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記録ID: 1215815
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

立山・別山・奥大日岳 〜雷鳥3家族の観察日記〜雷鳥沢キャンプ場

2017年08月03日(木) ~ 2017年08月05日(土)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
36.0km
登り
2,905m
下り
2,900m

コースタイム

・8月3日:立山黒部アルペンルート(立山駅 - 美女平 - 室堂) - みくりが池温泉 - らいちょう温泉雷鳥荘 - 雷鳥沢ヒュッテ - 雷鳥沢キャンプ場 - 奥大日岳 - 雷鳥沢キャンプ場
・8月4日:雷鳥沢キャンプ場 - 剱御前小屋 - 別山 - 別山北峰 - 別山 - 真砂岳 - 富士ノ折立 - 大汝山 - 雄山 - 一ノ越山荘 - 浄土山 - 立山室堂山荘 - みくりが池温泉 - らいちょう温泉雷鳥荘 - 雷鳥沢キャンプ場 - ロッジ立山連峰(入浴) - 雷鳥沢キャンプ場
・8月5日 雷鳥沢キャンプ場 - らいちょう温泉雷鳥荘 - 立山室堂山荘 - 一ノ越山荘 - 雄山 - 大汝山 - 富士ノ折立 - 真砂岳 - 別山 - 別山北峰 - 別山 - 一ノ越山荘 - 雷鳥沢キャンプ場 - らいちょう温泉雷鳥荘 - みくりが池温泉 - 立山黒部アルペンルート(室堂- 美女平 - 立山駅)
天候 ・8月3日 晴 のち 曇、一時小雨
・8月4日 曇、一時小雨、一時晴
・8月5日 晴 のち 曇
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・富山地鉄の立山駅周辺に無料駐車場、常願寺川河川敷の臨時駐車場には空きがありました
・立山黒部アルペンルート(立山駅〜室堂:往復4,310円、有効期間5日間)
コース状況/
危険箇所等
・雷鳥沢キャンプ場は、2泊以上は何泊しても1,000円の面白い料金体系となっています。キャンプ場の水は無料で、塩素処理されていますが、煮沸して飲用することを推奨していました。
・稜線上の残雪は奥大日岳頂上手前にわずかにある程度でした。
・登山道のトラバース部や谷部を通る付近のあちこちに残雪があり、踏跡は早朝アイスバーンに近いような所もありました。
・一ノ越山荘前、剱御前小舎前、雄山頂上の神社社務所横に有料の公衆トイレ
【8月3日】
立山駅に向かう途中の山麓からの立山連峰(剱岳、立山など)と朝焼け
【8月3日】
立山駅に向かう途中の山麓からの立山連峰(剱岳、立山など)と朝焼け
ご来光と剱岳-立山
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ご来光と剱岳-立山
立山駅に到着するとクワガタムシが出迎えてくれました
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立山駅に到着するとクワガタムシが出迎えてくれました
立山黒部アルペンルートの立山ケーブルカー
立山黒部アルペンルートの立山ケーブルカー
立山高原バスからの「称名滝」
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立山高原バスからの「称名滝」
立山高原バスからソーメン滝と左奥に別山
立山高原バスからソーメン滝と左奥に別山
立山高原バスからの剱岳
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立山高原バスからの剱岳
室堂駅からの雪の大谷の残雪
室堂駅からの雪の大谷の残雪
室堂平のお花畑(チングルマとミヤマキンポウゲなど)と大日岳-奥大日岳
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室堂平のお花畑(チングルマとミヤマキンポウゲなど)と大日岳-奥大日岳
テガタチドリ
ホテル立山と国見岳方面
ホテル立山と国見岳方面
みくりが池温泉、別山の稜線越しに剱岳
みくりが池温泉、別山の稜線越しに剱岳
ミクリガ池と浄土山
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ミクリガ池と浄土山
地獄谷と大日岳-奥大日岳
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地獄谷と大日岳-奥大日岳
リンドウ池とらいちょう温泉雷鳥荘
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リンドウ池とらいちょう温泉雷鳥荘
ロンジ立山連峰
日帰り入浴で利用、屋根付きの外湯もありました
ロンジ立山連峰
日帰り入浴で利用、屋根付きの外湯もありました
別山と雷鳥沢キャンプ場
・8月3日10時頃、約110張のテントがありました
・8月3日12時半頃、約140張のテントがありました
・8月4日8時半頃、約130張のテントがありました
別山と雷鳥沢キャンプ場
・8月3日10時頃、約110張のテントがありました
・8月3日12時半頃、約140張のテントがありました
・8月4日8時半頃、約130張のテントがありました
雷鳥沢キャンプ場で2泊して、ここをベースに周辺を散策する計画でした。
キャンプの受付(1泊:500円、2泊以上:1,000円)
近くの残雪を利用して冷蔵庫としました
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雷鳥沢キャンプ場で2泊して、ここをベースに周辺を散策する計画でした。
キャンプの受付(1泊:500円、2泊以上:1,000円)
近くの残雪を利用して冷蔵庫としました
テント設置後、荷物を整理後、奥大日岳を目指しました
イワイチョウ
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テント設置後、荷物を整理後、奥大日岳を目指しました
イワイチョウ
ハクサンイチゲ
チングルマ
稜線部から見下ろす地獄谷からの噴煙
周辺の雷鳥荘、雷鳥沢ヒュッテ、ロッジ立山連峰
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稜線部から見下ろす地獄谷からの噴煙
周辺の雷鳥荘、雷鳥沢ヒュッテ、ロッジ立山連峰
ミネズオウ
ミツバオウレン
アオノツガザクラ
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アオノツガザクラ
ミヤマダイコンソウ
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ミヤマダイコンソウ
キヌガザソウ
サンカヨウ
オオバキスミレ
ハクサンフウロ
カラマツソウ
シナノキンバイ
ハクサンチドリ
ノウゴウイチゴ
ミヤマダイモンジソウ
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ミヤマダイモンジソウ
シラタマノキ
エゾシオガマ
稜線部の登山度脇の池
稜線部の登山度脇の池
ミヤマコゴメグサ
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ミヤマコゴメグサ
奥大日岳の頂上
残念ながら期待していた剱岳の姿が見られませんでした
完全に雲に覆われて小雨となってきて、天候の回復が見込めそうになかったので下山することになりました
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奥大日岳の頂上
残念ながら期待していた剱岳の姿が見られませんでした
完全に雲に覆われて小雨となってきて、天候の回復が見込めそうになかったので下山することになりました
下山中に登山道を歩いているライチョウの親子(母と2羽の雛)に遭遇しました
近くのお花畑でみんなで高山植物を採食していました
下山中に登山道を歩いているライチョウの親子(母と2羽の雛)に遭遇しました
近くのお花畑でみんなで高山植物を採食していました
雛を見守っていた母親
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雛を見守っていた母親
日没直後に雲が切れ始め立山が再び姿を現しました
1
日没直後に雲が切れ始め立山が再び姿を現しました
夜には完全に雲が取れて、月が見えていました
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夜には完全に雲が取れて、月が見えていました
雷鳥沢ヒュッテとロッジ立山連峰の明かり、右奥に大日連山
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雷鳥沢ヒュッテとロッジ立山連峰の明かり、右奥に大日連山
星空
大汝山と雄山の上空で流れ星が撮影できました
3
星空
大汝山と雄山の上空で流れ星が撮影できました
【8月4日】
別山でご来光を見るために、ヘッドライト付けて雷鳥沢キャンプ場から剱御前小舎に向かいました。
登っている間に段々と雲が広がってきて、薬師岳など遠景の視界がなくなり始めました
【8月4日】
別山でご来光を見るために、ヘッドライト付けて雷鳥沢キャンプ場から剱御前小舎に向かいました。
登っている間に段々と雲が広がってきて、薬師岳など遠景の視界がなくなり始めました
剱御前小舎では雲の中で、霧雨となってきました
剱御前小舎では雲の中で、霧雨となってきました
ミヤマクワガタ
イワギキョウ
チシマギキョウ
タカネツメクサ
真砂岳を下って富士ノ折立へ向かう途中でブロッケン現象が見られました
2
真砂岳を下って富士ノ折立へ向かう途中でブロッケン現象が見られました
富士ノ折立への上りで、上空の青空が増えてきました
2
富士ノ折立への上りで、上空の青空が増えてきました
雲の切れ間から剱岳が姿を現しました
1
雲の切れ間から剱岳が姿を現しました
一等三角点「立山」
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一等三角点「立山」
雄山神社本宮
龍王岳と浄土山、学校登山で多くの生徒が雄山に登ってきていました
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龍王岳と浄土山、学校登山で多くの生徒が雄山に登ってきていました
室堂周辺のミクリガ池とミドリガ池
2
室堂周辺のミクリガ池とミドリガ池
一ノ越山荘
裏銀座の烏帽子岳
2
裏銀座の烏帽子岳
ムカゴトラノオ
タカネバラ
今シーズン2度目ましての高嶺の花子さんでした
1
タカネバラ
今シーズン2度目ましての高嶺の花子さんでした
ウスユキソウの仲間
ウスユキソウの仲間
浄土山方面からの雄山
2
浄土山方面からの雄山
クルマユリ
クロトウヒレン?
1
クロトウヒレン?
イワヒバリ
登山道付近のお花畑でライチョウ親子(母と生後間もない雛4羽)に遭遇しました
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登山道付近のお花畑でライチョウ親子(母と生後間もない雛4羽)に遭遇しました
あちこちを歩きわまって、高山植物を啄んでいたライチョウの雛
4
あちこちを歩きわまって、高山植物を啄んでいたライチョウの雛
ライチョウの雛
ライチョウの母親が登山道で砂浴びをしていました
4
ライチョウの母親が登山道で砂浴びをしていました
砂浴びを終えたライチョウの母親
2
砂浴びを終えたライチョウの母親
岩の上を乗り越えていったライチョウの雛
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岩の上を乗り越えていったライチョウの雛
ライチョウの母親が、時々鳴きながら雛を見守っていました
2
ライチョウの母親が、時々鳴きながら雛を見守っていました
ライチョウの母親が、高い所に留まって雛を見守っていました
3
ライチョウの母親が、高い所に留まって雛を見守っていました
ベニバナイチゴ
コバイケイソウ
ヨツバシオガマ
シロウマチドリ
ミヤマクロユリの咲き残り
ミヤマクロユリの咲き残り
コバノトンボソウ
2
コバノトンボソウ
ミクリガ池に映る雄山
ミクリガ池に映る雄山
ハクサンシャクナゲ
2
ハクサンシャクナゲ
雷鳥沢キャンプ場からの立山の夕景
1
雷鳥沢キャンプ場からの立山の夕景
夕焼け雲
【8月5日】
ご来光を見るために、ヘッドライト付けて雷鳥沢キャンプ場を出発し、雄山に到着しました。
大日連山越しに富山平野の夜景と富山湾が見渡せました
1
【8月5日】
ご来光を見るために、ヘッドライト付けて雷鳥沢キャンプ場を出発し、雄山に到着しました。
大日連山越しに富山平野の夜景と富山湾が見渡せました
東の空の雲が赤く染まってきました
東の空の雲が赤く染まってきました
八ヶ岳、富士山、南アルプスの山並みが見えていました
1
八ヶ岳、富士山、南アルプスの山並みが見えていました
稜線付近の雲の切れ間から
ご来光となりました(5時5分)
1
稜線付近の雲の切れ間から
ご来光となりました(5時5分)
噴煙が棚引いていた浅間山
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噴煙が棚引いていた浅間山
富士山と南アルプス(甲斐駒ヶ岳、北岳-間ノ岳)
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富士山と南アルプス(甲斐駒ヶ岳、北岳-間ノ岳)
虹のように見えていた彩雲
2
虹のように見えていた彩雲
黒部五郎岳
五色ヶ原
周辺に木道と池塘群
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五色ヶ原
周辺に木道と池塘群
大汝山頂上
雄山と北アルプスの山並み
2
雄山と北アルプスの山並み
大汝山休憩所
室堂山荘
雲海に浮かぶ白山
2
雲海に浮かぶ白山
大日連山、富山平野や富山湾越しの能登半島が見渡せました
2
大日連山、富山平野や富山湾越しの能登半島が見渡せました
富士ノ折立の頂上
小さな尖った岩峰状のピークは視界良好でした
2
富士ノ折立の頂上
小さな尖った岩峰状のピークは視界良好でした
真砂岳、別山越しに剱岳
2
真砂岳、別山越しに剱岳
内蔵助山荘
雲海に浮か富士山
北面の谷筋に残雪(斜めの細い線)が見えていました
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雲海に浮か富士山
北面の谷筋に残雪(斜めの細い線)が見えていました
前穂高岳-奥穂高岳-ジャンダルム
その手前に槍ヶ岳
その手前に野口五郎岳
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前穂高岳-奥穂高岳-ジャンダルム
その手前に槍ヶ岳
その手前に野口五郎岳
笠ヶ岳の左奥の御嶽山からの噴煙が見えていました
1
笠ヶ岳の左奥の御嶽山からの噴煙が見えていました
イワウメの咲き残り
1
イワウメの咲き残り
雷鳥沢キャンプ場
8月5日朝7時頃、約140張のテントがありました
雷鳥沢キャンプ場
8月5日朝7時頃、約140張のテントがありました
富山湾越しの能登半島
富山湾越しの能登半島
後立山連峰と真砂沢の雪渓
後立山連峰と真砂沢の雪渓
富士ノ折立
室堂平と国見岳方面
室堂平と国見岳方面
真砂岳頂上
別山への上り坂
別山頂上(南峰)の神社の祠
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別山頂上(南峰)の神社の祠
剱岳の山頂部に神社の祠と多くの登頂者
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剱岳の山頂部に神社の祠と多くの登頂者
硯ヶ池と別山の北峰
硯ヶ池と別山の北峰
真砂岳と立山
旭岳-白馬岳-白馬鑓ヶ岳
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旭岳-白馬岳-白馬鑓ヶ岳
剱岳と剱沢
剱沢キャンプ場
・8月5日8時半頃、約110張のテントがありました
剱沢キャンプ場
・8月5日8時半頃、約110張のテントがありました
硯ヶ池と立山
一部が残雪に覆われていて水量が豊富のようでした
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硯ヶ池と立山
一部が残雪に覆われていて水量が豊富のようでした
立山と真砂岳
奥大日岳越しに大日小屋と大日岳
2
奥大日岳越しに大日小屋と大日岳
剱御前小舎
五竜岳-鹿島槍ヶ岳
1
五竜岳-鹿島槍ヶ岳
ミヤマリンドウ
トウヤクリンドウ
2
トウヤクリンドウ
登山道脇でライチョウ親子に遭遇(母と大人ほどに大きくなった雄の若鳥?)
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登山道脇でライチョウ親子に遭遇(母と大人ほどに大きくなった雄の若鳥?)
母親が登山道で砂浴びをしていました
3
母親が登山道で砂浴びをしていました
オスの若鳥もその隣で砂浴びをしていました
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オスの若鳥もその隣で砂浴びをしていました
オスの若鳥が砂浴び後にお花畑へ移動していきました
2
オスの若鳥が砂浴び後にお花畑へ移動していきました
タデの花を啄んでいたオスのライチョウ
「タデ食うライチョウさんも好き好き♡」
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タデの花を啄んでいたオスのライチョウ
「タデ食うライチョウさんも好き好き♡」
雷鳥沢キャンプ場に戻り、テントを撤収し、室堂駅に向かう時にマルクビツチハンミョウがお見送りにやってきました
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雷鳥沢キャンプ場に戻り、テントを撤収し、室堂駅に向かう時にマルクビツチハンミョウがお見送りにやってきました
室堂平では
シロバナタテヤマリンドウ
が見頃となっていました
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室堂平では
シロバナタテヤマリンドウ
が見頃となっていました

感想

★掲載した写真の中で、お気に入りの写真3枚のみより高解像度(横サイズ1,024px)で掲載しています。元サイズを確認して頂くと、どれかが判明すます。クイズのように探してみて下さい。

立山の雷鳥沢キャンプ場をベースキャンプとした、3日間周辺を散策することにしました。初日立山駅に向かう途中の山麓からは、日の出前に剱岳や立山のシルエットが見えていました。
立山ケーブルカーの始発(7:00)に合うように、立山駅に到着しました。
既に切符売り場には行列ができていました。出発の40分前に切符の販売が始まり、クレジットカードが利用できました。以前は大型の荷物には、別途荷物料金が必要だった記憶がありますが、最近不要となっていたようでした。
出発までに、近くの売店で購入したもので朝食としました。
臨時便の7時10分発の立山ケーブルカーに乗って、高原バスにすぐに乗り継いで室堂に向かうことができました。高原バスの車窓からは弥陀ヶ原の池塘とニッコウキスゲ、ワタスゲの花などが見られました。少し薄い雲があったものの、薬師岳、大日連山、剱岳、立山の山並みが見えていました。
室堂駅に到着後、室堂平のお花畑を観察しながら雷鳥沢キャンプ場に向かいました。やや雲がわき始めていましたが、残雪を抱いた大日連山と別山が綺麗に見える時間帯がありました。
キャンプ場の受付で、2泊以上料金の1,000円を支払った後に、テントの設営して荷物の整理を行いました。以前にアルミ缶の飲料物をビニール袋でパッキングし、荷物を岩の上に置いた際に、小さな穴が缶に開いて破裂する経験を何度もしていたので、今回は段ボールで梱包していて問題ありませんでした。
飯盒でお米を炊く準備をし、近くの残雪を利用した冷蔵庫で飲料水を冷やしておいた後に、奥大日岳へピストンすることにしました。次第に上空が雲に覆われてきて、稜線部に到着する頃にはほどんど視界がなくなりました。奥大日岳に到着する頃には霧雨となりました。天候の回復が期待できそうにもなかったので、すぐに高山植物を観察しながら下山することにしました。途中で霧の中の登山道を歩いているライチョウ親子(母親と少し多くなった2羽の雛)に遭遇しました。その後近くのお花畑で羽繕いをしたり、高山植物を啄んだりしていました。霧っぽくなっていて、遠くからで撮影には不向きでした。
雷鳥沢キャンプ場に戻ってくると、雨もパラパラ降る時間帯もあり、テントの中で夕食を行うことにしました。次の日に別山でご来光を迎えるために、すぐに就寝としました。

夜に外を見ると、ほぼ快晴となっていて星空が見えていました。星空を撮影を行っていると、立山の上空で流れ星が見られました。短い長さの流れ星でしたが、映っていました。

朝食を済ませ、出発する頃には稜線上部に雲が出始めていました。ヘッドライトを付けて剱御前小舎への直登ルートを進みました。すぐに現れた雪渓の場所で完全にルートを外していまいましたが、その後ルートに復帰してその先はすべて雪解けした踏跡がはっきりした急登が続きました。次第に少し明るくなってきて中腹付近では薬師岳が上空の雲に下になんとか見えていましたが、剱御前小舎に到着する頃には、完全に雲の中となり、霧雨になりました。途中でライチョウの鳴き声が聴こえることがあり、目の前を飛んでいく様子が観察できました。霧が取れることを期待して、別山と別山北峰でのんびりとしていましたが、諦めて立山に向かうことにしました。
真砂岳を下り切る時に上空に青空が見え始めてきて、ブロッケン現象が見られる時がありました。次第に上空の青空が増えて、富士ノ折立付近から雲の切れ間から剱岳の山頂部が姿を現す瞬間もありました。
雄山では学校登山の多くの生徒が一ノ越方面から登下降していました。枝道が沢山あるのでそれ程の大渋滞にはなっていませんでしたが、日時によっては歩きにくいこともあるようです。周辺の山並みの展望があったので、一ノ越に下った後に浄土山経由で室堂平に向かうことにしました。登山道脇では色々な花が見られました。登山道脇のお花畑で、ライチョウの鳴き声が聴こえていました。すぐに岩の上でじっどしている母親が目に留まりました。周辺を観察していると、非常に小さな4羽の雛が各自好きな方向に動きまわって高山植物を啄んでいました。その後母親が登山道にやってきて、砂利の砂地で砂浴びを始めました。雛4羽と共に登山道を横切って反対側のお花畑に移動していきました。
室堂で国指定重要文化財の日本最古の山小屋「立山室堂」に立ち寄ると、北室は観覧無料の展示室となっていていました。雷鳥沢キャンプ場に戻った後に、近くの山小屋温泉に行きました。いつもは雷鳥沢ヒュッテを利用していましたが、今回は隣のロッジ立山連峰を利用(日帰入浴:700円)しました。屋根付きの外湯があり、大日連山、別山、真砂岳、立山が見渡せました。湯温は外湯が高めで、内湯は低めでした。
テントに戻ると、少し雨がパラツクこともありましたが、外で夕食をすることができました。夕方には立山の雲が切れる時間もあり、深夜には薄い雲がある程度でした。

次の日は、雄山でご来光を迎えるためにヘッドライトを付けて一ノ越経由で雄山へ向かいました。室堂平から一ノ越への登山道は、大部分がコンクリートの階段の遊歩道になっていますが、まだ雪に埋もれている箇所が多数ありました。雄山に到着した時にはまだ誰も来ていませんでした。大日連山越しに富山平野の夜景が見渡せました。次第に東の空が明るくなってきて、浅間山、八ヶ岳、富士山、南アルプスが肉眼でも確認できるようになってきました。その後稜線付近にある雲の切れ間からのご来光となりました。
山頂にある立山神社奥宮の方々(アルバイトの巫女さんを含む)も泊まり込んでいる社務所から出てこられ、めったにない綺麗な朝の風景を眺めていました。
日が高くなってくるに連れて五色ヶ原などにはしっかりとした日差しが当たり、綺麗な光景が見られました。
その後、のんびりと絶景を眺めながら稜線歩いて別山に向かいました。段々と剱岳周辺でも雲が湧き出し始めていました。別山に到着時には、視界を遮らない程度の薄い雲が湧いていました。剱沢のキャンプ場には、110張り程度のカラフルなテントの花が咲いていました。北峰に到着すると湧き出す雲が視界を遮るようになってしまいました。どんどんと雲が増えてきたので、食事後に下山することにしました。途中で登山道でライチョウの親子(母親と大人程に成長したオスの1羽の若鳥と思われました)に遭遇しました。砂利の砂地で2羽が砂浴びをした後にお花に移動していき、タデ類などの植物を啄んでいました。
キャンプ場に戻り、テントを畳み荷物をパッキングして室堂駅に向かいました。室堂平までは、多くが階段の急な登りとなりました。
以前に雷鳥沢にテントを張っていた際に、夜土砂降りとなりテントが浸水する事態となったことがありました。今回は小雨程度で済んで助かりました。
今回天気の様子を伺いながら2回立山登頂の行動となりましたが、五色ヶ原へのピストンはまたのお預けとなりました。天狗平や弥陀ヶ原方面ものんびりと散策してみたいところです。

【バックナンバー 最近の立山連峰】
・8月2日 (2014年) 『剱岳(早月尾根からの絶景と高山植物図鑑)』 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-488477.html
【剱岳からの展望360度】剱岳山頂からの展望、立山→室堂→笠ヶ岳→黒部五郎岳→薬師岳→大日岳→毛勝三山→後立山連峰→八ツ峰、源次郎尾根→立山


【剱岳早月尾根からの展望】剱岳早月尾根からの展望、早月小屋→剱岳→大日岳→早月川→猫又山


【カヤクグリのさえずり】


・8月3〜5日 (2017年) 『立山・別山・奥大日岳 〜雷鳥3家族の観察日記〜雷鳥沢キャンプ場』 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1215815.html
・8月7〜8日 (2015年) 『薬師岳山荘に泊まって天の川銀河と雷鳥親子を見よう〜飛越新道』 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-693503.html
・11月13日 (2015年) 『雄山(立山)から能登半島や多くのお山(富士山・白山)が見えました』 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-763429.html
【雄山からのパノラマ展望360度】 室堂→大日岳→奥大日岳→剱岳→別山→立山→唐松岳→五竜岳→鹿島槍ヶ岳→針ノ木岳→八ヶ岳→富士山→南アルプス→槍ヶ岳→穂高岳→水晶岳→乗鞍岳→御嶽山→笠ヶ岳→黒部五郎岳→薬師岳→五色ヶ原→龍王岳→浄土山→雄山神社

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