ガールズ山行☆裏銀座〜雲ノ平〜高天原〜読売新道
- GPS
- 104:00
- 距離
- 55.0km
- 登り
- 4,704m
- 下り
- 4,470m
コースタイム
・高瀬ダム5:40-10:30烏帽子テン場(休憩約1時間毎5~10分) /歩行時間約4時間50分(CT 5時間20分)
・烏帽子小屋 11:20-12:10-烏帽子山頂12:30-12:15烏帽子小屋 /歩行時間約1時間20分(CT 1時間35分)
※高瀬ダム内
通過時、視界不良時は道迷い注意。
※ブナ立尾根
登り口に水場があるが煮沸が必要。
樹林帯。風も通りにくい。熱中症注意。
※烏帽子
山頂直下の岩場は直登もできるが右手に鎖もある。
<2日目>
・烏帽子小屋5:05-7:20野口五郎小屋(コーヒータイム)8:10-8:30野口五郎山頂8:45-11:20水晶小屋 /歩行時間約5時間20分(CT 6時間00分)
・水晶小屋11:40-13:10祖父岳-雲の平テント場14:15 /歩行時間約2時間35分(CT 2時間35分)
※真砂岳-水晶
岩場。岩は安定しているが、一部細尾根あり。滑落注意。
※祖父岳-雲の平
下り 不安定なガレ、ザレで足を取られやすい。スリップ注意。
<3日目>
・雲の平5:20-6:15カモP遭遇6:25-8:10高天原山荘 /歩行時間約2時間40分(CT 3時間00分)
・高天原山荘11:15-13:15岩苔乗越-14:30水晶小屋 /歩行時間約3時間15分(CT 4時間10分)
※雲の平-高天原山荘
急坂 木の根、泥、スリップ注意
<4日目>
・水晶小屋4:40-5:20水晶山頂5:30-8:30赤牛岳山頂-9:00-7/8ポイント 9:28-6/8ポイント8:49-5/8ポイント10:13-4/8ポイント10:32-3/8ポイント11:12-1/8ポイント12:18(2/8は見落とす)-置く黒部ヒュッテ12:45
/歩行時間約7時間20分(CT 8時間20分)
※水晶直下
岩場 場所によって不安定。滑落注意
※水晶ー赤牛
踏みあと少なく道迷い注意。迷ったら尾根へ。
ビバーク可能と思われる平坦な個所がいくつかある。最悪の場合は活用するとよい。
※読売新道
赤牛直下 とても不安定なガレザレ。滑落注意。花崗岩質の岩場は安定しているがたまに浮石がある。要注意。
樹林帯 木道、木の根スリップ注意。 熱中症注意。
<5日目>
奥黒部ヒュッテ3:40-5:25船着き場6:20-6:25対岸-9:25ロッジくろよん9:45-10:10黒部ダム /歩行時間約5時間10分(CT 5時間55分)
※奥黒部ヒュッテ-ロッジくろよん
木のはしご スリップ注意
天候 | 8/10 晴れ時々曇 8/11 晴 8/12 晴 8/13 晴 8/14 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
タクシー 七倉ダム〜高瀬ダム 通常¥2100、ジャンボは8人乗り¥3040(片道)※徒歩40分程度 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ブナ立尾根 予想通りの急登 烏帽子小屋 雨水・ミネラル 有 野口五郎小屋 コーヒーセットにチョコ付き 水晶小屋 雨水販売に制限あり、 翌日読売新道へ行く人のみ上限1L その他は上限500m ミネラル 有 読売新道 雨の日は、登れないし下れない。強靭な脚力とタフな精神力 必須 奥黒部ヒュッテ ジュース売り切れ、水洗トイレ 有 平の小屋までの渡しの時刻表 有 テン場 良好 |
ファイル |
非公開
6882.xls
計画書
(更新時刻:2013/08/03 13:55) |
写真
感想
【なりゆき】
今年の夏休みには裏銀座に行こうと思っていたところ
ぴこやま&まこりんが一緒に行くことになり、
あれよあれよと裏銀座〜読売新道コースに…。あれ?なんかハード山行になってない?
何泊にするか、どういうコース取りにするか、どこで幕営するか、
食担と共同装備の振り分けなどなど
メールや直接会って話し合い、6月半ばにはあらかた計画が固まった。
体力的には問題のないメンバーとはいえ、女子3人。
誰かがバテてもダブルザックできるようなタフガイはいない。
ロングコースで、エスケープルートがないのでなるべく無理のない行程を組んだ。
コースタイムもエアリア通りの設定とし、早出早着のタイムスケジュール。
いざという時のために、念のためビバーク適地もリサーチ。
あとは水の確保が問題。稜線の小屋は天水メインのため、分けてもらえるのは限りがあるようだ。
バスの手配をし、遅い梅雨明けと天気にやきもきしながらあっという間に当日。
自分は久々の女子山行なのでウキウキ。
あれこれ要らんモノを詰め込んでしまったが、意外に軽いので、何か忘れていないかと終始不安…そんな中、新宿にて集合。
【前夜・1日目 高瀬ダム〜烏帽子小屋】
●新宿西口大型バス駐車場
ゲキ暑。猛暑。滝汗。マジで耐えられない暑さ。立っているだけで汗だくだく。
ここがいちばん暑かった。ツラかった。
早めに行ったけどギリでよかったなと思った。もしくは受付だけ済ませて地上へ避難するのが吉。
●七倉
いつもは爆睡するのに今回は何故だかあまり寝れず。みんなも寝れなかったよう。
4時過ぎに到着。ゲートが開くのは5時半なので思い思いに過ごす。
他2人は路上寝を決め込んでいた。
タクシー乗り場は山荘横の自販機のところ。
計画書を提出すると、「昨日も同じ会の人が来たよ〜!!」と言われる。
●高瀬ダム
堤高176メートルは黒部ダムに次いで日本第2位だそう。
ロックフィルダム(石積み型ダム)なのが特徴とのこと。(帰りのタクシー運ちゃん情報)
確かに、下から見た石積みの景観は圧巻だった。そのつづら道をタクシーが次々に登って行く様はなんだかロードムービーを観ているようでした。
●ブナ立尾根
日本三大急登とのことで、飛ばさずゆっくり登る。
さすがに暑くてどんどん飲料が減っていくが、蒸し風呂とまではいかず思ったよりも風も通ったので、そこまでキツくは感じなかった。
●烏帽子岳
燕みたいな雰囲気だった。花崗岩とハイマツの山で、オベリスクがカッコいい。雲が懸かるとラピュタみたいに見えた。
●烏帽子小屋
こじんまり。
水は天水だがまずくはなかった。自分は普通に飲めた。
南岳小屋の天水が本当にマズくて飲めたもんじゃなかった記憶があり、「天水=激マズ」のイメージがあったけどここは違った。
テン場は広くないけど、点在するスペースに皆うまいこと張っていた。この日は最終的に激混みだった。。
初日は真面目に気象通報を聞いて天気図を取る。(まこちゃんが)
その横でぴこやまが夕飯を作ってくれて、わたしは寝ていた。
トマトと野菜たっぷりの豚飯、美味しかったよ。
【2日目 烏帽子小屋〜雲ノ平】
●烏帽子小屋〜野口五郎岳
気持ちのいい稜線歩き。
なだらかでゼイハァすることもなく、爽快。「THE・夏山」「THE・稜線」といった感じ。
野口五郎小屋は親しみやすい雰囲気。小屋のスタッフさんが気さくに話しかけてくれる。
いつか泊まってみたいなと思った。
コーヒーはチョコつきで感動!!かなり長時間休憩してしまった…。
野口五郎岳は展望が最高。劔・立山から表銀座、裏銀座、槍穂高、パノラマ風景が楽しめる。
隣の稜線見ながら「明後日はあそこをずっと歩くんだなぁ…」と思いに耽る。
●野口五郎岳〜水晶小屋
緑の和やかな稜線歩きから、赤く茶色く岩々した雰囲気に一変。
足元が切れ落ちている箇所もあり、岩場もありでぴこやまのテンションは上がるばかり。
伊藤新道を見て「あそこ行きたい〜!!」と騒いでいた。
廃道だけど、山荘スタッフ以外でも使ってる登山者は結構いるみたいね〜。
またも小屋で長休憩し、雲ノ平へ。
●雲ノ平
テン場はいっぱい。4テン張るスペースを見つけるのに一苦労。
去年来たときも最終的にはかなり混雑していたかな。。大人気なんですね。
山荘に受付に行く道を歩きながら、「やっぱりここは癒されるなぁ〜」としみじみ。
今年は花の時期がちょっと遅れたそうで、まだまだ見頃だった。
ビール買った後は、景色には目もくれず、一目散にテントへ。早く飲みたくて仕方ない。
でもまこちゃんがタピオカミルクを作ってくれたので、まずは甘いもので疲れた体を癒す。
これが体に優しく沁み渡り、美味しかった〜。女子山行にぴったり!!
まこちゃんのパスタでおなかいっぱいになり、就寝。
【3日目 雲ノ平〜高天原〜水晶小屋】
●〆チームとの遭遇
高天原へ行く途中のコロナ観測所で、〆チームに遭遇。
雲ノ平で見かけなかったので、今日どこかですれ違うかなと思っていたら
ちょうど休憩ポイントで会えた。
山中での仲間との遭遇は嬉し楽しいな。
相変わらずキミコパワー炸裂。今度新しく「スカルティバ」というブランドを立ち上げるらしい。
●雲ノ平森の道
しっとりとした森の中の道。
木の根や丸太の梯子もちょくちょくあり、名前はステキだがうんざりする下りだった。
●高天原
女子の露天風呂は完全に囲われており、景色は全く楽しめない。(景色が楽しめたら外からも見えちゃうわけだけど…)
ぬるめの乳白色の温泉はとても気持ちがいいが、やはり景色が見えないのが切ない。。
河原の露天風呂に入れないかとタイミングを伺ったけど、常に男性が入っている〜。
混浴だけど脱衣所等は全くなく、完全なフリーダム。
お湯が白濁しているので、入ってしまえば問題ないが、着替えはどうしても丸見えに。
下手するとわいせつ物陳列罪になりかねないので諦める。
山荘まで徒歩2〜30分。汗を流した後またソッコーで汗だく。
●高天原〜水晶小屋
温泉に浸かった後、標高800mほどあげる。
そもそもこの「雲ノ平&高天原」は、天候が悪ければカットするつもりで予備日代わりに設けた休息日。セレブな癒しの日。
…なのに、激下りと激登りで、全然癒されない…。
樹林帯の暑い空気の中をひたすら登る。温泉で気がゆるんだ後にこの登りはツライ。。
途中で樹林帯を抜けると沢沿いの登山道となり、展望も開けてお花もいっぱい、すばらしく気持ちのよい歩きになる。暑いけど。
沢で水も補給できるのがありがたい。
水晶小屋では天水1Lまでしか分けてもらえないので、
翌日の読売新道に備えて高天原から水4L担いでいたけど
途中で飲んで減った分をここでまた補給。
●水晶小屋
やはりお盆、激混み。
布団1枚に2人、かなり窮屈で全然疲れが取れなかった。テントが恋しかった。
手作りカレーはとても美味しく、おかわり自由なのが嬉しい♪
デザートにフルーツゼリーまであって贅沢だった。
知らないおじさん・若者などと飲んでしゃべって楽しめるところが小屋の魅力ですね。
しかし布団は本当に窮屈で、あまり寝れないし体中が痛かった。
ぴこはほとんど寝れなかった模様で、消灯後まもなく布団からいなくなり、そのまま戻ってこなかった。(朝方に戻ってこないことを確認してそのスペースで体を伸ばした)
やっぱりテントがいいなと再確認。
【4日目 水晶小屋〜読売新道〜奥黒部ヒュッテ】
●水晶小屋〜赤牛岳
さて、メインイベントの日。
自炊場で各自朝食を済ませ、日の出前に出発。
水晶岳周辺はガレや岩場の連続で、ちょっと膝に負担のある道。
水晶岳手前で日の出を迎える。稜線に浮かぶ太陽、本当にきれい。
峰の間から射し込む陽の光が筋になって、もう本当に壮麗でした。感動。
そしてゴツゴツした水晶岳に登頂。
思えば去年雲ノ平に行った時に水晶を見て「カッコイイ、来年はあそこに登りたい」と思い、
裏銀座縦走を決めたのでした。
ついに来た…
と感無量ではあるが、今回は赤牛・読売新道の通過点。さくっと進む。。。
赤牛までの道は、最初はガレガレ→ゴーロ帯でペンキマークも少なく、ルートがわかりづらい。
尾根伝いに歩いていれば間違いないが、たまに下るような踏み跡があり、
それにつられて下りてしまうと、途中で迷う。まぁ、尾根に戻れば問題なし。
ゴーロ帯が続くが、赤牛に近づくにつれて次第に平和な道になっていく。
遠目に見たとおりの赤い砂のような道になっていき、山頂が近いと感じるように。
3人で仲良く登頂!!
稜線上でずーっと「あそこまで行くのかぁ」と眺め続けたレッドブル赤牛岳、ついに来た!!
いやー遠かったねぇ。
そしてここからまた遠いねぇ…。
山頂には3〜4パーティほど。読売新道を登る・下りる人はよっぽど少ないかと思ったけど
意外といるんだなと思った。…けど、この時期でこれだけって考えるとやっぱり少ないか。
登って来た人たちはかなり疲れた様子。4時間半で登って来た人、6時間で登って来た人、どちらもコースタイムよりはかなり早い。。
しばし写真撮影、エネルギー補給などして休憩。
●読売新道
さて、ついに読売新道へ足を踏み入れる。
最初はスリッピーなザレ道の急坂を下りる。ホント滑りそう。
やがてゴーロ帯に、そして樹林帯へ。
展望がなくなるまでは、黒部湖がどんどん近づいてくるのが楽しい。
樹林帯に入ってからはもはや何の楽しみもなく、ただの修行。
木の根が張り出している箇所も多く、アスレチックのようになっている。
気持ちに余裕があれば楽しめるかもしれないが、すでにうんざりしている状態では
それさえもイラッとくる。
暑い、面白くない、飽きた、つまらない、早く終われ、まだか、まだ着かないのか、、、
イライラMAXで下る。
小屋が見えたときの安堵感といったら!!!!
奥黒部ヒュッテは冷たく美味しい水が流れていて最高。
テン場も平らでとっても気持ちがよい。沢も近く、清涼感。
キャンプ場のようで本当に快適だった。トイレも水洗だし。
沢には若い釣師がたくさんいた。部活かな?
ついでに明朝のルートも確認。沢は涼しく、水の音が気持ちいい。
ようやくココまで来た、という達成感で、今日飲むビールの美味しさ。五臓六腑に染み渡る〜。
小屋前でしばし宴会。
ビール飲みつつ、マジックパスタだのラーメンだの、あまった食材を食い散らかした。
テントに戻ってまったりと夕飯を食べ、明日に備えて早めに就寝。
平ノ渡しの船の時間があるので、寝坊はできない。
ちなみにここまで毎日寝坊していた。(確信犯的寝坊も含め)
【5日目 奥黒部ヒュッテ〜黒部ダム】
●奥黒部ヒュッテ〜平ノ渡し
船は6:20発、コースタイムは2時間なので2時半起床の4時出発予定にしていたが
準備が早く3:40に出発できた。
暗闇の中、ヘッデンをつけて歩く。
ヘッデンでの樹林帯、マジで怖い。熊とか出ないよね・・・とビクビク。
これ、1人じゃ絶対歩きたくないなぁと思った。
暗闇の中、丸太の梯子や橋のオンパレードで、神経を使う。。
これ濡れてたら絶対滑るよ…雨の中は歩きたくないなぁ。
上がったり下がったりを繰り返して、地味〜に疲れる。けっこう足にも精神にもクる。
読売新道もつらかったがこの道もツライ。うんざり系。
イヤになりながら歩いて、渡し場に到着。
早めに着いたので、他の登山客と話しながら時間を待つ。
やっぱり女3人でテント泊縦走(長期だし、読売新道だし)は珍しいらしくて、色々聞かれた。
4テン張ってたので、山岳会に入ってるの?とか、
恋愛対象は山男がいいのかとか、カップリング事情みたいなことまで(笑)
どうやら山では若く見られる傾向がある。
それは山業界の平均年齢が高いから??希望的観測?それとも山男の目はフシアナなのか??
●平ノ小屋〜黒部ダム〜帰京
歓談を楽しんで、やっときた船に乗船して黒部湖を渡る。
黒部ダムまでも、また気が遠くなるほど長かった。
ロッジくろよんに着いたときには心底安堵感でもう泣きそうです。
やっと、やっとゴールに近づいた〜と気が抜けた。
ここでフライ干したり、ジュース飲んだりして一息入れる。
そこからは快適な林道歩きで、観光客でごった返す黒部ダムに到着。
黒部カレーも食べて、うまいことバスにも乗れて、薬師の湯で汗を流して岐路へ。
信濃大町からあずさに乗車。指定は満席だったが、なんとか自由席に乗れた。
帰りも当然、女子3人で楽しく帰京。
【総括】
ガールズ縦走、実は初。
誰に気兼ねすることもなくダラ〜と過ごせる、この気ラクさが今回の最大の特徴だった。
男子みたいにハイペースではなく、ゆっくりまったりと、景色を楽しみながらの山歩き。
余裕をもった行程にしていたからこそ、ちょっと寝坊したりもあったけど。
それが許されるまったりムードがよかった。
テントの中でも思い思いに自由に過ごし、飲んだくれても寝落ちしてもフリーダム。
トークも楽しくて、終始飽きなかった。
ルートの長さ・ハードさも、ちょうどよかったんじゃないかな〜。
5日間の縦走は全員初めてだし、エスケープできないルートだし、
計画段階ではキツイかなと思ったけど、5日間通して無理感は全くなかった。
その日の疲れは出るものの、それを翌日まで引きずってしまうような様子もなかったし。
みんな元気で歩き通せてよかった。(そもそも無理ない行程で組んでたのもあるけどね)
以下、メンバーの個人的印象。
●ぴこやま
強い、やはり強い。
荷物は持てるし、ペースが常に一定で乱れない。どっしりしている。
破天荒なイメージが先行するけど(まぁその通りだけど)、実は真面目で気遣い屋、山のこともすごく勉強していて知識も豊富。
ムードメーカーでもあり、頼れるヤツ。
選ぶ山も面白いコースばかりなので、また一緒に行きたいな。
でもあまりにドM志向なので、ついていけるかはわからないけど…(笑)
●まこちゃん
さすがB型、とにかくマイペース。
自分の安全マージンがわかってるんだろうな〜。常に自分のペースを崩さない。無理して潰れることは絶対ないだろうと思った。そういう安心感がすごくある。
博識で常識人、誰とでもすぐ仲良くなれちゃうフレンドリーさ。気づくとイケメンに花の名前を聞いたりしている!!羨ましいぞ。
そして山座同定がすごい。「あの山なぁに?」と聞けば大体答えてくれる。
「信頼と実績の」という枕詞、2代目はアナタです。
この夏、最大の縦走イベントが終わりました。
最高の天気に恵まれて、メンバーに恵まれて、素晴らしい山旅を過ごすことができた。
ぴこ、まこちゃん、ありがとう!!
また一緒に、ハードでまったりな山行、行こうね〜。
一瞬一瞬があたらしい充実の山行でした!最高の天気、最高の景色、最高の仲間にめぐまれた本当に楽しい毎日でした。
縦走万歳!やっぱり山はいいね!
ヒロシちゃん P いっしょにいってくれてほんとにほんとにありがとう。あっという間の5日間。快晴の北アルプスの感動を二人と分かち合えて本当にうれしかった。。
二人のパワフルな歩きっぷりに感服しきりの毎日でもありました。(笑)
また一緒にがっつり山を歩きたい。こんごともよろしくです。
以下、ちとながいですが旅の記録・・・・
去年雲の平からぐるっと景色をながめた時、ひとつ異彩を放つ山を発見した。
乾いた赤い山肌、かなたに伸びる稜線、なにげにスマートな山頂。
薬師、黒部五郎、水晶、鷲羽といったメジャーな山々からちょっとはなれて、ひっそりと独特の空気感を漂わせているこの山、いったいなんだ?
それが赤牛岳だった。ちょっと地味だけど気になって仕方がない。
いつか赤牛にいってみよう、その時、そうおもった。
今年の夏は長めの縦走にチャレンジしてみたいとおもっていた。また北アルプスの深淵部にいってみたい、でも体力勝負のテント泊。
一緒に行ってくれる人がいるかが問題だった。
そんなとき、やまPの「読売新道いきたいぞアピール」を耳にした。読売新道ってどこだ?としらべてみると
赤牛から黒部にのびる道。
ドMのマイナールートのようだけど、赤牛方面に行く人などめったにいるまい、と思い、同行をオファー、
おもしろいことにやまPは読売新道しか目にはいっておらず、赤牛岳というピークの名前は知らなかったようで・・・・
お互い目の付けどころはちがったけれど、うまい具合に道とピークがひとつになった。
さらにヒロシちゃんの裏銀座ルートと合体し、めでたく4泊5日のロングルートの縦走の計画が成立、
今回の楽しくタフな縦走計画が実現することになった。
◆出発当日
・酷暑の新宿に集合。
汗だくで到着するとかわいいウェアの山ガール 1名 +風呂上がり1名 が談笑中。
体力とスピードともに会の女子の中でも一二をあらそうといっても過言ではないこの二人。
実は二人についていけるか、一週間までから猛烈な不安に襲われていた。
でも久しぶりに2人と顔をあわせてなんだかひと安心。
不安はけし飛び、これからの山旅へのわくわく感でいっぱいとなった。
「今回はガールズ山行だよ〜」「でもなんでどMの読売新道なの????」などなどわらいながらバスに乗り込んだ。
◆一日目 高瀬ダム〜烏帽子
七倉ダム到着。温泉付きの山荘、自動販売機もある。
バスであまり眠れなかったので仮眠。
ここでPの手作りの地形図をみてにぴっくり。この山行へのいきごみを感じる。
ヒロシちゃんはシンプルに必要な部分だけコピー。
わたしは市販のエアリアと地形図を持参。
地図の準備ひとつとってもそれぞれの個性がでていておもしろい。
ジャンボタクシーで高瀬ダムへ移動。爆睡していてよくみていなかったけど高瀬ダムは石積みのダムとしては世界的に有名なダムらしい。(あとからタクシーの運転手さんに聞いて知った)
いよいよ4泊5日の長旅がスタート。
ダムをぬけるとすぐに急騰。ぶな立平 北アルプス3大急登りの一つ。
暑いし荷物も重い、さらに寝不足。皆条件は一緒。学生やおじ様たちと抜きつ抜かれつ。ゆっくりのぼる。
滝のような汗をかき、ぼちぼちいやになってきたところで烏帽子小屋に到着。
かわいらしい緑に囲まれた素朴な小屋だった。
テントを張ったあと烏帽子へ。前烏帽子にだまされながら眠い目をこすって頂上直下に到着。
プチクライミングでは目を覚まし、一気に山頂へ。
岩のてっぺんで眼下にひろがる箱庭のような景色とこれからゆく赤牛の稜線の眺めをたっぷり味わった。
ちなみにほんとの頂点にたったのはヒロシにいさんだけ。
pは岩にかじりついていたけど私はおしりムズムズポイントだったので頂点にはタッチだけして下山した。
小屋までもどりビールで乾杯、しこたま昼寝をし、Pのぶためし(だしがきいていてとてもおいしい)をいただき就寝。
ちなみにこの日だけは天気図を描いてみた。
高気圧が元気。大気は安定、前線もなく台風も西にそれていく。好天がつづくと予想。
天気図の読み方はいまだにいまひとつよくわからない。
◆二日目 烏帽子〜水晶〜雲の平
夜明けとともにスタート。
烏帽子から野口五郎まではきもちのよい登り。三ツ岳付近で槍が現れた。
「これが裏銀座か〜」「意外と癒し系だね」 などといいながら軽快に野口五郎小屋へ。
チョコレート付きのコーヒーをいただきながら槍穂・表銀座の景色を堪能。
たっぷり休憩し出発。野口五郎で360度の絶景をあじわった後、真砂岳まで緩やかな道を軽快にくだる。
気分がよいので野口五郎岳にちなんで野口五郎の歌でもうたってみようとおもったが、何一つおもいだせない。
Pが「五郎の歌は地味だから・・・」と一言。たしかに。。。
山の五郎はみかけは地味だが、その景色はとてもスケールがおおきかった。
真砂をすぎると岩場が現れた。
先頭をいくPは岩になるとテンションがあがり更にスピードが上がる。
むりについていこうとするとバテるので、ついていくのはやめる。
ヒロシちゃんに間に入ってもらい、私は最後尾を10〜20Mほどの距離を保ちながらマイペースで進ませてもらう。
快晴 ときどき微風。太陽の日差しがまぶしい。
槍穂のすばらしい景観を眺めながらひたすら歩く。
Pの頭にまかれたターバンと乾いた空気、そしてガレ場が中東を思い起こさせる。
日本じゃないみたい。とても気持ちが良い。
真砂以降しばし軽い登りの岩場をたのしむが、水晶小屋直下は一時急登。
一気に高度があがるので息苦しい。
P.ヒロシちゃんはペースをくずさずぐいぐい上る。ほんとうにこの二人はパワフル。
私はあいかわらず10〜20Mの距離を保ったまま水晶小屋に到着。
小屋は休憩する人々で賑わっていた。
ここで以前から気になっていた「黒部の山賊」を発見、ゲットし、最終日の食料と着替えをデポ。
野菜ジュースで栄養補給し雲の平へ。
さすがに足がくたびれており、祖父岳の登りかえしがつらいが、テン場がこんでいるのでゆっくりはしていられない。
祖父岳を下り、雲の平に足を踏み入れる。
秘境「雲の平」、一年ぶり、二回目だけど「帰ってきた」という不思議な安心感を覚える。
水と緑と花の豊かな台地、やっぱいこういう世界に身をおくとほっとする。
だらだらと長いハイマツの道を抜け、やっとこさテン場に到着。
激混み。去年の1.5倍は人がいるだろう。もはやここは秘境とはいえない。
でも、その景色はやはり楽園。小梅系草、チングルマといった高山植物が満開御礼、雪解けの済んだ水の音がとてもさわやかで癒された。
雲の平はまたゆっくり、時間をかけて楽しみたい。
飲みながら野外で夕食、程なく就寝。
なかなか寝付けずテントの外にでてみると、満天の星空。
またここで星をみることができた。去年をおなじ満天の星に天の川。
かわらぬ雄大な自然のすがたにしばし感慨にふける。
あまりにもすばらしいので二人を起こそうかとおもったけれど、良く眠っているのでやめておき、就寝した。
◆三日目 雲の平〜高天原〜水晶
弱冠の寝坊およびにトイレ渋滞もありスタートがやや遅れる。
高低差がある行程なのでそれなりに気合が必要、とわかってはいるものの気分は温泉でゆるゆる。
高天原までの道の途中で〆ちゃん、あまだー、ひとみん、きみこパーティと遭遇。
しばし歓談。山の中で知った顔に遭遇できるのはとてもうれしい。
その後森の中を激下り。高度が下るたびに「おりた分だけあがるのかあ・・・」と少々ブルーに。
高天原 名前のとおり神話チックなメルヘンの世界。
温泉で汗をながしさっぱり。ああ、一晩小屋にとまって秘湯を満喫したい、という思いをふりすてて出発。
ふたたび登り稜線をめざす。
わたしにとってはこの水晶までの行程が今回の山行で一番体力的、気持ち的にきついところだった。
時間が押していることもありスタートからスピード感をもっていきおいよく坂を上る。暑い。
つかれがたまってきたところで温泉で気力、体力ともにペースがうまくつかめない。一方で二人はがんがんとばしていく。
途中、ヒロシちゃんとPが荷物のヘルプを申し出てくれた。
申し訳ないとおもいつつ、ここはお言葉にあまえフライと予備用の水をおねがいする。
1.5kgほど減、少し楽になった。2人とも本当にありがとう。たすかった。
でもほんとふたりとも早すぎるヨ。。。。
沢にでるとお花畑が広がる。薬師、黒部吾郎、雲の平、水晶のすばらしい景観。
無理はせず、ゆっくり上る。2800Mをこえるとやはり息が切れ、スピードはますますあがらない。
景観のすばらしさにはげまされつつ歩きつづけ小屋に到着。テン泊禁止なので今日は小屋泊。
昼寝をして疲れを癒し目を覚ますと二人は野外で健脚のさわやか青年をハンティングいやスカウト中。
他の登山者との交流は小屋泊の楽しみの一つ。
お話していてわれわれとおなじく読売新道へむかう方がいることを知り、なんとなくほっとする。
夕飯は小屋でこころのこもったカレー(おかわり自由)をいただき就寝。
水晶小屋をはじめとし、裏銀座方面の小屋は、ちいさいけれどいずれも素朴であたたかい雰囲気がとてもよい。
テントが背負えなくなったら「混雑時を避け」(←これ重要)、小屋をたのしむのもまたよいのではないかとおもう。
小屋で目を通した三俣小屋の機関紙「ななかまど」には興味深いエピソードやエッセイがたくさんのっていた。
◆四日目 水晶〜赤牛〜読売新道〜黒部ヒュッテ
いよいよ今回の山行のメインディッシュ
夜明け前の空をながめながら出発。
前夜のカレーのおかげでパワーをとりもどし、着実な足取りで水晶山頂へ。
雲の上に浮かぶ山々が見える。早朝の山は何度見てもまた一段と美しい。
そしてここから本番。
水晶から赤牛までの道は見た目どおりのびやかな稜線。大きなアップダウンはなく、ガレ、ザレ、飛び石風の岩陵、たまに草地と意外と変化に富んでいる。
西の斜面は主にアフガン、東の斜面は主に牧場。
2日前に歩いた裏銀座の稜線が良く見える。
あのとき長めた稜線を今歩いているおもうと不思議な感じ。
途中赤牛から下ってくる単独行の方とご夫婦に遭遇。ん???難民???
前夜、水晶までたどりつくことができず、ビバークをしたらしい。
う〜ん、やっぱりここって長いんだ・・・・とあらためて気をひきしめる。
歩くごとに立山、黒部ダムが近づいてくる。
背後には槍穂、笠岳、水晶、雲の平、そしてふたりの五郎。
左手には薬師、遠くに白山、右手には烏帽子南沢岳、針の木 蓮華・・・
もうなにも言うことはない、絶景 爽快。
写真をとったり景色をながめたりと、あいかわらずのマイペースなのでこれまで同様ほぼ20M遅れで2人を追いかけるパターンが続く。
順調に進み間もなく赤牛岳へ。
二人の山頂到達シーンを撮影しようと前方にカメラを向けると、赤牛山頂手前で足をとめ待っていてくれた。
ひろしちゃんた「一緒にピークを踏もう!」言ってくれ、とてもうれしかった。
みんなで山頂に到達、ハイタッチで喜びを分かち合う。360度絶景。歩いてきた道が全部見渡せる。
なんともいえないきもちよさ。
山頂にはわれわれの他、単独行の方2名、カップルと4名。さすがに少ない。
いずれも静かな方たちだった。
しばらくするといかにも健脚そうな男性が読売新道をあがって来た。到着と同時にひとこと「あーっきつかった。」
CT10時間のところを7時間であがってきた模様。そりゃきついだろう、とおもったものの、
われわれのいくこれからの行程が思いやられるひとことでもあった。
そしていよいよくだり。
しょっぱなのアフガンちっくなくだりはザレザレでちょっと危険。慎重にくだる。
読売新道は噂にたがわぬ激下り。
その道のりはアフガン(赤くもろい岩のザレ場)から一気に甲斐駒(花崗岩の岩の庭)、とび石あるきを楽しんでいるとやがて丹沢・奥多摩(樹林体。)へ突入、というかんじ。
樹林帯に入ってからはひたすら修行。
途中でPが発狂、前方であやしい笑声がきこえる。
ひろしちゃんはかつてないほど不機嫌、わたしはあいかわらす数十Mおくれ。
いつかはたどりつくだろうと割り切って気晴らしのためサザエさんをうたいながらあるいてみたが、足がよれよれになってくるとリズムがくるい回転数の遅いレコードみたいになってしまった。
思い思いに約3時間、根っこの階段を超え、泥ですべりながらえっちらおっちらくだりつづけた。
そして黒部ヒュッテに到着。
かなりきつい行程だったけど、予想よりは元気に下山。もっとへろへろになって歩けなくなるかもしれないとおもっていた。
個人的には7月の鳳凰のドンドコ沢の方がきつかったような印象。多少余力をのこせたのは最近下山がきつい山行がおおかったおかげだと思う。
黒部ヒュッテのテン場は快適そのもの。釣り師や沢登の人が多かった。
しばし河原の夏休みを満喫。下界にちかづいた安心感もあって酒への欲求が高まるが、物資が少なくビールを日本酒しか売っていない。
翌日最終日は早いのでぐっとこらえて早めに夕食。
ヒロシちゃんのマーボ春雨丼と海草サラダで満腹、速やかに就寝。
そして個人的にいちばん緊張したのがこの夜。
原因はカエルですが・・・トイレのために外にでると大きなカエルが。(><)暗闇で目がひかっている〜こわいよ〜、
トイレまでの道およびにトイレの前でみかけること数匹。でんとかまえてうごかない。どーしよーーーーー。
後ろからきたおじさんにおねがいし、追っ払っていただいた。(ありがとうございました。)
無事に用を足しテントにもどってようやくホット一息するも、明日の道のり、またカエルがでたらどうしよう、とカエルの光った目玉が脳裏をよぎりなかなか眠れない。
まじでびびった夜でした。
◆5日目 黒部ヒュッテ〜ダム
渡し舟の時間があるのでこの日は時間にきびしく。
寝坊なし、起床後一時間でスタート。
暗闇の中、丸太の階段を上り下り。そしてでた、カエル! 先頭をいくひろしちゃんが速やかに追い払ってくれため、すべて事なきを得ました。
わーん、ありがとう。たすかったよー。
ダムの湖畔にそって続く道は 下の廊下をおもいださせる道のり。黒部の自然の深さと、かなわないと知りながらも道を切り開いてきた小さな人間の知恵と努力、バイタリティーを感じながら歩く。
ひたすらダムまであるいた最後の道のり、さすがのPもつかれを見せ始め、20Mおくれの距離もなくなりそろってゴール。
4泊5日の充実のたびは観光客がいっぱいの黒部ダムにて終わりを迎えたのでありました。
◆おまけ
女子3人でのテント泊縦走、約一名、ハデなのがいたこともありさすがにめだつらしく、いろんなひとに声かけられた。
事例の一部
ブナ立 「おっ 美女三人組だな」
水晶〜雲の平 「山ガールに遭遇した証拠写真!」といって写真をとられる
水晶小屋 石川県在住の元気なイケメン(昭和60年生まれ)に「学生????」ときかれる。
赤牛山頂 後姿で写真をとっていると「正面の方がきれいなのに」といわれる
黒部までの道 「山ガール三人組み」となづけられ「二十代でしょ?」といわれる。誤解は解かないでおきましたた。(^_^)v
毎日があたらしい充実の山行の真っ最中。きっといつも以上に輝いていたにちがいない!
ブームが数年を経て、本格的に山に向き合う山ガールが増えているらしいです。そういう意味ではわれわれカモ女子はその先端をいってるのカモしれないなあ。
ガールでもボーイでもでもおじさんでもおばさんでもなんでもいいや。
「何者でもない自分にもどって無心になり自然と一つになれる世界、ここはそういう場所であってほしい。。」 by雲の平山荘伊藤氏のことばより。
わたしはそのように山とつきあっていきたい。
また、素敵ななかまとゆっくりたっぷりやまにいきたいなあ。
ひろしちゃん、Pほんとにありがとう。このメンバーならではのタフな女子山行、しびれるだけでなく、気持はほっこり。自由でたのしい日々でした。またいっしょにいってね!
箱庭からアフガン・秘境を経てよれよれ新道へ 〜山ガールで縦走〜
お盆に長期連休をとって読売新道が歩きたい。昨年から決めていた。
春頃、裏銀座一人縦走計画を目論んでいたアニィに打診し、「途中まで一緒にいきたい」とお願いしていた矢先、
macoちゃんから「赤牛いくならいってみたい」との声で決まった
「可憐な女子旅行」
今回のテーマは山ガール!!
集合地へ着くとなにやらかわいらしい格好をしたアニィの姿が…。
バス乗り場は満員御礼の人だかり、立ってるだけで滝汗。
[烏帽子岳]
噂通りのきつめの急登をいき稜線にでると一面のお花畑。
烏帽子まで道からお花畑や箱庭のような庭園が見える。
頂上直下岩だかり。
[野口五郎岳]
野口地区から見上げた時にゴロゴロとした岩がたくさんあるから野口五郎。
ケッシテ、駄洒落ではないそうです。
のんびり稜線歩きを堪能できる。あまり岩はゴロゴロしていない。
小屋のコーヒーセットはチョコのおまけつき。
[雲ノ平]
ハイジの世界。真平。赤い屋根の小屋がかわいらしい。一面お花畑。お水豊富。
裏銀座のカラカラに乾いた地面と正反対。
[高天原]
雲ノ平から更に下り木の根道をいく。男子は川原の露天風呂にはいれるが、女子は囲いのあるお風呂。
白濁し青みがかった湯。
[水晶小屋・水晶岳]
東側の中近東を思わせる稜線と、西側の牧場のような雲ノ平の景色 両方が味わえる。
剣・立山・白馬方面までの展望良好。
遠くから見ると細かなギザギザがあるので水晶の塊のようにみえる。
ピークから北側は十分注意して進む道。
[赤牛岳]
なぜ赤牛とついたのか??
赤土に大きな大きな尾根をもち黒部ダム南側に抜ける。
黒部ダムからかすんだ読売新道(北側の尾根)を見ると動物の背中、あばらに見えた。
[読売新道]
道の悪くなった、白毛門×2倍の距離に頂上までの数百メートルは巨石ゴロゴロと赤土小石のザレザレ急斜面。
とにかく長く、展望は一瞬で終わるため、忍耐力が必要。
上部のザレ道で足首がやられ、コレデモカ!!中間部の巨木&巨石郡に膝がやられる。もう笑いが止まらない。
絶対に登りで使いたくないと思いながら、ひたすらの下り。
[奥黒部ヒュッテ〜くろよん]
地形図でみると高度がほぼ変わらない水平移動にみえるけど、ハシゴの連続。細かなアップダウン。
長い林道歩き、ところどころザレ沢の通過と5日間で最も疲れた。飽きるほど長い。
[感じたこと]
一つとして同じ景色がなく、毎日がはじめて山に登った時のように、新鮮な感動を与えてくれる。
雲が山肌をなめていく様子、遠くにできた入道雲が発達して山にぶつかる様、
自分の来た道・進む道、山の斜面のデコボコ。いろんな色の石に様々な植物。
沢から水が流れていく音。
満点の星空、遠くに見える夜景、夜の空中放電、稲光。
その懐の深さ、偉大さに感無量。
時間がゆったりと、でも確実に流れていくことを肌で感じる。
ほんとうにちっぽけな自分がなんだかとても心地よい。
見えた景色の隅から隅まで歩いてみたい。知りたい。触れてみたい。
[終わりに]
7・8月に長期休暇をとったことが社会人になってから初めて。
これから先もきっと取れることが少ないだろう。
読売新道を歩けるチャンスは今年しかない。だからどうしても歩きたかった。
会にいる限り、仲間と一緒に登りたい、でもだれも一緒にいってくれる人がいなかったら一人でいこうと決めていた。
実際にこの長い行程を歩いてみて、一人だったらもっともっとつらくしんどかった場面がたくさんあっただろう。
超心配性で、行程が長い時、目的地までのんびり、ゆったり行くことが性格的に難しい、
気づけばいつもセカセカしてることが多かった。
二人と一緒だったことで、立ち止まって景色を眺めたり、ゆったりとした時間を安心して過ごすことができたよ。
アニィ・macoちゃんほんとうにほんとうにどうもありがとう。
最後まで心折れず十二分に楽しい旅ができたよ。ほんとうにほんとうにありがとう。
また一緒にいってね。
途中までどこかでみた道だ〜。
ブナ立て尾根、ほんと暑かったね。
しかし、すごい、烏帽子テン場、激込みじゃん。
1日違いで大違いだ〜。
烏帽子〜水晶、裏銀ルート本当によいよねぇ。
稜線天国。烏帽子から水晶・赤牛を眺めつつ、
ぴー班はあそこをこえるのか...とみんなで遠い目をしてました。
4泊5日、すごすぎ。本当におつかれさま。
チャレンジルートは仲間がいるとよいよね。パワーをもらえる。
私たちの気分はまさに「ロード・オブ・ザ・リング」。ひたすらめざした槍はさしずめ「マウントドゥーム」 でした。後ろから追ってきたぴーちゃんたちは、冥王サウロン軍?
想像してたのと違って、水晶小屋までは、人も少なく、
ぼけーっとのんびりだったよ!
ちなみに、最終日の黒部湖畔歩きが1番辛かった。
あと1時間長かったらココロ折れてたぁー(^ー゜)
緑のTシャツ、あれ俺です。
(一瞬ピースしようか迷った )
しかしタフなコースいったもんですね。
お疲れさまでした
プリングルスかえして!!
ホラーの写真爆笑しました!
プリングルスおいしかった!
空き箱はその後ゴミ箱として活躍。
ごちそーさまでした!
天気・景色・仲間・すべてが◎の山行でした。
dobonさんの行程もかなりタフですね。
来年は笠いってみたいです。
に、
水晶小屋であったイケメンお兄さんに、
「黒部五郎さんで男女2:2の鴨Tきたパーティにあったら、明らかに変な人が一人まじってるので、そのコに声かけてみてね。」と伝えておいたけど、あえたぁ??
???ぜんぜん常識人ぢゃないし博識でもないよ?????
雨ふっても読売新道いこうと思ってたし
しっかりした計画とお天気のおかげで元気にかえってこれました。ありがとう。
信頼と実績の〜 の枕詞などいついただけることやら・・・・
今後とも精進いたします。
えーわたしから見れば十分に
常識あるレディですよ
あっ、比較対象のレベルが低すぎ…??
山座同定はホントに見習いたい!!
角度が変わるともうわかんない
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