旭岳〜トムラウシ山 絶景,荒天,そして憧れの山へ(姿見平→トムラウシ温泉)
- GPS
- 352:06
- 距離
- 44.9km
- 登り
- 2,367m
- 下り
- 3,317m
コースタイム
06:35姿見平発-06:57旭岳石室-09:20旭岳09:37-10:50間宮岳11:03-11:58北海岳12:10-13:18白雲岳分岐-
13:48白雲岳キャンプ地着
【二日目】
低気圧通過により白雲岳避難小屋で停滞
【三日目】
05:42白雲岳避難小屋発-06:51高根ヶ原分岐-08:56忠別沼-09:55忠別岳-10:55忠別岳避難小屋分岐-
11:10忠別岳避難小屋12:09-13:14五色岳13:28-14:45化雲岳14:57-15:10ヒサゴ沼分岐-15:52ヒサゴ沼着
【四日目】
06:07ヒサゴ沼発-07:03ヒサゴのコル-07:39天沼-09:10北沼分岐09:22-09:56トムラウシ山10:21-
10:46南沼キャンプ場11:37-12:16トムラウシ公園-12:56前トム平-13:36コマドリ沢分岐13:48-
15:36カムイ天上分岐-16:30温泉コース分岐-17:51トムラウシ温泉着
天候 | 8/15 晴れ 青少年野営場 15℃ 旭岳山頂 13℃ 8/16 低気圧通過により大荒れ 白雲岳避難小屋内 15℃ 8/17 曇り時々晴れ間 白雲岳避難小屋 14℃ 8/18 曇りのち晴れ トムラウシ山頂14℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
◆白金温泉→旭川駅 道北バス 美瑛・白金線 白金温泉発7:35→9:00旭川駅着 http://www.dohokubus.com/rosen.html ◆旭川駅→旭岳登山口 路線バスではなく、タクシー4人相乗りで向かう \1,400/1人 8/15 ◆旭岳ロープウェイ 登山口→姿見平 片道\1,600 6:00の始発便に乗車(15分間隔で運行) 8/19 ◆トムラウシ温泉→新得駅 北海道拓殖バス ¥2,000 夏季期間運行(H24は7/21〜8/19) トムラウシ温泉発8:45→新得駅着10:15 http://www.takubus.com/time_s.html 新得・鹿追・然別湖線、屈足線 予約優先で予約はしたが、4人の乗車客のみだった ◆新得駅→旭川駅 JR \2,730 新得駅発11:33→13:03富良野駅(乗換)13:12→14:25旭川駅着 ◆旭川駅→旭川空港 旭川電気軌道 バス\570 旭川駅発14:50→旭川空港15:25 http://www.asahikawa-denkikidou.jp/jikoku.html ◆旭川空港→成田空港 SKYMARK便 片道\19,800 旭川空港発18:00→成田空港19:45着 ※新得駅から新千歳方面は特急が使え、アクセスも良い 初めからトムラウシ温泉に下山する事が決まっているなら、新千歳空港からのフライトの方が断然早い |
コース状況/ 危険箇所等 |
■カードリッジガス 旭岳登山道口、ロープウェイ売店で購入 使用済みガス缶&ライターは旭川空港の1Fカウンターで回収してくれた ■避難小屋(テン場)&水場 ・旭岳青少年野営場 \500/1張 トイレ・水場・調理場完備 日帰り温泉 旭岳温泉 野営場のすぐ手前 LA VISTA 大雪山利用 14:00〜19:00 \1,500/1名 ・裏旭キャンプ指定地 旭岳の裏側、急坂を下った窪地、避難小屋は無し、テントのみ トイレは見えたが使用可は不明 水場、雪渓の融けた水を利用(8月中でも結構な雪渓が残っていた) 旭岳ビジターセンター情報ではヒグマがテン場に出たとのこと ・白雲岳避難小屋 夏の期間は管理人常駐 テント\300/1張、避難小屋\1,000/1名 トイレ有り(紙は持ち帰り) 水場、テントサイトから下った数10m先、豊富な沢の水を採取 ・忠別岳避難小屋 避難小屋1Fはトタンが剥がれていたり、荒れ気味だった トイレ有り(紙は持ち帰り) テン場は避難小屋から少し下った周り藪の中、余りスペースは広くない 水場、充分豊富な雪渓の雪解け水を採取 ・ヒサゴ沼避難小屋 避難小屋(未調査なので不明) トイレ有り(紙は持ち帰り) テン場は大雨後だったので一部泥濘ありだった 水場、数10m木道を戻った所の沢の水を採取 ・南沼キャンプ地 トイレ有り(携帯トイレのみ?) 水場、雪渓は融けてほぼ無くなっていた、かろうじて流れている沢の水を採取 ・トムラウシ温泉 最後の最後でテン泊は辞め、ホテル宿泊 東大雪荘利用 \11,700/1名1泊 http://www.netbeet.ne.jp/~taisetsu/tomurausi1.html 日帰り入浴 12:00〜20:00まで可 \500 この他、降雨後なのか所々沢や湧水が出ていた こういう場所でも取れる時に取っておく方が得策かな?と思う ※ 水はエキノコックス対策の為、要煮沸 ●姿見平〜旭岳〜北海岳〜白雲岳避難小屋 ・姿見平から旭岳は火山らしい登り一辺倒の道 岩場を右に巻くように登れば旭岳山頂はすぐそこ ・旭岳から裏旭までのくだりは急坂の上、ザレて滑りやすい ・裏旭〜北海岳〜白雲岳避難小屋までは緩やかなアップダウンの道 ●白雲岳避難小屋〜忠別岳〜ヒサゴ沼 ・全般的に緩やかなアップダウンの続く道 ・五色岳への登り、化雲岳分岐手前の木道まではハイマツのブッシュを行く 降雨後は上半身/ザック共にひどく濡れる 足元は泥濘の道が続く ・忠別岳避難小屋への分岐付近でヒグマの糞を2ヶ所発見 ●ヒサゴ沼〜トムラウシ山〜トムラウシ温泉 ・ヒサゴ沼から縦走路へのガレ場、雪渓有り ガチガチでステップを切り刻めず、アイゼンも不携帯なので脇のガレ場を登る ・トムラウシ山へはガレ場の急登と緩やかな道を交互に繰り返す ・トムラウシ公園からは少し登り返し有り ・前トム平からは急坂をくだり、ガレ場トラバース、沢筋の道 ・コマドリ沢から尾根付近まで急坂登り返し その先、カムイ天上辺りまで、水はけの非常に悪い笹帯、激しい泥濘の連続 ・トムラウシ温泉へは樹林帯の平坦な道を暫く歩き→急坂くだる |
写真
感想
「山の高さを知るなら富士山に登れ
山の雄大さを知るなら大雪山に登れ」
旭岳ロープウェイの受け売りですが(^^ゞ
その雄大さ、ブログやレコで憧れてたあの光景をとうとう見る機会が出来たのでした。
丹波天平にも通じるのですが、どうやら山の上に広がる緩やかな光景に、憧れに似た何かを
持っているのかもしれないですね…
8/14
今日は移動日、ただ移動するだけ。
朝からテントの支度、天候はまだ雨がパラつく程度で残っていた。
そこから移動、朝の10:30頃には旭岳の麓に到着。
時間も早いのでロープウェイで登り散策を検討したけど、往復運賃\2,400には…(-_-;)
今日は一日のんびりする事に決めた。
テント受付し、濡れた物を乾かす。
午後になって散策し、そして日帰り温泉でのんびりまったり。
次の日からの山行の合間、時間を気にせず過ごした一日だった。
8/15
荷支度して5:30頃、始発ロープウェイに間に合うように出発。
ロープウェイ乗り場に行くと沢山の人が並んでいて、しばし待つのかな?と思っていたら館内が空いていないだけだった。
周りを見渡すと明らかに皆軽装で縦走する人は少ないのかな?
始発のロープウェイで姿見平到着。
しばし準備後に出発、目の前にでっかい旭岳がどーんと待ち構える。
まだ荷物が重いので旭岳へはとにかくゆっくり登ることにした。
姿見ノ池に着くと目の前に煙が上がっているのが見える。
おぉ〜、大きな音は聞こえないけど、ひっきりなしに煙が吹きあがるので、火山活動をしているのだなと。
少し上がると右側には大雪から続く稜線がクッキリと見えてきた。
富良野岳、十勝岳、オプタテシケ山、そして特徴的なトムラウシ山もまでも。
登りは日が時折吹く風が、上手い具合に身体をクールダウンしてくれて、
思ったより順調に旭岳までオーバーヒートを起こさず登ることが出来た。
旭岳からは行く先々が見える。
荒々しい光景だけど、どこかゆったりしている。
周りの光景を思う存分に堪能しつつ進む。
ホントは黒岳に進む予定だったが、翌日から天気が下り坂と聞き、間宮岳で進路を白雲岳に進む事に決める。
(黒岳からの御来光が見たかったなぁ〜)
この時はその程度で考えていた。
北海岳から先、白雲岳方面はぐっと人が少なくなる。
そして緩やかな稜線。
誰も居ないだだっ広い光景にまさしく自分が求めてたものがあり、白雲岳避難小屋はまではニヤニヤしたり、
沢山の写真を撮ったりでたっぷりの時間を掛けて進む。
白雲岳の避難小屋に着き、受付を済ませると
「夜から荒れます。危ないと思ったら何時でも構わないので、避難小屋に退避してください」
と忠告を頂く。
少し気を引き締め、ラジオの情報を聞きながら眠りに付いた。
そう、徐々に強くなる風と雨と共に。
8/16
1:00
徐々に雨と風が強くなり、日が変わるちょっと前から眠れなくなる。
テントの揺すられ方から前回の北岳での風と同じぐらいに感じられた
この位ならまだ大丈夫だ。
しかし、いつでも避難出来るよう、荷物を纏める。
必要最低限の荷物だけザックから出し、後は中に詰めザックカバーをかける。
上下にレインウェアを着込み、本当にいつでも逃げれる支度をし横になる。
2:00
安心できたのか、疲れて眠くなったのか3:30頃まで寝付く
4:30
さらにと風が強くなってきた。
時折テントがしなるぐらいに突風が吹く。
(ポール折れそう…)
この頃から周りのテントから明りが見える、撤収してる人もいれば、避難している人もいるようだ。
7:00
風が納まる気配は全く感じられない。
またラジオでニュースを聞く…何と!低気圧はまだ北海道の手前らしく、前線が通過するのはこれからの事。
ここでとうとう退避を決意、荷物を纏め靴を履き外に出る。
出た瞬間、重みが無くなったテントはペシャンコに潰れた。
風は…?なんとか進めそう、一目散に避難小屋へ駆け込んだ。
避難小屋の中は既に退避してきたグループが数組、それぞれ荷物を乾かしていたり整理をしたりしていた。
その中で空いている場所に座り込み、これからの行動を考える。
といっても、夕方まで雨が降ると聞いていたのでほぼここで停滞する事が決まった。
10:00頃
何組のパーティは今日下山する様子で、管理人に最短の下山道など聞いていた。
稜線上は風が強いが少し下れば落ち着くみたいで、12:00頃までに4〜5組ほど出発した様子だ。
12:00頃
風が小康状態になったので、テン場に戻りテントを撤収する。
幸いな事に風で飛ばされておらず、少し曲がったポール、水溜りと化したテントを収納する。
昨日干したのにあっという間にずぶ濡れになってしまった...
避難小屋に戻るとそこには出発しようとする人がいた。
少し会話をする、あれ?どこかで会った?
そうだ!十勝岳の避難小屋付近で会った人だ。
あの、雨の中美瑛岳避難小屋に向かい、そのままトムラウシを縦走すると言っていたが、本当に実践してたんだ
凄い!
こちらは下山し旭岳から再度チャレンジすると伝えていたので、
(どこか途中でまたすれ違うかもしれませんね!?)
と話したが、向こうも覚えていた様子だった。
少しの間感激し、お互いの無事を祈り、そして彼は黒岳へと向かっていった。
夜、管理人と登山者の方との会話を聞きながら、時には話に割り込ませてもらいながら情報を聞いた
・この時期、例年だと5,6℃まで下がるのに今年は暖かい
・夏から秋にかけて一週間に一度の割合で低気圧がやってくる
・なので、十勝まで縦走するなら一度は雨になる
(「雨に降られたので十勝で途中下山したのですよ」と言うと声を揃えて「あーぁ」と言われた)
・白雲岳キャンプ場は風が強く吹く場所なので、テントのポールが折れるほど
・2009年の遭難事故で余計に注目を集めたらしく、登山者が増えた
(↑すみません、そのクチです(-_-;))
等々
その後シュラフに包まりながら話を聞いていたが、いつの間にか眠くなり落ちていた…
8/17
朝起きると晴れてはいない、ガスってる。
雨はパラつく程度。
これなら行ける!予定通りヒサゴ沼へと向かう。
雨はすぐに納まり、ガスの中だだっ広い平原の中を歩く。
晴れてたら最高の場所なのになぁ〜とちょっぴり悔しい。
高根ヶ原を過ぎ、平ヶ岳辺りを歩いているとガスが薄くなってきて、青空が見えてきた。
すると徐々に目の前が広がって…来たーーー、この光景。
山の上なのに緩やかな丘が続いている。
せいぜいハイマツ帯ぐらいしかないので、少し高い場所に登ると遠くまで見渡せる。
旭岳・白雲岳、下界がガス掛かっているのが残念だが、とても良いものを見せて貰えた。
今回のルート、目的を一つ達成(・∀・)
距離が長いがこのルートアップダウンもそんなに無いので、思ったよりすいすい歩ける。
忠別沼で少し遊び、オタマジャクシなのかサンショウウオなのかわからない存在を激写。
忠別岳ではガスに巻かれた、目的の断崖絶壁は見られず(・A・)
ここで手持ちの水が途切れたので忠別岳の避難小屋へ寄り道。
ヒグマの糞を2ヶ所見掛けたのもあって、警戒しながら小屋を目指す。
目指した小屋は少し寂れた小屋だった。
そういえば昨日この小屋は荒れていると聞いていたような?
確かにそんな場所、1Fの床は所々抜け落ちてる。
縦走路から外れるので人も少ないのだろうか?
一時間ほど寛いだが、誰も訪れる事無く今日の目的地ヒサゴ沼へと進めるのだった。
五色岳近辺でハイマツのブッシュに突入。
上半身が濡れるのが嫌だが気温も高めなので行動しているとあっという間に乾く。
そして、16時になろうか?という所でヒサゴ沼に到着。
どうやら一番最後の登山者だったようだ。
食事を済ませ、暗くなりテントの中で明日の行程をライトで灯しながら確認。
地図に集中してたので最初は気付かなかった、その音を。
最初は気にならず、遅くなって到達した登山者がテントを設営しているのかな?
と思ったが、明らかに違う。
自分のテントの周りを徘徊してる!
足音も聞こえる!
急に自分の鼓動が聞こえ出した「え?これってもしかして」
でも、外を確認する勇気がない。
そうしているうちに池をバシャバシャ、もう一方ではドドドと音を立て走り出す。
複数だわかり、クマではない?と思ったが、それでも外を覗く勇気がない。
最後に走り去った音を聞いた後は耳栓をして、無理やり安眠の世界へ…と外界とのシャットダウンをしたのであった(^_^;)
(翌日、周りの泥から足跡が残っているかな?と確認したが、
かろうじて足跡が爪3本+土踏まず程度
う〜ん、何だったんだろ?)
8/18
今日はトムラウシ山へ登り、そして下る。
この北海道遠征のフィナーレだ。
実はこの山行に行く直前に
「トムラウシ山遭難は何故起きたか?」
という本を購入し読んでいたので、その行程のイメージはある程度持っていた。
ヒサゴ沼からすぐに雪渓にぶつかる、そういえば雪渓があったんだっけ…。
少し強めに蹴り込むもアイスバーン気味になっており、全く削れる気配なし。
仕方ない、脇のガレ場を雪渓沿いに登る。
小さなケルンが積んでおりそれを目印に進んでいった。
縦走路に合流して登り&平坦な場所を繰り返す。
大きな岩や池が点在しており、日本庭園ってここかな?
ヒサゴ沼を出発してからはずっとガスの中だったので、目指す先は見えない。
「目印は北沼との分岐」
頭の中に入っていたので、池を見る度にこれが北沼か?と思う場所があったが
どれも全く違ったようだ。
そして大きな岩がゴロゴロしている急坂に差し掛かった。
ロックガーデンか?
それを登り切り、緩い丘を越えるととうとう北沼に到着
(ここが北沼だ)
周りのガスで沼の全貌は見えない。
でもその姿は穏やかで、とても大雨の時に氾濫するようには思えない。
休憩後最後の登りへと足を進める。
やっぱりその先も岩だらけ。
トラバース気味に登り、大きな岩場を迂回するように
登ると何かうっすらと標識が立っているのが見えてきた。
山頂だ!
とうとうトムラウシ山の頂きに辿りついた。
まさか自分がこの山に来るなんて、登山をする前など夢にも思ってみなかった。
その山に来たんだ…。
ガスで何も見えない、でも記念にセルフで写真を撮ってみた。
そんな事をしているうちに続々と反対側から人が登って来た。
短縮コースから登って来た人達かな?
人が多くなり、時計を見れば10時半。
決して早い時間では無いので、次の行動へ移す。
(南沼で水をつくろう)
順調に南沼をすぎ、そして前トム平を過ぎる。
そしてコマドリ沢の手前で、沢を挟んで反対側の藪からガサガサ物音が聞こえる。
『フゥーッ!』
なにやら唸り声も?
ヒグマか!?と思ったが、出てくる気配もないし、何より沢で休憩したかったので、
足取りを休める事無く進む。
そして、コマドリ沢分岐で休憩、数分後思い出したかのように上の方を見上げると
藪の先に黒い獣の姿がチラホラしてる!
クマにしては小さいなぁ〜大きなシェパードみたいだなぁ…と呑気に構えていると、
こちらに振り向いたその顔はまさしくクマだった。
(どうしようか?)
でも、向こうもこちらに気づいてないので、あまり刺激を与えるのは得策でないとしばし観察させてもらった。
その上から他の登山客が降りて来たら…とハラハラしていると、そのクマは沢の水を補給しに来た
ようで暫くするとまた藪の中へ消えていった。
少しホッとし、先を進む、念のため鈴をもう一つ付ける
(実は今回音の異なる鈴を2つ持って行き、ヤバそうな場所は二つの鈴を鳴らしていた。
ヘタレですな(^_^;))
この先は登り返しがあったので気を引き締め直す。
ジグザグに登る、登っても登ってもジグザグが続く。
この登りで精神的ダメージを負い、いつまで続くかわからない道(実際は短い)につい弱音が口から出てしまう。
「あー、このいつ終わるんだ!」
そして平坦な道に変わり、ホッとするのもつかの間、今度は泥沼と化した笹ロードに突入する。
超えても超えても表れる泥濘、また弱音
「誰だよ!こんな道を切り開いたのは!めちゃくちゃ水捌け悪いじゃないか!」
(新しく道を作ってくれた方、スミマセン(-_-;))
こう思ってたら、考慮してくれてるのか、カムイ天上付近は水が捌けるように整備してあった。
いずれ全ての道が綺麗になるのかな?
泥濘を過ぎれば後は気力でトムラウシ温泉まで下るだけ。
ただ、時間が時間だけに今日はテン泊でなく、宿に泊まることにシフトしていた。
頭ん中は「温泉、温泉、そしてビール」
それしか考えて無く、登山口の標識を見て安堵。
ようやく終わった。
あとは東大雪荘へと脚を進めるのであった。
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今回、当初の予定は
原始ヶ原〜十勝岳〜双子池〜トムラウシ〜旭岳・黒岳
でした。
余裕を持って7泊8日ぐらいあれば縦走出来るのでは?と
結果は3日目に、雨に降られ下山し、反対ルートからトムラウシを目指す行程になりましたが。
もしあのまま進んでいたら、おそらく南沼キャンプ地であの低気圧にぶち当たっていたのでしょう。
避難小屋の無い所だとどうなっていたのでしょうか?
あと、雨に対する認識もまだ甘かったです。
雨具を身に纏っても、荷物や身体にも雨がしみ込んできてました。
日帰りなら問題ないけど、連泊の縦走などではそうもいかないのでしょう。
防水対策(濡らしちゃいけないもの)にはもっと徹底しなければ!と思いました。
また、今回の食事に対しても言及しなければなりません。
当初の計画から、山の上の食糧をどうするか?
水と共に重要なポイントでした。
最初は詰めるだけ詰めたら食糧が嵩張り荷物が入りきらなかった…
(食事を減らして行動食を充実させるか)
持っていた食糧
・アルファ米16食(白米10食&その他)
味付けのある食事よりも白米を味付けする方が口に運べました。
(ふりかけ、お茶漬け、アマノフーズのフリーズドライカレー等々)
・シーフードヌードル、リフィル3食
塩っけのあるスープは大事です、平常時なら全て飲む事も避けるのですがね…
・味噌汁、スープの元、お汁粉の元、お湯に溶かせるとろろ昆布等々
汁物の存在が有り難く思いました。
・行動食
ナッツ、バタピー、チョコレート、チーズ、ドライフルーツ
移動している間、ちょこまかと食べてます。
かなり役に立ってくれました。
・スポーツ飲料
水に溶かして飲む粉末タイプ、今回の一番の立役者だと思います。
行動食と合わせ、歩く力の源になっていたのかなぁ〜!?と。
・お酒
今回は泣く泣く持って行くのを断念しました(>_<)
今回の縦走は宿題を沢山残してます。
十勝〜美瑛〜オプタテ〜南沼縦走→核心部が抜けた
白雲岳近辺散策→あの丘みたいな起伏をのんびり歩きたい
北鎮岳、黒岳登頂→北海道第二の高峰、そして黒岳からの御来光
トムラウシ山→現地の人にもガスの山と言われました。頂上から晴れた時の光景を見たい
来年か?それともそれ以降?
またまとめて休みが取れたらチャレンジします。
そして最後に決まり文句
”北海道はデッカイドウ!”
ですね(^_^;)
P.S.
登る前と帰って来たあとで、体重の差が9kgマイナスしてました。
普段どんだけ飲み食いしてるんだ!?って話ですね(´・ω・`)
いやいや、続編を首を長くしてお待ちしておりました。
ukkysuzさん、こんばんわ、大変お疲れ様でしたぁヽ( ´ー)ノ
旭岳→トムラウシは当初予定の反対ルートと言うことになりますでしょうか?
公共交通機関をご利用でしょうし、臨機応変に対応されて素晴らしいです( ´∀`)bグッ!
それにしてもデッカイドウ北海道を感じずにはいられないコースでありますねぇ。
まだまだ行けそうにもありませんが、是非縦走したくなりました。
pentarouはナキウサギに興味津々でありました┐(´д`)┌ヤレヤレ
また後ほど感想を拝見しにお邪魔します(/ω・\)チラッ
こんにちは、Horumonさん。
またもや編集中の記録に早々とコメントをありがとうございます。
当初は十勝岳からそのまま縦走し、このルートを逆走するのが本来のルートでした。
今考えると無謀ですよね(^^ゞ
でも、白金温泉で下山して旭岳からトムラウシ温泉へ…となるかも?
出発の直前になり交通機関はチェックしておきました
>>デッカイドウ北海道を感じずにはいられないコースでありますねぇ
まさしく、今まで登った山とは違う雄大さで、
なだらかな斜面が続く光景は感激ものでしたね
ナキウサギって、鳴き声の方を振り向くとすぐに引っ込んでしまうので
なかなか姿を拝めなかったのですが…
最後の最後でガン見出来ましたよ
Horumonさん達も是非!
残雪もありチングルマの大群生もありの7月の方がオススメなのかな?
とも思います。
北海道ですか!!!
い〜ですね〜
予定も天候もクルクルと変わられたようですが、無事下山出来て良かったですね。
北海道いつかは行きたいですが、何年かかるやら
もう一つの北海道のレコの方もこれからゆっくり見させていただきます
kohi-さん、コメントありがとうございます。
北海道はとても満足のいく9日間でした。
今でもホントに行ってたの?と夢だったようにも思います
kohi-さんも是非!
>>無事下山出来て良かったですね
はい、ありがとうございます。
天候がずっと安定して晴れ間なら最高でしたけどね。
でもこれはきっと、
「今回で終わりにするんじゃなく来年以降もまた来い」
と北海道の山が言ってるんだと解釈してます
多分、18日にトムラウシに向かうときにお話した方ですね。コースも同じで。白雲岳避難小屋の写真には私の寝袋が写っているようです。
お天気は様々で大変なときもありましたが、最初はよく晴れて、最後も晴れ間もあり、よかったですね。
yik00112さん、コメントありがとうございます
良く覚えております、トムラウシへ向かうヒサゴ沼でと最後の方でもお話させて頂きました。
今回は晴れたり嵐だったりと大変でしたね。
ほぼ同じ足取りで歩かれていたようで。
自分が行かなかった白雲岳には行かれたのですね!
最後の泥濘は悪夢でしたが、終わってみればとても良い想い出です。
ukkysuzさん、こんばんは。
や〜、写真とかみょ〜に懐かしく拝見しました。
白雲避難小屋で停滞とは、しんどかったっすね……。
でも、ナキウサギの姿を写真に収めることができるってのは、ご褒美かもですね。
あと、姿見の池も。
あの池に、旭岳が全貌を映すのって、年にそう何度もあることじゃないらしいですよ。
確かに今年はこの時期、北海道は天候荒れてましたよね。
お疲れさまでした。
ま、確かに、自分が行った時も、くるくる変わる空模様に気を使ったのを思い出します。
でも、10:30に旭岳のふもとにつけてたら、その日のうちに白雲避難小屋まで進むのもありだったかもですね。
そうすると、十勝まで縦走できたかも!!
な〜んて、けしかけてみます。
いずれにしても、大縦走です! お疲れ様!!
あ、ヒグマとの接近遭遇も無事で何よりです。熊は怖い!!
あとは、十勝とトムラウシの間をつなげて完成ですね!!
おはようございます、seizanryoさん。
思えば去年のseizanryoさんのレコがこの山行を後押ししてくれるキッカケでしたね。
ありがとうございました
>>あの池に、旭岳が全貌を映すのって、年にそう何度もあることじゃないらしいですよ。
そうだったのですか ?
あの日は全ての山を見渡せたので、貴重な日だったのですかねぇ〜。
天候が荒れたのもあったけど良しとします
ナキウサギはずっと狙っていたら…最後の最後で姿を見れて嬉しかったです
ヒグマ怖いですが、今となっては写真で収めたかったなぁ… と心残りではありますが。
>>10:30に旭岳のふもとにつけてたら
そうなんですよね。
それに前日車で送ってくれた方も、最初は旭岳まで乗せていってあげると言われました。
もし前日入りしてたら?なんて今さらの話ですが、
十勝とトムラウシを繋げるのは来年以降の楽しみに…と思っとります
ukkysuzさん、こんにちは〜
悪天候で停滞したりと大変そうでしたが、
本格的な縦走登山が経験できたのは
とても良かったですね〜、羨ましいです。
それにしても北海道の山は開放的ですね〜。
縦走路の雰囲気が全然違いますよね。
それに野生動物との遭遇も多かったようですし。
これは確かに憧れるなぁ…(´∀`*)
行けるとしても当分先に
なってしまうかもしれないけれど…
行きたい山リストに入れておきます(^ω^)
こんにちは、ukkysuzさん
私の予想を遥かに上回るビッグイベントでしたね
理想的な天気とはいかなかったみたいですが
北海道のスケール感は存分に味わわれたのではないでしょうか。
しかし凄いな〜。これはとてもマネ出来ませんね〜。
20kg超のザックを背負っての長距離縦走もさることながら
これだけの期間休みをとることがまず不可能なもので…。
こちらはまず膝を治して近場のゆるい山から仕切り直しです
こんばんは、usagreatさん。
>>本格的な縦走登山が経験できたのは
本当に…です、食事もどうするか?自分次第、
進むか撤退か?判断もどうするか、も自分次第。
とても満足のいく縦走が出来ました。
北海道の山は雄大だし、ゴールデンルートでも人が少ないし(これは天候の影響か?)
自然に触れ合う機会も多くて最高でしたね!
usaさんも少しでもチャンスが有ったら是非行って堪能して欲しい…
そう人に薦めてやまないルートですな
たまたまロングの休みが取れたので、どうせなら?
と北海道道の山行へトライしてみました。
muscatさん、こんばんは。
コメントありがとうごさいます。
ロングの休みを取るのは仕事上難しいのですかぁ !?
北海道の山は何故にあんなに雄大なのですかね ?
本州のように激しく浸食された山々とは根本的に違うんすねぇ
20kgザック
最初は鉛のような重量に思えたのですが、不思議と徐々に身体に馴染みました。
ザックがフィットしてたのかも?
ちなみに皆さん、そこまで大きくは無かったです。
やはり効率良く荷物も軽く&纏められてたのですね
見習わなくては…
ukkysuzさん、こんばんは
とてもいい所を歩かれましたね!
ukkyさんの も喜んでいましたでしょうか
以前プロフに書かれていた「トムラウシを歩いてみたい」が叶いましたね
今年は長いお休みが取れて、ホント良かったです(^^)
こんなにじっくり自然を堪能出来た後は、しばらく余韻に浸れそうですね!
ナッキーかわいいです(^^) 大好物
ukkysuzさんこんばんわぁ〜
今回も引き続きいいですねぇ〜
( ̄ー ̄)ニヤリも( ̄ー ̄)ニヤリにしか見えない
金庫岩もいい形。何故あんな形なんでしょうねぇ
偽金庫岩というのもあるようですの。
色々調べてたらHorumonにまだ行くのは先なのにと言われてしまいましたが今のうちからシュミレーションしとかねばですのっ
ナッキーも可愛すぎる(TдT)
耳が丸くて色もわかいい(´∀`*)ポッ
たまりませぬっ
夜の何物かの徘徊。。。怖いですねぇ〜
見ることできないですね。
(´(ェ)`)さんでなくてよかったですε-(´∀`*)ホッ
9キロ減(゚д゚)!びっくらするぐらい落ちましたね
後姿拝見いたしましたが、スリムなukkysuzさんです!!!
Horumonもそれくらい落ちたらいいのにね。。。(´・ω・`)
こんにちは、pippiさん。
>>以前プロフに書かれていた「トムラウシを歩いてみたい」が叶いましたね
おおっ!今は無きあのコメントを良く覚えてくれてますね
ロングの休みになった今年の日程(会社)にも感謝でっす
写真は…ストックを掲げた全身像が映らず、ちと残念で...
レコを編集している時も写真を見て思い出を振り返り…
一日目の雄大さも良かったけど
三日目の静かな、でもゆったりとしたトレイルにも大満足でした
二日目の停滞なんてどこへやら?って気分ですな。
余韻浸りまくりです
>>ナッキーかわいいです(^^) 大好物
同感です>ナッキー
恥ずかしがり屋で最終日に会えた時の感激もひとしおです。
こんにちは、pentarouさん。
もう既に予習してましたか!!
ニセ金庫岩は後から知りました、写真でこいつか〜みたいな(^^ゞ
金庫岩は溶岩なのに形が整っているとか
( ̄ー ̄)ニヤリッには、こちらも( ̄ー ̄)ニヤリッとしました
pentarouさん、ナッキーが呼んでますよ?
まだまだ先とは言わずに
夜の徘徊は鹿だといいのですが ?
テントの周りをうろつかれた時は
「夕飯のにおいを嗅ぎ付かれたか !?」
と焦り、去ってくれるのををひたすら待ってましたヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
9kg減ですが、5kg戻りました
餓鬼岳での写真を拝見するならばHorumonさんの方がスリムだと思います
充実の北海道遠征、お疲れ様でした
悪天候で中断しながら、計画練り直して再アタックというのが凄いですね。
自分は黒岳から白雲岳までは歩いたことがあるのですが、やはり一度はトムラウシまで歩いてみたいと改めて思いました。
(できればチングルマの咲くころに)
シマリスにキタキツネにナッキーまでもカメラに収められて羨ましい限りです。
ナッキーって「声はすれども姿は見えず」の代表選手かと思ってました
P.S.
写真60枚目の「イワウメ?」の花ですが、気になって調べてみたところ「チシマクモマグサ」のように見えます。
コメントはいつでも大歓迎ですよ
こんばんは、oreshioさん。
oreshioさんのレコ拝見しました
山デビューが黒岳で初テン泊が白雲岳避難小屋ですか ?
大雪山にとても思い入れがあるのですね
>>悪天候で中断しながら、計画練り直して再アタックというのが凄いですね。
文章にして頂くと「臨機応変な対応?すごい!」になりそうですが、
単純に何が何でもトムラウシ山に行きたかっただけです(^_^;)
自分も再訪したいですが、次はチングルマの海(oreshioさん的表現)
と白と緑のコントラストの時期に行きたいですな
ナッキーの姿を撮れたのは幸運です
トムラウシ近辺は確率高いかも?
他ではまさしく
>>「声はすれども姿は見えず」の代表選手
でしたので
あの写真、チシマクモマグサ...と
確かに隣の花弁の間隔を見るとそのようです。
ご指摘ありがとうございます
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