北ア奇跡の晴天7日間:烏帽子⇒雲ノ平⇒高天原温泉⇒鷲羽⇒水晶-赤牛⇒読売新道⇒渡し舟⇒ケーブルで室堂⇒雷鳥沢⇒奥大日
- GPS
- 68:52
- 距離
- 94.1km
- 登り
- 7,853m
- 下り
- 8,118m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:27
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 10:40
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 3:12
- 合計
- 9:10
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 8:40
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 10:20
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 2:39
- 合計
- 10:45
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 10:18
天候 | 7日間奇跡の晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
途中:黒部ダムからケーブル、ロープウェイ、バスで室堂 帰路:称名滝BSからバスで立山、富山地鉄で富山駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
読売新道:長い悪路です。岩には苔が生えています。土は粘土質、捕まる枝も弱々しく。。。予定では雲ノ平から一気に奥黒部ヒュッテまで行くつもりでしたが、水晶小屋で、もっと早くでないと危険と言われ、水晶小屋に泊まることに。それで正解だったと思います。時間的には行けたかとは思いますが、辛い思いをしたと思います。 大日小屋から称名滝:このルートがこんなにキツイとは想像していませんでした。7日目という事、暑さのせいかも知れませんが、熱中症かと思うぐらい体が熱くなりました。称名滝への登山口に出た時は達成感でいっぱいでした。やったー!と叫びたいぐらいでした。 |
その他周辺情報 | ①烏帽子小屋テント場:細長く一番奥に池があります。池の近くがいい雰囲気ですが、トイレや小屋から遠くなります。 ②雲ノ平テント場:小屋から30分。広いですが岩が多く良い場所は限られます。水が豊富で冷たく、水浴びができます。 ③高天原温泉:まさに大自然の中に温泉がある感じ。素晴らしい場所。 ④水晶小屋:絶景ポイントに建っています。なので水がないとか色々ありますが良い小屋だと思います。この日は布団2枚に5人。肩が入りませんでした。 ⑤奥黒部ヒュッテテント場:広い砂地で貼りやすいです。水場は小屋の横、小屋とテン場は100mぐらい。トイレは小屋の横でなんと水洗です。テントでもお風呂OKですが湯船にお湯がはれませんでした。お湯が出るので体が洗えます。 ⑥雷鳥沢テント場:大きなテント場。みくりが池温泉は16時までですが、テント場近くの「雷鳥荘」「雷鳥沢ヒュッテ」は19時までお風呂に入れます。 ⑦称名滝バス停:ちょっとした待合室になっているので、ザックの荷物を整理したりすることができます。僕は隅で着替えさせていただきました。歩道脇から水が流れているので頭から浴びることができます。 |
写真
装備
備考 | 電池:3日目でヘッドライトの電池の予備もなくなりました。 |
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感想
車中1泊、テント場5泊、小屋1泊、ビジネスホテル1泊、計8泊9日、天候に恵まれ最高に素晴らしい山旅ができた。
1日目:大阪からの夜行バスで信濃大町に降りたのはいいが、人がいない。ここで乗り合いタクシーでできれば4人で乗って安く上げるつもりでしたが、2人で乗車。
1人4000円。仕方ないか。タクシーの運転手さん曰く、こんなにすっきり晴れたのはこの夏初めてと。うれしいお言葉。
高瀬ダムから烏帽子までの登りはそれなりにきついが2度目ということもあり、難なくテン場到着。前回と同じく池の横に設営。予報通り18時から雨。テントの中は快適。
2日目:この日は雲ノ平までのロングコース。5年ぐらい前、山の先輩と行ったときは、テン場についたのが18時で、しかも張る場所がなく仕方なく水の通り道の上に張った、つらい思い出のあるコース。急ぎすぎると疲れてよけいに遅くなるので、ゆっくり歩みを止めずに登っていきます。野口五郎で休憩、水晶小屋で昼食、前回苦労した祖父岳を上り雲の平テント場に14:50着。早い!それにしてもほんとに天気がいい。テント場は意外と空いていていい場所を確保。しかし後から斜めっていることに気づく。少し寝にくかったかも。ここの水場は水量豊富で冷たい。頭から水を浴びる。気持ちいい。しかも天気が良いので服も頭もすぐに乾く。
3日目:高天原温泉往復。まず、テントを水平なところに張り直してから出発。今回の一番の楽しみ。温泉ははじめから囲いの無い露天風呂に。あーほんとに気持ちいい。熱くもなくぬるくもなく。横の流れは冷たい水なのでそこで冷ましてから再び入浴。いつまでも入っていたい。
4日目:この日の行程を出発前から悩んでいた。読売新道を雲ノ平から一気に行くか、それとも水晶小屋に留まってから行くか。8/3に小屋に電話するとすでにいっぱいなので予約はできません、当日来てくださいと。ぎゅうぎゅうな小屋に留まるぐらいなら早出して一気に行こうという計画でした。4:10に雲ノ平を出発し、予定通り水晶小屋に7:10着。小屋の方に今から奥黒部ヒュッテに行けますか?と訊ねると「行くなら皆さん5時にここをたっていかれます、責任はとれません」と。無理はしないことに。水晶小屋泊を決定。ただし布団2枚に5人ですと。時間が充分あるので鷲羽に上り、黒部源流の水を汲みました。小屋に戻り自分の布団へ。大袈裟でなくほんとに布団2枚に男5人。近くの方といろいろ山の話を楽しく。さすがにすごい経験と力のある方ばかりでした。夕食はしゃぶしゃぶのカレー。お世辞にもおいしくありませんが、当然空腹。またこの立地でこの料理は最高ということに。
5日目:いざ赤牛、読売新道へ。これまで登った山で一番は?と聞いて何人かの人に「赤牛」と言われ以来、憧れの山。でもピストンする気にはなれず。水晶は難なく登頂、一応今回唯一の未踏の百名山。ここから赤牛までは見た目は近く見えますが意外と進まない。9:00登頂。まず薬師が正面にドーン。カールがでかい黒部五郎、きれいな鷲羽、野口五郎から烏帽子の裏銀座稜線。素晴らしい。これで自分も「どの山が一番?と聞かれれば「赤牛」と答えることが出来るようになりました。
さてここから奥黒部ヒュッテ。長い、足を乗せるところなし、滑る滑る。頭がボーとするのを、抑えながら15:10到着。まったくタイムコースどおり。ということは昨日一気に雲ノ平からこれたかもしれません。しかし楽しい登山ではなくなっていたと思います。個々のテント場広くて砂地。ぐっすり睡眠。水もうまし。
6日目:テント場から木の梯子をいくつも渡り登り下り、9:10平の渡し。10人乗りの渡しボートに乗って黒部湖の向こう岸へ。気持ちいい。ここから約4時間かけて黒部ダム着は15時。黒部ダムの見学はあきらめて、まずケーブル。黒部平で「わさびそば」白エビ天ぷら入りで1000円の値打ちあり。ロープウエイ、バスに乗って室堂着16:10。みくりが池温泉は16時まで。10分だけでもとお願すると、雷鳥荘はまだやってますと。すぐにテン場を見下ろせる雷鳥荘へ。入浴できました。
テン場は広く充分余裕がありました。小川の近くの少し中央から外れたところに設営。夜半ものすごい風。台風の影響かと思うほど。2週間前の五色平の経験から、すべてのタグをさらに強く打ち込みました。
7日目:夜明け前からすごい風のなかテント撤収。4:30出発。 奥大日岳6:35.ここでも良い天気。富山湾がきれいに見えました。しかしここから大日小屋を経て称名滝BSまでの8時間は、読売新道と変わらないほどつらかったです。何より標高は低くなっているので暑い。ふらふらになりながら怪我無く「大日岳登山口」へ下山。体中が熱くなる熱中症寸前だったかもかも。バス停横の建物で全身びしょ濡れの服を着換えてさっぱり。バスと富山地鉄で富山駅へ。車中で、逸れたとばかり思っていた台風10号が明日上陸との情報、つながるようになったネットで調べると予約していたサンダーバードまでは運行、その後はなんと運休と。なんてついている。
富山駅でずーと食べたかったラーメン焼き飯餃子。全部出てきたときあまりのボリュームに「食べきれるかな」と心配しましたが、ラーメンの汁一滴ご飯一粒も残さず完食。うまい。駅前のビジネスホテルで入浴後、マッサージチェアを堪能。あー贅沢。
8日目:早朝入浴後、再びマッサージチェア。バイキング朝食を思いっきり食べて新幹線。無事13:30に帰宅できました。
素晴らしい8日間。山よありがとう。
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