一本線で繋げた♪ 黒戸尾根ー甲斐駒ヶ岳ー仙丈ヶ岳
- GPS
- 17:55
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 3,842m
- 下り
- 2,563m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 10:51
天候 | 1日目曇りのち雨 2日目曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
事前に予約しておいたタクシーで尾白川渓谷駐車場)まで移動。 30日、下山後北沢峠(バス)→広河原(乗り合いタクシー)→芦安駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
竹宇駒ヶ岳神社入口に登山届提出箱あり。 登山道は整備されていて、道迷いの心配はなさそうです。 刃渡りくらいまではブヨが多いです。立ち止まると容赦なく刺してきます。 刀利天狗手前から鎖場・梯子が出てきます。 八合目御来迎場を過ぎると鎖の無い岩場が出てきます。ここが核心部だと思います。 |
その他周辺情報 | 北沢峠こもれび山荘110名宿泊可。 完全予約制。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
憧れていた黒戸尾根。とうとうこの日がやってきた。
鎖場・梯子の連続という情報から、高所の苦手な私にはピストンという選択はなかった。
北沢峠なら3時間で下りれると安易に決定。
問題は車の回収。下山後にバスを乗り継いで韮崎駅まで行きそこからタクシーで35分。
時間もお金もかかるのなら最初からタクシーに頼んでしまおうと、事前にタクシー会社に連絡。当日の朝、自分の車を芦安駐車場に置き、タクシーで尾白川渓谷駐車場まで送ってもらう。もうこれで引き返すという選択は無くなった。
5時に出発し13時に山頂に着けば16時に北沢峠に下山できるとおおよその目安。
超ロングで体力勝負なので、いかに脚力を温存しながら歩けるかを意識して歩いた。
タイムは意識せず、とにかくゆっくり、無駄に足を疲労させないようにと。
登山道は歩きやすく、トレランの人が多いのが分かる。
北沢峠に下りるよりこちらの方が楽だろうなぁ。危険ゾーンを除けば・・。
リスやシカにハッとしながらも美しい森に癒される。
こんなに楽しくていいんだろうか・・と逆に心配になる。
刃渡りは全く問題なし。ガスっていなければ景色良いだろうな。
刃利天狗手前から梯子や鎖場が出現。危険な感じはなくむしろ楽しく感じてきた。
五合目小屋跡から梯子が連続するけど、しっかり捕まって登れば大丈夫。
足も攣る気配が無くホッとした。ただ下山には使いたくないと心底思った。
約5時間で七丈小屋到着。時間的にちょっと貯金ができたことで焦ることなく休憩する気になった。お目当ての新発売の手ぬぐいは売り切れ。後日郵送して下さるとの事で送り先と1200円を預ける。トイレも綺麗だし宿泊してみたいけど、あの梯子戻るのは嫌だから・・ゴメンナサイ。
七丈小屋から八合目御来迎場までが意外に時間がかかってしまう。風に加え小雨が降ったり止んだりで、その都度レインウエア(上着)を着たり脱いだりしたもので。
そしてここからが核心部。レコでよく見る鎖場は問題なし。
鎖がついていても足をかける所が無かったり、鎖すらなくわずかな出っ張りに手をかけて一か八か気合でよじ登る所もあり。濡れている岩がさらに追い打ちをかける。
これ登れなかったら・・と一瞬よぎったけど、ここは何も考えずに突き進むしかない。
先日鳳凰山行った時、長身のトレランのお兄さんが「あの岩場はマジでやばかったよな。」って言ってたのを思い出した。きっとココの事だって。
北岳や塩見の岩場でも滑落事故があるし、瑞牆山の岩場も体験してきたばかりだけどとにかく次元が違い過ぎた。
何とか危険ゾーンをクリアしたけどさらに次の危険が・・
暴風の中トレランのお兄さんが「山頂行きます?凄く荒れてますよ!」と下りてくる。
仕方ない、北沢峠に下りるには通らなければならない道。
天気が良ければ山頂が見えるはずなのだけど、真っ白だからどっちに進むべきか迷った。
足跡は右にも左にもあちこちについているからみんな迷ってるのかな。
GPSで確認しても何だか分かり難い。こっちかな?と進んだ方で正解。
駒ヶ岳神社本宮が見え、一瞬ガスが飛んだ時に見覚えのある祠が見えた。
あまりの暴風っぷりに飛ばされないよう慎重に。写真撮ったら即下山開始。
山頂直下のザレ場は正直苦手。足跡もあちこちについているから、赤マークを見ながら進まないと×印の方に引き込まれる。でもここ、全く初めての場所だったらこう冷静には進めなかったかもしれない。
駒津峰、双児山を通過するまでの登り返しの大変な事。おまけに双児山からはガレ場が脚にくる。樹林帯に入るまでが長かった。
そして何とか16時前までには下山できこもれび山荘へ入れた。
受付で「今日はどちらかに登ってこられました?」
「黒戸からです。」全身ずぶ濡れの私は完全に浮いてる。
宿泊客は6名。私以外は今日の登山を断念した方たちばかり。そりゃ賢明な判断です!
二日目の朝は何とか雨も止み、足のダメージもなさそうなので仙丈ヶ岳に向けて出発。
雨でしっとり濡れた森は生き生きしていた。ゆっくり、足を労わる様に歩く。
小仙丈ヶ岳で先に出発していた女性たちに追いつく。ここまで来ればもう一息。
素晴らしい景色をゆっくり見ながらなので高度障害も出ないし汗もかかない。
山頂に到着すると、仙丈小屋に泊まったという男性が「コーヒー飲みますか?お湯沸かしますよ。」と言ってくださった。お湯はこもれび山荘で貰って来たのでお礼だけ言う。人に心配りのできるこんな余裕が欲しいなぁと思った。
猛烈にコーラが飲みたくなって仙丈小屋へ寄る。
気持ちに余裕があるせいか足取りが軽い。登り返しもスタスタ行けて不思議。
時間的に登りの人が増えて来たので所々渋滞発生。人気のお山だね。
早朝に登れたことに感謝しなくちゃ。
黒戸尾根、うわさ以上の所だった。中毒の要素もあるらしい。
二度と行くまいと思っていても、こうしてレコまとめているうちに
ピストン・北沢峠がだめなら周回?なんて恐ろしいことがチラリとよぎる。
今度出る山と高原地図には八丁尾根の破線ルートが掲載されるらしいので、
勇者にどんどん行っていただいてから考えよう。
とにかく苦行山行にはしたくなかったのでマイペースで楽しみながら歩ければと。
それには体力の温存、荷物の軽量化が必須。1泊にはなってしまうがそこは何とか重量を増やさず、いつもの日帰り位の重さにまとめることができた。
湿度は高いけれど梅雨明け前なので水の消費も少なくて済んだことも良かった。
(アミノバイタル500ml×2、湯450ml、ジュース350ml 計1800ml 他ゼリー2個)
黒戸尾根〜甲斐駒ヶ岳〜仙丈ヶ岳を一本の線で繋げることができて嬉しい。
この山行で得るものは大きかったと思う。
心の支えになってくれた山友の存在が大きく、『山を楽しむ』事にも気付かせてくれたことに感謝したい。本当にありがとうございました。
黒戸尾根から山頂を越えて一気に仙丈までとは恐れ入りました。
しかも初めての黒戸をソロとはとても真似できません。
次回はどんなルートにチャレンジされるのか・・・楽しみにしています。
大変な所もありましたが楽しい2日間でした。
鈍足でも熱意があれば行けるという証明です。(笑)
ソロでないと思いっきり足引っ張りますもの。
おかげでほぼ独占状態。贅沢な時間でした。
次は普通のロング行きたいです。
普通?・・変ですね(笑)
はじめまして、ふらふら見ていたら見事な線を見つけてしまいました(*^^*)
綺麗ですね〜♪
黒戸尾根自体はいつか挑戦してみたいなーと思っているので調べた事はあったのですが、
その先、北沢峠に抜けるなんて…ありですね(*^^*)
なんか日帰りピストンよりもよっぽどやってみたくなりました♪
もしいつかマネしちゃったら、大目にみてくださいね!
noster-oさんはじめまして。コメントありがとうございます🎶
高所が苦手なので黒戸尾根を戻るという選択はありませんでした。(笑)
はっきり言ってトレイル自体は黒戸の方が歩き易いです。
北沢峠へは登り返しがキツく、ガレも疲れた足にはきました😢
ただ、こうして歩く範囲を広げることによって、黒戸尾根がいかに素晴らしいトレイルであるかと気付く事が出来たので良かったと思います。
マネなんて言わず、是非歩いてみてください。大歓迎です!
そして仙丈ヶ岳まで延ばすと達成感も更にアップしますよ〜♪
レコ楽しみにしていますね😊
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