8月の槍ヶ岳(新穂高から周回)
- GPS
- 55:12
- 距離
- 35.3km
- 登り
- 2,749m
- 下り
- 2,813m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:45
- 山行
- 10:43
- 休憩
- 2:34
- 合計
- 13:17
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 7:16
天候 | 8/5 曇(夕方少しだけ雨)、8/6 晴れ 8/7 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ツェルト
テント
テントマット
|
感想
今年の夏は槍にいこうとおもっていた。
穂先のてっぺんに立ち、ぐるりと360度、何にもさえぎられることのない北アルプスの大展望を眺めにいきたいと思っていた。
前回は秋、東鎌尾根を歩いたので、今回は夏、西鎌尾根いってみようと思っていた。
そんなわけで、1日目は双六まで花を楽しみ、2日目は朝日を浴びながら槍を目指すドラマチックな山歩きをイメージし、計画を立てた。
が、しかし。。。実際には天候の都合で逆周回となり、西鎌尾根の超辛めのエアリアのコースタイムに騙され、暑さと長距離歩行に耐えたドMな山行となってしまった。
メンバーのみなさん、暑いなか本当にお疲れさまでした。2日目の行程がきつくなってしまったので、北アルプスの展望より、暑さと疲れの印象がつよくのこってしまったかもしれないなあ。。。
これに懲りずに、今回眺めて「いってみたい」と思ったところへ自分の足でいってみてください。
北アルプスには本当にいろいろな姿があります。季節を変えて、場所を変えて、何度でもいろいろな姿を楽しんでいってもらえるといいなとおもいます。
◆一日目、昼から雷雨の予報だったため、双六手前の稜線で雷にあったらやばいな、と思い、槍平から入山することにした。
mistu3さんとは初めての山行で力量がよくわからなかったこともあり、入山時は槍平ベースで槍を往復にするつもりだったが、歩き方も上手だし体力もあると感じたため、天候に問題がなければ、西鎌尾根をまわって双六までいけると思った。
私のエアリアでは双六まで9時間位。みんなに提案をし、一緒に地図を確認しながら、天候がよければ行ってみるという方向で合意した。
◆二日目:
朝、夜明け前に出発。夕方から曇りの予報ではあるが、空気の重さが一日目とは違いさわやか。好天が続きそうな気配。暗いうちから歩き出すことに慣れていない人もいたが、縦走では当たり前。冬でも冬でも暗いうちからあるくことがある。慣れていったほうが良い。
コースタイムを少しまくくらいのよいペースで徐々に高度を上げていき、飛騨乗越へ。つづら折れの登りに入ると斜度が増し、のぼればのぼるほどきつくなる坂だった。飛騨乗越を詰め上げ槍ヶ岳山荘に到着、時間が早めだったため穂先までの道はまだすいていた。みんな岩場の歩きも問題なさそうだったので、すれ違い時の注意事項だけ伝え、荷物をデポして山頂へ。期待通りの360°の展望がまっていた。
いまいちメンバーの感動が薄いのでもっと感動しろといったら、高いところは落ち着かない、あっけなすぎていまいち達成感が、、、、飛騨乗越の方が達成感があった、という意見が。。まあ確かにそうだよね。でも、穂先だけが槍ではなく、新穂高からのすべての行程が槍への道なんだけどなあ(^^; ぶつぶつ。。。
とはいいつつ、みんなそれぞれに楽しんでくれたはいたようだ。たっぷりと景色を堪能し穂先を後にした。
天候は良好、みな元気で双六まで行く気満々だったので、前日の打ち合わせ通りしっかり休憩したのち西鎌尾根に突入することにした。
この時点では余裕で双六までたどり着き、テントバカンスを楽しむつもりでいた。
最初はガレ場の激下り。ここで足の裏がやられ、続く稜線では照りつける日光の暑さがとてもきびしかった。たまに谷から吹いてくる風と、槍のすばらしい展望に救われつつ、ゆるっと休んだりしながら楽しく順調に西鎌尾根を楽しんでいたのだが、ほぼ中間地点の左俣乗越あたり道標で おかしな事実が発覚した。道標には「双六小屋まで3時間」と書かれていた。
うそでしょ??ここから3時間ってエアリアとちがいすぎる???私のエアリア(2011年)では槍から双六まで約3時間半。
西鎌尾根に入ったのも、槍でゆっくりしたのも、休憩を長めにとっても3時過ぎには着く目算で決めたことだった。
こんなところで道標に3時間と言われても手遅れ。小屋につくのは16時半、場合によっては17時になってしまう。バカンスどころはない。
幸い天気が崩れる気配もなく 日没前には双六にたどりつけそうであるが、暑さのせいもあり疲労はピーク、行動食がのどを通らなくなりアミノバイタルとVAAMのドーピングで持たせている状況。はずかしながら自分の体力が心配になってきた。
前樅岳のあたりでよれよれになってきた私をみかねて16さんとmuridethさんが荷物のヘルプを申し出てくれた。
このままいくと大ブレーキになると思い、お言葉にあまえ、コッヘル、夕飯の一部とカメラを持ってもらうことにした。1kgプラスアルファくらいの減量だったがずいぶん助かった。
ラスボスと化した樅沢をのぼりきり、うんざりするようなつづら折の坂を下山し、
無事双六までたどり着いたが、残念ながらのんびりテン場ライフを楽しむ間もなく日が暮れて、ご飯をたべて就寝。(疲れて酒も飲めないかと思ったが、生ビールはうまかった。)
きつい一日だった。みんな頑張って歩いてくれて本当にありがとう。
最新のエアリアでも道標との時間差は1時間弱あり、かなり辛目のコースタイムとなっている。
下調べが足りなかったなあ、と反省。西鎌尾根を歩く方は十二分に余裕をもって計画を組んでください。
◆三日目
朝、あわよくば双六にのぼってご来光を楽しもうかと思っていたが、前日のつかれがのこっているので、やめにした。
朝日はあきらめていたが、小屋の前から朝日がみえるとのことだったので、ご飯を作りながらのんびりと朝日鑑賞。こういうの、いいよなあ。
雲海に浮かぶ山の影から登ってくる朝日はとても美しかった。
この日も異常なくらいの暑さでいつ熱中症になってもおかしくない状況、かき氷や沢の水、風穴に救われながら下山した。
とどめの駐車場までの1時間は、muridethさんが一人でがんばり車を回収してきてくれた。
本当にありがとう。
槍とか穂高に行ってみたいけど機会がない、とぼやいていたmuridethさん。
西鎌尾根をあるいてみたいといっていた16さん。
北アも二泊三日の縦走もはじめてだけど、母上から山の常識をしっかりとたたきこまれているたくましいmistu3さん。
どMな北アルプスでしたが、普通に10時間くらい歩く人もいるので許してね。
個人的に一緒に歩いたことのないメンバーを含めて2泊3日縦走するのは初めてで、どうなることかちょっとどきどきでしたが、みな健脚だし、それぞれ個性を発揮しつつもパーティー行動を乱すことはぜず、よいかんじで和をたもって過ごしてくれ、楽しく三日間を終えることができました。どうもありがとう。
こんどはどMではない、のんびり山行(ジブリ山行?)企画したいと思います。機会があればまた一緒にいきましょう〜
槍〜穂高の西側の土地勘を得たい、と思っていた所、
macorinさんがメンバー募集をされていたので混ぜていただいた。
実は縦走山行でテン泊した事が無く、今回が初の実地になった。
でも、メンバーの皆様の手際の良さに助けられた感じ。
ほんとにありがとうございました〜
夏休みの北アルプス縦走
・前日までは天気が心配だったが,行ってみたらがっつり晴れた.
・むしろ総じて暑く,沢や水場が恋しい山行であった.
・人が多いということは歩きやすいから.それだけ整備されているということでもある.感謝.
・槍は穂先よりもその下までが本番.その下からも本番.
・天気の良すぎて樹林帯から出てしまうときは日光の方向も考慮したい.今回のような晴天で数時間遅かったら槍平小屋後の最終水場から飛騨乗越までかなりキツイ.
・耳も汗をかく.日焼け止めは入念に塗ろう.耳の水ぶくれとメガネの相性はよくない.
・日の出を眺めながらの朝食は贅沢である.
・野昼寝も贅沢.なんともいえず気持ちがいい.
・新しい靴,長時間歩行,硬い足場,傾斜の強い下り坂.両足の親指小指にもれなくマメを作ってしまった.murideth氏にもらったキズパワーパッド大活躍.次回からは歩き始める前に貼ってやろう.FAキットに入れておきたい.
・水に濡らした手ぬぐいをほっかむりにすると涼しい.
・山小屋で食べるかき氷とそうめんはうまい.
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