南アルプス大縦走〜聖岳・赤石岳・荒川岳・悪沢岳・塩見岳・間ノ岳・北岳〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 63.9km
- 登り
- 7,451m
- 下り
- 6,910m
コースタイム
08:55発 便が島登山口
09:30着 西沢渡(ロープウェイで川渡り)
11:15着 1800m地点
12:45着 薊畑(25分休憩)
13:20着 聖平小屋(キャンプ)
2日目:
07:00発 聖平小屋
08:25着 小聖岳(15分休憩)
09:30着 聖岳(前聖岳)(30分休憩)
10:10着 聖兎のコル(15分休憩)
11:00着 兎岳(25分休憩)
11:55着 小兎岳(20分休憩)
12:45着 中盛丸山(10分休憩)
13:50着 百聞洞山の家(キャンプ)
※begreenは大沢岳巻きました。
3日目:
05:05発 百聞洞山の家
06:00着 百聞平
07:35着 赤石岳(10分休憩)
08:15着 小赤石岳
08:45着 小赤石岳の下ったところ(30分休憩)
09:40着 荒川小屋(30分休憩)
11:15着 荒川中岳/中岳避難小屋(30分休憩)
12:10着 荒川岳(10分休憩)
13:05着 荒川中岳/中岳避難小屋(40分休憩)
13:56着 荒川前岳
15:40着 高山裏避難小屋(無人小屋泊)
4日目:
06:15発 高山裏避難小屋
06:55着 板屋岳
08:40着 小河内岳(20分休憩)
10:35着 三伏峠小屋(キャンプ)
5日目:
05:00発 三伏峠小屋
05:20着 三伏山
06:05着 本谷山
07:25着 塩見小屋付近(45分休憩)
08:52着 塩見岳西峰
09:00着 塩見岳東峰(25分休憩)
10:00着 幕営禁止地区(10分休憩)
11:40着 新蛇抜山
13:00着 熊ノ平小屋(キャンプ)
6日目:
04:55発 熊ノ平小屋
06:10着 三峰岳(5分休憩)
06:55着 間ノ岳(10分休憩)
07:45着 中白峰岳
08:05着 北岳山荘(25分休憩)
09:20着 北岳(20分休憩)
12:10着 広河原(ゴール)
天候 | 1日目:晴れ時々曇り 2日目:晴れ 3日目:晴れ時々曇り 4日目:晴れのち曇り 5日目:晴れ 6日目:晴れのち曇りのち小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
飯田駅まで高速バス(夜中着)、飯田駅近くにあるタクシー会社の仮眠室(無料)で仮眠後、便が島までタクシー利用 ※タクシー代は17000円でした。 (私がネットで検索した際には朝日交通の、この値段が最安) 帰り: 広河原から乗り合いタクシーで芦安へ。芦安でお風呂に入った後にバスでJR甲府駅。 ※乗り合いタクシー1200円、芦安から甲府までのバス1090円です。 時間的にバスでちょうど良ければ、広河原から甲府までのバスを買った方がちょっとお得です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<<道迷い>> 全体を通して踏み跡、マークもたくさんあり、わかりやすかったです。 視界がよあかったせいもあるのかもしれませんが、 この6日間で一度もコンパスを使う事がありませんでした。 (便が島登山口〜聖平小屋) 最初はほぼ平らで歩きやすく、ところどころいい景色が見られます。 稜線(薊畑)まで登り切ったところから聖平小屋に行く際には、 小屋近くの分岐を見落とさないように気をつけた方がいいかもです。 (分岐に人が経っていると、気づかず通り過ぎてしまいます・・・) (聖平小屋〜聖岳) 聖平小屋から聖平までの道は約700mの登りで、中には30°の傾斜もあります。 体力調整しながら登った方がいいかもしれません。 (聖岳〜百瞭胸海硫函 下りは足元に気をつけながら歩くし、登りはジグザグの急登ばかりで体力消耗区域。 サクサク行ってしまった方がいいのかも、、、と思いました。 (百瞭胸海硫函狙崟亞戞噌喟鄰羈戞 赤石岳を通過するので、結構な登りもありますが、 比較的歩きやすい道が続きます。 赤石岳手前から北側への下り稜線沿いは風の影響を思い切り受け、 かなり寒かったです。防寒対策して歩いた方が良さそうです。 (荒川中岳〜荒川岳〜荒川中岳) 荒川岳に行くのにいったん大きく下って登るので、 結構体力消耗します。また、荒川岳の登りの岩稜帯が一部急です。 下りの際には足元を確認しながら下りる方が無難だと思います。 (荒川中岳〜高山裏避難小屋) 前岳直下の崩落地が結構狭くなっていました。 雨などで土が滑る時には要注意です。 高山裏避難小屋への大きな下りは、かなりザレています。 ストックがあるとかなり役立ちますが、あってもすっこけるくらいざれています。。 その後の樹林帯歩きも濡れた木の根に注意しながら歩く方がよさそうです。 |
その他周辺情報 | 《キャンプ地情報》 ●聖平小屋 テント・小屋に関係なく「ウェルカムフルーツポンチ」お一人一杯いただけます! フルーツポンチも大層おいしく、そのサービス自体にも感動でしたが、 キャンプの人に対しても差別なく扱ってくれて、ちょっと悲しい思いをせずにすみました。 こんな事って今まであったかな。。。こういうところなら、小屋泊もいいはず。 将来、テントが担げなくなったらここに泊まりたい・・・ 水場、トイレもとても衛生的で、とても快適に過ごせました。行ってよかったです。 キャンプ地には電波ありませんが、木道歩いて5分くらいの所に電波あり。 ●百聞洞山の家 混んでいる時には、ちょっとおすすめはできません。 テント場所によってはトイレがものすごく遠い事になるし、 受付するにも、物を買うにも長い間行列に並ぶことになるのでキツイです。 (テント受付50分、ビール購入1時間) また、店内で今年のビール、外で賞味期限の切れたビールを 200円引き(それでも350ml=400円、500ml=600円)で販売している、 という感じなので、独特な感じを味わいたい人にはいいかもです。 キャンプ地の上の方に行けば電波が拾えるそうです。 ●高山裏避難小屋 営業期間外だったので無人でした。 場所も空いていたので、せっかくだから避難小屋の中で宿泊しました。 夜中から出発する人が大半のようで、3時にはみなさん動き出していました。 ゆっくり寝たい方はキャンプがおすすめです。 また、トイレにはトイレットペーパー等が無いので、必ず持参してください。 小屋の上の丘で電波が拾えます。 ●山伏峠小屋 キャンプサイトが平らなところが多く、また、トイレからも比較的近いので楽でした。 電波は小屋に近づけば近づくほど拾えます。 ●熊ノ平小屋 各キャンプサイトのすぐ近くで水場があるので、かなり便利でした。 場所によってはトイレがものすごく遠くなりますが、近ければ文句なしです。 電波は歩いて5分くらいの丘の上に行けば拾えます。 |
写真
感想
今年のシルバーウィークは南アルプス大縦走。
できることなら、光岳・仙丈岳・甲斐駒ケ岳などを含む、
完全縦走でも目指したいところですが、
そうなると日数も体力も限界を超えてしまうので、選り好みして
聖岳スタート、赤石岳、荒川岳、塩見岳、間ノ岳、北岳ゴール、というプラン。
食糧や宿泊などはできるだけ自分達の力でやっていこう、ということで、
テント泊、食糧持参のロングトレイルでした。
メンバーはやっぱり、頼れる二人組、JuhaniとAaron。
気の知れた仲間なので、気が楽というか安心というか、、、、
なくてはならないメンバーです。
(長旅にはこういう事って重要だなと、後々実感する事になります。)
【第1日目(便が島〜聖平小屋)】
南アルプス大縦走の初日、便が島からのスタートです。
1日目はひたすら登り登り登りの連続。
ただ、最初のうちは結構のほほんとしたハイキングコースで、
150kgのロープウェイを使って、川を渡ったり、木の葉の香りをかいだり、
生き物を見たりしながら、のんびり楽しんで歩きます。
森の中に入り、急登が始まるともくもくと歩きます。
一様に急坂なのではなく、腰かけて休む場所もあるし、
植生も様々なので、見応えも充分あるような場所だと感じました。
重い荷物を担いでいるので、何度かの小休憩をはさみながら進み、
なんとか稜線上まで到着。
稜線上に出るまでが結構長かったので、景色を楽しみにしていましたが
稜線に出た途端、雲がぱーっとかかって・・・ちょっと残念。
おかげでそそくさと小屋まで向かうことになったので、
結果的にはテントもまとめて近くに設営が出来ました。
早めの夕食を取って早めの就寝。
いつもとはうって変わり、まさに『健康的な生活』が始まりました。
(1日目の累計標高:登り1,602m/下り300m)
【第2日目(聖平小屋〜聖岳〜百間洞山の家)】
南アルプス縦走スタートしてから初めての山頂。
もうある程度の標高まで来ているので、あとは稜線の縦走。。。
そう考えていると痛い目に遭います・・・
小聖岳までようやく登り切ったかと思うと、そのあとにドドン!とそびえる聖岳。
ちょっと面喰らいますが、またまた登ります。
そしてその後も嫌という程のピーク(泣)
コルや山頂、どこか平らなところを見るたびに、休憩を入れます。
時間はたくさんあるからと、長い休憩をとる私達3人。
速く歩いて休憩を長くとる、いわゆる「ウサギとカメ」のウサギさん。
こんな事を繰り返していたら、いつのまにか体力も消耗し、
そしてちゃんと充分な食事を取っていなかった私の体は、
いつしか超スローペースに・・・これはまずい・・・。どうしよう・・・
ひたすら焦るも、足が言う事を聞いてくれなくて、一歩が出ません。
大沢岳に行くというJuhaniとAaron、私が行ったら遅くなるのは間違いなし。
残念で仕方ないけど、一人で足を引っ張ってまで一緒に行くというのは
どうにも気が進まないので、ここは一足先にキャンプ地に行って休むことに。
少しでも長く休息を取って、翌日は絶対に追いつかなきゃ。
そのためにも、少し早いペースで歩きだします。
ところがどっこい。
百間洞山の家に着くと長い行列が。
ようやく受付が終わったのが50分後。
そしてちょうど終わったところにJuhaniとAaron登場。
すごいスピードで登って、下ったんだと思う。
その瞬間、私の頭の中で何かが吹っ飛びました。
自分が情けなく、悔しい気持ちを抱えながら一人先に歩いてきて、
私が並んでいる間に、二人はあっという間に帰ってきて。
「私がいなかったら、二人はもっと幅を広げた登山ができたんじゃん!」
そう思ったら何だか余計に自分に腹が立ち、無性に泣きたい気持ちに。
それを抑えようと思ったら、どうしてだか怒りに変わっちゃって、
二人に対して思いきり八つ当たり(・・;)
テントの設営が完し、全てがひと段落した時点でようやく落ち着きました・・・
二人はその間結構穏やかでいてくれて、大沢岳は面白くなかったよとか、
明日からはもっとゆっくり行きたいと思っていたんだとか、
優しすぎるほどのコメントを(涙)
感謝のしようがないくらいありがたく、この日、なかなか寝付けない夜となりました。
(2日目の累計標高:登り1,502m/下り1,290m)
【第3日目(百間洞山の家〜赤石岳〜荒川岳〜高山裏避難小屋)】
この日は行程が最も長い日。予定では中岳避難小屋泊でしたが、
水場・キャンプ地が無い事から、高山裏避難小屋まで行く案が出ました。
それには3人とも賛成ですが、問題はこれがかなりの長丁場。
もともと、8時間30分くらいのマップタイムに加え、プラス2時間20分程度。
前日の事があっただけにちょっと複雑でしたが、極力足を引っ張らないよう、
私の体力が落ちてくる後半に、なるべく二人が休憩している間に
距離を稼ぐという方式で行く事にしました。(そして食事も無理にでもとる事に。)
朝、日が出る前の暗いうちにヘッドライトをつけて出発。
百間平に出る頃にはすっかり空が明るくなり始め、
周りの山々が姿を現すと、目指す赤石岳が見えてきます。
ちょっと急なところを登って行くと、すでにたくさんの人がいました。
せっかくなので3人で組体操の「扇」をやって写真を撮ります。
(実はAaronが恥ずかしがってなかなかやってくれなかったのですが、
二人の男女が説得してくれてやってくれました^^)
その後、赤石岳を下りますが、山頂とこの下りの稜線の寒い事。
フリースとウィンドブレーカー、薄手の手袋だとツライ!
風のないところまで半分走って下りました。
せっかく持ってきたから、もうちょっと防寒対策をしっかりしても良かったかもと反省です。
風のないところまで下りて来れば、あとは太陽ポカポカの穏やかな時間。
ここで絶景を見ながら、お食事タイム(#^.^#)
このまま時間止まらないかなーとか思ってしまいそうなほどです。
とは言え残りの行程を考えると、呑気な事ばかりは言っていられません。
荒川小屋で水を補給した後は標高を500m上げて、中岳に向かいます。
その後、荒川岳を登るには、一度下ってまた200m位上がる必要があります。
という事は帰ってくる時も同様?!そういう事か。。。
幸い悪沢岳はピストンなので、ザックは中岳避難小屋付近にデポ。
身軽になって進みます。背中にずっしりした重みが乗っていないと足取りも軽やか。
そしてこの気持ちのいい道を、先頭で歩かせてもらいましたっ!!
山頂まで続く登山道。目の前には誰もいないので、一歩一歩踏みしめて登ります。
でも、嬉しすぎてちょっとペース上がっちゃいました^_^
そして山頂。ちょっと雲が出始めて、一部見えないところもありましたが、
大自然の真ん中にいる事は充分感じられました。
そして中岳避難小屋にザックを拾い、高山裏避難小屋に向かいます。
この下りがまた足に辛い。。
というのもすごいザレ場で、ジグザグに下っても、斜面が急。
一日の後半にこれは無いでしょーと思いつつ、ひたすら下ります。
長時間の行動なので、途中、やっぱりペースが落ち始めます。
前日バテて、情けない思いをした気持ちが蘇り、
「今度こそはちゃんと歩かなきゃ」と心して、
二人よりも少し休憩を減らし、一足先に歩き始めます。
そして途中の水場で水を補給し、ようやく高山裏避難小屋。
ここでは場所が空いていた事もあり、小屋中で宿泊。熟睡でした。
(3日目の累計標高:登り2,090m/下り2,177m)
【第4日目(高山裏避難小屋〜山伏峠小屋)】
前日頑張った分、この日の距離はかなりのショートコース。
「オフ日」と名付けます。
Aaronはスケジュールの都合上、この先続けられないため、
この日中に下山をします。
出発はみんな揃って6時15分スタート。大分外は明るくなっています。
この日の稜線はどちらかというと、山脈の稜線と言うよりかは、
崩落地の稜線というのか、火山のお釜歩きのような感じで、
片側が砂地の蟻地獄のよう。ただ、これも規模的に大きく、
大迫力なのでこれはこれで大いに楽しめます。
板屋岳を過ぎて展望のいいところで少し休憩を取ります。
Juhaniはオフ日モード全開でリラックス。
Aaronは早く下山をと焦ってソワソワ。
この先のスケジュールも違ってくるので、この辺でAaronとはお別れ。
私達は頻繁に休憩を取りながらのんびり、のんびり進みます。
ちょっと岩っぽいところを登り小河内岳に到着、大休憩を取ります。
自分たちのいる山域周辺にはまったく雲が無く、
遠くの方で、白いモコモコした形の雲が見える状態。
富士山などの背の高い山は、雲の上から顔を出しています。
そしてその先の道は背の低い木々達のトンネルロード。
少し紅葉が始まっているのでカラフルで明るい雰囲気です。
さらに進むとハイマツ一色の緑の絨毯に囲まれた登山道が見えます。
ここを気持ちよく通って山伏峠小屋に到着。
時を同じくしてAaronも鳥倉登山口に到着したとの事。安心、安心。
そして、午後は丸々休息タイム!
ストレッチして体をほぐし、痛む足を休ませ、
たくさん食べて、ゴロゴロして、休日気分を存分に味わいます。
(4日目の累計標高:登り876m/下り696m)
【第5日目(山伏峠小屋〜塩見岳〜熊ノ平小屋)】
前日少し足をけがして、この先進むべきかどうかちょっと悩んだけど、
休息を入れたら大分回復し、計画続行!
(人間の持つ、ケガの回復力のすごさにただただ圧倒されました。)
この日も早朝に出発しました。
徐々に空が明るみ始めると、山々のシルエットが姿を表し、
そのうちに赤やオレンジに染まって行きます。
今まで、ヘッドライトをつけて暗いうちから歩き出すのはあまり好きじゃなかったけど、
この旅でその良さに気付きました。
そして塩見小屋付近で朝食をとってひと休みしたら、
真っ青な空にたたずむ塩見岳山頂に向かいます。
一部の岩場では危険箇所も。ザックを引っかけて振られたら、
まっさかさまに谷底に落ちてしまいます。
大きなザックを持っているだけに、ここは慎重に登り進めます。
食べ過ぎていつも以上に苦しい登りを強いられましたが、
登った後の山頂の景色は最高!
塩見岳、何度でも来たいところだと思いました。
そしてその先の稜線もまた素晴らしく、見るだけでドキドキするようなキレイさ。
南アルプスの中でも一番好きな山かな。
ただ、、、比較的険しい。。北側の下りのザレ場、すごい滑ります。
すごい気をつけて歩いたつもりでしたが、尻モチ(笑)
あれだけのザレ場はやっぱり恐怖心が先立ちました。
その後はひたすら長い長い道のり。
紅葉の始まりかけたところの森歩きは、見かけも香りも良く、
癒されるばかりだったのですが、なんせ距離がすごい長い。
歩いても歩いても到着しなくて、体もだいぶボロが出始めます。
もうこうなってくると、勝手なもので、自分優先でしかモノを考えなくなり、
この日のほとんどは私が先頭を歩かせてもらいます。
やはり先頭を歩くというのは、(雪山やルーファイありは別として)実は体力的にはとても楽。
後ろを歩いていると、先頭の人のペースアップや停滞に追いつこうと、
知らず知らずのうちに常にペースを上げる状態なので、いつの間にか体力が消耗。
よく、後ろを歩いていると早く感じるのはこのためなのかな。
とりあえず、この5日目の体がボロボロの時に、
始終、私の調子に合わせてくれたJuhaniには感謝感謝!
(二人とも疲れているのは同じはずなんですけどね。メンタル強っ!)
そして私は愚痴り愚痴り歩いて、ようやく熊の平小屋到着です。
ここは沢がたくさんあり、静かでひっそりとたたずむ、自然の小屋。
小屋の方やお客もみんな本物の山好き・沢好きが集まって、特別な感じです。
楽しい話も色々聞けました。
そして、人生初、沢水で髪の毛を洗う体験!!
水が冷たくて寒いけど、洗った後のさっぱり感はこの上ない感じでした(喜)。
おかげでこの日も熟睡。zzz
(5日目の累計標高:登り1,326m /下り1,333m)
【第6日目(熊ノ平小屋〜間ノ岳〜北岳〜広河原)】
ファイナルデイ!泣いても笑っても晴れても雨でもこの日が最後。
しっかり歩いてしっかり楽しもうと決めて歩きます。
この日の天気は午後があいにくの下り坂。
ただ、これまで充分すぎるくらい天気に恵まれたので、文句は言えません。
まずは三峰岳と間ノ岳を目指します。
途中Juhaniが、「そういえばここ何日か、毎日太陽と一緒に登っているんだね。」
と一言。そっか。天気良くても、山に隠れて毎日日の出が見れない状態だったけど、
毎日太陽と同じ行動をしていたんだ。そう思うと何だかこの1週間、本当に自然と
一体になれたなぁ、としみじみ。
そして岩峰の三峰岳へ向かって登ります。
三峰岳から見る富士山と西農鳥岳のツーショットも最終日にふさわしい絶景でした。
ここにきて、ようやく町並みが見えるようになり、
少しずつ人里に近づいてきたな、という気持ちが強まります。
そして間ノ岳。人が一気に増えます。
少し景色を眺めたら、北岳山荘まで下りて休憩です。
数年前のここに来た時が懐かしい・・・
風の強いあの日、温かい飲み物で暖をとった事がつい最近の事のよう☆
こうしてまた同じ場所に来ると、いい思い出が蘇るので、それもまた楽しいです。
お次は北岳。
ゼェゼェしながら登り、山頂到着!
北岳登頂218回目という方のアドバイスで、北岳から2つ先の岩のピークに行くと、
富士山、北岳、間ノ岳のスリーショットが見渡せるよ、との事。
ナニナニ?そんなの知らなくて、前回は北岳山頂までしか来てないぞ!
という事で、今回そちらにも足を延ばしてみます。
(Juhaniも二つ返事で行こう!と言ってくれます。)
ホントだ!!日本で高い山1位〜3位が並んでるではないですか〜。
(218回の方、有力情報ありがとうございました。
そして登頂おめでとうございます!)
そして後は長い長い下りです。
斜面急だしザレていて、さらに軽く雨もぱらつきます。
最後の最後にちょっとした試練(苦笑)
それでも一歩一歩ゴールに近づき、12時10分にこの山旅の最終地点到着!
最後は握手でお疲れ様。
本当によく歩いた6日間でした。
(6日目の累計標高:登り1,044m/下り2,103m)
〜1週間を振り返って〜
今回は珍しくお天気に恵まれた1週間となりました。
どこを見ても広がるのは青空と山脈。そして時々表す北アルプスや富士山。
3000m付近での行動だったので、雲が出てきても雲の上。
街の景色が全く見えない状態の日々が何日も続く深い山の稜線歩き。
一歩外に出ればコンビニがあり、欲しいものは何でも買える現代社会に反比例し、
日常では簡単な事でも山ではなかなか思うように行かない事だらけ。
進むためには自分の足で一歩ずつ踏みだし、口にする食糧ははるばる担ぎあげたもののみ。
沢の水を飲み、沢で髪の毛を洗い、時にはお腹を下したり、
体が疲れによりボロボロになったりと多少の過酷さもありますが、
自分にとっては普段なかなかできない経験をしたような気がします。
そしてこういう状況でいつも支えになるのが登山仲間たち。
実際に一人で行ったら、絶対途中で挫折してただろうなと思う所でも、
一緒に進んでくれる仲間がいてくれてこそ。
山旅の前に、「チームワーク強化できるといいね!」と言っていたものの、
2日目にして早速私がそれを壊してしまうような態度をとってしまったので、
もう終わりだ・・・と半ば絶望的な気分になりましたが、
JuhaniとAaronは気にするそぶりも見せずに、その後も一緒に進んでくれました。
後半の体力+メンタル勝負、ここからは自分の事で精いっぱい。
Juhaniは始終、私の体力・ペースに合わせてくれていたので、
本当にありがたく、頼もしかったです。
(実は)一度は計画倒れになりそうになった、南アルプス大縦走プラン、
ようやくにして、実行・完遂する事ができました。
大自然の雰囲気も、素敵な人達との出会いもまた楽しく、やっぱり山はやめられない、
そんな風に思えるような一週間でした。
(6日目の累計標高:登り1,044m/下り2,103m)
(補足)
まだまだ帰ってきて日が浅いので、この旅の余韻から抜けるのは難しく、
少し興奮状態でこのヤマレコを書いているので、ちょっとクサイ文章が入って、
見苦しいところも多々あるかと思います。
それでも最後まで読んでくださった方々、
貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございます<(_ _)>
いつかどこかの山でお会いできる事を願っています!
おしまい。
大変お疲れ様でした。
ロングトレイルの苦労や喜びがよくわかる
レコでした。長期縦走する機会がなかなかないですが、
とても達成感があるんでしょうねぇ
大縦走明けの温泉とか最高に気持ちいいでしょうね
これからも良い山行を
ryo8641さん、おひさしぶりです!
記憶の消える前に書いたレコだったので、長ったらしくなってしまいました^_^;
達成感と反省点がたくさんの山旅でした。。
ryo8641さんも素敵な山旅を続けてください〜!
どうも〜
23番の扇の写真を撮らせていただいたものです
素晴らしい大縦走でしたね♪
またどこかでお会いしましょう
mekkoさん!扇を撮ってくれた方でしたか!
ヤマレコってやっぱり登山者同士を繋げてくれますね〜。うれしい(#^.^#)
その節は本当に本当にありがとうございます<(_ _)>
(しかもアドバイスまでいただいて(笑))
あれほど嫌がっていたAaronも、写真を見て「いいね!」って言っていました〜。
私もすごい気に入って、ここ最近で一番好きな写真に。
迷わず代表写真にしてしまいました!!
お互い楽しい山旅を続けましょう〜☆
便ヶ島の登山口で写真を撮った者です。
広河原まで縦走されたのですねー
お疲れさまでした
yama_poundさん、チャリ旅お疲れ様ですっ!
重いザックを背負ってあの道を途中まででも漕いだとは・・・オドロキです。
写真、撮っていただき、ありがとうございましたー(#^.^#)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する