日暮沢小屋から周回(2泊) 竜門山・以東岳・大朝日岳
- GPS
- 23:29
- 距離
- 48.0km
- 登り
- 3,749m
- 下り
- 3,713m
コースタイム
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 7:37
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 10:50
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 4:56
天候 | 26日 晴れ 27日 晴れのち曇り 28日 霧、時々晴れ間 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
水量は踝の下くらいだと思ったが、増水すると嫌なので。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
朝日連峰は飯豊と同様に稜線はゆったりしていますが、稜線までの尾根道は結構急勾配です。 道迷いの心配は殆どありません。ザレ場や不安定な石の部分もありますが、概ね良く整備された道です。関係者の方々に感謝します。 |
その他周辺情報 | 大井沢温泉 ゆったり館 ¥300は安いです。 リターン式の100円ロッカー有り。 蕎麦屋の茂右エ門は2月で閉店となっていました、残念。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
シュラフ
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
サングラス
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
カメラ
|
---|---|
備考 | 防寒用にフリース、ダウンの上下も念のため携帯したが、長袖・長ズボンすらあまり必要が無いくらい。小屋を出発時には半袖シャツにジップオフパンツで十分だった。 一方、小屋とは言ってもマットはクッション性がある物を持って行くべきだった。 食事は残期限僅かのアルファ化米を主食に、1日目はスモークチキンとポテサラ(セブンプレミアム)、2日目はスパム缶(そのまま)、他につまみのナッツやチーズなど。Lはパンとソーセージ等。 |
感想
今年の夏休み計画、3連休となるのは7月に1回、8月下旬に2回。梅雨明け10日で一番良いはずのこの日程は南か北のプランを実行するつもりだったが、どうにも梅雨明けらしからぬ天気予報となっていた。
雨の中、仙塩尾根を歩く気にもなれず、天気の良さそうな東北方面に狙いを変更した。予約の問題が無い車利用ならではの柔軟な対応。
【0日目・移動日】
25日の夜勤明けは、長距離移動のため荷物を積んでシャワーを浴びただけで仮眠をせずに11時前に出発。高速料金(昼間)は1万円以上するので今日もトコトコ一般道を行く。新4号から塩原温泉を抜け、会津西街道、会津若松・喜多方、会津縦貫道、西部街道と進む。途中、昼食と食料買いだしなどで合計1時間程度の休憩を取っていたが、Pキャン地の道の駅にしかわに到着したのは21:30頃だった。登山口まではナビで約1時間(実際は40分程度)の位置だ。駐車場はゆったりしているし、少ないがテーブルと椅子があり、トイレも最新式の設備が良い。早い時間なら温泉もある(昨年の月山の時に利用)。何時も通り一人宴会でとにかく寝る。仮眠をせずに来た割にはそれほど眠くならずに良かった。
【1日目】26日
26日はまずまずの天気。4時半起床、5:20に道の駅を出て登山口まで約40分。最後の3km程度がダートになり、横切る小沢が抉れているので慎重に走る。行きはOKだったが帰りは前の下を1ヶ所擦った。すれ違える場所も多くないし、車が多くなると更に路面がでこぼこになるだろうな。最後の日暮沢を横切るところは行けることは行けそうだが、万一増水したらやばいし、既にナビは到着と言っていたので、手前のスペースに止めた。パッキングにいつもながら手間取り6:30出発。小屋までは1分、登山靴つま先立ちで何とか通過出来た。
小屋前には車が3台。ここで水場のホースから水が出ていないことを発見! がーん。またやってしまった・・・・。最近のレコでも問題無いことを確認していたが、どうやら直前の大雨で取水地点か途中に問題が生じてしまったんだろう。
暫し思案。飲み残しのお茶が少々(100ml程度)、パックのジュース200ml、ジェルが2個。車に戻れば500mlのお茶がもう1本あるが、ゴロビツの水場がNGだったら稜線まで持つのか・・・逆回りにすれば沢は幾つもありそうだが。
まあ、ゴロビツがNGの根拠もないし、計画通りの方が良いと判断して取り付く。のっけからの急登に汗を搔きすぎないよう注意して登る。古い登山地図の水場マーク辺りは過ぎたはずなのだが1時間登っても一向にゴロビツらしきところに着かない・・・不安は増したが素通りするはずもないし、1本とってもう一度地図をチェックする。そこから少し登ると沢音が遠くに聞こえ、足下に水が出て来て間もなくゴロビツの水場分岐の広場に到着。水場は沢音よりも近く、右に10mくらいで小沢があった。ルートに近いような気がするが、背に腹は替えられない。口に含むと僅かに甘い感じがした。竜門小屋までなのでドリンク500mlを作って続行。
森林限界を過ぎると東北らしい嫋やかな緑の稜線が目に飛び込んでくる。青い空、白い雲と雪渓、稜線にはポツンと竜門小屋が建っている。トンボが多いのでブヨは殆どおらず、虫よけなしで快適に歩けた。
清太岩山とユウフン山を越え、竜門山の直下で縦走路に出た。山頂方面に行ってみたが、山名標識も三角点も見つからなかった。竜門小屋の前にはホースで水が引かれており、ここでL2。
狐穴小屋までは2時間ちょっとの道のり。寒江山を越え、北寒江山から三面方面へ少し外れて写真を撮った。この辺りに僅かにヒメサユリが咲き残っていた。
狐穴小屋は綺麗でよい小屋だ。先着者が多かったので中の写真は撮らなかったが、1,2Fで15人程度が泊まっただろうか。混雑も無くゆったりしていた。
早速、持参のビールで乾杯。この小屋はビールを売っているが(大朝日にはない)担ぎ上げたビールはまた格別のものがある。
小屋から木道を少し行った所に沢があり、さらにその先に小屋番さんが狐穴温泉(?!)と唱する沢があって少し掘って水が溜まるようにしてある。ハッキリ冷たい水だが、行き止まりで人は来ないなので交代で汗を流した。特に縦走2日目の方々には好評だった。私と同じルートを今日のウチに以東岳まで往復して1泊2日で行く健脚者や、同じく2泊で計画している人(kazusan1さん)もいていろいろ情報交換させて戴いた。
夕暮れ前、1Fのグループは既に宴会を終えて就寝のようだったが、小屋番さんに誘われて2Fで焼酎を飲みながら(ご馳走になりました)山や方言の面白い話。そのうちに小屋内が赤く照らされて日没が近いことが判った。雲があった方が空が赤く綺麗だとのことだったが、上空に雲は少なく綺麗な日没が見えた。避難小屋に明かりはないので暗くなる頃には就寝。
夜中に時刻を見ようと腕時計の照明ボタンを押したら、とうとうバッテリーが亡くなったようで完全に表示が消えてしまった。この先はケータイ・スマホ・カメラが時計代わりだ。
【2日目】27日
前夜は早めに就寝したが、平らな小屋の床なら大丈夫だろうと甘く考え、インフレータブルマットを車に残してきたので、眠りが浅かった。
他の人が起き出していたので、3時半に静かに荷物を持って外に出た。朝食を準備しながら荷物を整理していると次第に明るくなって、東の方角に月山のシルエットがハッキリしてきた。小屋番さんが置いていくザックは小屋の中に入れておきなさいと言うので、有難く中に置かせて頂いて、ほぼ日の出時刻の4:30頃にサブピストンスタート。疲れはあるが荷物が軽くなって気持ち良く進む。
以東岳の避難小屋は建て替え中。屋根が上がって外観は整ってきたが完成はまだ先になりそう。秋には使用できるというようなことも聞いたが正しい情報は役場へ確認した方が良いだろう。
以東岳山頂からは眼下の大鳥池をはじめ、朝日の縦走路や月山が見え、鳥海山の山頂には少し雲がかかっていた。
携帯の電波が入るのでヤマテン(前日の夕方予報)を確認すると、午後はガスが上がり、明日は湿気の入り具合によるが午前中ににわか雨があるかもしれないとのこと。やはり今日中に大朝日岳に登っておいた方が良さそうだ。長居もせず往路を戻る。少し下ると奈良のヤマレコユーザーさんとすれ違ったので、天気予報を伝える。やはり大朝日までは長いので竜門小屋泊りにするつもりのようだ。
狐穴小屋でL1のあとザックを纏め、寒江山を過ぎて竜門小屋でL2。少しペースが落ちたが西朝日岳で昨日同じ小屋に泊まったご夫婦に追いついた。三角点は地図によると少し西側のようだったが、踏み跡などもないのでここでも確認出来ず。西朝日岳から大きく下った稜線で草刈りをしていた山岳会の方(竜門小屋の小屋番さんらしい)にお礼を言い、金玉水で給水。お土産用も含めて最大の3.2Lを汲む。
何とか15時前には小屋に入り、寝る場所を確保してから山頂をピストンする。既にガスが上がり気味で、あまり遠くまで展望は効かない。明日の天気が悪いとなるとこれで見納めかもしれないが、もうちょっと見えたら良かったなぁ。
夕食は外も混んでいそうなので小屋内で、アルファ米のお湯を沸かして入れただけ。つまみと焼酎水割り、それに処分しようと持って来た残り期限の少ないスパム缶。実は今回、武器はシリコンスプーンしか持ってこなかった(あまり使わないのでポーチから抜いていた)。買い出しの際に割り箸を1つ余計に貰ったのだが、出発前の朝食のウナギが固く箸が折れてしまい、予備を使ってしまった。いつもならフライパンで焼いて食べるのだが、アルファ米に付いていたプラスプーンで掬ってそのまま食べても結構つまみになる。発見でもあり、この先さらに手抜きが進みそうで怖い(w
今日も暗くなる頃には就寝。明日は天気次第だがあまり早く起きる必要は無さそう。
結構寝た気がして時間を見たらまだ日付が変わっていなかった。
【3日目】28日
夜中に一時雨が降ったそうだが、それには気付かず。4時に周りがほぼ起きたのに合わせて起床、外でお湯を沸かしてアルファ米を戻しつつ小屋内で荷物の整理。
雨は上がっているがガスで視界は余りない。回復を待つよりも悪化する前に下山するのが得策と考え、5時過ぎに出発。銀玉水でお土産用の水を追加し、小朝日岳鞍部へと下る。今日はガスの影響かトンボよりもブヨの方が多く、途中で虫除けを使用したが最後まで鬱陶しく纏わり付かれた。小朝日の登り返しが立ちはだかるはずなのだが余りよく見えない。巻き道分岐を通過し急登を喘ぎながら登ると小広い山頂に着いた。前後していた那須から来たピストンの男性、前日も同じ小屋だったご夫婦とはここで別れ、小寺・日暮沢方面へと向かう。期待していたヒメサユリはこの日も1輪のみ、代わりにノウゴウイチゴが至るところにあった。三沢清水でも給水休憩、小寺とのルートを分けるとすれ違う人もいなくなった。かなりの急勾配を下って沢の近くまできたが、ここで林道に出る訳ではなく、しばらく荒廃したトラバースルートを進む。枝沢のザレたところもあり、下りきってホッとしていると思わぬトラブルになりかねないので慎重に行く。
泥が積もった橋を渡るとすぐに林道終点の小スペースに出て、日暮沢小屋までは割とすぐだ。
初日に使えなくなっていた水場は復旧されており、ここでも整備してくれている方々に感謝。車に戻った後で水汲みにもう一度戻った。沢で靴などを洗い、大井沢温泉で汗を流した。
帰路途中の狙っていた蕎麦屋は廃業になっていて道の駅で昼食、あとは一般道、ほぼ往路と同じ道を帰る。福島県内などで時折強い雨に遭い、山行中でなかったことがつくづく幸いだと思った。西川・朝日・田島で野菜類を購入して、夕食休憩も取り、22:30前に帰宅。帰路の総行動も11時間くらいだった。
fireさん こんばんは
都合が合えばお供したかったですが、1日ずれてしまい残念です
来年に期待ですね。
それにしても東北に変更して正解でした
梅雨前線がやって来る前の、ほんの数日の晴れ間ですからね。
素晴らしい選択でした
ヒメサユリはちょっと遅かったようですが、見られただけで羨ましいです。
僕はとうとう今年は見らずじまいでした
来年はリベンジしますよ
長旅お疲れ様でした<(_ _)>
niiniさん、コメント有難うございます。
そうでしたか1日ずれていれば・・・・残念です。でも一緒だとスピードに付いていけないかな 天気予報で変更する山域はかなり離れたところまで考えておかなければならないと今回は思いました。1週間を切ってからプラン変更が出来るのもヤマレコのおかげなので、本当に助かっていますね。
ヒメサユリは1週間前にまだ蕾があるような感じでしたが、やはり気温が高いので咲いてしまうと早いのでしょうね。
手術の成功と早期のご回復をお祈り致します。雨の大菩薩を難なくこなす体力なら間違いないでしょうが。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する