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Yamareco

記録ID: 218033
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

黒戸尾根→甲斐駒→鋸岳→釜無川ゲート

2012年08月21日(火) ~ 2012年08月22日(水)
 - 拍手
GPS
30:59
距離
24.7km
登り
2,733m
下り
2,585m

コースタイム

1日目
山行
6:58
休憩
1:02
合計
8:00
7:49
8:00
75
9:15
9:15
10
9:25
9:37
36
10:13
10:13
44
10:57
11:14
0
11:14
11:14
44
11:58
11:58
55
12:53
13:15
63
14:18
2日目
山行
7:13
休憩
0:36
合計
7:49
5:17
92
6:49
6:49
23
7:12
7:32
38
8:10
8:10
19
8:29
8:39
13
8:52
8:52
32
9:24
9:24
58
10:22
10:28
158
13:06
13:06
0
13:06
ゴール地点
累計時間 区間時間 時刻  場所
=====8/21=====
 0:00  0:00  0618  竹宇駒ヶ岳神社(入山)
 1:31  1:31  0749  笹の平(〜0800)
 2:46  1:15  0915  刃渡り
 2:56  0:10  0925  刃利天狗手前(〜0937)
 3:32  0:31  1013  五合目小屋跡
 4:16  0:42  1057  七丈第一小屋(〜1114)
 5:00  0:44  1158  八合目御来迎場
 5:55  0:55  1253  甲斐駒ヶ岳(〜1315)
 6:58  1:03  1418  六合石室BP(ビバークポイント)
=====8/22=====
 0:00  0:00  0517  BP
 1:23  1:23  0649  中ノ川乗越
 1:55  0:32  0712  鋸岳第二高点(〜0732)
 2:14  0:19  0751  大ギャップ下
 2:33  0:19  0810  鹿の窓
 2:41  0:08  0818  小ギャップ下
 2:55  0:11  0829  鋸岳第一高点(〜0839)
 3:08  0:13  0852  角兵衛沢のコル
 3:40  0:32  0924  2606.8m三角点
 4:38  0:58  1022  横岳峠(〜1028)
 4:54  0:16  1044  富士川源流(〜1100)
 5:36  0:42  1126  本谷第六ダム
 7:16  1:40  1306  釜無川ゲート(下山)
天候 8/21(火)
09時まで 快晴
09時から 曇時々晴
15時から 曇時々雨

8/22(水)
11時まで 快晴
11時から 晴時々曇 雲量5〜8
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
【往路】
甲府市街から車でアクセス
 ↓R20
道の駅はくしゅうの手前
 ↓左折し、尾白の湯方面へ、あとは標識通り
尾白川渓谷駐車場
 ↓徒歩約2〜3分
竹宇駒ヶ岳神社

※4月〜10月の土日は、韮崎駅、小淵沢駅発の甲斐駒周遊バスが駐車場付近まで来る。
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/kaikoma2012.htm

※横手駒ヶ岳神社
日野春駅→横手バス停から徒歩約20分。
昔はこちらの方がアクセス者が多かった。
http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/komoku/kurashi/kokyokotsu/images/78643572033.pdf

【復路】
釜無川ゲート(ダム最上部から約10km)までタクシー送迎可
最寄り駅は富士見駅or信濃境駅
コース状況/
危険箇所等
登山口至近の駐車場に登山ポスト、登山口に水場、トイレあり。

下山口近くに温泉なし。
釜無川ゲートから3kmほどのところにある「たけち温泉」が最寄。
http://www2.hp-ez.com/hp/taketionsen/page1
12時〜17時30分。400円。不定休、冬期は休み。
バスや送迎はない。

またはR20に出て少し甲府方面へ戻ったところにある
道の駅信州蔦木宿内にある温泉「つたの湯」
http://www.tsutakijuku.jp/
10時〜22時(最終受付21時30分)、600円(18時以降は500円)

1.竹宇駒ヶ岳神社〜甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)
多くの方々の素晴らしいレコで触れられているが、改めて簡単に。
登りは延々として長いが、ルートの整備が行き届いており、危険個所は少ない。
2000m付近の刃渡りに鎖があるが、刃というほどリッヂ状ではない。
そこからはところどころ木のハシゴ、時々鎖。
どれもしっかりとした造りだが、荒天時はスリップに注意。
黒戸山を巻いた後に、旧五合小屋跡地まで一気に下ってまた登り返すのが、
かなりガッカリくるかも。
七丈小屋で補水ができる。水質表示までされている。
七丈小屋のオヤジの無愛想っぷりは気にしない。
その先の登りはさらに傾斜が急になる。
全体的に急登の上、距離が長いので、一気に登るには、体力、脚力が必要。

2.甲斐駒ヶ岳〜六合石室
この先は、一般ルートではない。
下り中心の岩尾根。たまにガレているが、さほど危険ではない。
時々ルートが紛らわしいが、稜線通しで下れば、問題ない。
石室の直前に、30m程度の長い鎖があるが、鎖が細くてやや頼りないので、
補助程度に使うとよい。ホールドは探せばしっかりしている。
石室は甲斐駒側からは見えず、目の前で突然視界に入る。
水場は、石室すぐの先の平らな砂地(テン場?)から戸台側へ数分下ったところにある。
(今回は七丈小屋で2日分の水を確保したので、利用しなかった)

3.六合石室〜中ノ川乗越
基本は稜線通しの大きなアップダウンを繰り返すが、時々北側のハイマツ帯に入る。
ハイマツは背が高く、ほとんど漕ぐような状態。
朝方は、夜露で濡れて滑りやすい。
一定間隔でテープがあるが、時々踏み跡が間違った方向へ進んでいるので注意。
テープがしばらくでなければ、ルートを誤ったと考えるべき。
ルートが稜線から大きく外れることはない。

4.中ノ川乗越〜鋸岳第二高点〜鋸岳第一高点
本ルートの核心。ヘルメットくらいはあったほうがいい。
中ノ川乗越から鋸第二高点へ向けてのゴルジュ帯内の急登は強烈。
ザレて浮石だらけなので、後続者へ落石しないよう、細心の注意が必要。
第二高点を越えてから下っていくと、一度稜線から南側に大きく外れるので、
やや不安になってくるが、途中で「第一高点」の捨て看板が現れる。
降り切ったところが大ギャップ。
大変ガレており、落石させずに渡るには、相当な慎重さと、運が必要。
渡りきったところから鹿の窓の急登。50m以上の長大な鎖。
鎖はやはり細く、頼りない上、小さい石が散乱しているため、
鎖に頼ると振られて落石を起こしやすい。
ホールド、スタンスは十分にあるので、鎖は極力使わない。
ただし、岩が濡れていて滑りやすいことがあるので、要注意。
最上部が鹿の窓という穴。そこをくぐって再び急降下。
そこから小ギャップの急登。2〜30mの鎖。同様に頼りなく、
振られると落石を起こす恐れ大なので、やはり極力使わない。
が、鹿の窓への登りよりもホールド、スタンスがいくらか少ないので、
不安であければ、ビレイをした方が無難。
登りきったところが第一高点。

5.鋸岳第一高点〜角兵衛沢のコル〜2606.8m三角点
最後のアップダウン。
これまでに比べればだいぶ落ち着いているが、
核心部を過ぎた後なので、油断しやすい。
稜線の戸台側が痩せており、脚の踏み外しと落石に注意。
特に角兵衛沢方面(甲斐駒から来て左側)は、
ごくまれに登山者が歩いていることがあるので、絶対に落とさないこと。

6.2606.8m三角点〜横岳峠〜富士川水源
長〜〜〜〜い樹林帯の下り。
非常に急で、やや荒れている。特に倒木が多い。
が、必ず一定間隔でテープがあり、迷うことはまずなく、
全体的には歩きやすい。

7.富士川水源〜本谷第6ダム
樹林帯から河原に出て、ゴーロ帯中心のイヤな下りとなる。
ここまで歩いてきたあとなので、脚に非常に堪える。

8.本谷第6ダム〜釜無川ゲート
川の左岸を10km弱の砂利道歩き。うんざりする。
ゲートから9km地点の場所(第6ダムと第5ダムの間)より、
道標が0.5km、あるいは1kmごとに立っている。
残り4km地点の先に橋がかかっており、
これを渡らずに続けて左岸を下ると、300mほど先で詰まる。
渡って右岸を下るのが正、しばらくすると左岸に戻る。
左岸に戻ったところから残り1kmほどまでは舗装路で歩きやすい。
その先はゲートまでずっと砂利道。
工事用車両が通ると、砂埃がひどい(特に大型トラック)。
予約できる山小屋
七丈小屋
甲斐駒〜鋸第二高点ルート概要(特大サイズ)
甲斐駒〜鋸第二高点ルート概要(特大サイズ)
鋸第二高点〜富士川源流付近ルート概要(特大サイズ)
鋸第二高点〜富士川源流付近ルート概要(特大サイズ)
8/21 登山口へ向かっている途中、国道20号から八ヶ岳。今回は登山口まで父の送迎してもらうというVIP待遇でした。
8/21 登山口へ向かっている途中、国道20号から八ヶ岳。今回は登山口まで父の送迎してもらうというVIP待遇でした。
「道の駅はくしゅう」から竹宇駒ヶ岳神社方面へ向かいながら甲斐駒を望む。この天気が続いてくれるといいなあ。
「道の駅はくしゅう」から竹宇駒ヶ岳神社方面へ向かいながら甲斐駒を望む。この天気が続いてくれるといいなあ。
さあ、登山スタートです。父撮影。
4
さあ、登山スタートです。父撮影。
今回も、安全登山できますように。
2
今回も、安全登山できますように。
吊橋の上から尾白川渓谷を望む。
吊橋の上から尾白川渓谷を望む。
神社からすぐに吊橋を渡り、登山道に入ります。
1
神社からすぐに吊橋を渡り、登山道に入ります。
最初の分岐、笹の平。ここまで約800mの標高アップ。昔、黒戸尾根を甲斐駒から下った時は、横手登山口へ下山しました。
最初の分岐、笹の平。ここまで約800mの標高アップ。昔、黒戸尾根を甲斐駒から下った時は、横手登山口へ下山しました。
深緑の中を歩く。本当に気持ちがいい。
深緑の中を歩く。本当に気持ちがいい。
少しガスが出てきました。樹林の中から地蔵岳。
1
少しガスが出てきました。樹林の中から地蔵岳。
刃渡り。
父が持たせてくれた「オトコメシ」とゆで卵。深謝。
8
父が持たせてくれた「オトコメシ」とゆで卵。深謝。
絶妙なゆで加減。サラリーマンを引退して約10年、時間が有り余っているだけに、料理の腕に磨きがかかったか?
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絶妙なゆで加減。サラリーマンを引退して約10年、時間が有り余っているだけに、料理の腕に磨きがかかったか?
苔むした古代の森のような不思議な雰囲気。
苔むした古代の森のような不思議な雰囲気。
使われていないハシゴ。
1
使われていないハシゴ。
ガスガス。朝の快晴は何だったんだろう・・・。
ガスガス。朝の快晴は何だったんだろう・・・。
五合目小屋跡地。尾白川渓谷の黄蓮谷左俣を詰めるヴァリエーションルートの到達点ですが、今時やるひとはいるのか・・・?
五合目小屋跡地。尾白川渓谷の黄蓮谷左俣を詰めるヴァリエーションルートの到達点ですが、今時やるひとはいるのか・・・?
屏風小屋跡地にある社。
屏風小屋跡地にある社。
なかなかスリリングな吊橋を渡ります。
1
なかなかスリリングな吊橋を渡ります。
よく見ると、現在の足場の下に、旧い足場が・・・。
よく見ると、現在の足場の下に、旧い足場が・・・。
七丈小屋手前の鎖場。
七丈小屋手前の鎖場。
七丈第二小屋。いい味出してます。
七丈第二小屋。いい味出してます。
七丈のテン場。ものすごくよく整備されているなあ。
七丈のテン場。ものすごくよく整備されているなあ。
八合目。落雷直撃か何かで、石の鳥居は破壊されています。
八合目。落雷直撃か何かで、石の鳥居は破壊されています。
鎖場にステップをくり抜いている細やかさが、南アならでは。
1
鎖場にステップをくり抜いている細やかさが、南アならでは。
その鎖場の下に、こんなプレートが・・・。
1
その鎖場の下に、こんなプレートが・・・。
もうちょいなのに、ここからが長い・・・。
もうちょいなのに、ここからが長い・・・。
こんな高いところに、いつから設置されているのだろう。歴史を感じます。
2
こんな高いところに、いつから設置されているのだろう。歴史を感じます。
鋸岳方面への尾根。結構ガスってるなあ。
鋸岳方面への尾根。結構ガスってるなあ。
頂上直下にある駒ヶ岳神社の本社。登山口からここまで、無数の石柱がありましたが、まさに信仰のお山です。
頂上直下にある駒ヶ岳神社の本社。登山口からここまで、無数の石柱がありましたが、まさに信仰のお山です。
甲斐駒登頂!しかしガスって展望なし。おまけに誰もいませんでした。
4
甲斐駒登頂!しかしガスって展望なし。おまけに誰もいませんでした。
パーティで行動するなら、ザイルとハーネスはあったほうがいいと思う。
パーティで行動するなら、ザイルとハーネスはあったほうがいいと思う。
注意喚起が徹底しています。
1
注意喚起が徹底しています。
鋸方面。ガスガス。
1
鋸方面。ガスガス。
あれ?誰か座り込んでる?と思ったら・・・。
あれ?誰か座り込んでる?と思ったら・・・。
岩に赤テープが縛り付けられているだけ(笑)紛らわしい。
1
岩に赤テープが縛り付けられているだけ(笑)紛らわしい。
この針金は、何の意味があるんだ??クイックドローかなんかでセルフビレイ取るため?
この針金は、何の意味があるんだ??クイックドローかなんかでセルフビレイ取るため?
ルート外に鎖が。その正体は・・・。
ルート外に鎖が。その正体は・・・。
下のルートに続く鎖の支点を取るためでした。
下のルートに続く鎖の支点を取るためでした。
雲間の向こうにちらっと見える仙丈。
雲間の向こうにちらっと見える仙丈。
鋸方面はうすらぼんやりとしか見えず。
鋸方面はうすらぼんやりとしか見えず。
六合石室着。中は案外きれいで広い。
3
六合石室着。中は案外きれいで広い。
伊那市街方面。下は青空ですが、上空には嫌な雲が。この後、断続的に雨が降りました。
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伊那市街方面。下は青空ですが、上空には嫌な雲が。この後、断続的に雨が降りました。
六合石室前。ゴミまみれ!
六合石室前。ゴミまみれ!
石室外観。岩小屋ですが、屋根は新しく、雨漏りのリスクは低いです。
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石室外観。岩小屋ですが、屋根は新しく、雨漏りのリスクは低いです。
夕食。カルボナーラスパゲッティと・・・。
3
夕食。カルボナーラスパゲッティと・・・。
茹で汁にポタージュの粉を入れたうえに、チルミルで栄養補給。チルミルは、三浦豪太さんの受け売りです。
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茹で汁にポタージュの粉を入れたうえに、チルミルで栄養補給。チルミルは、三浦豪太さんの受け売りです。
夕方、鋸方面。明日は晴れますように・・・。
2
夕方、鋸方面。明日は晴れますように・・・。
ここから8/22 朝飯はお山で御用達のマルタイ棒ラーメン・・・ですが、「熊本ラーメン」なるものがあったので、パッケージに惹かれて購入。ちょっと油っぽかった・・・。
4
ここから8/22 朝飯はお山で御用達のマルタイ棒ラーメン・・・ですが、「熊本ラーメン」なるものがあったので、パッケージに惹かれて購入。ちょっと油っぽかった・・・。
朝日に照らされる仙丈(中央)と間ノ岳(左)。バッチリ快晴です。
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朝日に照らされる仙丈(中央)と間ノ岳(左)。バッチリ快晴です。
鋸方面。今日は素晴らしい縦走ができそう!
1
鋸方面。今日は素晴らしい縦走ができそう!
丹渓山荘跡地から赤河原を経て、七丈尾根へ延びるヴァリエーションルートの到達点。今はもう足を踏み入れるひとはほとんどいないでしょう。
丹渓山荘跡地から赤河原を経て、七丈尾根へ延びるヴァリエーションルートの到達点。今はもう足を踏み入れるひとはほとんどいないでしょう。
このルート上における数少ない標識。まともな標識は、この次は横岳峠までありませんでした。
このルート上における数少ない標識。まともな標識は、この次は横岳峠までありませんでした。
南ア豪華絢爛。左から北岳、間ノ岳、塩見岳、仙丈ヶ岳。この揃い踏みを見られるのは、この稜線だけ!
3
南ア豪華絢爛。左から北岳、間ノ岳、塩見岳、仙丈ヶ岳。この揃い踏みを見られるのは、この稜線だけ!
しかし、稜線からちょっとそれると、この通り樹林帯を漕ぎまくり・・・。
しかし、稜線からちょっとそれると、この通り樹林帯を漕ぎまくり・・・。
鋸第二高点(一番左)。このあたりから次第に険しさが一層増してきます。
4
鋸第二高点(一番左)。このあたりから次第に険しさが一層増してきます。
雲上の八ヶ岳連峰!
2
雲上の八ヶ岳連峰!
やはり南アだけあり、お花があちこちに咲き乱れていました。
やはり南アだけあり、お花があちこちに咲き乱れていました。
中ノ川乗越に下りてきました。ここから正面のガレ場を直登します。
中ノ川乗越に下りてきました。ここから正面のガレ場を直登します。
ガレガレ・・・。しかし、好天とお花に励まされます。
ガレガレ・・・。しかし、好天とお花に励まされます。
こんなすごいガレ場にも、こうして花が咲くのだから、植物ってすごい・・・。
2
こんなすごいガレ場にも、こうして花が咲くのだから、植物ってすごい・・・。
ガレ場の途中で振り返って甲斐駒と北岳。
2
ガレ場の途中で振り返って甲斐駒と北岳。
同じく甲斐駒。肉眼だと、頂上に結構ひとがいるのが分かります。
1
同じく甲斐駒。肉眼だと、頂上に結構ひとがいるのが分かります。
さあ、あとちょっとでガレ場が終わり!
さあ、あとちょっとでガレ場が終わり!
鋸第二高点より、掌の中の甲斐駒。
2
鋸第二高点より、掌の中の甲斐駒。
鋸第二高点より、掌の中の仙丈。
鋸第二高点より、掌の中の仙丈。
鋸第二高点より、掌の中の北岳と間ノ岳。
1
鋸第二高点より、掌の中の北岳と間ノ岳。
奥秩父連峰も一望!
4
奥秩父連峰も一望!
鋸第二高点から第一高点。北アの間ノ岳(奥穂〜西穂間の)に形が似ている。
6
鋸第二高点から第一高点。北アの間ノ岳(奥穂〜西穂間の)に形が似ている。
中ア全景!
第一高点と北ア全景!ホント、ここからは何でも見える!
4
第一高点と北ア全景!ホント、ここからは何でも見える!
もう一回八ヶ岳連峰全景。
2
もう一回八ヶ岳連峰全景。
甲斐駒と黒戸尾根。こうやって見ると、七丈から先の傾斜がかなり急です。
6
甲斐駒と黒戸尾根。こうやって見ると、七丈から先の傾斜がかなり急です。
仙丈の懐の大きさがよくわかります。
5
仙丈の懐の大きさがよくわかります。
第二高点から稜線を南側に外れて下っていくので、だんだん不安になってきますが、この看板を見てひとまず安心。
第二高点から稜線を南側に外れて下っていくので、だんだん不安になってきますが、この看板を見てひとまず安心。
大ギャップ。
大ギャップより下を見る。落ちたらアウトだな・・・。
2
大ギャップより下を見る。落ちたらアウトだな・・・。
大ギャップの鎖の脇から、水が少しだけ湧いていました。
1
大ギャップの鎖の脇から、水が少しだけ湧いていました。
そして、大ギャップに陽を遮られたこの場所でも、美しいお花たちが・・・。
そして、大ギャップに陽を遮られたこの場所でも、美しいお花たちが・・・。
さあ、鹿の窓に向けて登ります。鎖は使わないほうがいいよ。
さあ、鹿の窓に向けて登ります。鎖は使わないほうがいいよ。
鎖はものすごい長い。表妙義の鷹戻しより長いかも。
鎖はものすごい長い。表妙義の鷹戻しより長いかも。
鎖の終焉は、鹿の窓で。
2
鎖の終焉は、鹿の窓で。
鹿の窓の上から下を見る。どのようにしてこういう穴が開いたのだろう。
2
鹿の窓の上から下を見る。どのようにしてこういう穴が開いたのだろう。
さあ、第一高点が間近です。
さあ、第一高点が間近です。
小ギャップの鎖場。距離は大より短いですが、ホールドが少なく、やや難。
1
小ギャップの鎖場。距離は大より短いですが、ホールドが少なく、やや難。
近くで見ると、やや逆層気味なのがわかります。
近くで見ると、やや逆層気味なのがわかります。
小ギャップの隙間から仙丈。常に最高の眺望と、可憐な花に癒され続けます。
2
小ギャップの隙間から仙丈。常に最高の眺望と、可憐な花に癒され続けます。
そしてようやく第一高点登頂!甲斐駒をバックに。
7
そしてようやく第一高点登頂!甲斐駒をバックに。
残るは、角兵衛沢の頭と、2606.8m三角点だけです。最後まで気を抜かずに行こう。
1
残るは、角兵衛沢の頭と、2606.8m三角点だけです。最後まで気を抜かずに行こう。
第一高点道標と、北岳、間ノ岳、塩見岳、仙丈ヶ岳。おまけにトンボまで(笑)。なんという圧倒的な光景だ。
6
第一高点道標と、北岳、間ノ岳、塩見岳、仙丈ヶ岳。おまけにトンボまで(笑)。なんという圧倒的な光景だ。
角兵衛沢の頭から2606.8m三角点へ下ったコル。角兵衛沢のコルと間違えないよう、岩にペイントしてあるが、誤字・・・。
角兵衛沢の頭から2606.8m三角点へ下ったコル。角兵衛沢のコルと間違えないよう、岩にペイントしてあるが、誤字・・・。
仙丈と長大な地蔵尾根。
2
仙丈と長大な地蔵尾根。
2606.8m三角点手前で。第一高点が遠ざかりました。
1
2606.8m三角点手前で。第一高点が遠ざかりました。
樹林帯を一気に下り、横岳峠にて。地図には記載なしですが、横岳や戸台へも行けます。赤テープもありました。
樹林帯を一気に下り、横岳峠にて。地図には記載なしですが、横岳や戸台へも行けます。赤テープもありました。
横岳峠にて。焚火の跡・・・
横岳峠にて。焚火の跡・・・
横岳峠の朽ちた看板。
横岳峠の朽ちた看板。
富士川水源に着。
富士川水源に着。
これが、128km下流の太平洋に注ぐのかあ・・・。
これが、128km下流の太平洋に注ぐのかあ・・・。
水性ペンで書いたの?これ。
水性ペンで書いたの?これ。
横岳峠でもそうでしたが、なんで看板が割れているのだろう?
横岳峠でもそうでしたが、なんで看板が割れているのだろう?
水源からは川沿いを下っていきます。少し高巻いたり・・・。
水源からは川沿いを下っていきます。少し高巻いたり・・・。
小さい滝を横目に見たり・・・、
1
小さい滝を横目に見たり・・・、
沢を渡渉したり・・・、
沢を渡渉したり・・・、
ゴーロ帯のケルンを目印にしながら・・・、
ゴーロ帯のケルンを目印にしながら・・・、
本谷第6ダムに到達。
本谷第6ダムに到達。
同じ木なのに、黄色い葉と青い葉がある・・・。
同じ木なのに、黄色い葉と青い葉がある・・・。
ゲートまであと8.5km、という意味です。グヘ〜・・・。
ゲートまであと8.5km、という意味です。グヘ〜・・・。
ヘビイチゴの群生。ここまですごいのは初めて見た。
1
ヘビイチゴの群生。ここまですごいのは初めて見た。
やっと半分過ぎた。
やっと半分過ぎた。
そのちょっと先で突如現れるこの橋。これを渡らないで・・・、
そのちょっと先で突如現れるこの橋。これを渡らないで・・・、
左岸に続くこの道を下ろうとすると、300mほどでドン突きになるそうです(そこらのおっちゃんが教えてくれた)
左岸に続くこの道を下ろうとすると、300mほどでドン突きになるそうです(そこらのおっちゃんが教えてくれた)
ということで、橋を渡って一時的に右岸へ移ります。そのまま降りていけば、まだ左岸に戻ります。
ということで、橋を渡って一時的に右岸へ移ります。そのまま降りていけば、まだ左岸に戻ります。
道端に群生しているこの花は何という名だろう?このすぐ先で、迎えに来てくれた父がこの道を遡って散歩していました。最後までVIPな山旅でした。父に深謝。
3
道端に群生しているこの花は何という名だろう?このすぐ先で、迎えに来てくれた父がこの道を遡って散歩していました。最後までVIPな山旅でした。父に深謝。

感想

※本山行に当たりましては、以下のレコを参照いたしました。
hiro-tさん、riCさん、ありがとうございます。
【hiro-tさん】(ぬゎんと日帰り!!!)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-135885.html
【riCさん】(1泊2日、今回とほぼ同じ行程)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-120286.html

まえがき

大学生のころ、南アルプスの全百名山を南から北へ縦走した際、
紆余曲折の末に最後の百名山である甲斐駒ヶ岳に登頂したぼくは、
そのまま黒戸尾根を下りて帰るか、1日延長して北に伸びる尾根を辿るか、
という岐路に立ちました。
そのときは、長丁場による荷物の重さ、
体力の消耗度を理由に断念して、黒戸尾根を下りました。
そのことは、当時のぼくの心に引っかかっており、
いつかは、と思っているうちに年月は流れていきました。

永い間、いろいろな日常にかまけて忘れ去っていたそのことは、
どういうことか、今年の夏のぼくの心に、
妙に鮮烈なインスピレーションを与えました。
ああ、あの北に伸びる尾根を歩いてみたいなあ、と。

甲斐駒から北へ伸びる尾根の先にある、鋸岳。
南アルプスはその雄大さが大きな魅力のひとつですが、
そんな中で比較的珍しい峻険な尾根を経た先に、その山はあります。

まるで空から降って沸いたように思いついたこの山行ですが、
思えば若き日のぼくの心のわだかまりとして残っていました。
そのわだかまりは、わだかまりとして残り続けているわけではなく、
新たな山へのインスピレーションとともに、
あのころの記憶を温かく見守る余裕のようなものがありました。
体力も、歩荷力も当時ほどのものはないけれども、
あのころにはない何かが、今のぼくにあるのではないか。
そんなことを自問自答しながら、この計画を立てました。

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8/21(水)

甲府出身で、高校時代は山岳部に所属した父が帰省するタイミングが合い、
前夜に父の車に便乗して甲府の故祖母宅に泊まった後の翌早朝、
甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根への登山口のひとつである
竹宇駒ヶ岳神社まで父に送ってもらい、登山を開始しました。

思えば、黒戸尾根は大学生のころの上記山行で、
最後に下っただけで、登ったことはありません。
そのときの印象といえば、「とにかく長い」。それだけ。
2週間以上にわたった山行の最終日だったので、
鋸岳の断念を決めたとなれば、後は無心に下るだけでした。
下山地は、横手駒ヶ岳神社で、バスの時刻もあって、
周りを見渡す余裕などもありませんでした。
よって、実質的に初めての黒戸尾根です。

登山口である竹宇駒ヶ岳神社と、
尾根の最高点である甲斐駒ヶ岳との標高差は、約2200m。
たとえて言うなら、富士御殿場ルートの標高差とほぼ同じ。
これは、北アルプス三大急登と言われる、
早月尾根(馬場島〜剱岳、約2200m)ともほぼ同じで、
ブナ立尾根(高瀬ダム〜烏帽子岳、約1360m)、
合戦尾根(中房温泉〜燕山荘、約1240m)を遥かに上回る標高差です。

とは言え、登る前はいくらか構えてはみたものの、
木漏れ陽が差す樹林帯の美しさ、
まるで古代の森のような、苔むした岩や樹々、
そしてよく整えられたルートは、
その標高差を思ったほど感じさせませんでした。

そして、自分自身の見方そのものも、
当時とは変わっていたのかもしれません。
歩くたびに開けてくる景色が、ぼくの目に新しい感動を与えてくれました。
この長い長い尾根を、標高2000mを越える、反対側にある北沢峠からではなく、
あえて好んで登るひとが少なくない、と聞きましたし、
実際に途中でお会いした女性も同じことを言っていました。
「これがいい」と。
それが、登っていくうちに分かってきたような気がします。

途中、少し腹が減ったので、父が作ってくれた「オトコメシ」とゆで卵を食べました。
父に弁当を持たせてもらったのって、多分生まれて初めてだな・・・。
ありがたく頂戴しました。

天候は、途中から曇り空一辺倒となり、あいにく眺望がありませんでしたが
最後の最後まで楽しく登ることができました。
(八合目のあたりで、さすがにだいぶ疲れはしましたが・・・)

お盆を過ぎた平日ということもあり、山頂にはほとんど誰もいませんでした。
大学生のころのぼくは、この山頂に何を思って立ったのだっけ・・・。
しばらく考えてみたものの、よく思い出せなかったので、
かつての自分が足を踏み出さなかった、北の尾根へと進むことにしました。

さすがに、黒戸尾根とはまったく違い、
急峻な岩尾根、ガレ場が続きますが、
これはまだまだご挨拶代わり、本番は翌日です。
1時間ばかり尾根を下っていったところにある、
六合目石室でビバークします。

先客がひとりいらっしゃいました。
戸台から角兵衛沢のガレ場の急登を経て稜線へと上がり、
鋸岳を越えてやってきたそうです。
そこからさらに早川尾根、夜叉神峠へと向かうとのこと。
合計7泊とかで、かなり重そうな荷物を背負っていました。
あの荷物で鋸を越えてきたのか・・・。

その後、甲斐駒方面からソロの男性、
鋸方面からクライミングギアを装備した男女のふたりパーティがきて、
合計5人となりましたが、石室は10人程度は収容できることもあって、
余裕のスペースでした。

夕方前からは時々雨が降ったものの、
石室はしっかりとした屋根が取り付けられているので、
何の影響も受けることなく、快適に過ごすことができました。
全員、19時前には就寝です。

明日は晴れるといいなー・・・。

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8/22(木)

3時前から物音がしていましたが、割合しっかりと寝られ、
4時過ぎに起床。予定よりもちょっと寝過ごしましたが、
テン泊ではないので、パッキングが楽ということもあって、
結構のんびりと準備を始めます。

朝飯に、お山で自炊をするなら欠かせない、
マルタイの棒ラーメンを用意したのですが、
新製品?の「熊本ラーメン」なるものが売っていたので、
パッケージングの誘惑に負けて購入。

お味のほうはというと・・・、ちょっと脂っこいかな・・・。
フツーの棒ラーメンで十分かも・・・。

あ、それと昨今は「山の棒ラーメン」なるものも売ってるそうですね。
何が違うんだろう・・・?

さて、予定より若干遅い5時17分に出発。
遅いといっても、夜が明けたばかりです。
ソロの男性ひとりと同時に、鋸方面へ歩き始めました。

急峻な岩尾根というと、やはり大キレットや奥穂〜西穂ルート、
そして北鎌尾根を思い起こさせますが、
この甲斐駒〜鋸のルートは、標高が低いという点で、
先の3つとは大きく様相を異にします。
すなわち、森林限界より低い標高を歩くことが多く、
おまけに通る人数が格段に少ないこともあって、
ハイマツや樹林帯にびっしりとおおわれています。
それらの藪を漕ぎ、くぐりながらアップダウンを繰り返すので、
ペースはなかなか上がりません。

しかしながら、岩の稜線に出ると、圧倒的な存在感を持つ
至近の名山の数々(甲斐駒、北岳、間ノ岳、仙丈、塩見)だけではなく、
八ヶ岳連峰、中央アルプス、奥秩父連峰、果ては北アルプスまで一望できます。
この眺望は、南アルプスのほかの山では味わえない醍醐味と言えるでしょう。

さて、鋸岳が近づくと、南アルプスらしからぬ岩場、
ガレ場のアップダウンが連続します。
それらを、慎重にスタンスを取りながら通過していくと、
第二高点、そして第一高点(最高標高点)に達します。

頂上から甲斐駒方面を見ると、
多くのひとびとがごま粒のように小さく見えますが、
こちらには誰もいません。
同時に出発したソロの男性がどこにいるか、
稜線を注意深く観察しましたが、見えませんでした。

もうひとつ下って登り返してから、
樹林帯をひたすら下っていきます。
この下りがものすごく長く、ガンガン下りたいところですが、
古傷の両膝に悪影響を及ぼさないように、
樹木の手助けをいただきながら下っていきます。

横岳峠からもう少し下ると、富士川の源流点に当たります。
富士川は、南巨摩郡富士川町の旧増穂町旧増穂町で笛吹川と合流するまでは
釜無川と言います。
この川は、源流から南から北へ向かって流れますが、
長野県諏訪郡富士見町の甲州街道、国道20号線まで突き当たると、
その進路を東に90度変え、そこからさらに国道20号線沿いに下った後、
韮崎市で国道52号線とともに進路を今度は南に90度変え、
山梨県南部の山間部を経て、静岡県内に入ります。
最終的には、128kmの長旅を経て、太平洋に注ぎ込むのですが、
要するに、源流から流れ出る向きと、海に注ぎ込む向きが、
まったく反対という珍しい川です。

源流の近くならではのゴーロ帯を下っていきます。
ここまで歩いてきた身には、大変キツい下りです。
長期のリハビリで身につけた、正しい歩き方を頭の中でおさらいしながら、
なるべく膝に衝撃が集中しないように歩きます。

沢を少し高巻いたり、渡渉したり、ケルンを積んだりした末、
ダムの最上部に到着。
そこから少し歩いたところに、「工事用車両入口まで9.0辧廖
「工事用車両入口」は、いわゆる「釜無川ゲート」と言われているところで、
一般車両はここまでしか入れません。
No〜〜〜!あと9kmも歩くのかっ!

実は、往路と同じく、復路も父が釜無川ゲートまで迎えに来てくれるという、
これまでのお山では考えられない、超超VIP待遇を受けることになっていました。
(父もヒマだったから、ドライヴがてら、ということもあったのですが)
ところが、ぼくがコースタイムの計算を勘違いし、
2608m三角点直下で、正午くらいにゲートに着く、などと電話連絡してしまったものの、
どう考えても13時を過ぎることが確実でした。
しかしながら、稜線では電波が届いた携帯電話も、
樹林帯へ下ると同時に圏外となり、結局以降はゲートまでずっと圏外。
父に連絡が取れなかったので、待たせてはと思い、かなりの速度で歩きました。

残り2.0kmの看板を過ぎてしばらくしたころ、向こうから人影が・・・。
これまでも、幾人かの工事のひととすれ違いましたが、
作業着姿ではなく、どこかで見たような歩き方・・・、父でした。

やはり早く着いてしまったようで、
河原で寝転んだり、散歩しながら、工事用道路を遡ってきたそうです。

そのまま、一緒にゲートへと進み、ゲート前に停めてあった父の車で帰りました。

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あとがき

最後の1.5kmほどは、父が高校時代に幾度となく歩いた南アルプスの話をしながら、
一緒にのんびりと歩いていきました。
当時(約50年前)、甲斐駒に登るには、北沢峠までのバスがなかったため、
黒戸尾根から登るルートが一般的だったそうですが、
今ではほとんどの登山者が北沢峠か仙水峠から登ります。
しかし黒戸尾根は、古い時代から今に至るまで、
変わらず静かにたたずみ続けている雰囲気に溢れていました。
大学生のころのぼくがほとんど何も感じなかった黒戸尾根は、
この歳になって改めて歩いてみると、
時空の流れを超えた魅力を存分に味わうことができました。

そして鋸岳への縦走は、これまでのどの山でも見たことがない、
雄大な景色をぼくに教えてくれました。
岩場の急なアップダウンももちろん楽しかったけれども、
あの雄大な甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、塩見岳のいずれをも、
同じ場所から見ることができるという大展望は、
計画時の想像をはるかに上回るものでした。

昔のように、ただひたすら歩くこと以外に価値を見出している自分が、
確かにいました。
それが分かっただけでも、今回の縦走をした価値があるというものでした。

父がかつて、お庭のように歩き回った南アルプスの麓を父と歩きながら、
ぼんやりとそんなことを考えていました。

ここ10数年は、北アルプス一辺倒でしたが、
父が歩いた南アルプスをもっともっと歩きたい。
そう思った2日間の山行でした。

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コメント

強い思い、、、、、。
念願の黒戸尾根から鋸岳への縦走、そして、
お父様の「送迎」「オトコメシ」「お出迎え」。

うかつに軽いコメントが出来ない、素晴らしいレコでした。
文章も。

年初には両膝を手術したとは、思えない回復ぶり。motchさんの山への強い思いがそうさせるのでしょうか?
2012/8/23 12:44
ありがとうございます・・・!
jpさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

今夏のメイン登山をどれにしようか、決めかねていましたが、
ひとまずはこの登山にしようかな、と思える、
素晴らしい山行でした。

父は昔、黒戸の登山口へのアクセスに際して、
旧武川町で自動車工場を経営していた、
山岳部の先輩が韮崎駅までトラックで迎えに来てくれ、
トラックの荷台に部員一同で乗って、
砂利道をガタガタ揺られながら横手の登山口までアクセスしたそうです。
父も、息子が南アルプスに登ることがうれしかったのか、
普段にもまして饒舌に、昔の南アルプスについて、
いろいろな話を聞かせてくれました。

自分の膝のこともそうですが、
半世紀も前に父がお庭のように歩いていたこのエリアを、
こうして歩けることについて、大変うれしく思いました。

南の聖・赤石のエリアも、また歩いてみたいものです。
その際は是非!
2012/8/23 13:42
ご無沙汰です。
お久しぶりです、年始の柳瀬川遡上の際にコメントしたBIMOTA@みずほ台です(笑)。

鋸岳に行かれるなんてもう完全復活ですね!
私はどうも南アは苦手で遠慮気味ですが、その前にお盆休みが天候不順でどこにも行けず消化不良状態です・・・
今週末、山へ行けるかなぁ・・・

今後のご活躍を楽しみにwatchさせていただきます!!
2012/8/23 14:23
ありがとうございます
motchさん、はじめまして。

お父様の送迎や食事、親子で共通の趣味を持たれて
理解し合えるなんて素敵なご家族ですね。

このような素晴らしい記録の参考にして頂けただけで
恐悦至極にございます

またいつかこのルートを1泊2日で訪れたいと思っています。
2012/8/23 18:47
こちらこそ、ご無沙汰しております。
BIMOTAさん、こんばんは。
こちらこそ、ご無沙汰しております。

その節は、お世話様でした。
いろいろあったものの、やっとここまで戻ってこられました。

私も、避けていたわけではないのですが、
長らく南アは足が遠のいていました。
今回は、ほとんど空から降ってわいたように思いついて、
考え込む間もなく登ってきたような感覚です。

ここしばらくは、チベット高気圧?とかが張り出しているとのことで、
当面は好天が続きそうと聞きました。
BIMOTAさんも、週末は良いご山行ができますように。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!
2012/8/24 0:48
こちらこそ、光栄です。
hiro-tさん、初めまして。こんばんは。

参照したレコをアップされたご本人からの書き込み、
大変光栄に思います。
こちらこそ、ありがとうごさいます。

別段、仲の良い親子とは言えませんでしたが、
お山がそもそも父の影響で登り始めたもので、
やはり無意識の底で繋がっているように思った、今回の山行でした。

それにしても、あのルートを日帰りというのは、
本当にものすごいことだと思います。
ダムに下りてからの、あのガタガタで砂埃まみれの砂利道を歩くのは、
さぞかし大変だったことでしょう。

しかしながら、石室の居心地は非常に良いものですから、
いつかは是非1泊2日でゆっくりなさってみてください。
2012/8/24 1:01
受け継がれる遺伝子、そして想い...。
こんばんは。

まずは素晴らしいレコをありがとうございます。
気のきいたコトバのひとつも浮かんでこず、申し訳ないですが。

お父上のオトコメシ、予定より早いお出迎え、そして半世紀前の南アルプスの思い出話...。
motchさんの山行中のお父上のお気持ちを想像しますと、目頭が熱くなります。

motchさんは、本当に孝行息子さんですね。
お父上の南アルプスの思い出話。
機会がありましたら、是非お聞かせ下さいませ
2012/8/26 20:27
こちらこそ・・・
lonさん、こんばんは。

今年の春にお山に復帰してから、
何かと昔父に連れて行ってもらった山を登るような、
回顧的な山行が多かったですが、
今回の山行は図らずもそれらを暗示するような形になったと思います。

空から降ってきたように思いついたこの山行が、
父の昔のフィールドと重なったということが、
春から続けてきたお山歩きの、
ある種の帰結点であったように思えてなりません。

恐らく、父もまだ語りつくしていないことでしょう。
ぼくよりも遥かに南アのことを知っている彼ですから、
今後もいろいろな話を聞いてみたいものです。

そして、いつかそのことをお話できたら、喜ばしいですね。
位ヶ原山荘とかで(笑)
2012/8/27 0:21
motchさん、こんばんは
 是非、御父上のお元気なうちに全て聞いておいてください。大きな財産です。

 先日、五色ヶ原でお会いした女性も、30過ぎた長男が登山を再開したと仰っていました。子連れでいろいろ歩かれていたようです。
 私の息子もあと2,3年経てばに山についてこなくなるでしょうけれど、motchさんのように大きくなってから思い出してくれるだけで良いと思っています。
2012/8/28 22:27
そのつもりです・・・
1955さん、こんばんは。

今のところ、父はうんと元気です。
そして、精神的な距離感が一番接近している時期であるように思いますし、
行動を共にするバイオリズムも整っているように思います。

ですから、これから少し涼しくなったら、かつて一緒に歩いた山を、
一緒に歩きたいと考えています。

父はそれを喜ぶに違いありませんし、
訊ねたことについて、喜んで答えてくれるでしょう。


そして、私もいつの日か、自分の息子にこのことを語り継ぐことができるよう、
この財産をしっかりと心に留めておくことにします。
2012/8/29 21:07
助かりました
日、月で鋸岳から甲斐駒ヶ岳まで縦走してきました。

鎖場の通過は、このレコを読んでいたので迷わずに行けました。
ありがとうございました。

今度は、息子と一緒に登ってみます。
2013/8/6 23:43
>>hagakureさん
はじめまして。
しばらくログインしていなかったため、
頂戴したコメントに気が付かず、
返答が遅れまして申し訳ありません。

鋸は南アでは珍しく北アの雰囲気を感じる岩稜エリアですが、
見える景色は女性的で、南アの良さを存分に味わえる場所かと思います。
怪我なく良いご山行になったようで、何よりです。

このレコが多少でも寄与したのであれば、嬉しく思います。
2013/9/27 0:36
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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