[谷川岳]谷川岳主脈(平標山-仙ノ倉山-エビス大黒ノ頭-万太郎山-肩の小屋)
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- GPS
- 48:50
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 2,355m
- 下り
- 2,000m
コースタイム
- 山行
- 12:55
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 13:21
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 9:26
- 山行
- 1:12
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 1:15
天候 | 1日:晴天+強風 2日:午前中は快晴その後ガス 3日:早朝だけ快晴のちガス降雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
谷川岳ロープウェイ→バス→上毛高原駅→新幹線→東京駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●平標登山口〜横手山〜平標山 取付きからいきなり踏み抜きます。 スノーシュー、わかん必須 途中夏道の階段が出てる箇所がありますが、尾根右側から直登するのが幸せだと思う。 危険箇所は特になし。(とりつきからファーストかセカンドで登ってましたが後続者がアイゼンだけで登って来るのを見て.. 代わってくれよ〜と思わずにはいられませんでした(笑) ●平標〜仙ノ倉山 トレース、踏みあと見つけられず、天気がよければ道迷いは無いと思われるが、広い尾根なので視界不良時には注意が必要。 この日はスノーシューでも踏み抜き地獄 ●仙ノ倉山〜エビス大黒避難小屋 急坂の下りでクラストしてる時は面倒がらずにサクッとアイゼンに履き替えるのが吉と思う。 自分も途中で観念して履き替えました。(^_^;) ●エビス大黒避難小屋〜エビス大黒の頭〜毛渡乗越 アイゼン必須だが、ラッセルか踏み抜きで全然前に進みません。 ルートも見極める能力が必要と思われ、アイゼン、ピッケルで横ばいのトラバース箇所有り。 ココだけで2時間ほど掛かったと思う。 複数パーティーなら面倒がらずにロープを出すのが安心と思う。 ●毛渡乗越〜越地避難小屋 踏み抜きに注意しながらの登りが延々続きます。 危険箇所はなし ●越地避難小屋〜東俣の頭〜万太郎山 ラッセル、踏み抜きに怯えながら延々登りが続く。 東俣の頭直下の急坂では苦労させらる。 頭頂上は少し広くなってるので視界が無い時はルート確認必須と思われる。 その後万太郎へは比較的登りやすい ●万太郎山〜大障子の頭〜大障子避難小屋〜小障子の頭 ここの下りは苦労します。スノーシューでも踏み抜く位なのでアイゼンに替えたくても替えられませんでした。 各頭の直下では。ピッケル必須箇所有りで面倒でもアイゼンに換装する方が吉と思われる ●小障子の頭〜オジカザワの頭 延々登ります。 直登すると結構な急坂 ここは根性です。 ●オジカザワの頭〜肩の小屋 とってもデンジャラスゾーンです。個人的には今回の雪の状態だとエビス大黒の頭より危険だと思いました。 尾根の最高点をトレースしようとすると踏み抜きまくりでとても歩けませんでした。(もう少し雪が増えて固まれば去年は歩けた)この間で少なくとも2回はアイゼンに換装する必要があると思われ。前回ここでスノーシューを履き替えるのを面倒がってかえって時間が掛かる上にとってもデンジャラスでした。 難所のトラバースルートとか、この区間が一番ルート決定が難しいのでは?と思います。 ●肩の小屋〜ロープウェイ駅 視界不良時にルートさえ間違わなければ特に危険箇所は無し。 途中の鎖場も頑丈なロープがフィックスされてたので慎重に通れば問題なし。 ココまでの工程に比べれば雪上のハイキングです。躍りながら下れます。(^_^;) ●総評 仙ノ倉山から肩の小屋までは、ほぼ全域でラッセル(もしくは踏み抜き)しながらのナイフリッジ、雪庇の尾根歩きとなりその判断と歩行技術は最低限必須と思われます。 もう少し雪が降れば状況も良くなるでしょうが、胸まで落ちるヒドゥンクレパスならぬヒドゥン笹藪の踏み抜き箇所も多数有り脱出技術も必要。 総じて根性と体力... ついでに技術が必要だと思われます。 追記:避難小屋はオジカザワの小屋を除き全ての避難小屋でドアが開きませんでした。利用した越地小屋も1時間ほど雪を掘り出しました。 次の人のために入り口ドアが閉まるように苦労して雪掻きしましたが、建て付けが悪く構造上閉めることが出来ませんでした。 今後利用される方は捨て縄を1本持参してドアにロープを掛けてあげて欲しいです。 谷川岳の避難小屋は数か所あり大変助かりますが、痛みが激しい小屋も多く全体的に手入れが必要です。 どなたか得意な人がクラウドファンディングとかで募金を募って修繕してほしいと思ってしまいます。 |
写真
本当は冬限定のヤカイ沢からのルートで登りたかったのですが、年末に登った方の情報で藪漕ぎ地獄と書いてあったので差ほど状況が変わってるとも思えなかったので、稜線の景色が美しい横手山経由で登ることに。
.皀淵状態でスノーシューでも踏み抜いた
△海侶佻での最難関箇所で攻略法方は複数有ると思われる
パウダー、ナイフリッジ、急坂でかなりの高度感
ぅ僖Ε澄次▲淵ぅ侫螢奪検膝上ラッセル
ゥ皀淵状の藪に乗った雪を踏み抜きまくり
装備
MYアイテム |
![]() 重量:3.62kg
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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個人装備 |
通常冬装備にプラス
スノーシュー
ショベル
スノーソー
ゾンデ(雪洞時積雪測定用)
|
感想
去年、やらかしてしまい撤退した谷川岳主脈に再チャレンジしてきました。 今回は前回の逆ルートの平標山〜谷川岳へ…
おそらく例年より雪は少なかったと思います。 なので楽な面も有ったのでしょうが、逆に笹藪上での踏み抜き地獄と言う全く歓迎できないアトラクションだらけで全然前に進みませんでした。 おかげで初日の越路避難小屋到着は日没後になりその上1時間半も雪かきで小屋の掘り出し、翌日も移動に倍近くの時間が必要となり大変な目に会いました。
山中一泊のつもりだったのが結局、日没間近に肩の小屋に到着しロープウェイは諦めてましたが、JR終電にも間に合わない事が確定したので、もう一泊を余儀なくされる事になりギリギリで持参してた燃料、食料、水がほぼない状態でのもう1泊。
おまけに感覚が無かった足の指先が夜になって結構な痛みをプレゼントしてくれて、そんな筈は無いと思いつつ、まさか凍傷になりかけてる? などと痛みと不安で眠れぬ夜を過ごして…
と、言いたいところが、明け方頃までぐっすり寝てました。(笑)
そして早朝に頑張って外に出てみると(その必要が有りましたので(^_^;) 素晴らしい朝焼けと2日間かけて歩いてきた稜線が一望できて、なんともこの景色を独り占めできる幸福感は昨日までのあの苦労を忘れさせてくれました。
でも、すぐに苦労を思い出しましたけど…
そして激痛に耐えながら何とか靴を履き、ロープウェイ駅でのラーメとソフトクリームを想いながら痛い足を引きずるように、しかしトレラン並みに下山してみると…
な・な・なんと! 今年からレストランは冬季の間閉店とのこと...
この時のがっかり感足るや... しばらく呆然としてしまいました。
それでも何とか気力を振り絞って上毛高原までのバスに乗り新幹線で帰ってきました。
いろいろ苦労は有りましたが、トレースと天気から推察すると、この風の音以外何も聞こえてこない真っ白な広い山域に自分一人しか居ないんだなぁと思うと不安でもありましたが、それ以上の高揚感が有り、何とも言えない充実した山行きとなりました。 そして無事に下山できた事に、なんだか得体のしれないものに感謝してました。
上毛高原駅で立食いそばともつ煮を美味く頂いた事を付け加えておきます。(笑)
動画は、仙ノ倉山下りからエビス大黒の頭を越えた時の物です。(こわいので注意!)
素晴らしい天気でよかったですね
このコースは夏場に2度歩いたことがあります
10年位前から避難小屋はどれもぼろかったです
素晴らしい写真が見れてまた歩きたくなりました。
tsk-jin 様
コメントありがとうございます。 嬉しゅうございます。
おっしゃる通り天気に味方されて無事歩きとおすことが出来ました。
夏場とは言え、2度も歩かれたのですね。 自分は当分おなか一杯な感じです(^_^;)
折角のいいコースですから避難小屋が修復されればいいなぁと思います。
是非、久しぶりに? このルートを歩いてみてください。 いつか、どこかの山でお会いできる事を楽しみにしております。 ありがとうございました。
チョイわる様、こんにちは
谷川岳山頂から西に伸びるあの稜線を、厳冬期に歩いてきたんですね〜😱
写真楽しませていただきました^_^v
ご苦労もあったんでしょうが。。笑いが出てしまうのは何故でしょうか(◠‿◠ )
koba823 さん
こんにちは コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、肩の小屋裏から伸びている稜線を歩いてきました。
ラッセルと踏み抜きでヘロヘロになりましたが、充実した山行きでした。
また、笑って頂けたのなら何よりです。(*^^)v
koba823さんも精力的に色々な山に登られてますね。いつも拝見させて頂いてます。
近々、山で会えそうな気がしますが、その折には、よろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。
こんばんは、Donai さん。
連休で行かれてて13日も登山メモが出てたのでどうしたんだろう、
って思ってたら1日延びてしまったのですね。
でも凄すぎですよ、動画2回も見てしまいました。
最後の方でアッって言われた時は見ている私もドキッと・・・
これだけでも凄いのに、
大障子、小障子の頭への稜線がもっとヤバかったと、
う〜ん、おっかな過ぎますよ。
あれだけの強風とフカフカの雪、それに踏み抜きと、
条件悪すぎじゃ無いのでしょうか?
あの条件で13時間以上の行動出来る体力も凄いですが、
集中力が続くってもっと凄過ぎて言葉が出ないです。
なんだか得体のしれないものに感謝してました。
って動画見せて貰って、ほんの少しですが解るような気がしました。
ご無事だったのと、指が大丈夫で良かったです。
あはは、私が危ないって思ってる所と次元が違い過ぎる・・・(笑)
ご苦労様でした。
mildpapa さん
こんばんは コメントありがとうございます。
いつもいつも隅々まで読んで頂いてホント感謝です。登山メモ迄見てくださってるとは・・・感謝です。 その心遣いがmildpapaさんの知り合いの多さと信頼感に繋がってるのでしょうねぇ。 見習わなければでございます。
今回はもうヘロヘロでした。 内緒の話なのですが…
信じられないと思いますし自分もそんなこと有るのか? と思ってたのですが、歩いてる最中に疲れて跪いた時に一瞬で寝てしまったのです。 すぐに目が覚めたんですが、何だかとっても気持ちよくて、あの感覚が未だに体に残ってます。
それ以降何だか得体のしれないものに守られる感じがしながら歩き続けました。
それから踏み抜きシーンも、胸まで落ちる踏み抜きシーンも有ったのですが、人様に聞かせられない暴言を吐いてしまってたのでカットいたしました。(笑)
いつも心配してくださってホント感謝です。 これからも仲良くしてください。m(__)m
ありがとうございました。
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