室堂から上高地へ(薬師岳〜黒部五郎岳〜槍ヶ岳)
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- GPS
- 29:42
- 距離
- 70.5km
- 登り
- 4,819m
- 下り
- 5,727m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:03
- 山行
- 10:39
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 12:30
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 9:59
天候 | 8/13:晴れ後霧 8/14:曇り・霧時々晴れ 8/15:霧後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢混雑で、トロリーバスは第2便の7時発になってしまいました。 帰り:上高地〜新島々駅 お盆休みの混雑ため、上高地でバスに乗れたのは到着2時間後でした。 |
写真
感想
10日出発予定の北アルプス行きを天気予報が悪くて延期しましたが、
これ以上延ばしても最低3日行程を確保できそうな日がこの夏なかったため、
予報はあまり良くないものの、決行することに。
行き先は東京からアクセスの悪い富山県、岐阜県側の北アルプス縦走。
ヤマレコを始めてから行ってない百高山の残り9座の内、
3座(薬師岳、黒部五郎岳、樅沢岳)があるので、昨年夏から計画したルートです。
登山前日の8/12は休みなので、青春18切符でのんびりと信濃大町入り。
交通費が浮いた分で前泊という、普段ではできない登山スタイル。
いつも夜間運転の寝不足で昼前後は睡魔との闘いですが、贅沢な山旅スタートです。
さすがに扇沢は大混雑で、朝一番のトロリーバスには乗れず、室堂8時半スタート。
そこには待ち望んでいた夏空が広がっていました。
百高山の龍王岳から先のルートは実に23年ぶり、とてもワクワク。
まず驚いたのが花の数と種類、今年は雪解けが遅かったせいか、
初夏から秋の花まで一気に咲いたような感じで、さすが北アと感動でした。
龍王岳、鬼岳、獅子岳と岩峰のトラバースと雪渓通過が続き、
お花畑と併せて飽きることのないルートです。
五色ヶ原から先は霧の時間帯が多くなりましたが、この予報では仕方ありません。
初日宿泊予定のスゴ乗越小屋まではアップダウンが続き、
こんな大変なルートだったけなあ、と昔過ぎて思い出せませんでした。
スゴ乗越小屋は北アでは最も小さな部類の小屋ですが、
名物のカレーをはじめ、とてもおいしく食事をいただきました。
2日目は今回のハイライトで、薬師岳と黒部五郎岳と2つの名山を越えます。
あまり有名ではない間山で御来光を迎えますが、
後立山連峰から登ってくる朝日は感動のシーンでした。
今回唯一見ることができた朝日(夕日)となりました。
薬師岳の辺りは天気が良くて、スケールのあるカールを存分に堪能。
水晶岳等遠くから見ても迫力あるカールですが、近くで見るとまた格別。
存在感のひときわ大きな山であることが実感できました。
そして太郎平からのなだらかな稜線は北アでも秀逸のルートだと思います。
中でも北ノ俣岳手前は今回歩いた中でもbest of お花畑と思える程、
チングルマ、ハクサンイチゲ、アオノツガザクラ、タテヤマリンドウ等咲き乱れ。
人も少なくて、楽園という言葉がぴったりの場所と感じました。
北ノ俣岳から黒部五郎岳間はガスの時間帯が長くテンション下がり気味。
それでも黒部五郎岳の山頂に立った時は奇跡的に展望が開けました。
黒部五郎小屋に到着したのは既に14時と歩き始めて10時間、
立地・食事とも良いので、気分的にはここに泊まりたかったのですが、
翌日の予報が芳しくないため、計画の自由度を残すために、
双六小屋を目指すべく鞭打って三俣蓮華岳の登り返しに向かいます。
結果的には翌日の方が天気が悪かったので、前に進んでいて正解でした。
双六小屋はテン場の方が混んでいたようで、小屋は比較的快適。
乾燥室、更衣室、自炊場と自分が望む施設が揃っている近代的な山小屋です。
3日目は早朝の天気に賭けましたが、何とか展望が効く程度で青空は無理でした。
それでも久しぶりに西鎌尾根を歩けたのは満足。
槍ヶ岳は完全に登っただけになりましたが、
いつもは混雑で時間のかかる山頂も、こんな天気だと25分で往復できました。
槍ヶ岳山荘で天気チェック、この時点で関東甲信越は雨の区域が広範囲に広がって、
北アルプスも明日も含めて悪化の一途をたどりそう。
残念ながらここで撤退を決断、遂に初となる槍沢ルートで一目散に下山です。
結果的には曇り空の槍沢ルートは大正解。
花がたくさん見られ、雪渓や沢沿いを歩くので快適でした。
また、途中で一瞬だけ百高山フィナーレで登った赤沢山が姿を現してくれ、
何だか挨拶をしてくれたような気がして、とても感動でした。
横尾から雨がシトシト降り始め、明神では本降りに。
登山中は降らなかったので、良しとしましょう。
無理気味で決行した北ア縦走ですが、家でグタグタせずに、
3日間天空の稜線を歩けたのは気分良かったです。
今回のルートは4〜5時間ごとに水場があるので、大変助かりました。
そして予想を上回るお花畑、久々の百高山3座の登頂、感動の赤沢山との再会、
山にはいろいろなドラマがありますね。
hirokさん、こんばんは。
あまり良くない天気予報のなか、
まさに望んでいた景色、花々ではないですか。
後立山連峰からのご来光のなんて、涙がでそうなくらいです。
薬師岳をはじめ、ほぼ未踏の山々のエリア。
とても魅力的です。
行きたいのですが、
なかなか決断できないような私には行くことができるのでしょうか。
あらためて、これらの山々について話を聞かせてもらいたいと思います。
これで、この夏は天気わるくても、後悔なしですね。
sat4さん、おはようございます
週間予報も悪かったので、この期間で行かなければこの夏の長期縦走は断念、
という追い詰められた状況でした。
2日目がハイライトだったので、この日までは何とか持ってくれると読みましたが、
その通りになってよかったです。
この期間の雷雨の確率が非常に小さかったのも、決行の大きな要因でした。
泊りの際には、御来光と夕日が楽しみの一つですが、
後立山連峰からの御来光1回しか見られなかったのは残念でしたが、
綺麗に焼けた朝日になったのは感動のシーンでした。
予報があまり良くなかったせいか、どちらの小屋も1人1枚の布団は確保できました。
若い人を中心に以前よりもテント泊の人が増えているのも、
小屋が空いていた要因の一つかもしれません。
hirokさん、こんばんは。
私は1日前のほぼ同じ時刻に双六~槍を歩きました。
この日は天気が良かったので、槍の穂先のピストンに1時間以上かかりましたよ。
下山してから栃尾温泉に泊まってましたが、翌日の8/15は朝から降ったりやんだりで
山の上はひどいことになっているのかと思っていましたが、
そんなことはなかったんですね。私ももう1日歩けばよかったかな、
とちょっと後悔したりして。
このお盆期間でちょうど雨が降らなかった期間だけをうまく突いた、展望の山歩きのhirokさんらしい、良い山行でしたね
shigetoshiさん、お久しぶりです
shigetoshiさんもロングの縦走、五色ヶ原と裏銀座でルートが重複していたのですね。
出発時刻もほぼ同じで一日違いとは残念ですが、晴天の裏銀座は羨ましいです。
後ほどゆっくりと訪問させていただきます
今年の夏はチャンスらしいチャンスがほとんどなくて厳しいですね
昨年のお盆休みも断念に追い込まれ、高尾山やら御岳山に登っていたので、
今年は無理矢理出撃しましたが、何とかギリギリ天気持って良かったです。
8/15は飛騨側から常に雲が流れていましたが、朝のうちは稜線上は展望ありました。
shigetoshiさんが行かれた奥丸山方面もいいなあと、眺めていました。
横尾から雨が降り出しましたが、ここまで持ちこたえたので良しとしなければなりませんね。
hirokさん、おはようございます!
天候が芳しくないので、ロングなだけに断念されたかと
思っていましたが、出撃されていたのですね
初日の青空や、2日目の御来光を拝見する限り、ギャンブラーの
完璧な読み勝ち!
我が参謀、cさん以上の予報士ですね
しかし、本当に長いルートですが、改めて絶景続きなエリアだと
再認識しました
やはり、百高山は、素晴らしい所に配置されていますね。
私は、龍王岳〜薬師岳と、樅沢岳から先の西鎌尾根は
歩いたことが無い区間です。
いつかは行きたいと思いつつ、今日に至っております。
願望だけではなく、hirokさんのような行動力が必要ですね
やはり北アは、花々の宝庫ですね
種類も豊富で、群落も桁違いの豊富さ。
それらを三日間連続で見られるとは、何とも贅沢な旅!
羨まし過ぎて、涎ものですよ
赤沢山の記述、思い入れがあるだけに、涙腺が緩みそうでした
本当に良い旅でしたね。お疲れ様でした
tailwindさん、おはようございます
例年の自分なら決行しなかった天気だと思いますが、
今年はストレスが最高潮に達していたので、行ってしまいました。
でも何とか楽しめるぐらいに展望は効いていたので、行って良かったです
さすがピークハンター、龍王岳〜薬師岳、樅沢岳〜槍ヶ岳は空白地帯なのですね。
それでも百高山を成し遂げた企画力と強い意思に拍手です
どちらも素晴らしい稜線なので、一度は行ってみてくださいね。
今年は花の開花が遅れてくれたこともあって、花は非常に満足。
室堂〜双六小屋までは常に花が登山道の両側に咲いている状態で、
花好きにはたまらないルートですね。
岩稜の北アも魅力ですが、この花の質・量には圧倒されました
モチベーションが下がりがちな天気が良くない槍ヶ岳からの下山路、
本当に一瞬だけ赤沢山が姿を見せてくれました。
最初はどの山なのかわかりませんでしたが、
西岳山荘からキレット状の地形を見て、懐かしさがこみあげてきました。
ここに注目していただけるのはtailwindさんだけ
赤沢山が挨拶をしてくれたようで、本当にうれしかったです
hirokさん。
やりましたね〜 北アの悪天の間隙を突いて
これだけ眺望があれば100点満点ですよ!
すばらしい!! 私もいつかやってみたい
ルートです。とても参考になりました。
それにしても、五色ヶ原〜北ノ俣岳あたりは、
半端ない高山植物の楽園ですね。太郎小屋から
黒部五郎まで、私がいったときは完全にガスって
いて、しかも厳しいコースタイム。道は終始ガレで
歩くのがやっとでした。花を見る余裕もなかったです。
hirokさんの写真を拝見して、改めていい場所だなあと
実感。
樅沢、双六、三俣蓮華、鷲羽、水晶は、4年越しで狙って
いるのすが、天気とスケジュールが合いません(涙)。
今年も限りなく赤に近い黄色信号。やっぱり、hirokさん
のように、意気込みが必要なんですかね。勉強になります。
yama-ariさん、こんにちは
ここで行かないと、北アの夏に行かないまま終わってしまうという非常事態になりそうでした。
ここは無理をしてでも行かないとストレスで病になるかも(笑)ということで、
賭けに出ました。
この夏の異常な状況を考えると、贅沢は言えないですね。
今年は特別だとは思いますが、お盆の時期にこれだけの花が見られるとはラッキーでした。
花が咲いていない区間の方が珍しいぐらいでした。
どうしても花は北アに軍配が上がりますね。
北アというと岩稜というイメージがありますが、
今回歩いたエリアは楽園的な雰囲気で、
水も豊富でのんびり楽しめるエリアかと思われます。
テン泊のyama-ariさんには最適ですね。
アクセスが行きにくいですが、是非天気の良い時に再訪してみてください。
hirokさん、こんばんは。
このモヤモヤの天気の中、「登山中は降らなかった」
のコメント、もってますね !
遠すぎて、これから先再訪することがあるのか?と思って
しまう立山ですが、やっぱり写真を拝見すると行きたく
なってしまいます
五色ヶ原から北薬師岳の間は歩いたことがなく(2泊
確保出来ることが少ないため、置いてしまった感じ。。。)
間山あたりからの早朝の眺めは羨ましいかぎりです。
そして、太郎平からのなだらかな稜線のコメント、同感です。
自分が一番好きなのはその後に続く黒部五郎なので、また
行きたいなあ。
私、テン泊は60泊以上していますが、小屋泊は未経験
なので、そろそろ経験してもよいかなあなんて思った
りもします
youtaroさん、こんばんは
関東から室堂は遠いですよね。
当初8/10に計画した時は富山側から入山する予定だったのですが、
今回は移動日ができたために、大町側から入りました。
いずれにしても室堂に到着するのは最速で8時過ぎなので、時間かかりますね。
それでもスタートからこの眺望が見られるのは魅力ですが。
薬師岳は圧倒的に太郎平かピストンしている人が多いです。
五色ヶ原から薬師岳は今回のルートの中ではアップダウンが激しい区間ですが、
あまり有名でない山頂からでも眺望良いので、穴場的な存在かもしれません。
小屋泊まりだと軽量化が図れて便利です。
本来なら混雑を外していくと快適なのでしょうが、
現在は残念ながら今回のように覚悟を決めて行くか
(天気のせいか結果的には空いていましたが)、
空いていそうな小屋を狙うしかないですね
hirokさん こんにちは
遅いコメントで失礼します。実は、何回もhirokさんのレコを見直して
いました。自分が室堂から槍ヶ岳まで縦走するとすると、何日かかる
だろうか?とても3日では無理そう…でも、凄い景色が楽しめそう…
行ってみたい…いつか行こう、なんて思っているだけでは、結局の所
実現することは無いだろう…。ほんとうに羨ましい限りです。まだ、
奥穂高岳にさえ登っていないので、そこに登ってから検討することに
します。お疲れ様でした。
埼玉のchii
chii1961さん、こんにちは
今回のルートは危険な箇所もほとんどなく、
のんびりと歩けるルートです。
ブラス1日あれば、chiiさんなら余裕もって歩けると思います。
今回は雷の心配がなかったので夕方まで歩きましたが、
夏はもう少し早めに切り上げた方がいいと思います。
関東からだと室堂が行きづらいので、まとまった休みがないと計画難しいですが、
スタート地点からテンション上がるルートなので、
いつかチャレンジしてみて下さい。
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