマにあるのか?
先程の道標をスルーし歩いて行くと、これがある。右奥に劔岳ではないと思うが、立派な山が確かに仰ぎ見られる。ってことはやはり、見えていたのは劔岳なのか?
2023年11月03日 09:28撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/3 9:28
先程の道標をスルーし歩いて行くと、これがある。右奥に劔岳ではないと思うが、立派な山が確かに仰ぎ見られる。ってことはやはり、見えていたのは劔岳なのか?
先程の道標の左手に広い原っぱがあり、そこを左奥の方へ進むと、早月尾根登山口。この少し前に、有名な「試練と憧れ」のデカイ石碑があるが、ジンクスから登頂してそこに戻ってくるまで、写真は撮らない
2023年11月03日 09:30撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/3 9:30
先程の道標の左手に広い原っぱがあり、そこを左奥の方へ進むと、早月尾根登山口。この少し前に、有名な「試練と憧れ」のデカイ石碑があるが、ジンクスから登頂してそこに戻ってくるまで、写真は撮らない
のっけから
2023年11月03日 09:31撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 9:31
のっけから
急登で始まる
2023年11月03日 09:41撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 9:41
急登で始まる
ここから一旦傾斜が落ち着く
2023年11月03日 09:43撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 9:43
ここから一旦傾斜が落ち着く
紅葉盛
2023年11月03日 09:51撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 9:51
紅葉盛
何か得した気分
2023年11月03日 09:54撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 9:54
何か得した気分
松尾平展望台。本峰は見えないが、北方稜線が見える。いつかは...
2023年11月03日 10:07撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/3 10:07
松尾平展望台。本峰は見えないが、北方稜線が見える。いつかは...
ここの標高は、この道標通りほぼ1000m
2023年11月03日 10:08撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 10:08
ここの標高は、この道標通りほぼ1000m
ここから登りがまた再開か?
2023年11月03日 10:20撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 10:20
ここから登りがまた再開か?
1140mちょっと
2023年11月03日 10:50撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 10:50
1140mちょっと
こいつが存在感があった。赤谷山とか赤ハゲ、白ハゲとか出ていた
2023年11月03日 11:07撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 11:07
こいつが存在感があった。赤谷山とか赤ハゲ、白ハゲとか出ていた
紅葉色付く
2023年11月03日 11:15撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 11:15
紅葉色付く
これは猫又山。まだこの標高では毛勝山は見えない
2023年11月03日 11:40撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/3 11:40
これは猫又山。まだこの標高では毛勝山は見えない
奥にちょこっと大日岳が顔を出す
2023年11月03日 11:40撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 11:40
奥にちょこっと大日岳が顔を出す
1545mです
2023年11月03日 11:41撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 11:41
1545mです
赤谷山よりも、右の山の方が厳つい
2023年11月03日 11:41撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 11:41
赤谷山よりも、右の山の方が厳つい
たまに尾根を外す
2023年11月03日 11:41撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 11:41
たまに尾根を外す
1750mしかない
2023年11月03日 12:16撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 12:16
1750mしかない
大日岳?
2023年11月03日 12:26撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 12:26
大日岳?
猫又山、その左奥は毛勝山かそれとも釜谷山か
2023年11月03日 12:29撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 12:29
猫又山、その左奥は毛勝山かそれとも釜谷山か
富山湾
2023年11月03日 12:30撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 12:30
富山湾
2023年11月03日 12:31撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 12:31
真ん中にちょこんが龍王岳。左は立山
2023年11月03日 12:39撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 12:39
真ん中にちょこんが龍王岳。左は立山
奥大日岳(左)と大日岳
2023年11月03日 12:39撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 12:39
奥大日岳(左)と大日岳
これが立山かな
2023年11月03日 12:41撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 12:41
これが立山かな
富山湾方向
2023年11月03日 12:43撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 12:43
富山湾方向
三角点の場所が地図と違う
2023年11月03日 12:45撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 12:45
三角点の場所が地図と違う
この下りが地形図に現れない。地形図の等高線は10m刻みなので、等高線の間隔が広いところに、こういう見えないアップダウンがある
2023年11月03日 12:46撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 12:46
この下りが地形図に現れない。地形図の等高線は10m刻みなので、等高線の間隔が広いところに、こういう見えないアップダウンがある
初雪1917
2023年11月03日 12:54撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 12:54
初雪1917
ここも少し下る
2023年11月03日 12:56撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 12:56
ここも少し下る
登山道に初雪1942
2023年11月03日 13:00撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 13:00
登山道に初雪1942
結構広い平らなスペース
2023年11月03日 13:03撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 13:03
結構広い平らなスペース
しばらくトラバース
2023年11月03日 13:06撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 13:06
しばらくトラバース
北側斜面なのでガチガチの所も出てきた。1984
2023年11月03日 13:09撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 13:09
北側斜面なのでガチガチの所も出てきた。1984
2023年11月03日 13:11撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 13:11
2023年11月03日 13:23撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 13:23
雪はあるが、坪足で全く問題がない
2023年11月03日 13:23撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 13:23
雪はあるが、坪足で全く問題がない
当然雪に埋まっているはずの池塘が露に
2023年11月03日 13:25撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 13:25
当然雪に埋まっているはずの池塘が露に
奥側はさすがに凍ってはいた
2023年11月03日 13:26撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 13:26
奥側はさすがに凍ってはいた
これも完全に露出している
2023年11月03日 13:40撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 13:40
これも完全に露出している
最後は結構登りが続く
2023年11月03日 13:42撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 13:42
最後は結構登りが続く
ここも雪なし2168。フリクションが効き、鎖を持つまでもない
2023年11月03日 13:48撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/3 13:48
ここも雪なし2168。フリクションが効き、鎖を持つまでもない
小屋前の小高い丘から本峰。この丘が丸山なのか?
2023年11月03日 13:55撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/3 13:55
小屋前の小高い丘から本峰。この丘が丸山なのか?
小屋を見下ろす
2023年11月03日 13:56撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 13:56
小屋を見下ろす
奥大日岳(左)と大日岳
2023年11月03日 13:56撮影 by  SC-52C, samsung
11/3 13:56
奥大日岳(左)と大日岳
毛勝三山
2023年11月03日 13:56撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 13:56
毛勝三山
毛勝山の猫又山が重なり合う
2023年11月03日 13:56撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 13:56
毛勝山の猫又山が重なり合う
赤谷山の稜線
2023年11月03日 13:56撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 13:56
赤谷山の稜線
北方稜線
2023年11月03日 13:56撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 13:56
北方稜線
この丘はかなり眺望がよく、幕営も可能。風が弱ければ最高なので少し悩んだが、トイレがある小屋前を選択
2023年11月03日 13:58撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 13:58
この丘はかなり眺望がよく、幕営も可能。風が弱ければ最高なので少し悩んだが、トイレがある小屋前を選択
かなり雪が少ない。土の部分もあったが、あえて雪の上に張った。しかし、ギンギラマットを持って来なかったので、マット(サーマレストネオエアーXサーモ)があっても底冷えした
2023年11月03日 14:40撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 14:40
かなり雪が少ない。土の部分もあったが、あえて雪の上に張った。しかし、ギンギラマットを持って来なかったので、マット(サーマレストネオエアーXサーモ)があっても底冷えした
テントからのビュー
2023年11月03日 14:42撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 14:42
テントからのビュー
本峰側
2023年11月03日 14:42撮影 by  SC-52C, samsung
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11/3 14:42
本峰側
冬ペグは雪不足で使えず、夏用ペグで固定
2023年11月03日 15:04撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/3 15:04
冬ペグは雪不足で使えず、夏用ペグで固定
まさかのガス残量チェックし忘れで、水を作っている最中にガスが尽きた。仕方がないので水で1時間かけてアルファ米を戻す。それに常温で食べられるイナバのグリーンカレーを掛けて食べた。まあ、それほどひどくなかった。
1
まさかのガス残量チェックし忘れで、水を作っている最中にガスが尽きた。仕方がないので水で1時間かけてアルファ米を戻す。それに常温で食べられるイナバのグリーンカレーを掛けて食べた。まあ、それほどひどくなかった。
翌朝。クロスオーバードーム2G、結露なし。
2023年11月04日 03:07撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 3:07
翌朝。クロスオーバードーム2G、結露なし。
4時20分頃スタート。富山の夜景
2023年11月04日 04:39撮影 by  SC-52C, samsung
2
11/4 4:39
4時20分頃スタート。富山の夜景
星が綺麗だった。Galaxyのナイトモード撮影
2023年11月04日 04:55撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 4:55
星が綺麗だった。Galaxyのナイトモード撮影
2023年11月04日 05:01撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 5:01
本峰、これもナイトモード撮影。
2023年11月04日 05:21撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 5:21
本峰、これもナイトモード撮影。
この標識がよくある
2023年11月04日 05:37撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 5:37
この標識がよくある
トラバース。最近知ったが、縦走という意味もあるのね
2023年11月04日 05:38撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 5:38
トラバース。最近知ったが、縦走という意味もあるのね
一昨年の11月14日に泣きながら撤退した2550辺りの平らなスペース。この前が中々の急登で、その時は下りるのが怖かった
2023年11月04日 05:49撮影 by  SC-52C, samsung
2
11/4 5:49
一昨年の11月14日に泣きながら撤退した2550辺りの平らなスペース。この前が中々の急登で、その時は下りるのが怖かった
朝焼け
2023年11月04日 05:49撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 5:49
朝焼け
毛勝山方面
2023年11月04日 05:49撮影 by  SC-52C, samsung
2
11/4 5:49
毛勝山方面
富山湾
2023年11月04日 05:49撮影 by  SC-52C, samsung
2
11/4 5:49
富山湾
トレースはあるが、この辺りが少しトレースを信じるべきか悩んだ
2023年11月04日 05:54撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 5:54
トレースはあるが、この辺りが少しトレースを信じるべきか悩んだ
とりあえずトレース通りトラバース
2023年11月04日 05:54撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 5:54
とりあえずトレース通りトラバース
そして、そこから右に折れて尾根に上がる
2023年11月04日 05:58撮影 by  SC-52C, samsung
11/4 5:58
そして、そこから右に折れて尾根に上がる
北方稜線
2023年11月04日 05:59撮影 by  SC-52C, samsung
11/4 5:59
北方稜線
2023年11月04日 05:59撮影 by  SC-52C, samsung
11/4 5:59
厳つい
2023年11月04日 05:59撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 5:59
厳つい
ここもトラバース
2023年11月04日 06:03撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 6:03
ここもトラバース
夜明けが迫る。時間的には山頂御来光も可能だったが、山頂直下の危険地帯をブラックで行くことを躊躇した。
2023年11月04日 06:09撮影 by  SC-52C, samsung
2
11/4 6:09
夜明けが迫る。時間的には山頂御来光も可能だったが、山頂直下の危険地帯をブラックで行くことを躊躇した。
2023年11月04日 06:09撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 6:09
2023年11月04日 06:23撮影 by  SC-52C, samsung
11/4 6:23
2023年11月04日 06:23撮影 by  SC-52C, samsung
11/4 6:23
2023年11月04日 06:23撮影 by  SC-52C, samsung
11/4 6:23
2023年11月04日 06:23撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 6:23
2023年11月04日 06:36撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 6:36
やはり、いつ見てもとにかくデカイ薬師岳
2023年11月04日 06:42撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 6:42
やはり、いつ見てもとにかくデカイ薬師岳
尾根に上がると、朝日が!この時はこれで獅子岩(カニのハサミ)を直登しているとはつゆ知らず
2023年11月04日 07:07撮影 by  SC-52C, samsung
2
11/4 7:07
尾根に上がると、朝日が!この時はこれで獅子岩(カニのハサミ)を直登しているとはつゆ知らず
完璧だ〜☺️
2023年11月04日 07:46撮影 by  SC-52C, samsung
2
11/4 7:46
完璧だ〜☺️
少し右に視点をずらす
2023年11月04日 07:46撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 7:46
少し右に視点をずらす
影劔岳?
2023年11月04日 07:46撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 7:46
影劔岳?
針ノ木岳とその左奥は蓮華岳
2023年11月04日 07:47撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:47
針ノ木岳とその左奥は蓮華岳
ビクトリーロード
2023年11月04日 07:49撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:49
ビクトリーロード
別山尾根との分岐
2023年11月04日 07:49撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 7:49
別山尾根との分岐
影劔岳
2023年11月04日 07:49撮影 by  SC-52C, samsung
1
11/4 7:49
影劔岳
祠はかなり埋まっていた
2023年11月04日 07:54撮影 by  SC-52C, samsung
2
11/4 7:54
祠はかなり埋まっていた
2023年11月04日 07:54撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:54
針ノ木岳
2023年11月04日 07:55撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:55
針ノ木岳
五龍岳と鹿島槍ヶ岳
2023年11月04日 07:55撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:55
五龍岳と鹿島槍ヶ岳
白馬三山
2023年11月04日 07:55撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:55
白馬三山
毛勝三山
2023年11月04日 07:55撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:55
毛勝三山
爺ヶ岳
2023年11月04日 07:55撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:55
爺ヶ岳
鹿島槍ヶ岳
2023年11月04日 07:55撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:55
鹿島槍ヶ岳
今回はちゃんと表に回ったが、全部埋もれている
2023年11月04日 07:56撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 7:56
今回はちゃんと表に回ったが、全部埋もれている
ピッケルリーシュを肩からかけているが、手首スタイルの方がこういう時かっこよく決まるのになぁ
2023年11月04日 08:04撮影 by  SC-52C, samsung
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11/4 8:04
ピッケルリーシュを肩からかけているが、手首スタイルの方がこういう時かっこよく決まるのになぁ
何度も撮ってしまう構図
2023年11月04日 08:04撮影 by  SC-52C, samsung
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何度も撮ってしまう構図
2023年11月04日 08:05撮影 by  SC-52C, samsung
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これは源次郎尾根なの?
2023年11月04日 08:05撮影 by  SC-52C, samsung
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これは源次郎尾根なの?
2023年11月04日 08:05撮影 by  SC-52C, samsung
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2023年11月04日 08:05撮影 by  SC-52C, samsung
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2023年11月04日 08:06撮影 by  SC-52C, samsung
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山頂直下のルンゼ。帰りは通る
2023年11月04日 08:22撮影 by  SC-52C, samsung
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山頂直下のルンゼ。帰りは通る
行きはこれを直登してみた。
2023年11月04日 08:22撮影 by  SC-52C, samsung
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行きはこれを直登してみた。
これ、登るか?と思ったが
2023年11月04日 08:30撮影 by  SC-52C, samsung
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これ、登るか?と思ったが
おとなしくトラバース
2023年11月04日 08:30撮影 by  SC-52C, samsung
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おとなしくトラバース
2023年11月04日 08:40撮影 by  SC-52C, samsung
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おそらく獅子頭。行きは直登しクライムダウン。帰りは5人ほどのパーティーが獅子頭をクライムダウンしていたので、トラバースを選択した。これはトラバースを終え、「直登の方がよかったかも」と獅子頭を振り返りながら思った瞬間
2023年11月04日 08:41撮影 by  SC-52C, samsung
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おそらく獅子頭。行きは直登しクライムダウン。帰りは5人ほどのパーティーが獅子頭をクライムダウンしていたので、トラバースを選択した。これはトラバースを終え、「直登の方がよかったかも」と獅子頭を振り返りながら思った瞬間
毛勝三山
2023年11月04日 08:41撮影 by  SC-52C, samsung
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毛勝三山
小さく早月小屋が見える
2023年11月04日 08:41撮影 by  SC-52C, samsung
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小さく早月小屋が見える
赤谷山の稜線の手前に北方稜線から下りてくる尾根がもう一本見える。これは小窓尾根?
2023年11月04日 09:01撮影 by  SC-52C, samsung
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赤谷山の稜線の手前に北方稜線から下りてくる尾根がもう一本見える。これは小窓尾根?
毛勝三山って登れるのか?
2023年11月04日 09:01撮影 by  SC-52C, samsung
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毛勝三山って登れるのか?
2023年11月04日 09:01撮影 by  SC-52C, samsung
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尾根通しとは言っても、地形図の岩崖マークに阻まれているところはルンゼチックなところをクライムダウン
2023年11月04日 09:10撮影 by  SC-52C, samsung
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尾根通しとは言っても、地形図の岩崖マークに阻まれているところはルンゼチックなところをクライムダウン
白馬三山
2023年11月04日 09:20撮影 by  SC-52C, samsung
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白馬三山
毛勝三山
2023年11月04日 09:20撮影 by  SC-52C, samsung
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毛勝三山
富山湾
2023年11月04日 09:21撮影 by  SC-52C, samsung
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富山湾
無事に小屋まで戻って来た。
2023年11月04日 10:40撮影 by  SC-52C, samsung
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無事に小屋まで戻って来た。
テントを撤収し、再スタート。まず丸山
2023年11月04日 11:54撮影 by  SC-52C, samsung
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テントを撤収し、再スタート。まず丸山
やはりここに張っているいる人がいた。風がなければお勧め
2023年11月04日 11:56撮影 by  SC-52C, samsung
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やはりここに張っているいる人がいた。風がなければお勧め
高度が下がると見え方が大分違う
2023年11月04日 12:21撮影 by  SC-52C, samsung
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高度が下がると見え方が大分違う
主三角点と書いてあるのか?
2023年11月04日 12:43撮影 by  SC-52C, samsung
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主三角点と書いてあるのか?
ここから北方稜線が見える
2023年11月04日 12:43撮影 by  SC-52C, samsung
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ここから北方稜線が見える
ちょこんと龍王岳
2023年11月04日 12:46撮影 by  SC-52C, samsung
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ちょこんと龍王岳
奥大日岳
2023年11月04日 12:46撮影 by  SC-52C, samsung
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奥大日岳
大日岳。予報通り、どんよりしてきた
2023年11月04日 12:46撮影 by  SC-52C, samsung
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大日岳。予報通り、どんよりしてきた
2023年11月04日 12:46撮影 by  SC-52C, samsung
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2023年11月04日 12:57撮影 by  SC-52C, samsung
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2023年11月04日 13:18撮影 by  SC-52C, samsung
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2023年11月04日 13:18撮影 by  SC-52C, samsung
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2023年11月04日 13:20撮影 by  SC-52C, samsung
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ここは1441
2023年11月04日 13:30撮影 by  SC-52C, samsung
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ここは1441
ここは1239
2023年11月04日 13:50撮影 by  SC-52C, samsung
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ここは1239
2023年11月04日 13:57撮影 by  SC-52C, samsung
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松尾平。ここより大分手前から延々平らだった
2023年11月04日 14:17撮影 by  SC-52C, samsung
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松尾平。ここより大分手前から延々平らだった
緊張がほぐれる
2023年11月04日 14:35撮影 by  SC-52C, samsung
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緊張がほぐれる
紅葉がきれいだった
2023年11月04日 14:44撮影 by  SC-52C, samsung
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紅葉がきれいだった
登山口に生還
2023年11月04日 14:49撮影 by  SC-52C, samsung
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登山口に生還
行きにジンクスに従いスルーした、試練と憧れ
2023年11月04日 14:50撮影 by  SC-52C, samsung
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行きにジンクスに従いスルーした、試練と憧れ
帰りは苦労して自撮り
2023年11月04日 14:57撮影 by  SC-52C, samsung
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帰りは苦労して自撮り
さあ、駐車場に戻ろう
2023年11月04日 15:09撮影 by  SC-52C, samsung
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さあ、駐車場に戻ろう
2023年11月04日 15:09撮影 by  SC-52C, samsung
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車無事やった、いつも緊張する瞬間
2023年11月04日 15:10撮影 by  SC-52C, samsung
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車無事やった、いつも緊張する瞬間
また、近々!
2023年11月04日 15:11撮影 by  SC-52C, samsung
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また、近々!

装備

個人装備
ヘルメット ピッケル 12本爪アイゼン(グリベルエアーテック・ニューマチック) スポルティバエクイリビウム 目出棒 冬期グローブ インナー手袋

感想




1. 雪山シーズンスタート!

雪山シーズンが始まる。今年で4シーズン目だ。いつも最初が緊張するが、今年はどこから始めるか?

この9月から山岳会に入り、週一のジム練習、月2回の例会、会山行など楽しくも忙しく過ごしていた。11月3〜5日の3連休が迫り、そろそろ行き先を決めないとと思うも、なかなか決め手がない。昨シーズンから初級バリエーションルートを行くようになり、今年は更に難しいコースにもチャレンジしようと思っている。最初からがっつり雪山でインパクトのあるコースとなると、もうここしか思いつかなかった。「早月劔」だ。このルートには、一昨年の11月14日、21日と2週連続で日帰りチャレンジしている。14日は2550m近辺で撤退、21日はがっつりトレースに助けられ登頂することができた。あれからかなり雪山の経験を積んできたので、今回は余裕で登頂できるのかを確認してみたかった。

心が決まったのは山行週の火曜日だったので、急いで登山計画書を作成し山岳会に提出しなければならない。山岳会に入る前は、水曜日くらいからふつふつと行きたい山へのイメージが固まり始め、土曜日に出発するというパターンだった。登山は天気が全て、かつほぼ単独登山なので、どうしてもそういう時間軸になってしまっていた。しかし、もうそういうわけにはいかない。山岳会には山行管理担当者がいて、ありがたいことに山行計画をレビューし、基金への提出を取りまとめてくれている。また、会の山行計画書のひな型は、それを埋めることでしっかりと自分で持ち物・注意点などを意識できる優れものだった。

水曜日の夜に頑張って計画書を作成し、日付は変わってしまったが即提出した。しかし、積雪期の劔岳はバリエーションルート扱いとなり、その場合10日前までに計画書を提出するというルールを確認していなかった。いきなり会のルールを破ってしまう。その他にも色々記入の不備があり、結局木曜日に何とか正式に受理してもらった。早月劔は、ヤマレコでも10月の半ば以降撤退の山行記録しかなかったが、それは装備不足が原因だと思っていた。しかし、やはりそれほど簡単なチャレンジではないということを会のルールで再認識することになった。


2. 初日 またもや大失態 (早月小屋まで)

金曜日の午前2時半に起床し、3時頃自宅を出た。今回はジムニーで行くのは距離があり過ぎるので、久々に安定のマイカーを投入した。馬場島までは意外に道がよく、車高の低い車でも全く問題ない。また、この時期は道路に雪があることもまずない。グーグルではなく、車のナビで馬場島を目的地設定すると、松本で降りるルールを示してきた。できるだけ高速を使うなら、北陸自動車道の滑川ICまでだ。松本で降りるかぎりぎりまで悩んだが、試しに降りてみることにした。高速料金も半額ほどで済む。松本からは通り慣れた新穂高温泉までのルートを行き、栃尾をいつもと反対の左に曲がる。道の駅奥飛騨温泉郷上宝で休憩し、最後は富山ICから北陸自動車道で立山まで高速を使った。後は1時間弱車を走らせ、午前9時前に馬場島に到着した。前にも車が多数連なっていたので半ば諦めていたが、馬場島荘前の駐車場は満車だった。仕方がないので駐車場でUターンし、下部の駐車場に車を止めた。なぜかみんなすぐ下の駐車場にはあまり止めず、更にその下に止めていた。恐らく2番目の駐車場はアスファルト舗装されていないからか、あるいはその下の方が中山登山口に近いのかもしれない。この時期早月尾根を使う登山者はそう多くはない。

少し準備にもたつき、9時20分過ぎに駐車場をスタートした。馬場島の辺りは紅葉が盛りで、歩いていて気持ちがいい。しかし、強い太陽の日差しがまぶしく、すぐにザックを下ろしサングラスを取り出さないといけなかった。また、やはり富山も例にもれずかなり暑く、半袖でもいいくらいの陽気だった。馬場島荘を越えると、最初に大窓・池ノ谷・赤谷への登山道との分岐が来る。勝手な先入観だが中々に恐ろしい名前が並んでいる。「ほんまにそんなとこに繋がる登山道あるんか?」。そこを越えると、道路の左手にだだっ広い原っぱが出てきて、そこを斜めに突っ切るように奥に進むと、「試練と憧れ」がある。登山口は更にその奥だ。一昨年の11月21日に登頂できた時は、登頂出来たら「試練と憧れ」の前で写真を撮るというルールにした。なので今回もそのジンクスに従い、写真も撮らずに登山口に直行した。

北アルプス三大急登の早月尾根は、当然急登から始まる。標高1000mの松尾平(展望台)に来ると一旦平らな登山道になり、それがかなり長い間続く。そして、その後は基本早月小屋までずっと急登だ。確か松尾平の辺りで、年配の男性2人が下りてきた。キノコ採りでもしていそうな雰囲気だった。そのうちの1人が僕の装備を見て、「劔まで行くのかい?」と声を掛けて来た。「まあ、行ければ...?」と僕は控え目に答える。「さっき、若いあんちゃん2人が登って行ったよ。埼玉から来たって言ってたな」「じゃあ、少なくとも2人分のトレースがあるってことですね」と、この後すぐその2人を追い抜くことになるとは思ってもいなかった。

山岳会から「この計画はリスクがある」と注意を受けていたので、極めて慎重に登っていた。約18圓離競奪を背負いつつも、汗もあまり掻かないような超スローペースだ。なので、1400m手前でその埼玉の2人組に追い付いた時は少しびっくりした。彼らはそこで僕に先を譲ってくれそうにしたが、僕も疲れないように細心の注意を払っていたので、「僕もここで休憩させてもらっていいですか?」「もちろんです」。ここでザックを下ろし、水分を補給した。今日は久しぶりにハイドレーションを持ってこなかった。一昨年は上部でチューブが凍ってしまい、難儀したからだ。しかし、ハイドレーションは少しでも喉が渇いたらすぐに吸えるのに対し、ザックに入れた水筒だどついつい面倒で我慢してしまう。我慢を全くしないと15分に一回はザックを下ろす羽目になってしまうだろう。この時期は下部で凍ることはないだろうから、やはりハイドレーションを持ってくるべきだったと後悔した。

標高1700m辺りで、ソロの男性が下りて来た。出で立ち・雰囲気からして山頂から下りて来たと直感し、「山頂からですか?」と声を掛けた。「はい、そうです」。やはりか。「上は雪どうでした?」と聞くと、彼は親切に答えてくれた。「雪はしっかりですね。直登したりトラバースしたり考えながら行きました。獅子頭の所は完全に雪の斜面になってましたね。今朝は岩を直登しました」。「今朝?日帰りなんですか?」とかなり早い時間だったので驚いた。獅子頭がトラバースできないのか…それはアカンやつやな。確かその場合、クライムダウンは結構厳しいと何かに書いてあったぞ...。「鎖は出てなかったですか?」と聞くと、「帰りはトラバースで通ったんですが、鎖を掘りおこしました」と言う。なるほど…。何とかトラバースできそうな感じではあるが、この時期はすぐにトレースが消え、鎖が再度埋まってしまうリスクがある。「あ、後もう1人山頂行っているので、トレースが明日どうなるか…ですね」。「ありがとうございます!」

そして、恐らくお昼頃、軽荷の若い男性2人が下りて来た。どう見ても山頂帰りだ。さっきのもう1人山頂に向かっているというのはもう1組ってことだなと思い、「獅子頭トラバースできました?」とピンポイントで質問した。すぐに場所が分からなったようだが、鎖のある所と説明すると、「あー、鎖は出てなかったですが、引っ張って出しておきました。トラバースできますよ!」と答えてくれた。なるほど、3人分のトレースと、鎖も出てそうだな、と少し安心できた。すれ違いざま、2人も「あそこで鎖出てなかった時どうしようかと思ったんだよな!」言い合っているような気がした。

そこからも登山道に雪が所々付いていたが、ツボ足で全く問題なかった。小屋前の梯子の急登、スラブ岩の鎖場を越え、早月小屋を見下ろす小高い丘に到着した。丸山というようだ。一昨年はここに幕営しているカップルがいた。眺望が最高で、風さえなければ最高の幕営地だ。おまけに携帯の電波もあった。ここで幕営しようか悩んだが、今晩から西南西の風が強い予報だったのと、小屋前にはトイレが開放されているのを知っていたので、ここはスルーし小屋へと下りることにした。この丸山にも雪は全くなかった。

丸山からの少し急な坂を下り、小屋前にやって来た。小屋には恐らく2パーティーが大きめのテントをそれぞれ張っていて、かなりにぎやかな話声がしていた。驚いたが、小屋前にもあまり雪がなく、地面が露出している所が多く残っていた。今日は水作りをする前提で、水を1Lちょっとしか持って来ていなかった。登山道にあまりにも雪がなかったので、小屋前にも全く雪がないリスクを恐れていた。しかし、幸いそれくらいの雪は十分にあった。

最初は地面が露出している所にテントを張ろうかと思ったが、そこは風よけがあまりなかった。また、その賑やかなパーティーにも近かったので、小屋の東側の、敢えて雪がある上に場所を決めた。夜は西南西の風が強い予報だったのと、雪の上で寝る感覚を思い出したかったからだ。ただ、そこも地面に少し雪が乗っているだけだったので、冬用ペグは使えなかった。このリスクを恐れ、夏用ペグも念のため持って来ていたので、それを雪の上から打ち込んだ。

テントはこの時期の寒さの耐性を知るために、クロスオーバードーム2G を持ってきていた。レインフライのないシングルウォールなので、すぐに設営が終わり、テントの中でくつろぎ始めた。前方には北方稜線がキレイに見える場所だった。取り敢えず昼飯でも食うかと、ザックの中からDUGのPOT-M(コッヘル)を取り出した。中に入れてあるプリムスウルトラバーナーとULTRA GAS IP-250Uを出した。

「うん?なんか軽いな...」

ガス缶を振ってみる。「あ!しまった、中身確認すんの忘れた…」。またしてもやってしまった。ガス缶の裏を見ると、自分でマジックで書いた使用履歴があった。前回使ったのは今年の5月6日で、ガスの残量は32.7gしかなかった。その時には2泊3日で笠ヶ岳・双六岳の縦走をしたが、132.7gも使っていた。今回は1泊とはいえ、足りるはずもなかった。

「とりあえず、棒ラーメンは諦めリゾッタ食うか...」と、ナルゲンボトルから水を175ml量り取り沸騰させる。リゾッタは水の使用量が少なくて助かる。しかし、ナルゲンボトルはほぼ空になり、水の残量はエバニューのウォーターキャリーに入れてある500ml弱となってしまった。今日は暑さとハイドレーションを使っていないせいで、自分にしてはかなり水を消費してしまっていた。僕の場合、ハイドレーションを使うと水の消費量が格段に少なくて済む。恐らく、喉が渇く前にちょびちょび飲むのがいいんだと思われる。

リゾッタを食べ終わると、明日の行動用に水作りに取り掛かった。僕がテントを張った場所のすぐ横は土手のようになっていて、そこに雪がそれなりに積もっていた。しかも高さが地面からしっかりあるので、比較的きれいな雪に見えた。落葉などが付いている表面の雪をスノースコップで薄く削り、その下の雪をビニール袋に詰めた。テントに戻り集めた雪をPOT-Mに入れ、根気よく溶かしていく。溶けた水の中には小さい小虫やら草やらが大量に混じって、シリコンじょうごにコーヒーフィルターをセットし、こしながらプラティパスのクイックドローのリザーバーに入れた。その後クリックドロー(浄水器)をかけ、ナルゲンボトルを1L満タンにした。これで明日の山頂アタック時の水は十分だろう。後は元々500ml弱の水を入れて来たエバニューのウォーターキャリー 2Lをできるだけ満たそうとした。そして、ちょうど1.5L程水を満たしたところで、ガス缶は力なく燃え尽きた...。コーヒーやスープを飲めないのは残念だが、行動食と明日の朝食用のパンはあるのでまあOKだろう。アルファ米とイナバのグリーンカレーも持って来ていたので、水でアルファ米を戻し、常温で食べられるイナバのグリーンカレーを試してみることにした。アルファ米は水で戻す場合は60分もかかる。ウォーターキャリー から水をアルファ米のパッケージに入れ、少しでも暖かくなるようにシュラフの中に入れた。時刻は午後4時半頃だったので、約1時間昼寝することにした。ガーミンのFenix7XProのアラームをセットし、シュラフに潜り込んだ。

1時間後、アラームで目を覚ました。辺りはすっかり暗くなっていた。起き上がり、アルファ米を開けると、さすがにちゃんと出来上がっているように見える。かき混ぜ一口食べてみると、多少固いが問題なく食べられそうだった。イナバのグリーンカレーの封を切り、アルファ米のパッケージに注ぐ。これも常温なので、カレーがかなり固形化していて出しにくかったが、きれいに搾り取った。アルファ米のパッケージの中でカレーとご飯をよく混ぜ合わせ食べてみる。「うん、そんなにひどくない...」。ガスが切れて困ったら試してみてほしい。やはりこういう事態を避けるよう、収納時に必ず十分残量のあるガス缶をコッヘルの中に入れる習慣にした方がいいかもしれない。そうすれば今回のようミスが起きても、ダメージがが少ないだろう。

カレーを食べ終え、明日の行動予定を考えた。元々の計画では5時スタートだった。これは、早月小屋から上部は危険というイメージが強く、ブラックで行く時間をできるだけ少なくしようと思ってのことだった。しかし一方で、午後から天気が崩れる予報で、崩れるタイミングはそれほどはっきりしないとヤマテンは言っていた。10月の初旬に仙塩尾根をやった時は、午後6時頃から雨と言う予報だったのに、実際は1時から吹雪いて来た。また、これだけ気温が高いと、太陽が上がり雪がユルくなり、雪が崩れるリスクも増すかもしれない。どちらにしても危険なのなら、もう少し早く出ようと思い始めた。山岳会の通常ルールを破っての山行なので、今回は慎重かつ確実に、余裕を持って登頂しなればと思っていた。そして、3時に目覚ましを掛け、できるだけ速やかにスタートと決めた。この時期の早月尾根は3回目なので、かなりルートの記憶は残っていた。問題は、獅子岩をどう越えていくかと山頂直下のルンゼだろう。それ以外は慎重に行けば特段問題ないはずだ。6時半にはシュラフに再度潜り込んだ。


3. 劔岳アタック

予定通り、3時に目を覚ました。今回は更に2つの判断ミスがあった。一つは、クロスオーバードーム2Gで来たことだった。この時期は昼間が暑くても夜には急激に冷え込み、さすがにシングルウォールは無謀だった。モンベルのダウンハガー#1に、アルパインダウンパーカを着こみ、かつズボンはアルパインパンツを重ね履きして寝たのに寒かった。もう一つはテント内に敷く銀ギラマット(ライペンの ATマット)を持ってこなかったことだ。サーマレストのネオエアーXサーモ(R値6.9)の上でもお尻に冷気が伝わって来た。ということで、いつものことだが、あまり寝れなかった。そのうちテント内で熟睡できる日は来るのだろうか?

朝からコーヒーを飲めないのが堪えたが、あんパンを4つ食べ水を飲んだ。また、BCAA入りのアミノ酸5000mgのスティックも水で流し込む。これでとりあえず問題ないだろう。思ったよりも夜寒かったので外に出るのが億劫だったが、エクイリビウムをテントの外に出し、まずはトイレに行った。空を見上げると、少し雲が出ているように見えたが、満天の星空だった。テントに戻り、アタックザックに荷物を用意した。再びテントの外に出て、今季初のアイゼン(グリベルエアーテックニューマチック)を装着する。このアイゼンは、後ろのバックルの位置を3段階で調節できるのだが、なぜか右足のバックルだけしっかり溝に固定されず、アイゼンの装着に少しもたつく。午前4時20分頃、準備が整いテントを出発した。

序盤は特に問題はないが、びっくりしたことに雪がなくなった。「マジか...」と想定外の事態に一瞬アイゼンを外そうかなと思ったが、少し我慢していると雪が出て来た。まずは一昨年の11月14日に撤退の引き金になった2550m辺りの急登が最初の関門だ。その当時はバックステップもろくにやったことがなかったので、その下りに大変恐怖したことを思い出した。今日も雪の感じはそれほど良くなかったが、特に問題はなかった。その急登を登り切った所は少し平らになっており、休憩にちょうどいいスペースだ。ここからが、少し道がややこしい。トレースはあるものの、それを単に信用しては意味がない。最初は尾根をわざと外し、トラバースする方向にトレースがついていた。しばらくはそれでいいのだが、やはりそのままトラバースし続けると行き詰るので、途中から右上の尾根に向かって直登した。トレースは直登とそのままトラバースの両方に付いていたが、直登しないと駄目だ。

そこからも極論すると、トラバースか直登かの選択が全てだった。基本は尾根の方が確実だが、尾根の先は登ってみるまで見えないのが難点だ。地形図をよく見れば分かりそうだが、今日は地形図を家の玄関に落として来てしまった。4つ目の失態だ。6時前になり、空が明るくなってきた。右手にとにかくデカい薬師岳が視界に入る。予報通りだが、西風が強くなってきていた。喉が渇いていたので、本当はどこかでザックを下ろし、ナルゲンボトルの水を飲みたいのだが、中々風を避けられるいい場所がない。休憩場所を探しながら、「素直」に尾根を上がった。すると眼前に迫る劔岳の右肩から朝日が上がっていた!御来光ではないものの、あまりの神々しい眩しさに一瞬目がくらんだ。ちょうどそこはピークになっていて、ちょっとした大岩があった。その岩が風を避けてくれるのではと期待し、そこでザックを下ろした。しかし、風向きが変わったのか風は引き続き強いままだった。仕方がないので、強風を我慢しながらそこで小休止した。水を飲み、お腹がすいていたのでプロテインバーを食べる。そして、標高も2900に迫り山頂も目前だったので、ここでヘルメットにGoProを取り付けた。

小休止を終え、そのままやせ尾根を行く。しかし、この尾根の記憶が全くなかった。ここまではなんとなく覚えている道が多かったのに、「こんなとこ通ったっけ?」。そして、その尾根が突如深く落ちんでいる所にやって来た。ここまでもトレースはあったのだが、上から下を見下ろすとなかなかの崖だ。ちょっとこれはいくら何でもないんちゃう?と辺りをキョロキョロすると、遥か彼方下に、トラバースしている別のトレースが見つかった。「あ...、あれっぽいね…」。そのトレースは、目の前の崖を下りたところに合流していた。よっぽど引き返そうかと思ったが、そのトラバースも嫌らしい感じに見えたのと、目の前の崖は下りれなくもなさそうだったので、そのままクライムダウンすることを選択した。足場はしっかりあるものの、バランスを崩すと終わってしまうので、慎重にゆっくり下る。「これ、アカンやつやな...」と独り言を言いながらも、意外にそれほど苦労することなく、崖を下り切った。そして、後を振り返ると、足元の岩に赤矢印と鎖がしっかり付いているのに気が付いた。

「あれ、これもしかして、オレ、獅子頭直登した?」

知らず知らずのうちに厳冬期のセオリーの獅子頭直登をやってしまっていた。ちなみに、帰りは、ここを同じくクライムダウンしているパーティーがいたので、トラバースを選択したが、トラバースの方が少し怖く感じた。

ここから、岩尾根の際をどんどん登って行く。そして、岩から離れかなり急な登りにやってきた。ここでは、左手にトレースが見えるのだが、右手から尾根に上がった方が確実そうに見える。「これ、こっち(右)の方がええんちゃうかな?」と、トレースを無視し、右に登って行く。少し登ればかなり安定した尾根に乗るのだが、そこまでの急登の雪質が悪かった。ちょっと緩くて危険を感じる。そして、さっきのトレースを上がって行った方を見ると、夏道の赤矢印が出ているのに気が付いた。「あ〜、あっちやったか…」。仕方がないので、また苦労してビビりながらクライムダウンし、さっきのトレースとの分岐点まで戻った。やはり雪がユルく、自分が下りるたびにボロボロ雪が崩れていて、肝を冷やす。今日一番の痺れポイントだった。

今度はトレースを辿り、左から上がって行く。こっちも負けず劣らず急登だったが、雪が締まっていて安心感があった。少し行くと、さっき向こうから見えた赤矢印が出てきた。もの凄い急登だが、その上には鎖も見えている。鎖も掴みながら、どんどん高度を上げていく。トレースが階段状にできていたので、それほど踏ん張る必要はなかった。そして、その急登を終えると一旦尾根に戻った。目の前には、一旦下り登り返すルンゼが見えた。そして、その登り切った所には、見覚えのあるお助けロープがあった。そこを行けば確実なのだが、わざわざ危険な下りをして登り返すのがまどろっこしかった。一方でこの尾根から尾根伝いに岩峰を登ると、そのままルンゼを登り切った先に合流しているのは確実だった。岩が脆い可能性があるが、そこはリスクを取って尾根直登を選択した。案の定、少なくとも登りに関してはそれほど苦労することなく直登できた。ちなみに、帰りは行きに登って来たとは信じられないくらい急なクライムダウンに感じ、岩も少しぐらついたので、ルンゼを行くことを選択した。

ここを越えると、雄山方面の絶景ポイントが現れる。あまりに美しいビューにしばし立ち止まる。山頂方面を見ると、別山尾根との分岐を記す「早月尾根 頂上」の道標が目に入った。山頂は目前、ここからはビクトリーロードだ。昨日のものとおぼしきトレースが入り乱れる中、自分の好きな道を歩いて行く。ここまで誰ともすれ違わなかったので、恐らく今日は僕が最初の登頂者だろう。少しリスクを取ってブラックスタートした甲斐があった。一昨年の苦労を思い出しながら登って行くと、雪に埋まった祠が視界に入った。

「よっしゃー!」

久々に吠える。祠は豪快に埋まっていて、屋根の一部が辛うじて出ているだけだった。風は引き続き強いままだったが、最高の天気だった。前に来た時とは違い、かなり心の余裕があり、360度の景色を楽しむ。正面には鹿島槍ヶ岳の存在感が際立つ。左手には五龍岳から白馬三山もすっきり見えた。雄山方面の美しさと、北方稜線や源次郎尾根の険しさが対照的だ。その険しさに向けて何歩か踏み出してみる。先行者のトレースも僕と同じような数歩を刻んでいた。「軽い準備運動のつもりが、やはり劔は甘くはなかった」と思いながら、登頂できた喜びを素直に感じていた。

























































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コメント

TtmDerivさん、こんにちは。

すいません!コメント頂いたのに、日帰りソロの方と勘違いしておりました 😅。感想を読むうちにハッとしました…(汗)

お疲れさまでした。獅子頭の独り言、とても共感できます。私も「これ懸垂下降することろだろ…」と思いながらクライムダウンしました🤣。

ルンゼの感想、気になっていたのでとても勉強になりました🤔✨
2023/11/6 16:21
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naotooさん、いえいえ、naotooさんとすれ違った後に、若い2人組とすれ違ったんですが、さらにソロの方もいたんですね!コンディションはまあまあでしたね!
2023/11/6 18:29
はい、若い2人組とは別にソロの方がおりましたので😅。お疲れさまでした✨
2023/11/7 4:52
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無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳/早月尾根ルート/馬場島起点早月小屋経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [日帰り]
馬場島〜三ノ窓〜剣岳〜早月尾根〜馬場島
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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