しらびそ峠(大沢岳第2登山口)〜【大沢渡〜大沢山荘〜大沢岳〜聖岳〜光岳〜加々森山〜池口岳】
- GPS
- 56:00
- 距離
- 50.3km
- 登り
- 4,919m
- 下り
- 5,868m
コースタイム
- 山行
- 12:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:45
- 山行
- 15:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 15:25
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:48
天候 | 9/20曇り 9/21晴れ 9/22晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
新宿駅高速バスターミナル→JR飯田駅 JR飯田駅→ハイランドしらびそ(タクシー 約1時間/13000円) 【復路】 信南交通乗合バス【遠山郷線】大島→和田 和田→JR平岡駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・しらびそ峠〜11~12林班あたり(飯場跡)〜大沢岳第二登山口 ずっと林道沿い、踏み跡有り、落石あと多数、1箇所崩壊林道あり しらびそ峠入口で既に林道は通行止め。ずっと林道沿いを行くのだが落石で所々土砂に覆われている個所がある。崩れた箇所もその上に踏み跡が付いていて林道自体は普通に歩ける。 1箇所完全に沢沿いの橋が大崩壊した場所がある。この崩壊箇所が大沢岳へのルートで唯一の核心ポイント。核心と云っても体感では1〜2分ちょっと上下する位。 この場所の崩壊の為この登山口は使えなくなってしまったようだ。目の前の急斜面はかなり柔らかいが何とか下っていける。一応トラロープ1本付いている。 沢筋に降りたら対岸に車道が見えるが登り返さなくてはいけない。ここも4〜5本トラロープが垂れ下がっているが、あちこちから垂れ下がっているので傾斜の緩い斜面のトラロープ複数にぶら下がりながら何とか登る。 ここはロープ無しでは絶対登れないほど急でほぼ力任せに強引に登るが、登りよりも下山で使う方が厄介であろう。下山の時はちょっと怖いかな・・。 実はここの核心の通過の為に、今でもこのルートを登り続ける地元山岳会の年配の方をハイランドしらびその方から紹介して頂いた。 ・大沢岳第2登山口〜大沢渡(おおさわんど) 看板あり、踏み跡ばっちり、ピンクリボンあり。危険個所なし。 林道沿いにちゃんとした看板あり。ここからは一般の登山道と変わらないような登山道がそのまま残っている。急こう配は登山道沿いがつづら折りについており、ひたすら降りていく。 ・大沢渡〜大沢渡山荘 ピンクリボン多数、危険個所なし。ほぼ一般登山道。 大沢渡は小さな沢があり越えないといけない、珍しい手押し式の滑車が水面スレスレでついている。一応使えそうだが整備されていないので使用しなかった。 面倒くさいので大人しく靴を脱ぎ渡渉する。 一か所途中で来るときに見送った林道に出会う。ここも地面に登山道看板が落ちていた。 ・大沢渡山荘〜カラマツ峠 ピンクリボン有り、危険個所なし。標識あり。ここもほぼ一般登山道。 山荘で使っていた巨大な黒ホースが踏み固められた登山道にしばらく沿っている。 基本つづら折りの登り。踏み跡が薄い箇所があるが黒いホースを追えば大丈夫でした。カラマツ峠は立派な標識あり。 ・カラマツ峠〜大沢岳分岐 ピンクリボン多数、踏み跡濃い、登山道上部は倒木で少し荒れている、大沢岳分岐には標識有り、 高度が上がってくると樹林帯を抜けるまで倒木が少しうるさいがほぼ一般登山道です。広い尾根に出たらもう大沢岳分岐近くです。 ここは登りに使うなら迷いはありませんが、初めて下山で使うとなると広い尾根なので下山口を少し見つけづらいかも? ・大沢岳〜光岳 一般登山道です ・光岳〜加々森山 光岳より少し先に一応方向看板あり、少し藪あり、踏み跡と獣道交錯 基本尾根上をいく。近年通過する登山者も多く、一応濃い踏み跡を辿るのだがハイマツが深い場所で途切れたりしていて尾根の下に向かう踏み殆ど獣道で易老沢方面に降りてしまうので注意。信用できない。リボンは多数あるが色々カラフルでありどれを信用したら良いのか分かりにくい。 地形図上の2381m付近の地形は特徴的な岩もありコルになっていてかなり分かりやすい。この2381m付近〜加々森山までは素直にリボンに導かれれば問題ない感じであった。加々森山は縦走路から5分程少し外れるので山頂を踏む場合は注意。 ・加々森山〜池口岳 広い尾根上では踏み跡薄い、ピンクリボン有り、小さい標識たまにあり、藪なし 加々森山だけ行きたい場合は、池口岳からの日帰りピストン者が多いためこちら側の方はかなり道は明瞭。ただちょっと広い尾根がありそこだけ踏み跡が薄い。加々森山〜光岳方面の方が荒れていた。 ・池口岳〜池口岳登山口 一般登山道で問題なし |
写真
感想
当初、山岳会の仲間と長期のお休みをとり、2人で5泊6日で畑薙ダム〜寸又峡までの縦走予定であった。が縦走中に台風がくるとの予報があり前持って苦渋の山行中止。
毎日アルペン号もキャンセルしてしまった。が直前の予報で台風の方向がそれ思ったよりも早く天候が回復してしまうとの事。バスはキャンセルしてしまったが、せっかくの長期休暇だしこれは行くしかない!しかしもう時間が無い。。
単独で行くしかないので前から気になっていた大沢岳登山口から繋げてしまおうと思いっきって出発した。がこの決断が後になって大失敗となるのであった・・
南アルプス深南部。この言葉を最初に提唱したのは有名な『沼津カモシカAC』だと言われている。昔から静岡県の藪山ピークを登頂しており噂によると黒いTシャツに黒ズボンのロゴが入っている服装から『森の忍者』などと言われていた。と他の山屋さんから聞いた事がある。
深南部、魅力的な言葉である!特に南アルプスの静かな山域に憑りつかれてしまった自分からしたら、今回の自由なルートの開拓は冒険心をくすぐられ何かロマンというかドキドキワクワク感がするのであった。
今回の行程で一番の注意箇所は、実は1番始めの林道であった。10年程前まで山と高原社地図には記載があったルートであるが1箇所が豪快に崩壊しており、この林道崩壊のせいで地図からは消えている。が登山道に入ってしまえば綺麗な看板も残っており特に危険個所や迷いやすい箇所は無いように感じた。
このコースもう1つの特徴は南アルプス最強のその標高差。大沢渡(おおさわど)が1100mの今回最低標高なのですが。
しらびそ峠から一旦800m下り大沢渡へ。わざわざそこから大沢岳まで1700m登り返します。
今回は大沢岳第2登山口からの入山で大変な標高差になりましたが。
遠山森林鉄道の軌道が現役の頃は、梨元(ていしゃば)-北又渡-大沢渡までと沢沿いの軌道上を辿って来れたそうです。そんな背景がありこの様なルート差標高のある登山道が作られたのだと思っています。
今でも昔から登っている地元の方々は、この崩壊林道部分だけロープを出したりして登山しているようである。事前に地元山岳会に問い合わせて下調べをしていたので情報通りであった。
前日の宿泊地の聖平小屋はシルバーウィーク最終日で今年最後の営業日であった。
小屋に着いたのは19時台で怒られると思ったが、小屋番の原田さんからは逆に深南部の話で盛り上がり、全部池口岳から先は踏破しているとの事。ここでかなり情報を頂き名刺も頂いた。達成できたら連絡下さいねと話されていました。
フルーツポンチ、ジュース、スナック菓子など小屋締めなので無料でお持ち下さいになっていたので、ここでかなり英気を養う。計画では兎岳避難小屋に泊まる予定でいたのだが、兎岳避難小屋で出会った登山者が聖平小屋は小屋締めで無料で食物を頂いた。と情報があり卑しくも聖平を目指す事になったのであった。
この避難小屋泊のもう1人のソロの方は日本海(栂海新道)〜太平洋を20日以上かけて徒歩で縦走していて、北アルプス〜八ケ岳〜黒戸尾根〜も終わり畑薙から太平洋まで下道を歩くそうな。世の中には凄い人がいたもんだとしばらく長期縦走の話で盛り上がりずっと話していたかったが名残を惜しみながら聖平小屋を目指す。
しかしこの出会いで自分が影響されまさかこの後、日本海〜太平洋43日縦走をやるきかっけになるとはこの時は夢にも思いませんでした。
光岳から先迷った箇所が2点。光岳〜加々森山の間。もう一か所は鶏冠山分岐。
今回光岳から先は初めてのバリエーション登山。水場とルートについては完全に本来一緒にいく相方に任せていた。急遽単独で決行したので下調べ知識が十分になく何度も何度も獣道に騙され沢沿いを下ってしまった。そうこうしているうちに日が暮れ水場も見つけられず尾根を真逆に下り、ビバークする事になってしまったのであった。
本来は鶏冠山分岐〜笹ノ平方面に行きたがったのだが踏み跡の濃い反対側の尾根に知らない内に下ってしまったのであった。その尾根間違いに気付いたのも、ビバーク次の日の早朝にコンパスを当てた時であった。最初真逆の方向を指しており自分の目を疑った。。
今思えばダルマ沢の源頭部分のどこかでビバークしていたようだ。ハイマツの尾根を下った時は良いが、池口まで登り返すとなるとかなりエネルギーを使い。下りよりも倍以上時間がかかった。何とか本来向かう方向の鶏冠山方面に復帰するが水の残量も少ない不安感からか精神的に疲れてしまい、食糧はたっぷりあったがエスケープルートの池口岳から下山したのであった。
とは言っても、〜大沢岳までは自分で下調べしていたの無事達成。
次回、池口岳からの縦走リベンジを心に誓う!
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