大峯奥駈道順峯(熊野本宮大社-大峯山-金峰山寺)
- GPS
- --:--
- 距離
- ---km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
- 山行
- 12:11
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 13:30
- 山行
- 9:59
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 11:30
- 山行
- 10:27
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 11:35
- 山行
- 11:44
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 12:08
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 9:46
天候 | 晴れ-晴れ-曇り一時雨-雨-晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
熊野大社近辺に登山ポスト発見できず。 修験道ですから危険箇所多数 |
その他周辺情報 | 吉野で旅館の日帰り温泉\1500があります |
写真
感想
ヤマレコで大峯奥駈道の記録を探すと、本宮から吉野に向かう順峯(じゅんぷ)の方が見当たらない。
私も昨年2日回に分けて奥駈をしたが、交通の便から吉野から本宮に向かう逆峯(ぎゃくふ)だった。今年は順峯で一気に奥駈したい欲求に駆られ計画をねった。
順峯は天台宗系の聖護院(本山派)が、逆峯は真言宗系の醍醐寺三宝院(当山派)がそれぞれ主導しているらしく、必ずしも順峯が正規ルートと言うわけでも無さそうだ。
今回は行者還岳や国見岳のような、ピストンしなければならないピークはパスして、縦走メインで行く。
【4/30】
兵庫県から熊野本宮大社は遠い。7時前に自宅を出て熊野本宮大社は14時40分着だ。
初日は移動日で参拝時間のうちに熊野本宮大社と大斎原を参拝した。
大斎原で脚を乾かしている方に声をかけると、6日掛けて逆峯で奥駈をされたとのこと。
大斎原に入る古来の方法で、膝まである熊野川を渡って来られたらしい。
私は明日早朝から順峯で奥駈をする。
今回はじめて「バックパッカーズ」に泊まってみた。近所のカフェ経営のオーナーが、旧宅をバックパッカーに素泊まり\3500で提供しており、一人旅にはありがたいと思ったが、玄関の電子キーの暗証番号と簡単な説明が終わると、オーナーは自宅に帰り、後は自己責任。
外人のバックパッカー相手の商売で、「風呂・トイレ・キッチンはセルフサービスで、最後は軽くでいいので洗うこと。納得行かない方は他で泊まってください。」と、和英併記で張り紙が貼ってあった。
【5/1】
今日は最長距離を歩くので、早朝4:10に出発。
朝霧の熊野本宮を後に、奥駈道に入る。
奥駈の南端に当たるので、シャクナゲも咲いていた。
最初は枝道が多く、昨日道に迷って5時間も彷徨い、最後は民家を訪ね出発点の駐車場まで送ってもらったと言う方にすれ違った。今日は昨日のリベンジで歩かれているようだ。
大森山の標高は1078mでも、アップダウンの繰返しで、2000mは登った気がする。
最近雨が降っておらず、玉置神社は水不足で手洗いの水が流れていなかった。
今年もふるまい酒「神代杉」をかけつけ5杯グビッといき、社務所の裏で水を補充した。
玉置山からの長い下り坂で、脚が悲鳴をあげだし、エスケープが頭をよぎる。
宿泊地の21世紀の森に着くと、逆峯で歩く先客二名がテントは貼っておられた。
古屋の水が枯れており、管理棟の駐車場奥で給水しなければならないことを、教えていただいた。21世紀の森はキャンプ禁止であり、給水の近くに設営できない。
先客は広島の方でお酒好きのようで、酒造元の色んな話を伺った。
【5/2】
昨日の脚の不安もあり早く出発したいと思ったが、ツェルトを撤収していると5:55になっていた。四阿之宿では ├ 右折を見落とし直進してしまった。下るに連れ階段の残骸がなくなり、もう使われていない旧道と気づき、GPSを見た時には500m程下っていた。
昨年遭難しかけた地蔵岳の長い鎖を乗越え、山頂でアンパンを食って一息ついた。
脚の痛みはないが、空は快晴で昨日今日ともTシャツ一つで歩いているがバテる。
行仙宿山小屋でゴールデンウィーク中は駐在しているという「新宮山彦グループ」メンバーのお話では、この先太古の森までは50m程のアップダウンが延々と続く。
地図のコースタイムは結構タイトで、アップダウンの度に休憩を入れると、予定より1時間半も遅れていた。
順峯でご一緒した方は前鬼口へ下山するので今日は平治ノ宿に泊まるとのこと。私は後一踏ん張りして持経の宿へ向かう。
昨年持経の宿では、宿泊者にビールが振る舞われたので期待したが、管理人はおらず、ビールはなし。予約したにもかかわらず宿は先着順の満員で、私は端っこで寝かせていただいた。
【5/3】
夜明けとともに皆さん出発
この二日間で体のアクが抜けたのか、荷物が軽くなったからか、若干の筋肉痛はあるものの、脚が軽くなった。
今日は曇り時々小雨。気温が下がったのも良かったようだ。
なるべく休憩を入れずマイペースで歩いた。
小刻みなアップダウンも太古の森までで、ココからは大きな山を数時間おきに越える。
深仙ノ宿では補修工事が行われており、ここまで「新宮山彦グループ」がメンテされているそうだ。
延々と難所を歩いてきたが、釈迦岳は小学生の子連れのハイカーが結構いて驚いた。地図を見ると、近くまで車で来れるので、近隣では人気の山のようだ。
今夜の宿泊地の楊子ノ宿は下が満杯で「今年もロフトか…」と思い、先に水を汲みに行ったが帰るとロフトも満杯。雨の中のツェルト泊は辛いので、皆さんに詰めて頂き寝かしていただいた。
【5/4】
朝から小雨。小笹の宿に泊まった方の話では、宿は4人しか入れないので、今夜は雨の中でツェルト泊になりそうだ。
この先は崩落箇所が多い。雨で脚を滑らさないように注意して進む。しかし脚は本調子を取り戻し、なんとかなりそうだ。
さすがに百名山の八経ヶ岳や弥山は雨だというのにハイカーが多い。今年は殆ど雪がなく軽アイゼンを持ってこなくてよかった。
七曜岳も鎖場の連続で、雨で滑ることもあり、地蔵岳に並ぶ難所だった。
巻き道をゆき大普賢岳はパスするつもりが、間違って大普賢岳の難コース側から登ってしまった。
小雨の中を延々と歩き女人結界に入って「小笹の宿は未だか未だか…」と歩いた。やっと着いたと思ったら、予想に反してそこは無人だった。
ゴールデンウィークの帰省ラッシュの逆コースというか、逆峯の方は皆、小笹の宿を通り過ぎたようだ。
宿に私一人。装備を広げ、残りのブランディーを平らげて一人で寝た。
【5/5】
3時半に起き、明るくなるのを待って5時前に小笹の宿をでた。
食料も始末し装備が軽い。
山上ヶ岳まではゆるやかな登り、昨年は戸開き前で参拝できなかったが、今日は早朝すぎで大峰山寺が閉まっていた。
最終日はご褒美のような快晴。
五番関ヘ着くと、ここにテント泊された方が、大天井岳に登らなくても巻き道(従来道)が修復されていると教えてくれた。
巻き道は緩やかで森林浴を楽しめるコースだ。水場も小さな滝でマイナスイオン付きだ。
思えば辛い旅だった。何が楽しくて奥駆るのか?やはり修験道は苦行なのだ。もう二度と奥駈はやらないと思ったが、このコースはご褒美のようだった。
昼には吉野に着き、親子丼を食い、温泉に入って帰路についた。
PS.
食事はお湯で作るアルファ米・味噌汁・スープ・雑炊・おしるこにしたが。ジェットボイルは500ml×8食(昼はアンパン)でガスの消費量は64g。一食8gの消費量だった。
ミニサイズのガスでも十分だった。
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