体力の限界に挑んだら嵐…八峰キレット
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,632m
- 下り
- 2,520m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 8:54
天候 | 曇り 嵐 雨 晴れ 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは明瞭 しかし雨のため岩がすべりかなり怖かった |
その他周辺情報 | エスカルプラザ内に温泉、しかし不定休 五竜山荘には8/21以降は土日のみ営業とあったがゴンドラ降りると営業中 |
写真
感想
先月、生涯初のキレット「不帰キレット」を体験し、なんとなく自信はついたものの「老い」に勝てない気もしてまして・・・。
行くなら早いほうがいい!そこで東京転勤をいいことに、2日間でまたまた後立山の「八峰キレット」越えを決行しました。
かなり厳しい行程ですが、昨年あるツアーを追いかけて朝立山出発→その日のうちにスゴ乗越まで歩きとおした経験がありましたので、何とかなるかと。
ただし初日のキレット小屋までの歩行時間がコースタイムで11時間半!
急がねばなりません・・・そのプレッシャーが悪影響を及ぼすんですよね。
しかも、西から台風も近づいているというではないですか・・・
夜行バスは23:00新宿発なのをいいことに、この晩は飲み会。
「白酒(パイチュウ)」なる56度の酒でクラクラしながら何とか時間ぎりぎりにバス乗り場へ。幸い隣も開いていたのですぐ寝ました。
翌朝は5時過ぎに扇沢に到着。かなり多くの人が降りたので「さすが人気の柏原新道」と思っていたら、1つの大きな団体が針ノ木に行くということで、柏原新道方面は誰もいません(このときは気づいていませんでしたが、後ろから一人いました)。
ある本で「熊が出た」とも書かれていた道だけに、一人では心細く、熊鈴を高らかに鳴らしながら歩きます。さすがに朝なので山上のガスもなく、稜線が見えてくると気分も高揚、快調にとばします。
約2時間半で種池山荘到着、小屋でスタンプを押してすぐ出発。時間に追われているのでなかなか休まりません。
しかし爺が岳南峯に登ると(今回トラバースはしない!となぜか心に決めていました)青空がのぞき、鹿島槍の上っ面?や立山連峰、遠く槍ヶ岳まで見渡せます。
この瞬間 「いいなあ」ってなりますよね〜^^
爺が岳中峰分岐では雷鳥1号と遭遇。まったく逃げません。
この辺りから剱岳方面の眺望が最高によくなります。前回も思いましたが、次は行きたいですね。
しかし徐々に下界からガスが上がってきて、冷池山荘ではもうどんより。
ここでまず1回目のポカリ交換(500円!)。
バッジを買ってスタンプ押してスタートします。
ここを過ぎると今朝鹿島槍に登った方々が多く戻られてきています。
ガスが出たり引いたりしている中、おなかがすいたので布引山で昼食。
鹿島槍は登るより見たほうがかっこいいですし。
幸い曇天でしたがガスは晴れ、いいお昼となりました。
この昼食中、一人の青年に抜かれます。山頂で昼食にするとか。彼も扇沢から来て今日キレット小屋に泊まると。ちょっと安心しましたが、今後大いに世話になることに。
空腹を満たしていざ出発、おなかが重いのと、ちょっと急いできたせいか足の付け根に痛みが生じます。まあ予定より早いし、とのんびり登りますが、徐々に風が強くなってきます。
「大丈夫かな?」
山頂では、岩陰で彼がナッツ?をポリポリと。こんな状況じゃランチどころではない、というほどの強風が吹き荒れます。
北から学生さんらしい4-5人組が上がってきて山頂標識を囲んでしまったので
うーもういいや!と北峰へ向けて一人出発します。
彼から「行くんですか!お気をつけて!」と声をかけられますが、
「え、行かないの?」と弱気に。
吊尾根はまさに強風吹きすさぶ中、何とかキレット分岐へ。
ここで岩陰に隠れ、本気で「やばいな・・・」と。
冷池に戻るのもキレットに行くのもコースタイム2時間。しかしこの風が続くようなら動くのは危険。でも北峰にも行きたい!しかし後ろからは誰も来ない・・・。
8分停滞(もっと長く感じた)後、荷物をデポして北峰に向かいます。道が富山側なので風がましなのと、なぜか雷鳥2号が現れ先導してくれました。
山頂では強風なのですぐ折り返し、吊尾根分岐で覚悟を決めてキレット小屋へ向かうことに。
岩が濡れてすべるし風も強くてどうなることやら、でしたが5分ほど進むと前方に前に進む人影が!まさに彼でした。この瞬間の安堵感は相当なものでした。
彼の後を追う形でどんどん進むといつの間にやらキレット核心部、何にも見えません・・・。なにやら狭いところを通り、降りていくといきなり目の前に小屋が大きく登場。
あー助かった。(本当は彼が見えた時点でなんとなくいける気がしましたが)
濡れたウェアを脱ぎながら受付、今日の宿泊は3名だけ(よく他にいたなと)。
1時間ばかりその3名で話した後、寝てしまいました。
途中夕食で5時-6時の間起きていましたが、又寝ました。
結局ずーと寝っぱなしで 翌朝4時に起床。あ、酒すら飲んでない。
心と体が疲れていたのでしょうか、しかし体調は戻りました!
足の付け根も痛くない!
天候は、まだ雨が降っています。残念ですが、えいやっで出発。彼はほんの5分前に出発しました。
しばらく小雨でしたが、徐々にガスが晴れてきます。昨日恐怖に慄いた鹿島槍も耳部分以外見えてきました。
岩が濡れているので慎重に歩く彼に追いついて(彼も雷鳥と出会って遊んでたらしい)つかず離れずの状態で進みます。これがいいペース。
そして口の沢のコルを過ぎてからは青空がのぞき、鹿島槍がくっきりと。
ほんと猫耳ですね。
五竜への厳しい岩場もずいぶん乾いてきたので歩きやすくなり、すいすいと五竜だけ山頂へ。景色がいいと楽しく、短い道のりでした。
しかしここから長野側のガスに覆われ、山荘までは真っ白。
山荘で「唐松登って八方尾根を下る」という彼と分かれて、私は遠見尾根を。
ここ長いしアップダウンもあるのでいまいち好きじゃないんですが・・・
時間の関係です、仕方なし。
しかも、ずーっと雨。防滴仕様のカメラがおかしくなりました。
必死でとばして、お昼にアルプス平駅に到着。
すぐさまゴンドラ乗って、エスカルプラザでお風呂に入ります。
(五竜山荘では8/21以降は土日のみ、と書いてありましたがやってました)
うー天国。結局予約したバスを3時間早めて(もう一本前は乗れましたが満席)
エスカルプラザで食事、お土産など満喫、バス停までゆっくり歩いていざバスに乗り込むと、後ろの座席に彼が。さすが早い。
バス中ではあまり話せませんでしたが、連絡先交換して
次は10月の鳳凰三山あたりかなあなんて話ができました。
今回は本当に人に助けられたなあという感じの山行でした。
ていうかいつも助けられてるんですけども。
今回のコースタイムは・・・次は無理でしょう^^
◎ 今回は凄いパワー出たみたいですね! 何がそこまで歩を進めたのでしょう!?
◎ とにかく怪我無く無事下山が登山だと思ってます! 熊も嫌ですが強風&強雨も嫌ですね! 横殴りの雨は経験した者しか解らないと思います。
◎ 山から人は色んな事を学ぶのでしょうね! 色んな経験は財産ですね! お疲れ様でした! ^.^y
北海道中なのにいつもコメントをありがとうございます!
○今回はパワーというより「無理した」感じです・・・計画が無謀ですね。
○ほんと、怪我無くて何よりでした。強風より熊が嫌な気がしますが、できればどっちも
会いたくないです・・・。
○後立山はとても快適な縦走路ですね!ぜひ晴れた日に制覇ください!ありがとうございました!
せっかくの鹿島槍ヶ岳、、、せっかくお誘い頂いたのに行けずじまいで
申し訳ございません。
台風もあり、「まさか登ってないよなあ・・・」なんて思っていました。
素晴らしい景色ですね。写真にあるような稜線を生で見てみたいです。
私は最近なかなか天候に恵まれずで、行けておりません。
せっかく帽子と靴を買ったのにー
早く使いたい!!
今、会社のメンバーを集めて、乗鞍登山を計画中です。
登ったら、ヤマレコUPしますね。
andさん
乗鞍ですか、高度順応見るにはいいかもね。
他メンバー含め、高山病にならないように
まず畳平に30分くらい滞在して、そこからゆっくり登ってください。
発症したら下りること。
まあいつ行くか決まったら教えて
9月16日に決まりました。
天候次第なところもありますが・・・
もしかして来られますか???
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