光岳〜聖岳(芝沢ゲートから周回)静かな山旅、小屋を除いて
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 42.2km
- 登り
- 4,156m
- 下り
- 4,143m
コースタイム
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 8:53
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:36
天候 | 11/2(土)晴 11/3(日)ガス→曇時々晴→曇 11/4(月)晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場に至る道が工事のため「8時〜12時、13時〜17時」は通行止めになっていました。 土日祝は関係ないと思っていましたが、そうじゃなかったようで(休工は日曜日だけ?)、帰り道で2時間の足止めに。事前確認が必要でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・易老渡までの林道で崩落している所が2箇所あり、迂回路が設置されています。 ・熊の痕跡(糞・引っ掻き傷)が多数。鈴等を持っておられない方が多かったですが、必携だと思います。 ・稜線部は天候次第で強風、低温にさらされるので注意が必要です。 ・聖岳山頂部の数日前に降った雪の残りはガリガリで氷化していました。 ・薊畑〜苔平間には大きな倒木が多数あり、道迷いに注意が必要です。 |
その他周辺情報 | ●光岳小屋(冬季避難小屋)無料 トイレは小屋のすぐ近く、水場はかなり急な道を下ったところにあり。 11/2(土)は大混雑!宿泊者は40人以上でゴミゴミでした。 ●聖平小屋(冬季避難小屋)無料 トイレは小屋から100mくらい?離れたところ、水は小屋横の聖沢から取水。 11/3(日)の宿泊者は15人くらいでした。 窓を開けて庇を上げないと小屋内は真っ暗です。 ●かぐらの湯 530円(JAF会員割引で100円引き) とても広くてきれいな施設。下山後の食事もここでいただきました。 http://tohyamago.com/osusume/kaguranoyu/ |
写真
感想
山岳会の方と未開拓の光岳と聖岳を縦走してきました。
ルートは一日に登る標高差を考慮し、光岳→聖岳の周回で計画しました。
易老渡までの林道は2箇所で崩落していて、高巻き道が設置されています。その他は歩きやすい道ですが、単純に長いです。易老渡から易老岳まではひたすら急な登り。展望もあまりなくただただ忍耐です。易老岳から光岳小屋まではなだらかな道や涸れた急な沢の中を歩くような道で、前夜あまり寝ていないこともあり、アップダウンが体に堪えてしんどかったです。
光岳小屋にはこの日一番乗りで到着しました。とてもきれいな小屋で展望も良かったです。水場は小屋近くの急斜面を降りたところにありますが、登り返しが地味にきついです。小屋での荷物整理後に光岳へ。大菩薩嶺みたいな感じの残念な山頂でしたが、百名山66座目をゲットできました。その後、時間もあるので光石へ。巨大な石灰岩の塊は周りの雰囲気に合わない不思議な姿で、この山が百名山に選ばれた理由がわかったような気がしました。
小屋に戻ると人がいっぱい!その後も次々と人が押し寄せ、最終的には40人以上に。シーズンさながらの混雑ぶりでした。後で聞いた話だと、我々と逆向きの聖岳→光岳ルートだと小屋はかなり空いていたようです。また、夜の寒さが心配でしたが、エアマットに3シーズン用シュラフ(イスカAir450)で十分でした。
2日目は聖平小屋までの縦走。朝からガスが立ち込め気味で展望はあまり期待できませんでしたが、時間とともに晴れてきて快適な縦走を楽しむことができました。特に上河内岳山頂からの展望は素晴らしかったです。ちょこっと寄り道になりますが、ぜひ登るべきだと思いました。また、冬仕様に変貌しかけた雷鳥さんにも会うことができたのもラッキーでした。
聖平小屋もきれいな小屋でしたが、窓の外側に庇が下ろされた状態で雨戸的になっているため、小屋内は真っ暗。ヘッドランプだと心もとないので、ランタンがあると便利だと思います。この日の宿泊は15人ほどで、ほとんどの方が我々と同じく光岳から来たようでした。
3日目、いよいよ聖岳へ。朝から晴れ、さほど寒くもない好条件。薊畑に荷物をデポし山頂へアタック。樹林帯から森林限界を超えて足元はガレ場へと変わり、高山の感じに。じっとしていると寒いですが、暑がりの私は半袖Tシャツにロングスリーブでちょうどいい感じでした。急な登りで呼吸も苦しくなるはずですが、体が麻痺しているのか、気分が高揚しているのか、妙に元気でした。目の前に広がる絶景を堪能しながら、氷化した雪が残る山頂へ。素晴らしい展望の中、百名山67座目をゲットできました。山頂からは赤石岳や悪沢岳、塩見岳のほか、遠く穂高岳や槍ヶ岳も見えました。
絶景が名残惜しいですが、これからが大変な標高差2,300mの下山。膝が崩壊しないように体を労わりながら下山しました。西沢渡の川渡しのかごは噂通り力が要って大変で、腕がパンパンになりました。
その後、長い林道を歩き切り、いざマイカーで帰ろうとすると帰り道が通行止め。工事があるのは看板等で見ていましたが、まさか祝日もやっているとは思わず、作業が終わる17時まで2時間ほど足止めに。正直「えー通られへんのー?」と思いましたが、こういう工事をしていただいてこそ通れるもの。ありがたいことですし、「ほんま、お疲れさまです!」という感じです。
11月に登る光岳と聖岳。気温や天候、小屋の感じなど、心配要素もありましたが、とても充実した山行になりました。
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