立山から大日岳へ
- GPS
- 49:40
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,220m
- 下り
- 2,600m
コースタイム
8/6 6:30室堂-9:30奥大日岳-12:00中大日岳-12:20大日小屋(泊)
8/7 6:10大日小屋-6:20大日岳-8:40大日平-10:50大日登山口着
天候 | 8/5 晴れのち霧、にわか雨 のち晴れ 8/6 晴れのち曇り、霧 8/7 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂から奥大日岳をとおり、大日岳までの道は、良好。 大日小屋から大日平までもまずまず良好、大日平から登山口までの下降路は結構急な坂になっている。 |
写真
感想
【山行No 353】
割と楽そうな、大日連山の縦走をしてみることにした。
花と、剣岳の眺めが楽しみ。
8月4日(土)
JRで四国を出発、夕方に富山着、駅前のホテルに泊まる。
8月5日(日)
6:30 富山駅前 発
・室堂までは、富山地鉄の電車とケーブル、バスと乗り継ぐのがが一般的だが、
富山駅前から、室堂への直通バスも少し出ているので、今回は直通バスを使用することにした。
バスは1台のみ、8割程度の乗車率だった。
・弥陀ヶ原付近までバスが上がってくると、山は結構上天気で、薬師岳なども見えた。
今回の目的コースの大日連山の稜線も眼前にそびえている。
8:50-9:10 室堂
・今日は、軽く立山を往復の予定。
・一の越への登山道には、いろいろと花も多く、夏山っぽい。
チングルマ、ミヤマシオガマ、ミヤマキンポウゲ、イワイチョウ、シラネニンジン、
コバイケイソウ、ハクサンイチゲ、イワツメクサなど、すでに10種以上。
10:10-20 一の越
・今日は、ふもとの小学生の団体登山の日らしく、一の越は100人以上の小学生であふれている。
・さっそく雄山への登りにかかるが、小学生の行列がぞろぞろとつっかえていて、なかなか自分のペースでは登りにくかった。
11:20 立山(雄山)着
人が多すぎるので腰を下ろす場所もない。休みもせず、大汝ピークへ向かう
11:40-50 大汝ピーク(標高3015m、気温=16℃)
ここは人影も少なく、やっとゆっくり休めた。
だいぶ雲がわいてきたが、東のほう、黒部湖が眼下に望めた。
・さらに縦走路を歩いていると、とうとう雨がぱらついてきた。
12:20 真砂岳手前の分岐
今日は別山まで行ってみようか、とも思っていたが、天気もいまいちなので、
通ったことはないが、この分岐より室堂に下降することにした。標識あり。
・降りる道は、地図上では細線になっているが、以外とよく踏まれており、
迷うような感じではない。尾根状のところをどんどんと下る感じ。
・下半分からは、花も結構でてきた。特にライチョウ沢付近は、
チングルマのお花畑が広大に広がっていて、いい感じ。ほかにコイワカガミ、イワイチョウなど。
14:00 室堂(雷鳥沢ヒュッテ)着
・今日は電話で予約していた雷鳥沢ヒュッテに泊まる。ここは初めて泊るが、
よく見るとライチョウ沢付近の3つの山小屋の中では一番ぼろい外観でちょっとがっかりした。
なんかコンクリートの廃墟みたい。
・お風呂(温泉)はあり、結構熱いお湯だった。
お風呂に入って、返って汗をかいた後は、ベランダに出てビールを飲み、一息入れる。
いつの間にかにわか雨も上がって、夕方には立山も少し夕焼けした。
今日の宿泊客は、約150名、食事はまずまず。部屋は二段ベットの部屋。
8月6日(月)
・朝起きると、空はよく晴れていて、絶好の縦走日和になっている。
6:30 室堂(雷鳥沢ヒュッテ)発 (気温=14℃)
・ヒュッテはイワツバメのすみかとなっているようで、朝から上空にはイワツバメが乱舞している。
見送ってくれているようで、いい感じの出発。
・室堂乗越までの稜線への登りは、コバイケイソウの群落が多い。
一部には芽吹きはじめたコバイケイソウもあり、なんだか山菜のゼンマイにも似ている姿で面白かった。
7:20-30 稜線(新室堂乗越) (標高=2380m)
・ここからしばらくはハイマツの多い稜線を行く。
奥大日へと近づくと、剣岳の鋭い姿も見え始め、なかなか気分の良い縦走になってきた。
花もパラパラと出始め、コバイケイソウのほか、ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、
コイワカガミ、ハクサンイチゲ、エゾシオガマなどが咲いている。
9:30-10:00 奥大日岳山頂(標高=2610m、気温=25℃)
・この山頂も20年ぶりくらいか。
頂上は東西に細長い形状をしており、東側のピークで休憩する。
眺めは剣岳がまじかに見え、素晴らしい。
人も割と少なく、気持ちの良い山頂のひと時を過ごせた。(AUの携帯が通じた)
・ここから大日岳への縦走路へと向かう。
さらに人影は少ないが、道はしっかりとついており、期待通りの気持ちの良い稜線歩きができる。
花も期待通り、なかなか多く、フウロソウ(多い)のほか、クルマユリ、
タカネヤハズハハコ、テガタチドリ、アキノキリンソウ、ミヤマコウゾリナなどなど...書ききれないくらいの種類があった。
キヌガサソウもひっそりと咲いていた。
・中大日岳とのコルまでは少し急な下りとなっている。ガレていて少し歩きにくい。ハシゴ1か所。
11:10 中大日岳とのコル(標高=2380m)
・ここから中大日岳への登りとなる。中大日岳の稜線は、ロックガーデン風で、花は少ないが、面白い風景だった。
12:00 中大日岳
中大日岳は、ピークの標識もなく、平坦なロックガーデン風のところをずんずんと進んでいるうちに、下りになった。
すでに眼下に大日小屋が見える。
12:20 大日小屋 着
まだお昼過ぎなのに、もう着いちゃった、という感じで割と早く着けた。
・小屋はこじんまりとしているが、なかは割と新しいようで清潔な感じ。
ジーゼルの自家発電はなく、ランプとソーラーシステムの電気のみとのこと。
さっそくビールを飲んで、午後はのんびりした。
午後は霧がわいてきたので、ここからは期待していた剣岳の夕焼けの姿は望めなかった。
・夕食は、正直、あまり期待していなかったが、チキンのトマト煮など本格的な料理で、
水も電気も不自由な小屋とは思えないほど良かった。
食堂も、ランプの照明なので、いかにも山小屋、という風情がある。
今日の宿泊客は結局25名程度、狭い小屋ではあるが、まだ余裕あり。
8月7日(火)
・周りがゴソゴソいうので朝早く起きて見ると、もう剣岳方向が朝焼けしている。
5時前後、ほんの15分程度だったが、剣岳方面の雲が紅色に朝焼けして、なかなかきれいだった。
6:10 朝食後、昨日は登っていない、大日岳へと空身で登る。
6:20 大日岳 山頂
・雲がだいぶ多くなり、展望はあまり良くなかった。ちょっと残念。
・いったん小屋にもどり、大日平方面に下山する。
樹林帯では、ルリビタキ、メボソムシクイなどの声がして、夏の山らしい汝。
・途中、水場があり、水を飲んでみた。冷たくておいしい。
水場を越えてずんずん進むと、だんだんと道は緩やかになってきた。
8:40-9:10 大日平(大日平小屋)(標高=1720m、気温=23℃)
・小休止する。小屋の裏手の展望台に行くと、不動の滝という滝がかなり遠くに見えた。
・大日平は花が多く咲いている場所かとばかり思っていたが、以外と花は少なかった。
ところどころの池塘に、ワタスゲは頼りなげに咲いている。
そのほか、オオバギボウシ、キンコウカがある程度。
9:40 下降点
ここで大日平が終わり、樹林帯に入る。樹林帯のほうがむしろ花が多く、
アキノキリンソウ、ヒヨドリバナ、シモツケソウ、ガクアジサイなどが咲いている。
標高1500m付近の牛の背は少し急な道になっており、そこからさらに急降下する感じ、
ロープやハシゴの多い下りとなり、気が抜けない。
標高が低くなって暑さも増してきて、ちょっときついところ。
10:50 大日登山口
ぐんぐんと標高を下げていると、ひょっこりと林道に降り立った。やれやれ...
・今回は花の稜線歩きが目的だったが、期待にたがわず花も多く、満足だった。見た花は合計47種類。
・ここで一応の登山は終わりだが、バスの時間まで少しあるので、称名の滝を見物に行った。
さすが日本一というだけあってなかなかに大きい。展望台にも水しぶきが飛んでくる。
12:05 称名の滝 バス停
・バスは滝見物の人も交え、ほぼ満員となった。
・ここからバスで立山駅に。立山駅のレストランで昼食をとり。さすがに下山後のビールはうまい。
・地鉄電車で富山駅に出、富山15時台の電車で、大阪経由、四国には夜遅く着いた。
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