立山三山、剱岳、剱沢雪渓、下ノ廊下(一部)周遊山行
- GPS
- 52:50
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,780m
- 下り
- 3,691m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 7:01
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 8:50
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:00
天候 | 3日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
立山三山、剱岳別山尾根の一般道は問題なく、雪渓を横切る箇所いくつかありますが、距離が短く斜度も緩いのでアイゼンなくても渡れます。 剣沢雪渓はアイゼンが必要でナムの滝付近は崩落の危険があるということで一旦左岸の夏道に避けて真砂沢ロッジに出ます。 三ノ沢出合の雪渓はしっかりしているので雪渓を横断して対岸(ハシゴ谷乗越側)へ渡ることができますが、踏み跡もなくわかりにくいので読図と対岸のルートのマークを見逃さないよう注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 下山後は、薬師の湯が良いです。Webサイトの割引画面を見せると-100円となります(700円→割引で600円)。 温泉の食事は16時までで、大町温泉郷の他の食事処は2軒あり、17時〜と18時〜の開店となるようです。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
ガイド地図 1
コンパス 1
筆記具 1
ライター 1
ナイフ 1
保険証 1
飲料 1
ティッシュ 1
ファーストエイドキット 1
タオル 1
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
防寒着 1
スパッツ 1
手袋 1
ストック 1 必要
ビニール袋 1 適量
替え衣類 1
入浴道具 1 帰りの温泉用
シュラフ 1
ザックカバー 1
クマよけ鈴 1
食器、箸、スプーン、コップ 1
時計 1
日焼け止め 1
非常食 1
虫除け 1
カメラ 1
サンダル 1
ヘルメット 1 できるだけ持参する
軽アイゼン 1 必携
シュラフマット 1
ファーストエイドキット 1
サブザック 1 剱岳往復用
サングラス 1
歯ブラシ 1
登山靴 1
ケータイ用バッテリー 1
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共同装備 |
テント 1 satoshi884
ガスヘッド 2 satoshi884,yhoriuchi
ガス缶 2 satoshi884,yuetake
コンロ台 1 satoshi884
コッヘル (2L) 1 yuetake
コッヘル (1L) 1 satoshi884
新聞紙 (5枚程度) 1 yuetake
軍手 1 yuetake
ロープ 8mmX20m 1 satoshi884
確保用具(スリング、カラビナ、下降器等) 1 satoshi884
炊事用水タンク(2L) 2 satoshi884,yuetake
テント内銀マット 1 satoshi884
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感想
メジャーだがこれまで行けていなかった立山、剱岳に行ってきました。
3日とも晴れの申し分ない天気で、今年は雪が多く雪の白と岩の黒のコントラストがとても美しい景色を楽しむことができました。
ルートとしても剣御前のバリエーションや剱沢雪渓、下ノ廊下、下から望む黒四ダムの放水等メジャールートでは味わえないところを行けて楽しむことができました。
■8月2日
この日は室堂から入り、立山三山である浄土山、雄山、別山をめぐり、剱沢キャンプ場までのルートを行きます。
お盆前の平日ということもあり、トロリーバスはものすごい混雑ではありませんが、始発の1時間前にはチケット待ちの行列が50mくらい並んでました。Webチケットをあらかじめ取っておいたのでよかった。
室堂に着くとスッキリ快晴で立山三山、剱岳、大日岳が一望できました。
立山は険しい岩場はほとんどなく、25kgの荷物が重い以外は問題なく登れます。
各所に残る雪渓と岩の美しいコントラストを眺めながら、浄土山、雄山、大汝山、富士ノ折立、別山と立山の稜線を気持ちよく登ることができました。下に見える地獄谷からは噴煙が勢いよく上がっており、稜線を歩いていると硫黄の匂いが漂ってくるほどでした。
剱沢キャンプ場に着くと既に50張程張ってありましたが、テン場がとても広いのでそこまで混雑しているわけではなく、十分広いスペースでテントを張ることができました。学生の夏休みということもあり、大学生の山岳部の合宿で賑わってます。
■8月3日
この日は別山尾根から剱岳を目指します。朝は快晴でコンディションは最高です。
朝日に照らされる剱岳が美しい。
一服剱の前あたりから鎖場が点々と出てきますが、足場がしっかりしているので問題ありません。ただ、前情報通り、鎖場の前で渋滞が出来ていました。
登りルートで有名なカニの縦ばいは平蔵の頭からの取り付きになりますが、近くに行ってみると足場がしっかりしており、高度感さえ気にならなければ問題なく通過できます。
剱山頂に着くと多くの人で賑わっていました。午前中だったのでまだガスがかかっておらず、白馬三山や薬師岳、富山湾が一望できました。長次郎雪渓ルートの下見として左俣の突き上げまで北方稜線を降りてみましたが、長次郎を上がってくる人数名とクマの岩に幕営して八ツ峰を登るパーティが見えました。
下山ではカニの横ばいが有名ですが、ここも足場が余裕であるので特に問題ありません。ただ、縦ばいの上を通るので落石させないよう注意が必要でした。
下りも問題なく順調に降りて、稜線伝いにクロユリのコルを目指しましたが、ここのルートは人があまり通らないようで道が消えかけていました(多くは剣山荘までおりてしまうため)。
クロユリのコルからは剣御前を目指したのですが、ロープや確保器を持ってきていたので、廃道となっていた北側の稜線からアプローチすることにしました。稜線上に険しい岩場があったので、そこを避けてミニ雪渓を超えて岩の裏のコルに突き上げ、廃道まで出ることができました。そこからはハイマツをかき分けながら、以前の道の跡を抜け、剣御前までなんとかたどり着くことができました。剱御前に着いた頃にはガスで剱岳が見えなくなっていましたが、人もほとんどここには来ず、とても静かな良いところでした。
そのまま一般道経由で剱沢キャンプ場に戻り、ロープワークのデモ等をしながらこの日はゆっくり過ごしました。
■8月4日
室堂で内蔵助から下ノ廊下を通り黒四ダムまで通れることを確認していたので、予定通り、三代雪渓である剱沢雪渓を下って下山しました。
この雪渓は規模が大きく、標高差約800mに渡って続いており、そのうち500m分を雪渓の上を下っていきます。雪渓場ではアイゼンが必須ですが、降るだけであれば軽アイゼンで問題ありません。途中、平蔵谷、長次郎谷の出合で様子を見つつ一気に真砂沢ロッジまで降りて行きました。
そこからは三ノ沢でスノーブリッジを渡り、対岸のハシゴ谷乗越まで300m程登ります。このルートでは自分たち以外に5名しか会いませんでしたが、割と整備されており、藪漕ぎの必要はありませんでした。内蔵助平では上部の内蔵助カールから流れる沢の水はとてもきれいでそのまま飲むことができました。
下ノ廊下は他の沢とは比べものにならないくらい規模が大きく、迫力がありました。このルートはちょうど一週間前に丸山沢の雪渓が融け、黒部ダムの100t/秒放流で流された橋が直されたばかりとのことで、タイミングよく通ることができとてもラッキーでした。
黒四ダム手前の橋まで来ると轟音とともに雨のようにダムのしぶきがかかり、なかなかの迫力があります。普通に来ると下からダムを見上げる風景を見ることができないので、貴重な体験でした。
最後にダム横のつづら折りを200m程登り、トロリーバス駅まで戻ることができました。
今回は、いろいろなルートを行き、立山、剱岳を満喫することができました。
ただ、次回は是非、初登頂ルートの長次郎雪渓のルートで登ってみようと思いました。
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