槍ヶ岳・北鎌尾根 ~大天荘・貧乏沢経由~
- GPS
- 32:56
- 距離
- 40.8km
- 登り
- 3,491m
- 下り
- 3,346m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 10:08
- 山行
- 11:23
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 13:39
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 8:14
8/11は、ソロで出発。殺生ヒュッテで合流。
天候 | 8/8 快晴 8/9 快晴・日没後雨 8/10 快晴 8/11 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路)1515平沢の湯1600-バスセンター1655=2315梅田 |
写真
感想
計画では、北鎌尾根を経由して、表裏銀座のテント泊縦走。結果としては、1日目・中房温泉を出発して大天荘泊(M親子と3人)、2日目・北鎌尾根を通って殺生ヒュッテ泊(ソロ。ヒュッテで合流)、3日目・上高地にて下山(M親子と3人)。
裏銀座の4・5日目では、悪天候予想。雨中行軍を避けたのは建前で、本音は疲労困憊。今までにない疲労感。殺生ヒュッテ到着後、テント設営をするのが精一杯で、お酒は夕食後にようやく。
ただ、今回何よりの幸運は、1人きりでの進行で、ルートファインディングを1人で満喫できたこと。何故だか、見渡す限りは、先行者も後続者も誰もいない、完全な単独山行。ヤマレコGPSのみの、ルートファインディング。
個人的には、動画配信などの山行レポートは観ることはしないが、さすがに今回ばかりは少しは山行記事などで準備をした。ただ、山行中にメモ情報を取り出す必要はなかった。
色々と軽量化を図ったが、シュラフ→テント(夜間雨天予想のため)、宿営装備、ロープ、食料(朝食5食、行動食5食、水無し)で、自宅出発時は12kg。北鎌沢の右俣2,000m付近で、水3kgとする。
第一目標であった、北鎌尾根をビバーク無しで歩くこと。第二目標であった、表銀座の偵察は、M親子(1日目と3日目を同行)からの感想でなんとなく把握。第三目標の裏銀座の偵察は、お預けとなった。とはいえ、無事で下山できたことには感無量。
加えて、M親子との1日目と3日目の同行山行は、楽しかった。進行ペースは、計画通り。M君の歩きはしっかりしており、一度も弱音を言うことはなかった。久々のスイカもうまかった。
以下、感想と備忘録として、書き記します。もっと詳しい内容を希望される方は、他の記事を参照された方が良いと思います。
1. 大天荘~貧乏沢のコル
[感想]大天荘を出てしばらくは、痩せた岩肌をトラバース気味に下降。暫くすると樹林帯。「貧乏沢のコル」から貧乏沢を降るが、このポイントは分かりづらい。
[備忘録]ビックリ平まで行くと行き過ぎ。山肌を右に巻き始めると、コルのポイントあり。初見であれば、山アプリで確かめると簡単。
2. 貧乏沢のコル~貧乏沢の出合
[感想]雨後の夜間歩行だったので難儀した。濡れた草木、苔むした岩、踏み締められていないガレ場。安易な歩行だと落石多発。ヤブ漕ぎで無闇に進むといきなり絶壁。
[備忘録]夜間歩行は極力避ける。滝・崖で行き止まったら、とにかく左岸(川を上流から見て左手側)に進む。最初に、沢の音が聞こえたらそれは滝で、約半分程度の位置。
3. 貧乏沢の出合~北鎌沢の出合
[感想]河原歩き。出合ポイントにケルンあり。
[備忘録]沢の流れをよく把握して、出来るだけ最短距離を歩く。
4. 北鎌沢の出合~北鎌のコル
[感想]出合を登って、右俣に進み、右→右→右→左のところ、最後「右」に進んでしまい、要注意のクライマーズホイホイに。ずりずりの急斜面砂地を草を掴みながら登る。かなり消耗した。
[備忘録]必ず最後は、「左」。あと水場は、標高2,000m付近にある。落石・浮石が沢山あるので慎重に。クライミングポイントあり。暗いと右俣は分かりにくいかも。
5. 北鎌のコル~天使の腰掛け(P8)
[感想]北鎌のコレへの登りで、相当体力を消耗。なかなか、コルから出発することが出来なかったが、なんとか登り始めるが、両足太ももに痙攣。漢方68番・経皮マグネシウムで対処するが速効性は無く、誤魔化しながら進む。天使の腰掛の後方に、巨大な独標が見えた時には、ビバークを覚悟した。
[備忘録]とりあえず、稜線・尾根を目指して登るのみ。
6. 天使の腰掛け(P8)~独標(P10)
[感想]この辺りから岩稜帯。正面を進むか、バンド帯を右巻きが良い。独標上には登らず、巻いて行こうかと思ったが、重い荷物のためトラバースを敬遠して、途中から上を目指した。
[備忘録]独標上へのルートは、多分たくさんある。右から巻いて、弱点を見つける方が良いかも。あと、独標のコルも右巻き。
7. 独標(P10)~北鎌平
[感想]P15まであるが、たくさん峰・岩山があって、どれが何番か分からなくなった。とにかく、越えたら、出てくる峰・岩山が、次々に出てくるラスボスのようで心身共に疲れた。
[備忘録]P12と14は右巻き、P13と15は正面突破!とあるが、とにかく、弱点を見つけていけば、少し長く歩くかもしれないが、北鎌平には到着する。基本的には、迷い道無いが、右のトラバースルートで、どう考えても危ないと感じるルートは危険地帯。速やかに、尾根方面を目指す方が良いと思う。
8. 北鎌平~槍ヶ岳基部
[感想]コースタイムでは30分とあるが、とにかく長い。先程まで、槍の上だけガスってたのに、北鎌平までガスで視界不良気味。とにかく、槍の穂先があるだろう方向を目指す。
[備忘録]地獄の針の岩地帯は、目印ないため、踏みしまっている部分を探して行くのが良い。
9. 槍ヶ岳基部~山頂
[感想]基部にはプレートがあり、それを分岐点として、2ルートあるように見えた。右を進む。その後も、右巻きの方が簡単そうだったのでそのまま進むが、最後のチムニーは、少し手強そう。荷物(多分12kg位)が無ければなんとでも無さそう。なんとか登れ、山頂の祠の裏に。この後、写真撮影をして槍ヶ岳山荘まで下山。その途中で、昨晩別れた松村親子とすれ違う。一緒にもう一度山頂にとお声がけ頂くが、槍ヶ岳テント場が満員とのことで、急ぎ殺生ヒュッテに向かう。
[備忘録]山頂までのクライミングルートは、果たして正解だったのか分からない。途中までは、ビレイポイントがあるのは覚えているので、多分あっていると思う。
10. 総括
[感想]なんとか北鎌尾根はやり切って満足しているが、裏銀座に行けなかったことが残念。次回は、湯俣温泉からの遡行も。
[備忘録]①同レベルの3人パーティー編成として、共同装備でさらに軽量化。各目標10kg。②北鎌沢の出合か北鎌のコルでビバークして一泊二日が良。③貧乏沢は夜間歩行は避ける。
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