残雪期の谷川岳 馬蹄形ルート(時計まわり)
- GPS
- 37:03
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 2,814m
- 下り
- 2,800m
コースタイム
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 12:23
天候 | 4月18日 晴れ 4月19日 早朝 晴れ /昼頃より雹交じりの雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
前日17日は、土合駅にステーションビバーク |
コース状況/ 危険箇所等 |
【1日目】 土合駅〜登山指導センター ・舗装された道を20分程進む。 ・途中の登山指導センターで登山届を出す。トイレと水の補給が可能。 登山指導センター〜ラクダのコル ・西黒尾根登山口までは除雪済、登山口の道標も出ている。 ・登山口から登り始めてすぐに雪面の登り、しばらく急登が続く。雪道をほぼ直登、岩や木の根が雪で埋まってる分、夏道より歩きやすい。 ・中間地点あたりで最初のクサリ場があり、その後2番目、3番目のクサリ場が続く。3番目のクサリ場は岩場を登った上に積雪があるので注意。 ・クサリ場を越えると「ラクダのコブ」、一度下って「ラクダのコル」へ、南側に張り出した雪庇とクラックに注意。 ラクダのコル〜トマノ耳 ・ラクダのコルを越えると急登が続く。 ・前半は雪と岩場のミックス、岩場が終わったところで装備をアイゼン、ピッケルに変更。 ・クラックを避けながら登っていく、途中何度か踏み抜くこともあるが、気温が低く雪面もしまっていたので登りやすかった。 ・「天狗のザンゲ岩」を越えると山頂はすぐ。 トマノ耳〜オキノ耳〜一ノ倉岳〜茂倉岳 ・トマノ耳でアイゼンをはずす。 ・トマノ耳からオキノ耳までは10分程度、30メートルほど登り返す。殆ど夏道に積雪なし。 オキノ耳〜一ノ倉岳〜茂倉岳 ・オキノ耳から一ノ倉岳までは1時間弱、120メートルの登り返し。 ・大半が夏道だが鞍部に一部積雪あり。距離は短いが下りと斜面のトラバースもあるので注意 ・一ノ倉岳山頂は積雪、一ノ倉岳から茂倉岳へは稜線沿いの緩やかな登りで、右手に馬蹄形ルートが見渡せる気持ちのいい稜線歩き。 茂倉岳〜武能岳 ・笹平までは約400メートルの下り、殆ど夏道が出ている。 ・笹平を過ぎると170メートルの登り、山頂直下は積雪、斜面のトラバースあり。雪が緩んできていたのでステップを作りながら登る。早朝で気温が低い時に通なするならアイゼン、ピッケルが必要か? 武能岳〜蓬峠 /蓬ヒュッテ ・蓬峠までは緩やかな下り。 ・一日目は行程を途中で切り上げ、蓬ヒュッテ泊。この時期は管理人は不在、宿泊費(2000円)は管理人室(たぶん)の扉の小穴に投入。水道は使えないが、トイレは利用可。 ・この日の宿泊者は自分たち2名のみ。馬蹄形中間地点に位置する山小屋なので便利。 【2日目】 蓬峠〜七ツ小屋山 ・七ツ小屋山までは緩やかな登り、早朝で雪面がしまっているのでチェーンスパイクを利用 七ツ小屋山〜清水峠 ・七ツ小屋山からは清水峠の東電小屋が見える。その向こうの小さな小屋が白崩避難小屋。 ・清水峠までは緩やかな下り。 清水峠〜ジャンクションピーク〜朝日岳 ・清水峠からジャンクションピークまでは2時間、500メートル弱をひたすら登り続ける。 ・登りの途中で雪面が緩んできたのでチェーンスパイクをはずす。途中、雪面のトラバースがあるので不安ならアイゼンを利用した方が良い。 ・ジャンクションピークを越えると朝日岳までは緩やかな登り。朝日岳手前は気持ちの良い雪原歩き。 朝日岳〜笠ヶ岳 ・朝日岳を越えると、大烏帽子、小烏帽子など小ピークをいくつか越えていく。 ・この間が踏み抜きが増える。小烏帽子を越えると登りの途中に笠ヶ岳避難小屋、避難小屋を越えると笠ヶ岳山頂 笠ヶ岳〜白毛門 ・笠ヶ岳からの下りは雪面をシリセード。白毛門までの区間は踏み抜き箇所も少なく歩きやすい。 ・白毛門への途中から他の登山者の踏み後が急に増える。 ・笠ヶ岳から白毛門の区間は右手に谷川連峰の山々一望できる景色のよい区間 白毛門〜松ノ木沢ノ頭 ・白毛門直下で急斜面の下降あり、アイゼン・ピッケルを装着し慎重に下っていく。 ・急斜面を下りきると大きく割れたクラックを一度地面に下りて渡っていく。 ・その後もクラックを避けながらのルートになるので注意しながら下っていく。 松ノ木沢ノ頭〜土合橋駐車場〜土合駅 ・松ノ木沢ノ頭でアイゼンをはずすがしばらく雪面の下りが続くので、もっと後の方が良かったか? ・最後の下りだが疲れた足腰には厳しい区間。ところどこ残った雪と、木の根に注意しながら下っていく。 ・下りきるところにある橋を渡ると土合橋駐車場(駐車場はまだ積雪で利用不可)、車道を通ってゴールの土合駅に到着。 今回のコースで注意箇所は... ●西黒尾根、クサリ場以降の急登 ●武能岳への登り(1日の終盤で体力的にツラいところでの登り) ●清水峠からジャンクションピークの登り ●朝日岳から笠ヶ岳の間の区間の踏み抜き ●白毛門のクラックを避けながらの下り ●松ノ木沢ノ頭からの疲れた体にとどめを刺すような下り 全体的にはコースコンディションは悪くなかったと思うが、2日間の行動時間23時間、距離は長くないが累積標高2800メートルは、なかなかハードな行程だった。 |
その他周辺情報 | テルメ谷川 550円 |
写真
装備
個人装備 |
ザック 1 50L
ザックカバー 1
ストック 1
ピッケル 1
アイゼン 1
ヘッドランプ 1
ストーブ 1
カートリッジ 1
ライター 1
コッヘル 1
カトラリー 1
水筒 2
食糧 5
携行食
ダウンジャケット 1
Tシャツ 1 予備
靴下 1 予備
グローブ 1
タオル 1
地図 1 山と高原地図
コンパス 1
GPS 1
ツェルト 1
テントマット 1
シュラフ 1
予備電池 単3×2・単4×4
エマージェンシーシート 1
ファーストエイドキット 1
携帯電話 1
健康保険証/運転免許証 1
|
---|
感想
ARAQさん、2日間ありがとうございました。
初日は寝不足と、たぶん咳止めで飲んだ薬の副作用の眠け、そして西黒尾根の急登でもうヘロヘロでした。
ひとりだったら、たぶん茂倉岳あたりでギブアップしていたんじゃないかと思います。
蓬ヒュッテでツエルトでビバークか、と思いましたが、小屋を使用させてもらえたのはありがたかったです。暖かい鍋がとてもうまかったです。
2日目は清水峠からジャンクションピークまで、日が昇って暑いのもあって、500m程度の登りが非常にきつい。朝日岳から笠ヶ岳までは小ピークやアップダウンはあるものの、変化がある分、結構楽しかったです。問題は白毛門の下り。足に力が入らず、何度も尻もちをついたりスリップしました。今思えばシャリバテに近かったんだと思います。特に長距離の場合は補給が重要と改めて思いました。
全体的に踏み抜きは少なく、いちおう持ってきたワカンは使用せずに済みました。
2日間とも長時間にわたり体力的にこってり絞られしんどかったですが、眺望や達成感は素晴らしかったです。今度はぜひ逆回りをやってみたいと思います。
谷川岳馬蹄形、2回目のチャレンジは西黒尾根経由の反時計回りルートで
今回はdolboさんとご一緒、dolboさんとは昨年12月の西黒尾根途中リタイヤの雪辱戦でもある。
2日目午後から予報より早めに天気は崩れたものの1日目は晴天、気温もそれ程上がらなかったこともありコースコンディションは悪くなかった。
天神尾根から合流するトマノ耳からオキノ耳の区間以外は、登山者は少なく、2日目については、誰ともすれ違わないほど、
静かな山歩きを楽しめる
馬蹄形ルートは稜線沿いに9座を巡り、遮るものなく展望を楽しめるコース、
距離は2日間で26キロ程度なので特別長くはないが、累積標高は2800メートルを超え、行動時間も今回は2日間で23時間とハードだった。
特に西黒尾根と朝日岳への登り、最後の松ノ木沢ノ頭からの下り...
その分、走破した後の達成感は大きく、ハードだったにも関わらずまたチャレンジしてみたと思わせるルート。
今回、宿泊は当初、白崩避難小屋の予定だったが、ちょうど中間地点の蓬ヒュッテに変更。
入口のカラビナをはずして小屋の中へ、無断利用になるのではないかと思っていたが、管理人不在時の宿泊料2000円で利用できることが分かった。
(宿泊費は管理人室に開けられた小穴に投入)
水道は使えないが、トイレは利用可、掃除も行き届いていて快適。
この日の宿泊者は自分たち2名のみだった。
谷川岳は今回でちょうど20回目、今年は日帰り主稜線縦走、まだ歩いたことのない中ゴー尾根あたり、来年は白毛門から巻機山の上越国境線にもチャレンジしてみたいな...
と、いろいろ想像が膨らんでいる。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
はじめまして。
3枚目の写真を見てたら・・・、私?
と思いコメントさせていただきました。
あの日は馬蹄だったのですね、お疲れ様でした。
pinkspiderさん
途中追い抜かれた方ですね。あの後日の出を待って休憩していましたので、先に進まれる姿を眺めていました。
あの時間ですと山頂一番乗りだったんではないですか?
馬蹄形縦走は自分たちの他は蓬ヒュッテでテン泊していた2組と、日帰りの強者お一人のみだったようです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する