烏帽子岳・三ツ岳・野口五郎岳・南真砂岳
- GPS
- 16:21
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 2,461m
- 下り
- 2,465m
コースタイム
- 山行
- 3:31
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 3:56
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 9:48
天候 | 2024年7月30日 雨後暴風雨 7月31日ガスガス後晴れ 8月1日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
行き 7/29 七倉山荘へ前泊(素泊まり)0261-22-4006 自宅11:19発→七倉山荘15:44着(249.1辧 帰り 8/1 七倉山荘10:07発→鶏そばてんほう堀金店11:08着(40.3辧 鶏そばてんほう堀金店11:28発→自宅14:26着(212.2辧 総走行距離:501.6 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▼ブナ立尾根 二度目ですが相変わらずの急登でした。展望はほとんど有りません。 裏銀座ルートスタート地点への河原の道が一昨年と少し違っていて、少し行きすぎてしまいました。川の氾濫のためその時々で変るのかも知れません。 ▼烏帽子岳 烏帽子小屋からのルートは最後に短い鎖場が三箇所有りますが難易度は低く特に危険はありません。 ▼三ツ岳 烏帽子小屋方向から狙いを定めて尾根を登りました。一人の小さな踏跡を見つけましたが、取り付きは判りづらいです。また山頂から向こう側の巻き道ルートへの復帰ルートは全くトレースがなく、偶々小屋で一緒だったIさんが下を通りかかってくれたお陰で正規ルートに復帰できました。 山頂付近は大きな岩が沢山有って道も全く踏まれていないので危険です。 ▼三ツ岳から野口五郎岳 最初は花崗岩のザレた道を歩きますが、次第に岩稜帯を縫うようになります。 マーキングを見落とさなければ問題ありませんが、視界が悪いときにはルートロスに要注意です。野口五郎岳から竹村新道分岐までは特に問題がありません。上からは見えない竹村新道の文字を見落としがちなので注意です。 ▼竹村新道分岐から南真砂岳 分岐から稜線に乗るために登り気味で斜面をトラバースしますが余り歩かれていなく狭いです。慎重に歩けば問題ありません。 例の崩落地点直前の警告ロープは、二年前と違ってハッキリと認識できるように改善されていました、とはいえ崩落地に進まないように注意して認識しておくべきです。 左に巻く迂回ルートも足場は良くなく慎重な歩きが必要です。崩落地の縁を歩く箇所もあります。 ▼南真砂岳から晴嵐荘 途中の湯俣岳を乗り越えて進みますが、藪漕ぎに近いくらい笹やシャクナゲ、這松等が少し鬱陶しい道が続きます。 笹苅も晴嵐荘から少し上まではしてくれています。 槍ヶ岳が良く見える展望地からの最後の激下りは、足元要注意です。 ▼ジップライン 二年前にあった晴嵐荘前の橋は流されてなく、ジップラインが設置されていました。 椅子に腰掛け自分でロープを手繰って川を渡る仕掛けです。 要領がパウチされて置いてありましたが、カラビナで椅子が動かないように確保してから乗らないと危ないです。最初確保せずに腰掛けようとしたら椅子が動いてしまい川に落ちそうになりました。 ザックを背負ったままカラビナで自分のザックの何処かと確保しながらロープを手繰って渡りました。 南アルプス聖岳の沢の徒渉小地点にあるカーゴと比べると、スイスイ進みます。 ポイントは乗るときに椅子が動かないようにしてからにすることです。乗れてしまえば簡単に渡れます。 ▼長い林道歩き 高瀬ダムから湯俣岳登山口までは車も通れる安心な道、そこまでの晴嵐荘からの道は何箇所か川を高巻きするように続きます。一応登山道です。笹の背が高く朝方なので笹藪の朝露で手や足が濡れます。 長い林道歩きですが、以前感じたほど辛くはありませんでした。体調の違いかなと思います。 |
その他周辺情報 | ▼前夜泊&日帰り温泉 七倉山荘 素泊まり相部屋 @9900+@150(入湯税) 前夜泊で利用した七倉山荘の日帰り温泉を利用しました。@680 https://webmarunaka.com/nanakura/ 朝早く9時過ぎでしたが利用できました。朝6時頃から利用できるようです。 ▼烏帽子小屋 一泊二食で@13,000 夕食はレトルトカレーのみ、朝食はおにぎり二個の弁当です。 カレーは思ったより美味しかったです。 http://www.dia.janis.or.jp/~eboshi/reserve.html ビールは350㎖で700円 手拭い@1200 @1000のもあります。 宿泊者全員に小屋開設100周年記念のシールをくれます。 ▼晴嵐荘 一泊二食で14,000円 噴湯丘カレーですがその他の食材も含めて非常に美味しいです。ウイスキーが皆@800 ボウモアを一杯いただきました。 ビールは小@800ロング缶@1000です。 朝食も美味しかったです。 http://www.seiransou.com/ 噴湯丘は川の氾濫の影響で遠くから眺めることしかできないと言うことなので、行きませんでした。 温泉は温めのお湯に入れますが、シャンプーやリンスはありません。タオルも持参する必要があります。 ▼下山後の昼食 お気に入りの「そば茶屋堀金店」が11:00オープンなので行ってみたら何と休業でした。 安曇野ICへ向かいながら、急遽見つけた「鶏そばてんほう堀金店」で鶏そば@890と、いためし@350を食べてきました。 何れも美味しかったです。 https://tenhoo.jp/stores/堀金店/ |
写真
装備
MYアイテム |
24c
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
レイングローブ
ポリゴン防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
ストック
カメラ
GPX(ガーミンeTrex30xJ)
薄荷スプレー
虫除けネット
手拭
着替え(Tシャツ
短パン
タオル)
テーピング
腸脛靱帯用サポーター
スパッツ
|
感想
烏帽子岳と三ツ岳のピークハントを計画して実行しました。
三ツ岳は一昨年山頂を巻いてしまっている日本百高山の一座なのでピークを踏みに行きました。
一昨年は烏帽子岳には寄らなかったので、今回はピークを踏みに行きました。
〇烏帽子岳(えぼしだけ)標高 2628m
日本二百名山 信州百名山 富山の百山 甲信越百名山 日本の山岳標高1003山 長野県の山(分県登山ガイド) 日本2500m峰 富山県の山(分県登山ガイド) 日本の山1000 長野県の名峰百選 北陸新幹線百名山
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=141
〇三ツ岳(みつだけ)標高2844.59m
日本百高山 日本の山岳標高1003山 日本2500m峰
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=1169
〇野口五郎岳(のぐちごろうだけ)標高2924.32m
日本三百名山 日本百高山 信州百名山 富山の百山 甲信越百名山 日本の山岳標高1003山 長野県の山(分県登山ガイド) 日本2500m峰 富山県の山(分県登山ガイド) 日本の山1000 長野県の名峰百選 温泉百名山 北陸新幹線百名山
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=249
〇南真砂岳(みなみまさごだけ)標高 2713m
日本百高山 日本の山岳標高1003山 日本2500m峰
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=9121
▼暴風雨
7月30日は七倉出発、高瀬ダムから本降りになり、レインウェア上下を着込んで雨の中のブナ立尾根の急登を登りました。
登り始めて暫くすると、右下にガラガラと雷のような大きな音が三回聞こえました。
稜線にあがり、烏帽子小屋に入った後、午前10時頃からは暴風雨に天候が悪化し、予定していた烏帽子岳登頂は翌日に持ち越さざるを得ませんでした。
小屋でお湯を湧かして、ゆっくりと昼食、そして持参した焼酎のお湯わりを飲んだり、居合わせた山口のIさんなどと楽しい雑談をして過ごしました。
しかし午後になると大変な事態が勃発して大騒ぎになりました。
▼三ツ岳ピークへの登頂はまさかの自粛要請
7月30日、烏帽子小屋で暴風雨を避けて小屋の中で雑談していたら、三ツ岳へは正式には道がないので、堂々とは登らないでくださいと小屋のスタッフからまさかの自粛要請がありました。山頂ピークを踏むために遭難した事例があるそうです。どうしても山頂に行かれるのならば踏跡を残さないようにコソッと行ってくださいと言われました。
確かに山頂付近は一寸危ない岩稜帯でした。
山頂標識を見つけられませんでしたが、アプリで確かに三角点を踏んでいることを確認しました。三角点標識はありましたから。
▼まさかのロングルートへの予定変更
烏帽子岳と三ツ岳のピークを踏んだらブナ立尾根をピストンで下るのが当初の予定でした。
ところが濁沢が土石流で氾濫して丸太橋が流されてしまったという情報が入ってきました。
危険なので明日(7月31日)はブナ立尾根を下って高瀬ダムへ行くことは出来ません、やめてくださいと小屋の方から言われました。
数メートルなので濡れても構わないのでブナ立尾根を降りて徒渉しますと言ったら、濁流に流されて遭難した事例があるので、絶対に明日はブナ立尾根を下るのはやめてください、他のルートへの計画変更をお願いしますと厳しく言われました。
他のルートと言っても高瀬ダムに戻り七倉に戻らないと車が置いてあるので、方法がないですよと主張したら、竹村新道を下ってください、この小屋は携帯電話が通じませんので何なら衛星電話をお貸ししますので、竹村新道を降りて晴嵐荘を予約してくださいと小屋番の方に指導されました。
竹村新道は、2年前に南真砂岳手前の崩落地で滑落し九死に一生を得た道です。苦い思い出しかないのでそれ以外の方法を相談しましたが、竹村新道ですの一点張りで、仕方なく晴嵐荘を予約しました。
前回滑落した場所は、確りと進入禁止の緑ロープや石が積まれていて明らかに左に迂回ルートを取ることが明瞭になっていましたので、今回は問題なく崩落地を迂回できました。迂回ルートでも少しザレガレ場があってリスキーでした。
前回よりも長いルートを歩いてきての竹村新道へのアタックでしたので、南真砂岳や湯俣岳への登り返しが辛かったです。そして前回と同じように湯俣への最後の激下りがリスキーで、ポカリスウェットをいつの間にか落としていました。
翌日(8月1日)晴嵐荘から長い林道を歩いて高瀬ダムに着いたところ、何と橋の復旧はいつになるかわからないという話だったにも拘わらず、今日の朝7:30にトンネルは開いていて、橋も架け直されたという話をタクシーの運転手から聞きました。
烏帽子岳と三ツ岳を登って烏帽子小屋に戻って停滞した方が楽だったことが判明して、またまたガックリしました。
良く思えば南真砂岳を一人で無事に歩き直せと山の神様が導いたのかも知れません。
前回と違って湯俣に一泊して休養し、足裏を痛めてなかったので林道歩きは前回ほど辛くありませんでした。
▼七倉山荘相部屋三人の楽しいひととき
一ヶ月も前から北海道から山行を繰返しながら南下してきている山口県のIさんとイギリス人(イングランド:オックスフォード出身)TOMさんと拙い英語でしたやりとりがとても楽しかったです。
Iさんは烏帽子小屋もご一緒、その後水晶小屋に行き水晶岳や鷲羽岳に登り伊藤新道で湯俣へ下るとのこと、一ヶ月以上山歩きを繰返されていることに驚きました。
トムさんは細身のマッチョで、船窪岳経由のハードでデインジャラスなルートで烏帽子小屋での休憩の時に再会、その後野口五郎小屋まで行き、翌日は水晶岳、鷲羽岳、双六岳経由槍ヶ岳山荘まで行き、最終的には上高地に降りるようですが、もの凄い健脚です。富士山のトレランレースに南蛮連合というチームで出場されるようです。
頑張ってください。
山抜けによる登山道通行止め、想定以上の暴風雨といったトラブルもありましたが、何とか無事に下山することが出来ました。
小屋などで出会った方々との楽しい会話は良い思い出になりました。
三ツ岳山頂リベンジ、そして無事に竹村新道を下るという追加ミッションも達成でき、充実した登山となりました。やはり体力の低下が少し心配の種として残りましたが・・・。
コメント
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三ツ岳山頂のリベンジを果たされておめでとうございます。
なかなかのロングルートを以前のように力強い歩きをされたようにお見受けいたしました。体力の低下が心配の種と言われてますが、そんなことがないような感じでした。そもそも体力のない人がこんな上級コースを歩く選択はしないと思います。トラブルも登山の面白みのうちです。大きなケガとかしなければ登山は成功したと言えるでしょう。
若輩者が勝手なことを申しましたが、充実されたレコを楽しく拝見させていただき、ありがとうございました。
ブナ立尾根の急登を登るのに掛かった時間を2年前のレコと比べてみたら10分ほど余計に掛かっていましたが、今回は風雨の中の登山なので思ったより遅くなってはいませんでした。
しかし、荒沢岳での熱中症罹患から、特に登山開始序盤に身体が思うように動かずに辛く感じるようになっています。内蔵の後遺症がまだ完全に回復していないような気がしています。
2時間くらい我慢して登る続けると身体が軽くなりますが、そこまでに掛かる時間が長くなってしまいました。
今後の山行計画も練り直そうかなと思案中、考えています。
有り難うございました。
予期せぬトラブルで、あの竹村新道を再訪されたのですね。
南真砂岳の手前はさらなる誤進入防止が図られたようで、天気も回復し、無事にリベンジを果たされ良かったです。
また、前半は風雨の中での我慢の登山を強いられたようですが、こちらも無事に、烏帽子岳と三ッ岳山頂を制覇され、おめでとうございます。
三ッ岳山頂へのルートは自粛要請だったんですね。烏帽子小屋のスタッフの要請で、レコに写真がないのは残念ですが、踏み跡薄い岩稜帯とのことで、行くとすればそれなりの覚悟が必要のようです。
とにかく、ハードなルート、お疲れさまでした。
竹村新道は二度も下るとは思いませんでした。二年前に今の状態なら誤進入は絶対していないと思いました。
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