百名山4座を巡る雲ノ平の旅(テント泊3泊4日)


- GPS
- 30:19
- 距離
- 69.7km
- 登り
- 5,778m
- 下り
- 5,716m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 6:53
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 10:28
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 7:51
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 5:51
コースタイム10h10m 結果6h53m(68%)
2日目 距離22.4辧ヽ容隻弦癶1727m ↓1494m
コースタイム12h40m 結果10h28m(82%)
3日目 距離16.1辧ヽ容隻弦癶1337m ↓1337m
コースタイム9h25m 結果7h51m(83%)
4日目 距離16.1辧ヽ容隻弦癶571m ↓1708m
コースタイム8h55m 結果5h51m(66%)
合計 距離70辧ヽ容隻弦5238m
コースタイム41h25 結果31h03m(75%)
GPSのロストによる手動補正あり。
薬師岳近辺のコースタイムは、かなり保守的な設定だけど、そのほかは現実的なコースタイム設定と思われる。
天候 | <8月10日> 晴れ(平均22度、最高28度、最低16度、風速0〜5m/s程度) <8月11日> 晴れ時々曇り(平均17度、最高25度、最低9度、風速0〜7m/s程度) <8月12日> 晴れ(平均23度、最高33度、最低12度、風速0〜5m/s程度) <8月13日> ガスのち晴れ(平均21度、最高27度、最低12度、風速0m/s) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・有峰林道は有料(普通車・1回1900円)で、6:00〜20:00の間しか通行できません。 ・有峰林道の料金所前にAM5時到着で先着15台程度。 ・有峰林道は、アスファルト舗装の2車線道路ですが、工事による車線規制による相互通行が何箇所かあり。 ・折立の臨時駐車場に駐車。通常の駐車場はすでに満車で、臨時駐車場も3分の1程度は埋まっている状況だった。下山時(8月13日)は臨時駐車場も満車。なお、新折立トンネルを抜けた後は路上駐車禁止(警備員が常駐)。 ・登山口にはトイレと自販機あり。 ・登山口近辺はドコモ圏外。 ・最終コンビニは、立山あるぺん村の隣のセブンイレブン。ただしその先に「立山サンダーバード」なる個人経営の店がある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<折立〜薬師峠キャンプ場> ・最初の2卍度は、土の斜面の比較的急な登りで、森林限界あたりからはガレた緩斜面や整備された石畳、木道が続きます。危険箇所は特になし。 ・太郎平からキャンプ場の近くまでは、木道が敷設されています。 <薬師峠キャンプ場〜薬師岳> ・沢に沿って登るとまもなくガレ場に。 ・薬師平は木道が敷設されていますが、その後も薬師岳山荘までガレた登山道が続きます。 ・薬師岳山荘からはザレてズルズル滑る九十九折りですが、それほど長くは続かず、締まった砂礫の路面となります。 <太郎平〜黒部五郎岳> ・高原ムードいっぱいの緩やかなアップダウンの続く砂礫の登山道です。序盤は木道が整備されています。 ・黒部五郎の肩までの登りは、標高差100〜150mくらいを一気に登るガレ場の急登の九十九折です。肩から山頂までは岩場になります。 <黒部五郎岳〜黒部五郎小屋〜三俣蓮華岳〜三俣山荘> ・北側カールの下りは、かなりの急勾配です。 ・カールの底からは、フラットに近い斜面の岩石帯、樹林帯を過ぎると、草原帯に出て、まもなく黒部五郎小屋に到着です。 ・黒部五郎小屋からは、樹林帯の急登の後、ややガレた緩やかなハイマツ帯がダラダラ続きます。その後ガレ場を登り切ると三俣蓮華岳です。 ・三俣蓮華岳から三俣山荘までの下りは、ガレた急斜面です。 <三俣山荘〜黒部源流〜雲ノ平> ・沢沿いの緩やかな土斜面を下ると黒部源流。源流の碑があります。 ・黒部源流は5m程度の渡渉となります。両岸にかけてロープが渡してあります。 ・源流を右岸にわたるとガレ場の酷い急登の九十九折。 ・急登を登り切ると砂地にハイマツ、岩の転がる原っぱ。日本庭園です。 ・日本庭園から先は、木道がほとんどですが、一部砂礫のトラバースあり。 <雲ノ平〜祖父岳〜ワリモ北分岐〜水晶岳> ・日本庭園との分岐から祖父岳までは、岩石帯・ガレ場ですが、距離は短く、また勾配もそれほどではありません。 ・祖父岳ピークはだだっ広いですが、ケルンがあり、ルートに沿ってロープが引いてあるので、これに沿って歩きます。 ・祖父岳東側は、西側とは違ってハイマツの土斜面。1か所だけ段差がキツく、ロープ・ハシゴが設置されている箇所があります。 ・ワリモ北分岐から水晶岳の手前数百メートルまでは、比較的緩やかな砂礫の登山道ですが、最後の数百メートルは、岩場のトラバースやハシゴなど、急峻で滑落注意な登山道です。 <ワリモ北分岐〜鷲羽岳〜三俣山荘> ・鷲羽岳までは基本的にザレガレの登山道で、そこまで急斜面ではありません。 ・ワリモ岳を過ぎた直後の岩場のトラバースは、南側が切れ落ちていて高所感があります。ロープが設置されています。 ・鷲羽岳から三俣山荘までの下りは、急坂のガレた九十九折。ザレてズルズル滑る箇所もあるので転倒等に注意。 <黒部源流〜ワリモ北分岐> ・比較的急斜面の若干ガレた沢沿いの登山道。高山植物が多く、沢をまたぐ箇所がいくつかあります。 <雲ノ平〜薬師沢小屋〜太郎平小屋> ・2〜3卍度の木道歩きの後、樹林帯の激烈急坂。1.5劼竜離で標高差500mくらいです。ゴーロな感じで一歩の段差がかなり大きく、また、滑る岩もあり、下山はかなり神経を使います。 ・沢の流れる音が聞こえても、20〜30分程度は下りが続く…。 ・薬師沢小屋のつり橋は、歩くスペースが30〜50cm程度と狭く、揺れるので、足を滑らせないように注意。 ・薬師沢小屋から急登を5分程度登ると、3つ目の橋を渡るまでほぼ木道区間。 ・3つ目の橋を渡ると鉄製階段が連続する急登です。右手の視界に太郎平小屋が入ると、まもなく木道にでます。 |
その他周辺情報 | <薬師峠キャンプ場> ・一人一泊700円 ・受付は14時からキャンプ場で ・キャンプ場ではビールとジュースが購入可 ・ビールはモルツ(350ml600円 500ml値段失念)。 ・コーラは350ml(400円)しかない。 ・水場は水量豊富で流し台も設置されている。 ・トイレは足踏みポンプによる水洗。設備は新しく綺麗だった。 ・ドコモの電波は3G(時々LTE)が入る。 <雲ノ平キャンプ場> ・一人一泊1000円 ・受付は雲ノ平山荘(!)結構歩く…。 ・ビールは一番搾り(350ml500円 500ml850円)ポカリ(500ml500円) ・キャンプ場では一切の物販なし。 ・水場は水量豊富。 ・トイレは足踏みポンプによる水洗 ・ドコモの電波は圏外 ・キャンプ場内は岩が多く、広さの割にテントを張るスペースは少ない。また、場内各所に水がチロチロ流れているので、雨天時に水路となるような場所にテントを張ることがないように設営場所を吟味する必要がある。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック:グレゴリー バルトロ65
サブザック:マウンテンハードウェア フリューイッド18
チェストバッグ:パーゴワークス パスファインダーS
シューズ:スポルティバ トランゴEVO GTX
レインウェア:ノースフェイス クライムベリーライトジャケット
レインウェア:ファイントラック エバーブレスフォトン パンツ
ベースレイヤー:アイスブレーカー テックライトSS クルー等
ベースレイヤー:ファイントラック スキンメッシュT
パンツ:パタゴニア ギIIIショーツ
タイツ:ノースフェイス ドライトラウザーズ
ベースレイヤー:オンヨネ ブレステックPP アンダートランクス
アームカバー:3Cfit パフォーマンスアームカバー
帽子:マウンテンイクイップメント クラシックパトロールキャップ
インサレーション:マウンテンハードウェア ゴーストウィスパラーダウンジャケット
サングラス:スミス バズー
グローブ:アクシーズクイン ライトシェルウォータープルーフグローブ等
靴下:スマートウール PhDアウトドアライトクルー
ネックゲイター:バフ ネックループ
ストック:ブラックダイヤモンド トレイル
テント:ファイントラック カミナドーム1
シュラフ:モンベル ULSSダウンハガー#5
マット:サーマレスト ZライトソルS
ストーブ:SOTO SOD-310
コッヘル:エバニュー Tiマグポット500
水筒:サーモス 山専ボトル500 プラティパス2l ソフトフラスク500ml×2
ヘッドランプ:ペツル NAO等
時計:スント アンビット
カメラ:ペンタックス K-30
三脚
ラジオ
サンダル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
タオル
ナイフ
|
---|---|
備考 | <主食> アルファ米5袋、麻婆春雨1袋、どん兵衛うどんリフィル2袋、カップヌードルリフィル1袋、ロコモコ(レトルト)1袋、缶詰(ガパオ、タンドリーチキン)各1個、サバの味噌煮パウチ2袋、クルミパン4個入り <行動食> ショッツ(ライム)2個、パワージェル(梅)2個、ハニースティンガー(バニラ)2個、クリフバー4個、スニッカーズ 3個、ソイジョイ4個 <間食> カラムーチョ、ミックスナッツ、ベイク、バナナチップ、ドライソーセージ、柿ピー、カントリーマアム <サプリ等> マグマ、アミノダイレクト、塩熱サプリ、ロキソニン、胃薬 <小屋で購入> ビール350ml1本、ビール500ml2本、ポカリ500ml2本、コーラ350ml1本、ソーダ250ml1本 |
感想
雲ノ平に一度は行っておきたいけど、せっかく周りに百名山が4つもあるんだから一気に踏破すればいいじゃん!ということで、今回のミーハーな山行を計画しました。
荷物は、それほど軽量化を考えず、信頼性・安全性重視。靴は、トレラン用シューズでも大丈夫かと思いましたが、行程の長さと荷物の重さを考慮してトランゴを選択。ストックも、重いけれど安心感の高いトレイル。着替えと食料も多めに持っていきました。
多分、普通に周回コースを組むのであれば、1日目に薬師峠、2日目に雲ノ平、3日目に黒部五郎、4日目に下山という右回りが無難かと思いましたが、黒部五郎を先に踏んで雲ノ平に連泊にすれば、3日目の行動の自由度が広がり、あわよくば高天原にも行けるかもしれないと思い、左回りで行程を考えました。
結果的には、お天気がずっと続いたのが良かったものの、歩行距離がかなり長く、急斜面もそれなりにあって、想像以上にタフな山行となりました。
特に2日目は、日差しを遮るもののない森林限界以上の稜線がひたすら続くコースタイム12時間40分という長丁場ということもあり、水を飲んでも飲んでも乾きが収まらず、とても疲れました。
雲ノ平のテント場は、小屋から遠くて結構不便なので、ムリせず三俣山荘で止めておいた方が、2日目に快適なテントライフと、3日目に余裕のある行動ができたのではないかと、後悔しています(=ω=;)
思い返すと、まともなテント泊は昨年の年末の仙丈ケ岳が最後でした。そこに来ていきなり3泊4日だったので、ちょっとムリした感じでしたね…。
3日目は爆睡して出足も遅れ、また、2日目の疲れからかサブザックながらあまり軽快には歩けず、高天原は諦めました…。
4日目は下山だけと気が緩んでいましたが、雲ノ平から薬師沢への急坂の下りは、日の出前の行動ということもあって、今回のハイライトとも言えるくらいホトホト嫌になりました。
振り返ってみると、水場の水が美味しさ、黒部源流の美しさが印象に残っています。
4座の百名山を巡りましたが、やはり一番印象に残ったのは黒部五郎岳のカール。今度は逆ルートで、五郎平から登りたいです。
また、高天原に行けなかったのも心残り。大東新道を歩いてみたかったなあというのもあります。
アクセスの都合上、気楽に行けるところではないですが、ひとまず今回の山行は成功ということで、幕を閉じます。
コメント
この記録に関連する登山ルート

私は13日から同じよーなルートで、(逆ルートになるかな?)雲ノ平周辺を歩いてました。
多分、アラレちゃん辺りですれ違ったのではないでしょーか。
雲ノ平から薬師沢、私は登りでしたが、ここは下りで使いたくないと思いましたw
折立へ一気に下山なら大変だったのでは…
雲ノ平は山荘まで遠いですよね(>_<)
三俣側から歩くと、テント場も近く見えるのに迂回しなきゃいけなくて遠い。。。
昔は直接テント場に下りられる道があったそうです。
楽しく読ませていただきました!
お疲れ様でした(*´ω`*)
コメントありがとうございます!
アラレちゃんあたりですと、早く下りたい一心で、全く余裕がなかった頃ですね
やっぱり逆ルートの方が歩いていて楽しかったのではないでしょうか?
基本的に緩やかな山が連なる山域なので、舐めていたというのもあったのですが、やはり沢まで下りるとなるとV字の谷なのだなあと、薬師沢への急坂を歩いていて、反省しました…。
それにしても、三俣から雲ノ平へのルートは、本当にウンザリしました。10分もかからず行けるところを30分も回り道。さらに雲ノ平山荘経由ですから
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