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Yamareco

記録ID: 702468
全員に公開
アルパインクライミング
剱・立山

剱岳・チンネ左稜線 八ツ峰Aフェース

2015年07月31日(金) ~ 2015年08月03日(月)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
19.2km
登り
2,969m
下り
2,968m

コースタイム

1日目
山行
5:55
休憩
0:35
合計
6:30
9:30
5
9:35
25
10:00
10:10
110
12:00
12:10
15
12:25
12:35
5
12:40
12:45
195
16:00
2日目
山行
11:35
休憩
1:15
合計
12:50
4:30
75
5:45
5:50
0
5:50
35
池ノ谷ガリー
6:25
6:55
465
三ノ窓
14:40
50
15:30
16:00
10
16:10
16:20
60
17:20
3日目
山行
2:20
休憩
2:30
合計
4:50
8:30
20
8:50
11:20
120
13:20
4日目
山行
5:40
休憩
0:30
合計
6:10
5:00
170
7:50
10
8:00
8:20
40
9:00
9:10
70
10:20
50
雷鳥沢キャンプ場
11:10
0
11:10
ゴール地点
天候 全日好天
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
・剱沢雪渓上部のスノーブリッジに注意
・源次郎谷の落石に注意
・源次郎谷上部(右股)、稜線手前雪渓崩落あり。巻いて取り付きする必要あり
・三ノ窓雪渓のトラバース滑落注意(左稜線取り付き部特に注意)
予約できる山小屋
剱澤小屋
ルート中の核心。見てカッコイイ、登ってカッコイイ!
2015年08月01日 11:49撮影 by  SH-04F, SHARP
8/1 11:49
ルート中の核心。見てカッコイイ、登ってカッコイイ!
終了点のピナクルの上で・・・
2015年08月01日 14:37撮影 by  SH-04F, SHARP
8/1 14:37
終了点のピナクルの上で・・・
撮影機器:

感想

今回、念願の剱のチンネ左稜線へアタックして来ました。

アプローチは一般ルート→本峰から三ノ窓まで行きビバークと剱沢→長次郎谷上部でビバークの2種類を考慮したが、
25Kg(酒含)近い装備を背負って一日で三ノ窓まで行くのは厳しいと考え、長次郎谷からのアプローチを選択。
決行日は梅雨明け一週間を狙って、7/31〜8/3の4日間で中二日のどちらかでチンネへアタックを予定とした。


7/30
八王子待ち合わせで扇沢へ出発。
扇沢までは、かなり遠いので交代で運転し合い助手席では、完全に寝ながら連続運転を行う作戦で行った。
道中のコンビニで今夜の乾杯の酒と歩荷するビールと最終食料を買い込む。
扇沢の無料駐車場はかなり多い様子。
入れない事は無いが車上荒らしが多い為、有料駐車場へ入れる。
これが後に災いをもたらす羽目に、、、駐車場でテントを拡げ取り敢えず乾杯。
お互い緊張の為か、深酒をせずに軽く明日の行動を確認して就寝。


7/31 終日晴れ
朝6:00に起きる。
7:00には室堂行きのチケット売り場に並ぶ予定だったが、
平日とは思えないくらいの人の多さに驚き、朝食を慌てながらかき込んで並ぶ。
既に100人は居る様子・・・。

ココから室堂までは気が抜けない。
少しでも早く上に上がるため、黒部ダム観光もせずに黒部ダムを駆け抜け順番待ちに並ぶ。
次も次も兎に角、駅に着いたら重い荷物を背負ってダッシュする。お陰でほぼ一番早い時間帯に室堂へ到着。

ココから長次郎谷のビバークポイント迄は行き慣れた経路、少しでも重荷の軽減を行うため
要所要所で適度に水を補給しながら必要最小限の水で行動する。
剱沢のテン場からビバークポイント迄は殆ど雪渓上で、水が取れるか不明のため最終補給として1.5L程調達。
本来、剱本峰に行くなら今日の予定はココで終了。
だが、今日の我々にすれば、まだまだ道半ば、、、剱沢を軽やかに後にする。

剱沢小屋より下部は右手右手に進路を取れば自然と剱沢の雪渓へ出る。
途中に滝が一箇所有り、ここだけは越えてから雪渓に乗らないと周囲は薄いスノーブリッジに成っており危険。

やっと長次朗谷出合に到着。
ココからアイゼンを付けて登る。相方は冬靴&12本アイゼン。自分は夏靴&10本のアルミアイゼン。
軽さは正義!今回のチンネはアイゼンを背負って登るので、少しでも軽量を行った。

気合いを入れ直して登り始める。最初は緩やかな雪渓も徐々に勾配がキツク成ります。
登り始めて20分程すると熊の岩が見えて来ます。が、登っても登っても近く成らない。。。
何度も休憩しながら、2時間弱登るとやっとこさ今日のビバークポイントへ到着。。。
計画通りとは言えチカレタ。。。早速、一等地を確保する。

この日、長次郎谷付近で出合ったのは2パーティー。
共に長次郎谷右俣上部の雪渓が切れており、通過が厳しいのでは?と言う情報を収集。
事前に入手したカモメンバーからの情報も合わせると楽に右俣から抜けれそうに無い。

ビバークポイントからも、明らかに雪渓が切れており上部はまばらに切れている。
明日の予定として、本来、夜が明ける前から登り始める予定だったが、
周囲が見える状況に成って登る事にした。

池ノ谷乗越へのルートも行けるか微妙な為、明日はルート偵察で三ノ窓まで行ければラッキー。
行けなければルート確認だけして八峰の側壁を登攀とし。三日目を本番アタックとする。

いつもテントでひしめくビバークポイントには、自分達のテント以外は無く貸し切り状態。
例年より雪がかなり多いが、雪渓の融雪水がガンガン流れており、冷やしたビールで取り敢えず乾杯。
熱く火照った身体に冷たいビールが通り、何とも言えない旨さ!これだから辞められない。

そして夜食を個々で作り、明日の行動を再確認しながら、ささやかな宴会を楽しむ。


8/1 終日晴れ
予定通り3:30に起床し5:00にテントを抜け出す。
長次郎谷出合付近を見るがヘッデンで登ってくる人は0。この周囲の岩場に居る人も少ないと言う事だろうか。

アイゼンとピッケルを装備して長次郎谷右俣上部を目指す。
30,40分程度で一番切れている雪渓に到着。
ココで一旦アイゼンを外し、良く情報として知られている雪渓右側の岩との間に入り込む。
隙間と行っても1,2m程の間隔は有るので危険な箇所は余り無かった。
恐らく右側の岩場の方が傾斜が強く融雪が早いのだと思われる。

しかし、またしても雪渓が道を阻むので、再度アイゼンを使って雪渓を登る。
しばらく登ると池ノ谷乗越へ辿り着いた。
朝早く取り付いたお陰で、雪渓が締まっており意外とすんなり抜けれた!

そこから反対側へ下降するのが、極悪池ノ谷ガリーだ。
池ノ谷ガリーは、幅10m程のルンゼなのだが、慎重に下ろうがボロボロ崩れる。。。
下に人が居ないから良いものの、人が居ればかなり神経と時間を使うだろう。
岩場の基部を歩くようにすると意外に安定していた。何度もトラバース気味に下降する。

池ノ谷ガリーへ入ると右手に大きな岩の砦が見えて来る。
これがチンネのピークとは知らず、20分程下降して行く。
(懸垂下降するとこの池ノ谷ガリーの上部へ出る)
しばらく下降すると右手にピンクのテープが有り、様子を伺うと三ノ窓とテン場が見える。

このビバークポイントは、3,4張はテントやツェルトが張れそうだが、稜線上なので悪天時のツェルトは厳しそう。
テントも大きなテントを張るスペースは無く3.4テンが一箇所程度で、後は2テンとスペース的には小さい様子。
そして聳えるチンネの岩峰を見渡せる好立地の場所に2テンが張って有った。
テント内に人気は無く既に岩場に取り付いている様子。しばらくするとコールが岩場から聞こえて来た。

その稜線上のテント付近でしばらくチンネを観察しつつ準備をする。
昨晩、頑張って三ノ窓までテントを荷揚げしようかと話をしていたが、
この光景を眺めていれるならやっても良い気がした。

しっかり休息と行動食を取り、改めてアイゼンとピッケルを装備して取り付きを目指す。
二人共、初めてなのでイマイチ取り付きの場所が分からない。
良くブログ等で見る逆「4」の字に導かれるまま雪渓を横断する。
雪渓は終始陽が当たる為か、グズグズで腐っており10本でも効き難い。
雪渓はかなり下の方まで繋がっているので、落ちたら擦り傷じゃ済まなそう。。。
ずっこけ無い様、慎重にトラバースをする。

既に取り付いているパーティーは1パーティーのみだが、左稜線を登っているのかと思いきや、
チンネのほぼ真ん中を登攀中だった。
下から見ても難しそうなルートで、いかにも大変そうだった。
恐らくベテランで左稜線なんて目じゃ無いのだろう。
男女ペアで登っているようで、ひたすら女性の方は男性に向かって罵声を浴びせている様子。。。
他人事ながら大丈夫かなと心配に成ってくる。

そんなやり取りを尻目に目標の逆「4」の字付近へ到着。
岩に取り付こうとするが、結構雪渓と岩との距離が離れているので、少し下からアプローチをした。
途中ぶっこけるがピッケルでカバー。イマイチ10本に慣れてない為か痛恨のミスだった。

岩の基部でアイゼンを外し支点を探すが無い、、、少し上にハーケンが見えるが、
そこへのアプローチもフリーソロで3,4級程度を登らねば成らず、荷物を下ろしてザイルだけ結んで登る。
3,4m登った箇所に支点が有り、荷揚げと相方の引き上げを行う。
この時ピッケル、靴、アイゼンが意外と重いのを感じる。

支点までくればコッチのもので、早々に準備を始めて登りだした。

1,Sリード 検 ̄角ホールドがカッチリしている。立っているがホールド豊富。
2,Kリード 掘〜霽佞有りのフェース。
3,Sリード 掘,笋篋犬ら右上して行く感じ。支点直ぐ右のルートは難しそう。
4,Kリード 掘〕召蟷拇世無い。ザイルが重くなったのでピナクル手前で切った。
ここで議論に成ったのが、我々が向かっている進行方向だ。

今現在、進行方向→右手にチンネのピークが見えるのに対し、
何故か進む方向は↑真上、、、しかも、チンネピークに向かう草付が右手に見えているが、
そろそろ右に行かないと渡れない気がして来た。

しかし、トポ通りに行くと今切った支点から→右方向には行かず、更に真上にあるピナクルを目指すと言う。
「何故?」ひょっとしてルート間違い?先程の男女ペアが登っていたのが左稜線!?
でも、トポ通りだし、、、取り敢えずトポ通りピナクル下部を回り込んで、
もう1ピッチ登って見て違うようなら下降する事に決めた。ジャンピング持って来てて良かったw

5,Sリード 掘.肇歡未螢團淵ル下部を抜ける。
ピナクルを登ってみるとそこからルートが90度右に曲がり、稜線沿いにチンネのピークが見える。
先程まで議論していたのがおかしくなるくらい明瞭なルートだった。

トポ通りだし、自分達が居るのが間違い無く左稜線である事が分かるとホッとした。
少し今の確認で時間が掛かった。取り敢えず先を急ぐ。
(単に先程見えていた右に行く草付きは更に下部で、実際に行ける様なルートでは無かった。
もう一つ上にトラバースルートが有るのだが、下から岩で隠れて見え無かっただけだった)

6,Kリード 機仝紊嚢佑┐襪肇灰鵐討嚢圓韻討拭4蔽韻淵螢奪検
7,Sリード 供.魯ぅ泪陳未蠅帽圓韻侘匹そ蠅魃Δ帽圓過ぎて手詰まりに、、、
7,5Kリード 供〇弔衂分をリード。ピナクルが多く成りそうなので一旦切る。
8,Sリード 検^譴通椶離團淵ルがやや難しい。ひょっとして下から行けたのかも、、、
ココで先に登っていたパーティーと合流。
相方が先行パーティーと話をした情報によると、何でもルート間違いで左稜線を狙っていたらしい。

余りにもグレードやルートが違うので、女性クライマーもご立腹の様子。
リーダー格に見える男性の方。。。ご愁傷様です。。。まぁ、三ノ窓ベースなんで明日に再チャレンジで!

9,Kリード 后〆2鵑離瓮ぅ鵐ぅ戰鵐函
登攀前に先行パーティーのを少し見ていたので、大体分かっていたが、
実際登ってみると見ていた箇所のその先が難しかった。
外郭に出るハング下は右手でフレークを取りながら登れる。
一旦、中に入ってやらしいカチを左手で持ちながら、登るのだが足が無い。。。
何度かトライしている内に更に先に右手のカバを発見。ガバを取った瞬間にクリア。
でも相方が言うには、ガバは浮いてたそうだ。。。運も実力のうちと言う事でw

核心を抜けた先は3.4級程度なので鼻歌でスイスイ楽しく登った。

10,Sリード 掘,海諒佞らはビレイをしてても高度感や絶景を見れるので楽しい。
11,12,Kリード 掘.螢奪犬鯏个螢淵ぅ侫螢奪犬療喘罎農擇襦のんびりし過ぎた為時間が遅く成った。少し強引に伸ばす。
13,Sリード 供‥喘罎離圈璽で写真を撮って貰う。→終了。


終了点からは懸垂をしたが、基本的にクライムダウンで降りれた(目算で2級程度)。
懸垂をするにしても50mを折り返しで十分そうだった。
懸垂で降りた地点が八峰のピークとチンネ間のコルとは知らなかった。

池ノ谷側への懸垂ポイントは、最終的に2回懸垂したが、
1回降りた50M降りた後に池ノ谷ガリー側へトラバースして歩いた方が、池ノ谷乗越までの最短ルートなのかも。

結局、降りすぎてしまった。
流石にココまで来たら一息付いても大丈夫だろうと思い、十分に休んでから登り返す事にした。
まだ長次郎谷右俣の下降がある為、やや緊張はしているものの。
一時間も有ればビバークポイントへ戻れそうなので多めに休憩を取る。

食べきれなかった行動食を消化する。
水もがぶ飲みしたかったが、暑さのせいか2Lの行動水も残り500mlも無かった。
がぶ飲みを堪えて少しだけ口に含んだだけで残りの水を残した。

休憩後、池ノ谷ガリーを登り返す。思いの外、下降より落石も少なく安定して登れた。
長次郎谷右俣の下降は、朝登って来た雪渓が腐ってグズグズなので雪渓上を下降せず、
左側の岩と雪渓沿いにある踏み後を巡って下降する。

下降中、少し足が届かない箇所が出たので思案していた所、
後続パーティーが追い付いて、面倒臭がらずザイルを出して懸垂していた。

恥ずかしながら、後続の方に「良ければどうぞ」と言うお言葉に甘えてザイルをお借りした。
やはり迷う箇所はザイルを出すべきだった。

後続の方は、我々と同日程で室堂入りしており、初日は剱沢→本日Dフェースをやった後に八峰上部を巡って下降して来たそう。
八峰の縦走路からは、チンネ左稜線の登攀が良く見え素晴らしいらしく、今まで写真を取っていたらしい。

今日は、同じビバークポイントと言う事だった。
その方々の足元を見ると5.10のキャンプフォーを履いており、この下降は軽アイゼンで下降するとのこと。
自分達の方が足下はしっかりしているので、ザイルのお礼を再度行い先に失礼したが、
流石に軽アイゼンでの下降は大変そうだった。。。
自分だと6本じゃ厳しいかな。。。流石ベテランは違うと感じた。

やっとの思いでマイホームへ到着。相方と握手をしてお互いの成功を讃えた。

早速雪渓でキンキンに冷やしたビールで乾杯しつつ、明日はゆっくりしようと話した。

その後、昼の登攀を思い出しながら、夜遅くまで話し酒を飲んだ。
疲れのせいかぐっすり寝れた。


8/2 晴れ所々くもり
朝、目が覚めてゆっくり朝食の準備をする。
今日は休息日とし、一本だけ八峰の側壁を登ってのんびり過ごす予定。

特にCフェースを狙っている訳でも無い為、わさわさと下から上がってくるクライマーも大して気にならない。

食事も陽が登ってから用意し、天気も良いので外でむしゃむしゃ食べた。
ビバークポイントからは側壁のルートが良く見え、剣稜会に取り付いて登っている人を見ながらコーヒーをすする。

今回、4日間も有るので本当に気楽だなと感じた。
でも、昨日ルート取りを失敗していれば、今頃、またしても三ノ窓に居るのだろう。。。

しばらく眺めていたが、午後から天気が不安定な為、身支度を整え出す。
B,Cフェースが埋まっていて、相方に何処に行くのか決めて貰うと、
一番楽なAフェースを指定した。

Aフェースの魚津高へ取付く、3ピッチしか無いし、ルートグレードも3級程度なのだが、
甘く見ていた自分達はここで痛い目に合う。

最初は40m +と易しいと思いきや意外に悪く、更に相方がルートを外したので、
正規ルートから離れた偉い辺ぴな場所から2P目を登らされる。。。正常なルートまで戻すと簡単なクラックが有り、
自分はクライミングをしているのだと思えるほど楽しかった。3ピッチ目は草付を登るのみ。

終了点からは慎重にクライムダウンして行けば、懸垂ポイントに出る。

しかしハイマツにしか支点が掛っておらず、捨て縄が多く掛っている方のハイマツを揺すると、
思いのほか大きくユサユサ揺れる為、更にもう一つ後ろのハイマツに捨て縄とバックアップを付けて下降した。

,困離灰襪らAフェースの取付きまで戻り装備を回収。

ノンビリとビバークポイントへ戻り、今日のお仕事はコレで完了。
最終宴会へ突入して行く。昼から飲むビールは最高!

ノンビリ相方と外で話しながら、人気の無い静かな絶景地で酒を飲む。


8/4 晴れ後くもり
少し早目に起きてテントを畳み下山を開始する。

長次郎谷出合までは小一時間くらいだが、ここからの登り返しが大変。。。
剱沢→剱御前ここから大下降し、雷鳥沢、、、またしてもソコから室堂まで登る。。。

途中休憩を挟みながら頑張って登り返す。室堂への長い階段も結構キツイ。

最終日は平日の月曜だが室堂まで来ると人は多い。観光客に巻き込まれながら扇沢を目指した。
やっとの思いで扇沢に到着。流石にココまで来ると暑い。。。

熱気にまみれた車内にザックを押し込み有料駐車場を出ようとする。

なんと料金は\7000。。。目を疑い、改めて看板を見直すと12時間\1000だった(極悪だな)。。。
1日\1000は覚悟してたが、まさかの展開に。。。だが、窓割られたりするよりマシか、、、と思い直し、
扇沢をあとにした。

人生山あり谷ありとはこの事なり、、、

楽しみにしていたチンネ、Kさんと登れたこと、感謝します。

取り付きはでは体力勝負って感じで、室堂〜熊の岩まで登るのでさえ一苦労、熊の岩ベースはやはり正解と思った。雪解け水もあるため、三ノ窓雪渓上部ベースより快適でした。しかも八つ峰は勿論絶景が広がる中での酒は最高に美味い!

2日目、池ノ谷乗越を目指し右股を直登、熊の岩から見た上部の雪渓は所々クレバスがあり危険な感じでしたがとりあえず向かってみることに、サイドに回りこみ雪渓に上がる時は緊張しましたが、アイゼンが効いてくれたお陰でサクサク登っていけて一安心。乗越に出て池ノ谷ガリーを下るが、ガレガレ・・・ ガリー・・・?! カリー!? あっ カレーが食いたくなってきた〜ってバカなことを考えて下り三ノ窓雪渓上部へ、チョイ休憩後左稜線取り付きに。ここの取り付きが意外と悪かった。。

ここからはお互いにツルベで登攀、お互いのリードピッチはkさんが記載してくれた通り(ありがとうございました。m(__)m) このルートを登っていて思ったことは、登っていてとても気持ちが良い。景色も良いし岩がカッコイイ!! ですが水、靴、アイゼン等色々背負って登らないとなので結構キツイ。。。しかも僕は12Pアイゼン用の靴が冬靴だけだったので、更に重かった。。。今後の課題です。

終了点に辿り着きお互いに握手した時はとても嬉しかったです! 

懸垂点から池ノ谷ガリーへ降り、池ノ谷乗越から右股を緊張しながら下降、熊の岩ベースに辿りついた時に緊張がほぐれ、どっと疲れましたがその分ビールが美味かった(笑) 夜は満点の星空の下、静まりかえった中で酒を飲んでくだらない話をしていた様な・・・




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