北沢峠より仙丈ケ岳-甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 2,255m
- 下り
- 2,300m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 8:50
天候 | 二日間ともに快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
南アルプス林道バスに乗車55分。 時刻表は南アルプス林道バス時刻表で検索。日によって変わるので事前に調べた方がいい。 各時間、臨時バスが10台出るが、早朝は乗り切れず待つことになるので早めに並んだ方がいい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・仙丈ケ岳は危険個所なし。 ・甲斐駒ヶ岳は駒津峰から六方石まで、六方石から直登ルートは注意が必要。 特に直登ルートは落石の危険もあるため、ヘルメットがあったほうが無難。 |
その他周辺情報 | 近場では駐車場がある仙流荘、高遠町のさくらの湯。 さくらの湯に行ったが、食事も仮眠もでき、温泉もお肌ツルツルで女性にもおススメ。 ただしツルツルすぎて、転倒しそうになるので注意。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
1日目
2時過ぎに仙流山荘駐車場に到着し、仮眠をすること2時間半。
外が明るくなり始め、バスの乗車案内のアナウンスが聞こえてきた。
朝ごはんを食べ、バスのチケット売り場に並ぶ。
ちょっと出遅れた。。。
最初の10台には乗れず、折り返し運転で戻ってきたバスのさらに9台目に乗車。
完全に出遅れたが、7時半過ぎに旧駒仙小屋のテン場に到着。
テン場は段々になっていて、下の段は熊がでることがあるとの情報を得ていたため上段に張りたかったが既にいっぱい。
仕方なく下のテン場へ。
しかも沢沿いしか空いていなく渋々設営。
増水とかしたら怖いなぁ等と思っていたが、その夜別の恐怖体験をすることに。
不要な荷物をテントにぶち込んで仙丈ケ岳へと登り始める。
テン場から二合目まではメインルートではないため、誰にも会わず気楽に登る。
高山植物もチラホラ。
花の百名山ってこともあり期待も膨らむ。
二合目、三合目と登るにつれ岩がゴロゴロとした地形に変わっていく。
五合目の大滝ノ頭で小休憩。
少し登ると森林限界に。さきほどまで樹林帯でチラホラ見えていた甲斐駒ヶ岳や北岳もよく見えるようになって、テンションも上がる。
小仙丈ケ岳まで登ると山頂も見え、小仙丈沢カールと緑が美しい。
花々もドンドン増えてくる。
小仙丈からは岩場のアップダウンが増えてくるが調子良く登る。
山頂に到着。360度の大パノラマ。
バスでの遅れもかなり取り戻した。
昼食を済ませ至福のコーヒーブレイク。
ひょっこりとライチョウも姿を現した。
馬の背ヒュッテ方面へと下りにかかる。
こちら側は高山植物の宝庫。
仙丈小屋の水場で顔を洗って水分補給。本当に美味しい水だった。
少し歩くと体に異変が。。。
エネルギーも補給したばかりだというのに体の動きが鈍い。
完全に睡眠不足によるバテ。
だましだまし下る。
なんとか16時過ぎにテン場に到着。
すぐに夕食の準備。
カレーリゾットとスパムと生ビール。
歯磨きも済ませトイレから戻る際、頭に包帯を巻いた女性が小屋のスタッフと話していた。
どうやら怪我をしたらしい。
しっかりとした口調で話していたので深刻な状況ではなさそうだったが、念のため病院に行くようだ。
暫くするとレスキューのヘリコプターが飛来してきて吊り上げていった。
皆の見守るなか、無事に収容して飛んで行った。
19時過ぎに早めの就寝。なんせ翌朝2時半起き。
睡眠不足も解消しないといけない。
何組かの登山客が遅くまで騒いでいたが、疲れもあってあまり気にならない。
気になるできごとはもっと遅くなってから。
日をまたいだ頃、何かが複数動く気配。
ヘッドランプの明かりはない。→人じゃない。
砂利を踏む音もしない。→クマ等動物じゃない。
とりあえず怖いので何にもできませんごめんなさいと心の中で呟いて寝るように努力する。
2日目
2時半に起きてテント内でお湯を沸かし朝食を作る。
朝は牛丼と鶏肉のベトナムフォー。
満天の星空の中、真っ暗な樹林帯へヘッドランプを装着し3時45分甲斐駒ヶ岳へ向けて出発。
相方はナイトハイク初体験。
昼間とは打って変わって視界が悪いので、道を間違えないように慎重に進む。
仙水峠までたどり着く頃には大分明るくなっていて、多くの人がご来光を見ていた。
一応ご来光を見て、すぐに歩き出す。
樹林帯歩きだが、傾斜がキツイ。
駒津峰からの甲斐駒は圧巻。
ここからはちょっとした岩場があって楽しい。
睡眠も十分でスタミナもバッチリ。
先行者はほとんど直登ルートだったが、ヘタレな我々は巻き道へ逃げる。
巻き道も花崗岩の砂礫地帯で楽しいし、とってもキレイ。
傾斜が急な所は滑るので苦労したが、トラブルもなく山頂へ。
前日よりも空気が澄んでいたのか、これまた360度の大パノラマ。
中央アルプスに御嶽、白山、北アルプスに八ヶ岳、富士山、もちろん南アルプスも。
本当に気持ちのいい山頂でした。
13時のバスに乗るために早めの行動をしていたのに、思わず長居をしてしまった。
下りの砂礫地帯はサクサク下りれたが、六方石手前から駒津峰までは団体客とのすれ違いでかなりのタイムロスをしてしまった。
『私たちは登りだから優先よね?』とつぶやきながら岩場を下るオバサマ方。
いやいや、山頂を目指す登りじゃなくて上にいる下りの人が岩落としたら危ないから登り優先なんでしょうがと心でツッコミ冷静を装う。
駒津峰からはすれ違いでのタイムロスを減らすため、アップダウンのある双児山方面へ下る。
これは当たりでほとんど人に会わなかったが、双児山半径100mはスズメバチのテリトリーだったようで、しつこく付きまとわれた。
通る方は注意が必要です。
予定通り下山でき、テントを撤収して13時ギリギリでバス停へ。
本当に素晴らしい2日間だった。
改めて睡眠時間の大切さを知った登山でした。
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