【槍ヶ岳・笠ヶ岳】感動の初槍!!!(上高地〜槍ヶ岳〜西鎌尾根〜秩父平〜笠ヶ岳〜笠新道〜新穂高)
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- GPS
- 54:12
- 距離
- 61.4km
- 登り
- 4,927m
- 下り
- 5,335m
コースタイム
- 山行
- 7:58
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 9:41
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 12:02
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 6:23
2日目:槍の穂先上り下りには、もう少し、時間がかかっている気がします。あまりに急な登りなのでGPSもそこまで正確に判定できないのかと。槍の山頂登頂後、山荘で朝食、その後に出発しています。
天候 | 1日目(07/30):曇り時々晴れ一時雨 2日目(07/31):晴れのち曇り 3日目(08/01):晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
元は松本まで前夜入り、松本始発の松本鉄道で新島々まで行き、バスで上高地入りの算段。 が、狙っていた松本04:45発の電車が、運行していない日だったというのを、2日前に知る・・・ 慌ててバスのアプローチを検討し、新宿発のさわやか信州号に空きはなかったものの、今年からできたらしい大宮発のさわやか信州号には空きがあり、そちらに申し込み。 21:40 大宮発上高地行きさわやか信州号 → 翌05:30頃 上高地着(7,400円) バスの乗車率は50%弱程度。バスはトイレ付きでした。 ■帰り 青春18きっぷの旅。 13:30 新穂高発松本行き特急バス → 15:30 松本駅着(2,880円) 15:55 松本発小淵沢行普通電車 → 17:04 小淵沢着 17:12 小淵沢発甲府行き普通電車 → 17:57 甲府着 18:08 甲府発高尾行き普通電車 → 19:40 高尾駅着 19:48 高尾駅発東京駅中央特快 → 20:44 東京駅着(新宿乗り換えのつもりが、寝過ごした・・・) 松本からの区間、ローカル線で絶対にBOX形式の座席だと思い込み、飲んだくれて帰るべく松本でビールと日本酒を買い込んでいたのですが、全車両、通勤電車形式の座席。 なんとなく、気分的に通勤電車形式だと飲みづらいのですが、ビールがぬるくならないうちにと思い、結局、飲んだくれています・・・ |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に岩場が多く、それなりに注意は必要ですが、危険を感じるようなところはありません。 ■上高地〜横尾 とにかく長い・・・ ■横尾〜槍ヶ岳山荘 最初はダラダラと登りながら、山頂に近づくにつれて傾斜が急になっていく、マゾっけたっぷりの道です。 標高差でいうと1,400mくらいのはずなのですが、数値以上に登り応えがあります。 途中の槍沢の雪渓は、ツボ足で問題ありませんでした。 最後に急になることを考えておらず、ソコソコのペースで登っていたため、私は殺生ヒュッテの分岐から先、完全に足が上がってしまいました。 槍ヶ岳山荘まで1,500m地点から、残り距離を100mおきに表示してくれていす。普通であれば残り距離がわかってありがたいのですが、今回は登れど登れど距離が減らず、苦痛でしかありませんでした・・・ ■槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳 穂先へはクサリとハシゴの道です。それほど難易度は高くありません。 一番、怖かったのは、こちらがハシゴやクサリを降り切っていないうちに、上から降りてくる人がいたこと。 何かあったときに、周りを巻き込むことになるので、これは絶対にやめてほしい。 あと気になったのは、ヘルメットかぶってない人、意外と多いのね・・・ ■西鎌尾根(槍ヶ岳〜双六山荘) 非常に景色のよい、あちこちに花もいっぱいの快適な尾根歩きです。 かなり、気に入りました。 クサリはあるものの、トラバース路に念のため設けられている感じで、危険を感じるようなところはありませんでした。 途中のピークを右から巻くところ、左から巻くところがあり、稜線をまたくところでわかりづらいところが数か所、ありました。わからなくなったら、落ち着いて周りを見れば、大丈夫なレベルではあります。 樅沢岳への登り返しは、シンドイです。 この区間の標準コースタイムは3:40になっていますが、これはキツイでしょう。 ■双六山荘〜笠ヶ岳 晴れていれば、槍・穂高が見えて快適なんだろうなぁ・・・ 残念ながら雲がかかっていたため景色もイマイチで、黙々と歩いていた感じです。 秩父平の雪渓は、まだ、だいぶ雪が残っています。 結構な急坂だったものの、登るコース取りでステップが切られていたのでアイゼンは使わず。 ただし、それでもちゃんとキックステップを踏まないと滑ります(滑りました)。 本格的に滑ると、下まで一気に滑り落ちること請け合いです。 下りはアイゼンがあったほうが安心だと思います。 秩父平の水場は水量も一杯、雪解け水で冷たくておいしいです。 ここまでで、ほとんど水が尽きかけていたため、うれしい一杯でした。 ■笠ヶ岳〜新穂高(笠新道) 杓子平を下る道、登山道とガレ場の沢道で分かりづらいところがあります。 数名、登山道以外の道を降りていくのが見えました。 もっとも、最終的には合流するため、降りづらいだけで道迷いの心配はないと思いますが。 北ア三大急登より急だと言われる笠新道、伊達ではありません。岩場の急坂が延々と続きます。 私は登る気にはなれません・・・ 笠ヶ岳山頂から登山口まで、一切の水場がないので、水は余裕を持たせたほうがよいと思います。 私は笠ヶ岳山荘で2L補給して下山しましたが、暑さもあり残り30分くらいのところで、すべて飲み干してしまいました・・・ 登山口の水場があり、非常にありがたかったです。 登山口からは、新穂高ロープウェイまで長い林道歩きです。結構、堪えます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
ポール
ヘルメット
電子書籍
チェーンアイゼン
|
---|---|
備考 | 帰ってから重量測ったら、水を計算に入れると小屋泊なのになぜか18kg。カメラが重いのはわかるのですが、ほかは何が重かったのか・・・ |
感想
かなり前から、梅雨明け時期の天候安定期を狙っての北アルプス!!!
元は槍・穂高に行こうとしていましたが、1週間前の段階で、他の方のレコを見ていたら、思いのほか穂高の雪が多かったため、槍・笠ヶ岳に切り替えました。
■1日目(07/30)
大宮発のさわやか信州号で上高地入り。
ありがたいことに、バスでもたっぷり寝ることができる体質です。川越を22:30頃に出た後にすぐに就寝。途中、どこかのSAに着いたタイミングで一瞬目を覚ましますが、本当に一瞬。気が付くと新島々で、6時間はバスの中で寝ることができました。
天気予報通り、上高地は曇り空。
まあ、降らなければいいや、くらいの気持ちで進みます。
横尾まではダラダラと続く道。曇り空で景色は変わりませんが、花がいっぱいでそれなりに楽しみながら歩いていきます。
6時間寝ていたとはいえ、なんだかんだ夜行バスだと深く寝ることができなかったようで、時おりうつらうつらとしていました。
で、横尾で早々に短時間のお昼寝タイム・・。・
この間に、ほんの少しではありますが、雨も落ちてきます。んー、予報よりは少し早い・・・
槍ヶ岳ロッジで早めのお昼ご飯を食べた後は、槍ヶ岳に向かって本格的に登り始めます。
時おり晴れ間も出て、花もいっぱい、雪渓もありで楽しく快適に歩を進めます。
が、殺生小屋に近くなるころ、一気に本格的な雨・・・
時間的に、こちらも事前の予報どおりですね。最近の天気予報は素晴らしい。レインウェアを着込んで、先に進みます。
この辺りで、急に足が重たくなり始めます。
標高が上がって空気が薄くなってきた影響?雨の影響?ここまでが飛ばしすぎで単なる疲れ?と考えられる要素は色々とあります。
先に進まないわけにもいかないので、ペースを落としながら都度都度止まりながらノンビリと進みます。
ようやく槍ヶ岳山荘が見えたころには、雨も上がってきました。
ただし、相変わらずの曇り空。
天候の回復も期待できなさそうだったため、山荘に潜り込んでからは、早々にお疲れ様ビールでノンビリです。
と、思っていたら、夕方には晴れてます・・・
槍の穂先にアタックしている人も多くみられます。が、飲んだ後に登る気にはなりません。失敗・・・
翌朝の天候を期待しながら夕食をいただき、その後は夕暮れの天体ショーを楽しんだ後、20時半ころに床につきます。
7人用のベッドに6人。私は隣が空いていたため、かなり広く使って寝ることができました。
■2日目(07/31)
目を覚ましたのは4時頃。外を見ると絶好の天気!!!
日の出前に外に出て、他の多くの方と一緒に日の出ショーを拝みます。
槍の肩から登る朝日の美しいこと!!!
もう、この時点で来たことに満足です(実際に歩くと、欲張ってきますが・・・)。
日の出を見た後に山荘に入ると、朝食待ちの長い列。逆に穂先に行くのはチャンスと見て、穂先に向かいます。
タイミング的にはバッチリ。ハシゴで先行者を待つタイミングはありましたが、待ったうちに入らないくらい。高度感があると言われていましたが、普通の山で感じる高度感とさほど変わりません。スンナリ山頂に登頂です。
そこで待っていたのは、360度の絶景・・・
さすが北アルプスの中心部、東西南北いずれも朝もやの中に北アルプスの山々が広がっています。
このまましばらく、ボーっとしていたい感じ・・・
ですが、現実問題として、下から登ってくる人が多くなります。やはり、朝食待ちの前に登ってくる方々でしょうか?
山頂に人も増えてきたので、名残惜しいのですが下山します。
下山後に朝食をいただき、本日の目的地、笠ヶ岳に向かって出発します。
西鎌尾根の急登をくだり、前には笠ヶ岳、双六、三俣蓮華、薬師、鷲羽、水晶、野口五郎といった山々を眺め、振り返ると槍、穂高がそびえ立ち。最高に贅沢な景色を眺めながら進みます。
人の通りも少なく、静かな山行を楽しみます。
反対コースで、槍が近くに迫ってくるのも楽しいでしょうね。今度は反対向きにも歩いてみたい。
双六山荘で早めのお昼ご飯、うどんをいただきます。
双六山荘の温度計を見ると、25℃。純粋に暑い!!!
ここが2,500mくらいなので、単純計算で地上とは15℃くらいの差はあるはず。となると、地上はいったい何度だったのだろう???(翌日の下山時に答えを知る・・・)
この暑さもあり、この時点で3L持参してきた水が半分くらいに。双六山荘で500mlを2本買い、一本はその場で飲み干し、一本は携帯していきます。
双六山荘を出るころには、あっという間に新穂高側が雲の中・・・
槍・穂高の絶景はおさらばです。
とはいえ、アップダウンはありながらも、楽しい稜線歩き。前日の最後に足があがってしまった反省から、ノンビリとではありますが、足を進めます。
しばらく歩くうちに、水が足りなくなりそうな状態に・・・
いったい、1日に何ℓ飲んでいるんだ!!??(=この時点までで3ℓくらい)
カラカラ状態でたどり着いた秩父平の水量たっぷりの水場が非常にありがたく、なんともうまかったこと!!!
元気を取り戻りて進みますが、秩父平の雪渓が滑ることには変わらず。
ここを抜けると、再び稜線の尾根道。
このあたりから再び、笠ヶ岳が顔を現します。
が、ここからが意外と遠いのです・・・
抜戸岳を過ぎ、最後の登りを「ガンバレ!!!」石に励まされながら登って、ようやく笠ヶ岳山荘に。
クタクタではありますが、山荘にチェックインして荷物を置いた後、とりあえず登ることができるうちに、山頂に向かいます。
案の定ではありますが、山頂からの景色はガスガス。
とりあえず山頂に来たことに満足だけして、早々に下山します。
下山後のタイミングですぐに夕食。
その後、荷物を片付けているタイミングで、近くのベッドの60前後かなあ、という3人組の方々とお話させていただきました。
一人は女性の方でしたが、100名山まであと一ケタということ。今回は、笠ヶ岳、鷲羽岳、水晶岳に登りに来たそうです。
残っているのが聖岳、光岳、四国の2山ということ。わずかな残り、頑張ってほしいものです。振り返って私は、ようやく3分の1を超えたところですので、まだまだ遠い・・・
その後は夕暮れ時の天体ショーを見に。
たまたまの満月、一瞬、時間にして1分程度だけ、穂高山頂の雲が撮れます。なんとも幻想的な一瞬の景色を楽しみます。
一通りの天体ショーを楽しんだ後は談話室でノンビリして、消灯の21時前には就寝します・・・
この日は埋まり具合も半分程度で、ノンビリと寝ることができます・・・
■3日目(08/01)
目が覚めたのは2時ごろ。
まだ早いし、そんなに寝ているわけでもないし、ということで改めて寝ようとしますが、となりのオジサンのイビキがうるさく、眠ることができません・・・
耳栓を持ってきており、使ってはみたのですが、まったく意味を成しません・・・
3時前に時計を見たのは覚えており、その後、気が付いたら4時でした。なんとか、1時間は寝ることができた模様。
この日も夜明け前のタイミングで外に出ます。
すると、前日以上に遠くが見渡せます。
南東には富士山、八ヶ岳、南アルプス、南には中央アルプス、御嶽、西には白山、北には昨日歩いてきた稜線を中心にした北アルプス。
今日が槍の山頂だったらなあ、と少し思いつつも、おそらく笠ヶ岳からの景色も引けを取りません。逆に槍・穂高を見ることができる分、笠ヶ岳からの景色の方がよいかも。
日が昇った後に朝食をいただき、前日に続いて再び山頂へ。
ガスっていた前日とは打って変わって、素晴らしい景色が広がります!!!
曇り、雨の山も悪くはありませんが、やっぱり山は晴れてこそですね!!!
しばらく山頂の景色を楽しんだ後、山頂に戻って下山を開始します。
下山ルートは、北ア3大急登より急な笠ヶ岳新道。
杓子平までは周りの景色もよく、楽しみながら降りてくることができます。
が、杓子平から先の下りは急、かつ意外と単調、しかもえらく長い・・・
ここを登ってくる人は、かなりMっ気の強い人なんだろうなあ、と思いながら先を進みます。
この日も気温が高く、気が付かないうちに汗をかいてのどが渇きます。笠新道の中間地点では、早くも残りが200〜300ml。しかも水場は登山口までありません。
前日の反省を生かして、大目に持ってきたつもりだったのに〜!!!
と、わめいてもしょうがないので、極力、汗をかかないようにとノンビリ進みます。それでもやっぱり、途中で水はなくなり、カラカラ状態で下山。
下山口にある水場がありがたかったこと!!!
1時間程度、林道を歩いて下山の最終目的地の新穂高ロープウェイに。
疲れながらもたどりつき、帰宅の途に着きます、
もっとも、ここからが非常に長いのですけどね・・・
結果的に、かなり天気には恵まれた方でした。
無事の下山に感謝するとともに、これからのハイシーズンが楽しみです!!!
# 花は力尽きたので、随時、埋めていきます・・・
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