十勝岳 望岳台-美瑛岳 周回コース 【33座目/100名山】
- GPS
- 08:45
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,519m
- 下り
- 1,519m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 8:45
天候 | 登山口曇り→昭和火口〜十勝岳晴れ→その後ガス稀に晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
北海道の山は、登山届とは別に入林届というのもあるらしく、駐車場の建物に書くものがあるので書きましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に休憩しやすいベンチとかは一切無し。 ■望岳台〜十勝岳避難小屋〜昭和火口 ひたすらザレ場の登り。勾配も緩やかなので滑りやすい感じは無い。望岳台の時点で森林限界なのか、樹木は一切無し。曇ってたから快適に登れたが、ピーカンだと暑そう。 十勝岳避難小屋直下に、美瑛岳との分岐があり。周回ルートならココに戻ってくることになる。十勝岳避難小屋は中は見ていないが、無人らしい。 目に見えているので分かりやすいが、昭和火口手前は急登となる。急登でも特に滑りやすい感じは無し。 ■昭和火口〜十勝岳 急登を越えた先にどデカい昭和火口を見渡せる。その先が十勝岳一番の見所だと思った、火山らしく日本の山とは思えない光景が広がり平坦な稜線が続く。目指す十勝岳を前に、異世界感満載の景色が広がる。 その景色を楽しんだ後、十勝岳の頂きへの急登が待っている。ペンキをロストしやすいと感じたので、注意深く登りましょう。ロストするとザレ場なので非常に歩きにくい。 一番の急登を越えて、更に登った先に十勝岳山頂となる。立派な標識あり。大休止も出来るスペースはあるが、何故か山頂だけに虫が大量発生していた。ほんの少しだけ下ると居なくなった。 ■十勝岳〜美瑛岳 急な下りを越えるとしばらくは平坦路。ここも異世界感満載の景色が広がる。私は、月ってこんな感じなのかな?って思った。(月に行ったことは無いがw) 平坦路を進むと、十勝岳への途中にも見えたギザギザの鋸岳へ向かう。ペンキでは巻くルートになっていたが、寄ることも出来る。私はガス多めだったので行かなかった。 鋸岳の後は、大砂走りも出来そうなサラサラな砂の道を下る。結構ゲーターを付けてる人が多かったので、何でかな?そんなに泥濘んでるのかな。と思ったが、ここの為かもしれない。私は持参してたものの、付けるのが面倒で割愛したからゆっくり下った。これを逆方向へは登れるのかな?と心配になった。 そこそこ下った後に幅が狭い道が続く。そこから登り返しとなるが、勾配はそこまでキツくはない。 次第にこれから目指す美瑛岳の荒々しい姿を拝むことが出来る。美瑛谷のピークをいくつか越えて行く頃に、大したことはないがちょっとした岩稜帯っぽくなる。三点支持が必要な感じでは無かった。 美瑛岳は十勝岳連峰縦走路から外れるので分岐がある。そこの看板が壊れて無くなってるので、若干だが道迷いした。 縦走路の矢印の方が目立ってたので、最初はそちらに向かってしまった。方角的に違うのでは?と思い、元の分岐に戻って確認した。美瑛岳への周回ルートなら、しっかり周囲を見渡せばペンキがあるので、落ち着いて行動しましょう。 道が分かれば、後はそこから少し登れば美瑛岳山頂。ほんの少し岩場があるが大したレベルではない。あまり目立たない標識があり、岩が多いものの大休止出来るだけのスペースはある。 ■美瑛岳〜十勝岳避難小屋直下分岐 しばらくは普通の下りが続く。勾配は少し急な程度かと思った。北海道の登山道と言えば、ハイマツ漕ぎ・渡渉・狭いというワードが良く出てくるが、これまではそんなことは一切感じなかった。 しかし、ハイマツ帯になってくると北海道らしい登山道になってくる。まずはハイマツ漕ぎが始まる。ガシガシ当たるので、肌を露出しない服装が良いと思った。また、この辺りから泥濘が多くなってくる。私は短パンにタイツというスタイルだったが、道も狭いので気を付けていても靴下やタイツに泥が付いてしまった。砂走りもあるコースなので、ゲーター装着が推奨されると思う。 ハイマツ漕ぎが終わると今度は笹薮漕ぎが始まる。登山道は明瞭なのだが、足元が見えにくいので何度か岩に足をぶつけてしまった。この辺り段差が大きい場所もそこそこあるので、注意して下りましょう。一箇所ロープ場があった。下りだと無いと怖いレベルだった。 笹薮漕ぎの終わり付近でほんの少し登り返しがあるが、勾配は緩いのでそこまで大変ではないと感じた。一箇所北海道らしい渡渉箇所がある。ヤマレコではポンピ沢となっていた。ちゃんと案内も出ているので非常に分かりやすい。渡れる場所もしっかり探せば見つかると思う。 渡渉をしてしばらく行くと、もう一つ函沢があるがここは水が無い。その代わり、火山活動で出来たであろう谷になっていて、ハシゴで降りてロープで登るようになっていた。ココがこのコース一番の危険箇所かな。ロープの登りは、一見険しそうなものの一番最初を越えれば、後は普通に登れた。 この後は普通の道になり、難路も終わる。下っていくと、スタート地点の望岳台が見えて一安心。後は避難小屋も見えてくる。分岐までそこそこの勾配を下ると、十勝岳避難小屋直下の分岐に出て、後は来た道を戻るだけ。 |
その他周辺情報 | 宿泊は、上富良野町日の出公園オートキャンプ場でテント泊。連泊で対応した。1泊1,000円と北海道料金としてはちと高め。それでも設備は完璧。コンビニスーパー近い、トイレもウォシュレット、コインランドリーも完備。ゴミ捨て可能と完璧。温泉もフラヌイ温泉が徒歩8分程度。フラヌイ温泉は露天風呂は無いが、サウナ・水風呂あり。 登山当日は、吹上温泉保養センターで登山後の汗を流した。日の出公園オートキャンプ場利用で割引券をくれるため、500円だった。広い露天風呂、サウナ・水風呂もあり完璧。露天風呂が熱い・ヌルい浴槽の2つあるのが良い。 |
写真
感想
十勝岳:100名山33座目。2024年11座目。
北海道ソロキャンプツーリング遠征2座目。8/12(月)の利尻山登頂から、翌日13日(火)の午後フェリーで稚内に戻り、美深町テント泊。14日(水)は晴れを求めて、大空町女満別に向かって友人M氏と再合流していた。
本当はもう少し山行したいところだが、天気にあまり恵まれず、6日目16日(金)にようやく十勝岳がワンチャン晴れそうな予報が出た。本当は、利尻島で雨テント撤収をヘタれて雨が止むのを待ってしまったため、前述通り午後のフェリーで稚内に戻ったから上述のルートを取った。
しかし、友人M氏は漢なので雨撤収を敢行して、女満別まで移動したお陰で2日連続の晴れツーリングを楽しめたらしい。私も女満別に向かう途中、紋別辺りで晴れてきて、網走に入ると若干山頂は雲が掛かっているものの、斜里岳がハッキリ見えたときは、ヘタれてなかったら斜里岳行けてたな〜と悔しい思いをした。
そうは言っても、もうどうにもならないので何とかもう1座は登りたく、十勝岳に登るため、大空町女満別から上富良野町へ移動した。
相変わらず前置きが長いが、今回の十勝岳〜美瑛岳の十勝岳連峰プチ縦走。私の100名山山行経験の中では、火山らしい荒涼な風景と言えば九州の阿蘇山が一番だと思っていた。
ところが十勝岳に登ったことで、私個人的ランキングでは十勝岳に火山No.1の座を譲ることになったと思う。それくらい、凄い景色だと感じた。異世界感満載で、月ってこんな感じなのかな?と思わせてくる光景が広がっていた。やっぱり山を始めて、自力で。自分の足でないと辿り着けないところには、まだまだ知らない世界が広がっていることを痛感した。
日本の山の光景とは思えないし、十勝岳往復だけだったら少し難度が下がるので、ステップアップの山としても良いのかと思う。
美瑛岳周回までするとなると、それなりの体力が必要になる。また北海道の登山道特有のハイマツ漕ぎと渡渉も味わうことが出来て、また来年の夏休み北海道が楽しみになった。
ただ、サイドポケットに入れていたクッションを落としてしまったのが残念。こういう道があると分かっているなら、やはり外付けアイテムへの注意をいつも以上にしなければいけないことを実感した。
終わったばかりで来年の話をするのは鬼がわらいそうだが、そろそろクルマを買い替えようと思っている。今年2024年に車検を迎えるが、それで最後にするつもり。なので2026年のどこかで買い替えることになると思う。
まだ今の愛車アクセラは北海道に来たことが無いので、来年2025年はクルマで行っても良いかな?と思っている。最近は山メインだし、それだったらクルマの方が楽だし、フェリー争奪戦もだいぶトーンダウンするから、楽に取れるし。まぁまた来年どういう心境になっているか次第かな。楽しい北海道ソロキャンプツーリングを送れました。
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