白峰三山縦走(北岳〜間ノ岳〜農鳥岳)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 2,403m
- 下り
- 3,071m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 6:47
天候 | 初日:晴れ、2日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、広河原インフォメーションセンターの2Fと広河原山荘前にある。 広河原〜北岳間は、特に危険個所はない。コースは、良く整備されている。北岳〜北岳山荘間は、下りの岩場でのスリップに注意が必要。 北岳山荘〜間ノ岳〜農鳥岳間は、下りの岩場でのスリップに注意が必要。 農鳥岳〜奈良田間は、一気に2300mの下りになり、それまでの登りで疲労が蓄積しているため、ゴーロ帯を含め、下りでのスリップに注意が必要。また、沢を渡る区間に5か所ほどの丸太橋&吊り橋があり、一部橋桁が欠けていたり、傾いている箇所があるため、注意して通行したい。 |
その他周辺情報 | 奈良田の里温泉 入浴料;550円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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感想
百名山も残すところ2座となり、99座目は間ノ岳に登ることにした。間ノ岳は、北岳〜間ノ岳でピストンする案も考えられたが、農鳥岳にも登りたいため、広河原〜北岳〜間ノ岳〜西農鳥岳〜農鳥岳〜奈良田に縦走することとした。当初、単独行を想定していたが、M山岳会のAさんが休みが取れ、車も出してくれるということで、2人で24日〜25日の1泊2日の計画で出かけた。
24日早朝に奈良田の第2駐車場に着くと、駐車場には60台近い車が駐車していた。週末のため、第1駐車場も満杯だった。5:30 の広河原行きのバスは、2台でたが、いずれも立ち席があるほどの盛況だった。
6:30に広河原に着き、登山届を提出して、大樺沢ルートで二俣を目指した。天気は、晴れで登山日和だった。8:50に大樺沢二俣に着くと、沢山の登山者が休憩していた。大樺沢の雪渓は、上部には雪渓が残っていたが、二俣辺りは、東側の縁に若干残っている程度だった。二俣から右俣コースで小太郎尾根を目指した。登山路のお花畑は、草紅葉になっており、秋を告げる竜胆やトリカブトの花が目に付いた。草滑りの分岐まで急な登りを登り、10:37に小太郎尾根分岐に到達した。尾根に出ると、目の前に雄大な仙丈ケ岳が聳えており、右手には甲斐駒ケ岳&鳳凰三山が見え、南アルプス北部の役者の揃い踏みとなった。
尾根筋を辿り、11:13に北岳肩の小屋に到達した。小屋の前に生ビールの表示があり、心を揺すられたが、今日は何としても北岳山荘まで行かなければならないため、生ビールを誘惑を断ち切り北岳山頂を目指した。
日曜日ということもあり、北岳には沢山の登山者が上り下りしており、多くの登山者とすれ違いを繰り返し、12:15に北岳山頂に到達した。
山頂からは、今回の山行の最大の目的である間ノ岳に続く登山路がくっきりと見えた。なお、この日は、富士山方向は、ガスがかかっており、日本の山の高さでNo.1〜No.3を同時に写真に収めることはできなかった。
12:34に北岳山頂を後にして、北岳山荘を目指して急斜面を下り、13:22に北岳山荘に到着した。北岳山頂から山荘を見た際に、テント場にテントが見られず、不思議だなと思っていたが、小屋についてみると、この日の午後、ヘリによる荷物の荷揚げを予定しているため、テントの設営を待ってもらっていることが分かり納得した。
今回は、1泊2日での縦走を予定していたため、荷物が少なくて済む小屋どまりとし、テントの代わりに缶ビールやワイン等を持っていったため、夕食の6時まで酒盛りをして過ごした。日曜日の宿泊のせいか、1畳に1人の布団が提供され、ゆったりとした山小屋ライフを楽しませてもらった。今回は、朝日岳の山小屋の管理人兼ガイドをされている鈴木さんと相部屋になり、青森、大阪、長野から来られた方々と夕食後、楽しい語らいの時を過ごした。
窓から星が見えたため、夜中に外に出てみたら、満天の星空が拡がっており、真上に秋の第四角のペガスス座が輝いており、東から西にかけて星屑を散りばめた様に天の川が流れ、カシオペア座、昴、おうし座、クジラ座、オリオン座等が見られ、これまでで最も奇麗な星空を堪能できた。
翌日は、4時過ぎには、宿泊者が動き出し、テント場にも灯りが付き始めていた。お弁当をお願いしており、5時に受け取れるということで5時スタートを目指して支度をしてちょっと早めの4:55にへッデンを点けて小屋を出発した。
北岳山頂や、中白根山への登山路には、御来光を目指して登っている登山者が目に付いた。昨日はガスで見えなかった富士山が奇麗なシルエットを見せており、雲一つない快晴の天気だった。また、東の空から徐々に焼け始めてきた。5:28に中白根山山頂に到達すると、日の出が近づき、東の空が明るくなってきた。間ノ岳目指して登っていくと、日の出を迎え、北岳や中央アルプスの山々にも陽の光が当たり始めた。仙丈ケ岳の後ろには、乗鞍岳〜穂高岳〜槍ヶ岳〜後立山連峰に連なる北アルプスの山々がクッキリと見え、素晴らしい眺望に歓喜の声を上げてしまった。また、北岳の後ろには、八ヶ岳の峰々が浮かび上がっており、更に、高妻山、妙高山、火打山等の峰々も見えていた。
6:31に間ノ岳山頂に到達し、99座目となった。間ノ岳からは、先月登った南アルプス南部の悪沢岳や赤石岳、昨年登った塩見岳が見え、これまでに登った山々の思い出が蘇ってきて、幸せなひとときとなった。
間ノ岳登頂で最大の目的は果たしたものの、この日は、農鳥岳を経由して奈良田まで縦走する必要があったため、間ノ岳を後にして、農鳥小屋を目指して急斜面の登山路を注意深く下った。
7:37に農鳥小屋に着くと、小屋のご主人は、布団等を干し終え、コーヒーを片手に北の空を眺めていた。挨拶をしたが、返事は無かった。小屋前で小休止していると、縦走を目指す登山者が追い付いてきたため、7:54に西農鳥岳を目指して出発した。農取小屋から西農鳥岳への急登はきつかったが、8:43に西農鳥岳に到達した。西農鳥岳から見た農鳥岳は、テーブル状の台地の上にあり、途中のピークを緩やかに巻く形でトオラバースして、9:27に農鳥岳に到達した。農鳥岳で北岳山荘で用意してもらったお弁当をいただき、昨日からの北岳〜間ノ岳〜西農鳥岳〜農鳥岳の日本を代表する名峰の縦走を振り返り、これまでに経験のない素晴らしい眺望に恵まれた今回の山行に特別の感慨を覚えた。
農鳥岳でまったりとした時間を過ごしたが、この先に標高差2400の激下りが待っているため、10:12に下山を開始した。農鳥岳でこれまで一緒に登ってきた甲府から来られていた方と名古屋から来られていた方が奈良田発15:50のバスに乗りたいと言われたため、一緒に下ることとした。
10:30に大門沢分岐に到達し、ここから一気に大門沢小屋を目指してジグザグの登山路をくだった。途中から大きな石がゴロゴロしているゴーロ帯を下ったが、急な斜面で足元がゴロゴロしており、段差もまちまちのこの区間を重い荷物を背負って登っておられる登山者の方に心からの敬意を表したいと思った。我々は、下りでの利用で良かったなと思った。
12:30に大門沢小屋に到達し、小休止を取った。ここまで来ると、15:50のバスには十分間に合いそうだと確信した。12:47に小屋を後にして、奈良田を目指した。途中、うっそうとした樹林帯を通過したが、13時台でも薄暗い登山路は、もっと遅い時間帯には通りたくないと思った。
奈良田に至る登山路は、途中丸太橋が5か所程でてきたが、橋桁がなくなっていたり、傾いている橋があり、注意して下った。
14:17に早川水系発電所の取水口の手前にある吊り橋を渡ったが、こちらも結構揺れるので、一人ずつ注意して渡った。この後は、堰堤の砂防工事の場所から林道になり、14:54には奈良田から広河原へのバス通りのトンネル入り口に到達した。
ここからさらに4劼領啼擦鯤發、15:10に奈良田第2駐車場に到着した。
今回は、これまでにない好天気に恵まれ、99座目となる間ノ岳登頂を果たすことが出来ただけではなく、更に広河原〜北岳〜間ノ岳〜西農鳥岳〜農鳥岳〜奈良田の縦走をすることが出来、かつ、これまでに登った百名山のうちの30座近くの山を見渡すことが出来、これまでの山登りを総括するような山行になった。いよいよ、百名山ピークハントがリーチとなった。
タイトルで農鳥岳の「鳥」の字が「取」になってしまっていますが、ピークハントの意味ではないですよね。ご愛敬ということで…
nomoshinさん いつもコメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
タイトルの他にも、農取小屋等でいくつか誤字があり、とりあえず気が付いた箇所を修正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。
今回は、これまでで最高の天気に恵まれ、北アルプス、中央アルプス、南アルプス他、上信越の多数の百名山を眺望することができ、山座同定に四苦八苦しております。間違っている箇所があると思いますので、こちらもご指摘をお願いします。
99座目間ノ岳おめでとうございます。順調に目標に向かってますね。
今回はA嬢とお二人パワフルコンビでの登頂、もしかしてA嬢も100名山始めたのかしら??あと四阿山を残すのみですね。M山岳会総出でお祝い山行かな?最後の山ですが、喜びすぎて、足くじいたりしないようにがんばってください。
さて、この次の目標は?
mmakiraさん 毎度励ましのコメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
Aさんは、先日も御嶽山にものご一緒させていただきましたが、パワフルです。百名山も既に20近く登っておられるはずで、今週も巻機山に登るという予定になっており、このところ、凄いペースで取り組んでいるので今後が楽しみです。
今回でリーチをしたのですが、最後でしくじらないように、心掛けたいと思っております。
今後の目標は、11月以降に考えたいと思っております。今後とも、よろしくお願いします。
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