三嶺ヒュッテ〜お亀岩避難小屋
- GPS
- 08:07
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,823m
- 下り
- 1,824m
コースタイム
天候 | くもり 時々 雨 稜線上は暴風状態。時折、吹き飛ばされる程の突風。 最寄のアメダス観測点『京上(キョウジョウ)』当日の気温 朝の最低気温 11.2℃ (03:16) 日中最高気温 19.3℃ (07:15) 最大瞬間風速(m/s) 北西7.3(14:04) ※twitter『つるぎさん山小屋日記』によりますと、 …リフト運休の強風の一日。下山中に吹き飛ばされるところでした… http://tsurugisan.exblog.jp/25582577/ 山小屋の方が、こう仰る程の強風だったようです。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※無料、24時間利用可能。20〜30台は止められそうでした。 ※駐車場に自動販売機、少し離れた所(テニスコート?)にトイレ有。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
いやしの温泉郷よりの登山道が解らず、道のない植樹林を直登気味に登り登山道に合流。お亀岩避難小屋より、天狗峠への稜線を回避し、谷筋を経て天狗峠登山口ヘの下山道へ合流。…この2区間は辿るべき道はありませんでした。 林業や測量でよく使われるピンクのテープが登山道の案内に使用されていました。案内ではない本来の目的で利用されているテープもあり、迷った直接の原因ではありませんが、紛らわしいマーキングも見られました。混同しないよう、ご注意ください。 ■いやしの温泉郷〜三嶺 登山道の案内マップ、登山口を示す整備された道標は見当たりませんでした。初めて歩かれる際には、登山口の情報をご確認ください。 三嶺への登山道は基本一本道。随分前に整備されたであろう道標の類や、テープ類を稀に見掛けます。概ね足元も安定しており、特に危険はありません。 三嶺ヒュッテは別棟にトイレ有。20〜30人は泊まれそうです。 ■三嶺〜お亀岩避難小屋 少々アップダウンはありますが、稜線上の笹原に一本道が続きます。天候に恵まれたなら足元は安定しており、快適至極の稜線歩きが楽しめるでしょう。 お亀岩避難小屋は薪ストーブも設置されており、トイレも完備されています。強風下でも、三嶺ヒュッテは少し軋むような音が聞こえましたが、こちらはびくともしませんでした。尚、トイレ利用時のペーパー類は各自で持ち帰る必要がありますので、利用の際にはご注意ください。 ■お亀岩避難小屋〜天狗峠登山口 強風の為、天狗峠へ続く登りの稜線を回避し、樹林帯へ迂回しました。序盤は笹原に薄っすらと踏み跡らしき痕跡を辿れましたが、結果的に谷筋に迷込みました。谷筋の流れに沿って下ることも考えましたが、雨で滑りやすい岩に危険を感じ、標高差200m程の急斜面の登り返しを選択、登山道へ合流できました。 登山道は至って快適に歩ける状態です。道標は1ヵ所のみ確認しただけですが、要所にテープ等の目印が見られました。 ■天狗峠登山口〜いやしの温泉郷 全て舗装路、歩くには問題なく歩けます。近年も手入れされている"現役"の林道ですが、時折落石も見られ、車利用の場合は四駆等、車高が高く悪路に強い車が無難な状況でした。 【過去の記録】 ■三嶺〜剣山 2015 2015年08月16日(日) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-701660.html |
その他周辺情報 | ☆いやしの温泉郷HP http://iyashino-onsenkyo.com/ ※日帰り入浴は500円でした。バスタオルレンタル有(有料) ※サウナは16時より利用可との事。露天、水風呂等、少し狭いですが、スーパー銭湯並みの設備です。 ※利用時は食堂も閉まってました。営業実態は不明。風呂は数名の利用者有。 |
写真
感想
嫁実家(徳島県小松島市)へ帰省のついでに日帰り山行を計画。諸般の都合、の6日早朝3時過ぎ出発の日帰り山行となりましたが、ピンポイントで悪天候の1日を選んでしまったようです(~_~)
■人生初⁉ 風に吹き飛ばされました><;;
雨天の長距離歩きは六甲全縦で慣れているつもりですが、当日、雨具が必要だと感じるような雨に降られたのは精々2時間弱。行く手を阻んだのは雨ではなく、強風でした。
小雨の降る中、三嶺ヒュッテに到着。雨支度をしつつ、少々強風に不安を感じていたところに2組の三嶺よりの下山者が到着。
元来、風が吹けば怖気づくような臆病者;;しかも高所恐怖症。でも、ご夫婦で三嶺から降りてこられた方を見ていると、この程度?の強風なら踏ん張るのが山男⁉…などと自らを奮い立たせ、天狗塚方面は崩落地がある等、強風なので用心したほうがいいとのアドバイスをいただき、雨が止んでいたこともあり、そのまま縦走を続けました。
しかし、状況は天気予報通り悪化の一途を辿り、西熊山ピーク付近より、雨粒か巻上げられた砂粒か解らないような強い風雨に見舞われました。噂に聞く冬山の強風に比べればこれくらいは、などと踏ん張ってみたものの、地面を手で掴まないと耐えられないような暴風。
腰を屈めてから立ち上がる際と、突風に膝を落とそうとした際の2度、1〜2m程度ですが、吹き飛ばされました。立って歩けない強風は人生初体験でした。
…風を撮影してみましたが?
身を屈めて風に耐えて撮影。この後、立ち上がろうとした際に吹き倒されました。。
■強風を避け樹林帯に逃げ込んだものの…
強風を避け、樹林帯ならばなんとかなると思ったのが間違いだったようです。もっとも、あのまま細い稜線上の登山道を無事歩けたかどうかは自信はありませんが、後から考えると、這ってでも登山道を進む方が安全だったと思います。
植樹林と思われる針葉樹林に辿り着けば、慣れ親しんだ北摂の山では何とかなるものですが、山深い四国では通用しませんでした。間伐された跡はあるものの作業道は捉えられず。崩落個所も多く、常時作業に入られるような安全に歩ける道を期待するのが間違いだったようです。
半面、谷筋に追い込まれれば怖さを感じますが、斜面は植樹林、自然林共に2足歩行は困難でも、立木の手助け、あるいは手足を駆使すれば、なんとか登れそうな斜面もあるようです。
北摂の藪山のような先の見通しが利かない地形が少なく、直登するにも目標が立て易い状況だったおかげもあり、追い込まれるような恐怖を感じずに済みました。
正直、谷筋に降りることを選択した段階で、"遭難"の2文字が頭をよぎりました。渡渉の際に、さらに片足を浸水してしまった時には、身動きが取れなくなるかもしれない不安を感じたものの、結果的に自由な行動力に制約がついた事で冷静さを取り戻せたような気がします。
結局、200m以上登り返して登山道に合流出来ましたが、明瞭な踏み跡を見つけた時には思わず声に出して笑ってしまいました。天候ともかく、時間的にもゆとりを持って冷静に行動出来た事が無事の下山に結び付いたようです。
■次回は…
まずは、今回の反省点は2点でしょうか?
”弦2,000mクラスの悪天候を甘く考えていた。
不慣れな山域にて、登山道を外れたルートを選択。
,砲弔い討蓮登ってみないと解らないとの考え方も出来ますが、少なくとも三嶺山頂に立った段階で、その先約5丗海稜線上の縦走は困難と判断すべきだったと思います。
△砲弔い討蓮緊急避難的な行動も含め、不慣れな土地では事前に情報を仕入れたルートを、原則外れるべきではありませんでした。地形の読みも重要ですが、先人の足跡を辿るのが、より確実な手段であることは確かです。
今回挑んだ装備は、トレランに近い軽装。帰りの林道のジョギングを想定して、昨年の六甲縦走大会時に使用した、雨天を想定したローカット・トレッキングシューズを使用。道のない山中をさまようには心許ない軽装ですが、身軽であった事が斜面の登り返しでは有効でした。
食べ物、飲み物は丸1日分程度のゆとりを持っていましたが、雨具以外に有効な防寒衣はなし。急な天候変化を考えると、今後は軽装を控えるべきでしょうか。。
暴風の中、本当におつかれさまでした。そして、無事、下山出来良かったです。
inakabusさんのようなベテランの方でも、このような事もあるのだと…勉強になります!
自然相手では、やはり十分な備えは必要⁉…まだまだ、初心者の私にはわからない事ばかり…これからもよろしくお願いいたします。
1033さんこんばんは
…無事下山、今回ばかりはそう仰られても大袈裟に感じません
ホントよかったです
台風の暴風、爆弾低気圧等々、街中でも暴風は何度も経験しておりますが。。
吹き倒された後は、ほかに掴む物がないので笹を掴んでました
様子を知った北摂の低山ならば、まだまだベテランの域には遠いものの、好きなように歩き回っておりますが。。
地の利のない"アウェー"では経験不足が現れたようです。特に高山経験の浅さが、無謀な縦走続行との判断を導いたようです
…谷に追い込まれる、ゴア靴の浸水は何度か経験済。また、道の有無にかかわらず、進行方向を地図と地形で判断する事についても低山相手とはいえ慣れた行動。この辺りの経験は少なからず役立ったようです。
但し、山のスケールの大きさには圧倒されまくりでした
特に、ソロで行動する際には、引き返せないような道を選択しないよう、くれぐれもご用心ください
予想以上に荒れ荒れの天気だったんですね。
ずっと吹き続ける強風よりも、突然吹きつけてくる突風は本当に怖いですね。
暴風が砂塵、雨水を巻き上げて迫ってくるのが見えるのも怖いですけど…
剣山系歩いていると、ピンクテープに導かれて崖のような危ないところに行ったこともありますが、マニアな方がつけているんだと思います。
笹原には鹿が何回も通れば人の踏み跡と区別がつかないほどの登山道風になっているとこが随所にあり、それを辿っていくと突然道が無くなったりすることがあります。
剣山系の素敵な笹原の稜線上は、美しいものには棘がある?的な感じで用心しないといけないものがあるんでしょう。
今回行けなかった天狗塚やさらに奥へと続く人の踏み跡薄い笹原の絶景がありお勧めです。是非、また剣山系へいらしてください。
shichi7さんコメントありがとうございます。
あらためまして、駐車場など事前情報、ありがとうございました。
風が迫ってくるような音、凄いかったです。
木々のや笹原のざわめきとでも申しましょうか?
風の通り道?に入ったら全く無力でした
ピンクのマーカーについては、谷の中で数か所見掛け、それぞれ確認するよう心掛けましたが、測量用の一時的に付けられたもののようでした。
登山道にあるものは、そのほとんどが登山者の目印目的だと思われますが、残すなら道のある所にしていただきたいものです
天狗塚より西、魅力的ですね!天候に恵まれれば、ぜひ訪ねたいものです。
なるべく、今回のように自身の都合に合わせた日程に縛られないよう、
今後は無理せず山の天気を意識した山行を心がけようと思います
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