大雪山｜旭岳〜トムラウシ山縦走

2025年07月09日(水) ~ 2025年07月11日(金)

• GPS: 56:21
• 距離: 46.5km
• 登り: 2,323m
• 下り: 2,963m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:19
• 休憩: 0:51
• 合計: 7:10

距離 12.2km 登り 993m 下り 589m

7:22 姿見駅
7:43 旭岳石室
7:44 7:45 姿見の池
9:39 9:41 金庫岩
9:48 10:08 大雪山
10:32 10:33 裏旭キャンプ指定地
11:21 間宮岳分岐
11:26 11:27 荒井岳
12:01 松田岳
12:14 12:30 北海岳
13:51 14:01 白雲分岐
14:32 白雲岳避難小屋

2日目

• 山行: 8:50
• 休憩: 0:37
• 合計: 9:27

距離 18.4km 登り 628m 下り 912m

4:37 白雲岳避難小屋
5:39 5:50 高根ヶ原分岐
8:09 8:19 忠別沼
9:28 忠別岳
10:24 忠別岳避難小屋分岐
11:22 11:36 五色岳
13:04 13:06 化雲岳
13:21 ヒサゴ沼分岐
14:04 ヒサゴ沼避難小屋

3日目

• 山行: 9:31
• 休憩: 1:28
• 合計: 10:59

距離 15.9km 登り 702m 下り 1,435m

4:39 ヒサゴ沼避難小屋
6:25 6:32 天沼
6:36 6:42 日本庭園
7:31 7:38 ロックガーデン
8:35 8:37 北沼
9:07 9:41 トムラウシ山
10:05 10:09 南沼キャンプ指定地
11:02 11:04 トムラウシ公園
11:51 11:54 前トム平
12:33 12:49 コマドリ沢出合
14:21 14:24 カムイ天上
15:15 15:19 温泉コース分岐
15:38 短縮登山口

天候

7/9：晴れ、7/10：曇りのち晴れ、7/11：雨のち晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

初日は旭岳ロープウェイに乗車

コース状況／危険箇所等

・登山道はよく整備されていて歩きやすい。
・何ヶ所か雪渓歩きがあるが、日中は滑り止め不要。最終日、ヒサゴ沼脇の雪渓のトラバースは、早朝出発で所々雪面が凍結していたため軽アイゼンを装着。

その他周辺情報

・美瑛で前泊
・下山後、トムラウシ温泉 東大雪荘で後泊
　https://www.tomuraushionsen.com/

写真

7/9 6:31

朝一、ロープウェイ山麓駅から旭岳を望む

7/9 7:26

姿見駅付近から
まずは北海道最高峰の旭岳を目指して出発

7/9 7:28

登山道脇に咲き乱れるチングルマ

7/9 7:29

イソツツジ

7/9 7:30

コエゾツガザクラ

7/9 7:42

ミヤマアキノキリンソウ

7/9 7:42

イワブクロ

7/9 7:43

姿見の池と旭岳

7/9 8:07

マルバシモツケ

7/9 8:15

稜線は風が強い

7/9 8:42

化雲岳の稜線の先にトムラウシの山頂部が見えてきた
右奥は十勝連峰

7/9 8:43

地獄谷の爆裂火口

7/9 9:09

この辺りがきつい登り

7/9 9:31

稜線から高根ヶ原を望む
トムラウシまでは長い道のり

7/9 9:35

ニセ金庫岩

7/9 9:39

こちらが本物の金庫岩
ここを抜けると山頂まであと一息

7/9 9:49

旭岳山頂から西側の景色
眼下に地獄谷

7/9 9:50

旭岳山頂から南側の景色
トムラウシ山を遠望

7/9 9:53

旭岳山頂から北側の景色
左から安足間岳、比布岳、鋸岳、北鎮岳、熊ヶ岳

7/9 9:53

旭岳山頂から北東の景色
御鉢平と北海岳、その奥に黒岳

7/9 10:06

山頂に咲くメアカンキンバイ

7/9 10:07

旭岳山頂の標柱と三角点

7/9 10:16

山頂を後にザレた斜面を下る
右手前は後旭岳、奥は白雲岳

7/9 10:23

途中から雪渓を下る
尻セードしたけど冷たいし…

7/9 10:26

雪上で冷えて動きが鈍くなったミドリヒョウモン

7/9 10:31

雪渓終了、旭岳を振り返る

7/9 10:33

ミネズオウとコメバツガザクラ
ミネズオウは本州と違って赤っぽい

7/9 10:33

キバナシャクナゲ
先月の八ヶ岳縦走では見れなかったので嬉しい

7/9 10:40

沢伝いに稜線付近まで伸びるチングルマロード

7/9 10:45

お花畑の先に白雲岳

7/9 10:56

熊ヶ岳

7/9 10:56

雪渓からのちょっとした登り返しが終わり、なだらかな稜線歩き

7/9 10:56

稜線から旭岳を振り返る

7/9 11:03

熊ヶ岳と旭岳

7/9 11:06

イワヒゲ

7/9 11:07

メアカンキンバイ

7/9 11:07

後旭岳と旭岳

7/9 11:18

ミヤマキンバイ

7/9 11:21

クモマユキノシタ
北海道固有種

7/9 11:22

チシマクモマグサ
これも北海道固有種

7/9 11:22

ヨツバシオガマ

7/9 11:23

これは？
葉っぱはエゾノタカネヤナギのようだが…

7/9 11:25

御鉢平

7/9 11:29

後旭岳とその奥にトムラウシ山

7/9 11:30

エゾタカネスミレ

7/9 11:31

白雲岳を正面に見据え、まずは北海岳へ

7/9 11:32

左から安足間岳、比布岳、鋸岳、北鎮岳、凌雲岳

7/9 11:41

クモマタンポポ

7/9 11:47

おぉ！コマクサ〜と思ったら…
ここから先、嫌というほど咲いていた

7/9 11:54

素晴らしい景色を横目に進む

7/9 12:14

北海岳に到着
バックは北鎮岳と凌雲岳

7/9 12:17

北海岳から��
トムラウシ山と十勝連峰を望む

7/9 12:18

北海岳から��
凌雲岳と黒岳
奥はニセイカウシュッペ山

7/9 12:18

北海岳から��
御鉢平越しに北鎮岳を望む

7/9 12:31

イワブクロ

7/9 12:32

北海岳を後に
白雲岳にだいぶ近付いてきた

7/9 12:33

ヒメイワタデ
北海道固有種

7/9 12:40

エゾノハクサンイチゲ

7/9 12:43

群生するキバナシャクナゲ

7/9 12:46

大雪山特産のキバナシオガマ

7/9 12:48

エゾオヤマノエンドウ

7/9 13:02

ナギナタゴケというらしい

7/9 13:03

サマニヨモギだったかな？
咲き始め

7/9 13:04

後旭岳と旭岳を振り返る
手前の斜面のゼブラがいい感じ

7/9 13:05

白雲岳は目の前

7/9 13:19

お花畑と雪渓

7/9 13:21

薄らピンクが滲むチングルマ

7/9 13:22

アオノツガザクラ

7/9 13:22

こちらはコエゾツガザクラ

7/9 13:27

ダイナミックな地形に雪がいいアクセント

7/9 13:29

エゾコザクラ

7/9 13:30

イワウメ

7/9 13:30

白雲岳の岩礫帯の下に広がるお花畑

7/9 13:31

雪渓をトラバース

7/9 13:36

エゾヒメクワガタ

7/9 13:51

白雲岳分岐付近から

7/9 14:07

チングルマのお花畑と雪渓越しに望むトムラウシ山

7/9 14:20

初日のゴールが見えてきた

7/9 14:24

エゾノツガザクラ

7/9 14:28

ウコンウツギ
受粉すると赤くなるらしい

7/9 14:28

ウコンウツギ?

7/9 14:29

チシマノキンバイソウ

7/9 14:29

エゾノリュウキンカ

7/9 14:32

白雲岳避難小屋周辺の花��
チシマフウロ

7/9 15:43

白雲岳避難小屋周辺の花��
エゾハハコヨモギ
大雪山固有種

7/9 15:43

白雲岳避難小屋周辺の花��
エゾタカネツメクサ

7/9 15:45

白雲岳避難小屋周辺の花��
キバナシオガマ
大雪山固有種

7/9 15:45

白雲岳避難小屋周辺の花��
クモマユキノシタ

7/9 15:45

白雲岳避難小屋周辺の花��
チシマキンレイカ

7/9 15:46

白雲岳避難小屋周辺の花��
ホソバイワベンケイ

7/9 15:47

白雲岳避難小屋周辺の花��
エゾヤマゼンコ？

7/9 15:51

白雲岳避難小屋周辺の花��
リシリオウギ

7/9 17:05

初日の夕飯はカレー

7/10 4:44

ここから2日目
逆光だけどギンザンマシコのつがい

7/10 4:53

朝日を浴びるチングルマと

7/10 4:55

エゾコザクラ

7/10 5:01

ハクサンチドリ

7/10 5:02

白雲岳と避難小屋を振り返る
手前の砂礫には一面のコマクサ
今回のツアーのお楽しみの一つ、高根ヶ原の始まり

7/10 5:04

コマクサをアップで

7/10 5:09

チシマキンレイカ

7/10 5:12

エゾツツジ

7/10 5:14

サマニヨモギ

7/10 5:20

立派なコマクサ
登山道沿いに延々と咲いていた

7/10 5:23

綿帽子を被ったチングルマ

7/10 5:25

緑岳と雲海

7/10 5:38

大雪山に特産のホソバウルップソウ

7/10 5:42

早くも綿毛化したチングルマ

7/10 5:43

マルバシモツケ

7/10 5:54

稜線に雲がかかり始めた

7/10 6:01

イワギキョウ
ちょっとピンボケ

7/10 6:03

斜面を彩るエゾコザクラと空沼
ヒグマをよく見かける場所とのことだが、この日は現れず

7/10 6:06

高根ヶ原はまるで道端の雑草の如く、そこかしこにコマクサが咲き誇る

7/10 6:10

チシマゲンゲ
踏み込むわけにはいかないので遠くから

7/10 6:12

雲が抜けたーー

7/10 6:13

振り返るとこの景色
後旭岳の後ろに旭岳

7/10 6:15

目の前には何とも言えぬ景色が広がる
天空のプラトーだな

7/10 6:17

チシマツガザクラ

7/10 6:19

エゾツツジ

7/10 6:33

また振り返る
アイヌ語で「カムイミンタラ」（神々の遊ぶ庭）とは言い得て妙

7/10 6:37

エゾコザクラの花畑

7/10 6:38

と思ったら今度は一面のチングルマ
景色と花に見惚れ、写真撮ってで足が中々前に進まない…
随分ゆっくりペースの計画だったことに納得

7/10 6:40

お花畑の畦道を進むと…

7/10 6:42

正面に忠別岳
西側が大きく切れ落ちていて、どこか白馬岳を彷彿とさせる山容

7/10 6:55

1年分かそれ以上のコマクサを見たような…もうお腹いっぱい

7/10 7:08

リシリリンドウ

7/10 7:11

チシマフウロ

7/10 7:12

ウメバチソウ

7/10 7:15

リンネソウ

7/10 7:21

カムイミンタラ歩きが終了、白雲岳を振り返る
いや〜圧巻でした

7/10 7:29

雲が邪魔だけど白雲岳と旭岳を望む

7/10 7:48

タカネシオガマ

7/10 7:52

忠別岳がだいぶ近付いてきた
奥の化雲岳の稜線越しに頭を覗かせているのがトムラウシ山

7/10 8:03

エゾコザクラ
本当に色鮮やか

7/10 8:04

キバナシャクナゲと忠別岳

7/10 8:05

辺り一面に広がるお花畑

7/10 8:06

忠別沼で小休止

7/10 8:08

エゾサンショウウオの卵

7/10 8:17

忠別沼の畔に咲くチングルマと

7/10 8:21

チシマノキンバイソウ

7/10 9:04

忠別岳山頂
ガスっていたが…

7/10 9:12

雲が抜けたー
忠別岳からトムラウシ山を望む

7/10 9:24

忠別岳を後に
お花畑の先は石狩岳の稜線

7/10 9:26

そしてトムラウシ山

7/10 9:31

エゾウサギギク

7/10 9:32

ハクサンチドリ

7/10 9:33

化雲岳とトムラウシ山

7/10 9:40

ゴゼンタチバナ

7/10 10:06

ミヤマオグルマ
キオンに似てると思ったら同属だった
これも北海道固有種

7/10 10:12

忠別岳
なだらかな東面と対照的な西面の岩壁

7/10 10:30

ギンザンマシコ発見！
よく見かけました

7/10 11:08

咲き終わりのクロユリ

7/10 11:21

コヒオドシ

7/10 11:36

五色岳に到達
なぜ五色かは謎
左奥が化雲岳

7/10 11:45

五色岳の稜線から忠別岳を望む

7/10 11:54

化雲岳へと向かう稜線からトムラウシ山を望む

7/10 12:50

化雲岳
どんよりした雲が垂れ込めてきた

7/10 12:53

チングルマのお花畑越しのトムラウシ山

7/10 12:57

タテヤマチングルマ

7/10 13:03

化雲岳の山頂

7/10 13:10

ミドリヒョウモン

7/10 13:49

ヒサゴ沼に向けて長い雪渓の下り
畔に避難小屋が見える

7/11 5:36

3日目は雨が降る中スタート
まずは稜線まで雪渓を詰める

7/11 5:44

雪渓終了

7/11 6:05

稜線からヒサゴ沼を振り返る

7/11 6:24

日本庭園を進むと天沼

7/11 6:34

ガレ場を行く

7/11 6:41

ミヤマタネツケバナ？

7/11 6:47

イワイチョウ

7/11 6:48

朝露を湛えるチングルマ

7/11 6:58

ツマトリソウ

7/11 7:27

青空が見えてきた
正面はロックガーデン

7/11 8:06

ロックガーデンを越えるといよいよ山頂へのラストマイル

7/11 8:18

エゾノハクサンイチゲ

7/11 8:20

ミヤマオグルマ

7/11 8:21

これは何かな？？

7/11 8:31

山頂直下に広がる北沼

7/11 8:45

山頂への登り

7/11 9:12

トムラウシ山頂に到着
山頂は晴れていたけど、残念なことに周囲は雲に覆われ眺望ゼロ

7/11 10:06

南沼野営指定地に設置されている携帯トイレブース

7/11 10:07

南沼周辺のお花畑

7/11 10:16

南沼野営指定地から仰ぎ見る山頂方面

7/11 10:21

エゾイワツメクサ

7/11 10:21

コケモモ

7/11 10:22

エゾコザクラ

7/11 10:24

メアカンキンバイ

7/11 10:31

奇岩帯を横目に下る

7/11 11:00

7/11 11:03

トムラウシ公園

7/11 11:05

岩の名前を聞いたけど忘れた…
ここから短い区間登り返し

7/11 11:24

トムラウシ公園を一望
山頂は雲の中…

7/11 11:25

亀岩

7/11 11:52

前トム平
ヒグマの爪痕が刻まれた標柱

7/11 11:52

チシマギキョウ

7/11 11:55

前トム平から先はカール地形を下る

7/11 12:21

その先はコマドリ沢の雪渓を下る

7/11 12:32

7/11 12:51

サンカヨウ

7/11 12:55

カラマツソウ

7/11 12:56

キバナノコマノツメ

7/11 13:19

コガネイチゴ

7/11 13:20

ミツバオウレン

7/11 14:24

ハクサンシャクナゲ

7/11 14:51

ヒグマの爪痕と噛んだ痕跡

7/11 15:38

短縮コース登山口に下山

7/11 18:05

東大雪荘の夕食

7/12 7:56

東大雪荘

撮影機器：

NIKON D7200 NIKON CORPORATION

SO-53B Sony

感想

ridgewalker

念願の旭岳からトムラウシ山の縦走を成就。
一生の思い出に残る山行になった。

単独はヒグマが怖くてガイドツアーに参加したが、ガイドはもちろんのこと、生態系に関する様々な話を聞くことができてとても有益だった。

天候は最終日の朝に少し雨が降った以外は安定、風衝地の縦走にも関わらず、初日の朝イチ以外はほぼ微風と、コンディションに恵まれた。

そしてこれまでに歩いた中でも指折りの縦走ルート。
特に高根ヶ原は圧巻の一言に尽きる。
登山道の両側には延々とコマクサ、チングルマ、エゾコザクラ等の花々が咲き誇り、これまで経験したことのない山歩きを十二分に満喫。

それ以外にもたくさんの北海道固有種や大雪山固有種に出会うことができ、まさに百花繚乱という言葉が相応しい。
今年は特に特別な年だったようで、経験豊富なガイドの方も、一度の山行でここまで多種多様な花を見たのは初めてとのことだったので、本当にラッキーだった。

唯一の心残りはトムラウシ山頂からの眺望。
機会があればリベンジ？したい。