快晴の立山・剱岳・大日岳縦走♪
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![](https://yamareco.info/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fyp0ae25d6ef33ad5d.jpg)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 2,172m
- 下り
- 3,565m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 6:06
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:13
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:29
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 手袋 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 靴 サンダル ザック ザックカバー サブザック 行動食 調理用食材 調味料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット
|
---|
感想
<モモ夫>
Day1
室堂に到着する時間を9時頃と設定して、自宅を早めに出発する(3時過ぎ)予定だったが、そう上手くはいかず実際は4時前となってしまった。
玄関口である立山駅まで約4時間。これでは頑張っても立山駅を発つのは8時を過ぎてしまう。そうなると9時頃に室堂到着は不可能だ。
実際、立山発美女平行きのロープウェイに乗ったのは8:40。そこから室堂まで1時間ほどかかったので、結局登り始めたのは10時前となった。
「立山」、といってもその名の山はなく、雄山、大汝山、富士ノ折立を含めて立山という。そのうち雄山への行程は人も多く、しかも小学生の団体登山にも遭遇した。危険場所はないが、注意して登っていけばザレた道もスムースに進める。
その雄山には雄山神社峰本社が存在し、最高峰の3003mの頂上には祠がある。しかもそこへ行くには有料(500円)となっているのだが、ただ単に行くわけではなく、お祓い、御神酒付きとなっている。神職からお祓いを受け、次なる大汝山を目指した。ここから先は登山者の数がグッと減る。
大汝山は雄山よりも高い(3015m)のだが、実際はそれほどの高さを感じるものではなかった。
富士ノ折立では標識を見る限り登ることを推奨していないようだったが、登れないわけではなく、岩場に注意して進めば到着できる。頂上から東方に目をやると黒部湖が広がっていた。
そこから別山までは約2時間。テント場到着が16時頃。平日のためテント泊の登山者もそれほど多くはなく、エリアも広いため整地された場所に張ることができた。
ただ、このテント場にはビールなどの飲料は販売していないため、欲しい場合は剱沢小屋に行かないといけない。
このテント場には水場が2か所あるのだが、一つは飲料に適さず、煮沸を推奨しているものと、塩素消毒をしているので飲料に適したものがあった。
明日はこの剱岳にアタックする。
Day2
早い人は4時前後には動き始めているが、僕らは周囲の音で起き、朝食を食べて6時頃に出立した。
雪渓をいくつか横断し、剣山荘を通過すると、雷鳥親子との出会いがあった。
雷鳥は見ようと思ってもなかなか出会わないが、朝のガスった状態の時にふとその姿を見せてくれると気持ちもなんだか晴れてくる(この後もう1回別の場所で雷鳥と遭遇した。2回も出会えるなんてラッキーだった)。
出発して約1時間が経ち、一服剱を過ぎたころからガスった空も次第に晴れていった。前剱を過ぎると鎖場越えもより注意を払わないといけなくなってくる。「9番目鎖場」が出てきた。「カニのたてばい」とある。「たてばい」というから、タテに登っていく。岩場はどこでも注意力は必要でスリリングなところもあればそれほどでもないところもある。この「たてばい」も相当な難所かというイメージがあった。たしかに垂直に登っていくので足を踏み外せば痛いどころではないが、足場がなくて困るほどではないので、慎重に登ればクリアできる場所だ。
出発から約3時間。好天の下、ついに剱岳頂上に到着した。昨日登った富士ノ折立と同じ高さの2999mだが、とても同じ高さとは思えない。頂上に至る過程が大変だったので一層そう感じさせるのだろう。
いつも頂上滞在時間は短いが、今回は頂上からの景色をゆっくり堪能し下山を開始した。混雑緩和のためか途中まで下山ルート(鎖場)が設定されている。「カニのたてばい」よりも「よこばい」の方が緊張感の高まるスリリングな岩場だった。
出発してから約5時間40分、剣沢小屋に戻った。
小屋前で休んでいると見たことのある人がやってきた。雑誌でよく記事を見かける高橋庄太郎さんだった。雑誌の写真と同じようなスタイルでカメラマンを同行していたので、どこかでこの日の記事が出るのだろう。momoが話かけて行ったが、嫌がる様子もなく丁寧に話をしてくださった。
ありがとうございます。
Day3
雲もガスもない晴天の下、6時前にテント場を出発。剱岳をバックに剣御前小舎へ向い、大日岳方面へと足を向けた。天気も良かったため眼下には室堂が一望でき、立山三山はいうまでもなく、その奥には槍ヶ岳、方向を変えれば白山まで見通せた。
300名山の奥大日岳に到着。展望は素晴らしく、360度の大パノラマが広がる。剱岳頂上よりも視界は開けているためいつまでも見ていたい景色が広がっていた。
大日小屋で昼食をとると疲れも回復して、身軽な状態で大日岳に向かった。
小屋泊でも素泊りなので、食事は小屋前のエリアで自炊した。
食事が済んで休んでいると19時頃にスタッフがミニライブをするのでよかったら食堂へどうぞと言ってきた。ランプの小屋でもあるので食堂はランプの光だけが灯され、薄暗い雰囲気の下若いスタッフがギターと太鼓をもって数曲演奏をはじめた。
聞けばギターを奏でたスタッフはギター職人であるこの小屋のオーナーの弟子として働いているのだが、夏は小屋番として派遣されているようだ。小屋閉め後に再び工房でギター製作をするらしい。こうした山中で生ギターの演奏を聴くことはまずないものだし、予想もしていなかった。結構有名らしいが、僕らはそれとは知らず宿泊したので驚きと感動が交錯し、体に染みわたる音色が疲れも癒してくれた。
アンコールも出る状態で、また別のスタッフがギターとハーモニカを使って演奏を披露してくれた。就寝前の短い時間だったが、心地のよい時間を過ごせた。無理して下山せずによかったと改めて思う。
Day4
最終日。小屋から称名滝へ出るルートを使って下りていく。コースタイムは3時間50分。地図では下山の途中に水場があるので補給しなかった。ほどなく沢に着いたが、水場とは示されてはいない。赤い札がぶら下がってはいたもののここなのかどうかわからなかったのでスルーした。あとで思うとどうやらここだったみたいだ。
ある程度降りると木道が始まり、大日平と呼ばれる場所に出る。ラムサール条約に登録されている湿地帯のようだが、笹藪が広がっていて湿地帯という印象は受けなかった。その途中にある大日平小屋で休憩をして木道を進んでいった
下り始めて3時間15分で登山口に到着。ザックをそこに置き、称名滝を見に行った。予定通り9時10分の立山駅行きのバスに乗り、駐車場へと戻って行った。結局途中水の補給はしなかったので、バスで水を飲んだところ、丁度なくなってしまった。ギリギリ助かったとはいえ、出発時に残量を確認せず、水場も確認しないまま進んだことは反省しないといけない。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する