飯豊山 -美しくて・・過酷な山-
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- GPS
- 31:30
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,339m
- 下り
- 2,339m
コースタイム
6/2 5:00御西小屋-6:10飯豊本山-7:30草履塚-9:20三国岳9:40-12:10御沢野営場
天候 | 6/1 晴れ時々曇り 6/2 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
50台ぐらいでしょうか? |
コース状況/ 危険箇所等 |
・御沢野営場にはトイレ、水道あります。 ・管理棟に登山届の提出所があります。用紙も備え付けてあります。 ・笹平から上で残雪出てきます。地蔵山は巻き道ではなく尾根道の方が 判りやすいかと思います。踏み抜き覚悟してください^^ ・剣ヶ峰には雪はありませんでした。 ・三国岳〜種蒔山は夏道と雪渓のミックスですが、ところどころ雪渓が 崩落しかかっていて、いやらしいところがあります。藪に入った方が良い ところも。 ・切合小屋の前後には大きな雪渓があります。急斜面もあるのでアイゼン は携帯した方が良いでしょう。(今回は使いませんでした。) ・草履塚〜飯豊本山は、ほぼ夏道です。 ・飯豊本山から御西小屋は半分雪渓です。斜度はあまりありません。 ・御西小屋に泊まりましたが、贅沢にも一人で使わさせていただきました。 (2000円です。) ・途中の避難小屋はすべて使用可能です。(当然ですがシュラフ等は自前で準備必要です。) ・切合小屋南側(ケルンの大日岳寄り)の水場は出ていました。 ・最大の難関(難敵)は・・・・ブヨです!! |
写真
感想
梅雨入り直後のこの週末、天気予報とにらめっこしながら何処に行こうか直前まで悩みまくりました。東北、上越方面なら土日とも天気良さそうかな・・・。
あれこれ考えた末、飯豊に行くことにしました。昨年も6月下旬に登っていますが、その時の印象がとても良かった上に、飯豊本山からの眺望が見られなかったので、同じコースで登ることにしました。ただし、今回はテン泊はやめて避難小屋を利用。少しでも荷を軽くして、できれば御西小屋まで・・・。
深夜2時ごろ御沢野営場に着き車で仮眠した後、5:00にスタート。
暫くは立派なブナの生い茂る急坂を進んで行きます。下十五里を過ぎた辺りから少し斜度も緩やかになり、道の脇にはイワウチワとショウジョウバカマが並んで出迎えてくれています。中十五里を越えさらに上十五里を過ぎた辺りから残雪が現れ始めます。抉られた登山道に積もった残雪、ちょっと踏み抜きに気を使いながら進んでいると、見事に踏み抜きました。と言うより落っこちました。首までずっぽり・・・。木の根や笹をつかんでやっとのこと這いだしました(^^ゞ
横峰小屋跡あたりからはダケカンバの森の気持ちの良い残雪の上を地蔵山に向かって尾根筋を進みます。このあたりからブヨが数を増してきました。地蔵山からの尾根筋にぶつかったところから一度下って剣ヶ峰へ。剣ヶ峰のやせ尾根にはすでに雪は無く、夏道状態です。ブヨを引き連れて急な岩場を登って行くと、三国岳の避難小屋が現れ、その向こうに雪渓を美しく纏った大日岳が姿を見せます。ここから種蒔山までは斜面の片側張り出した残雪と尾根の間を通って行きますが、ところどころ残雪が崩壊しているところがあり、ちょっと緊張を強いられます。場所によっては藪に入って通過しました。この間はカタクリの花のパレードでした。シラネアオイも少し咲き始めています。
切合小屋手前の雪渓は急斜面を一度下るため、ピッケルを下して尻セードです。
(ザラメ雪で少し擦り傷作ってしまいました。)
ケルンの左手の水場(ホースで導いてます)で水を補給し、再び少し長い雪渓を登って行くと間もなく草履塚に出ます。このあたりからの大日岳の眺望は素晴らしいものがありました。
御秘所の岩稜帯で単独の女性の方とすれ違いましたが、石転び沢から登って川入まで縦走とのこと。やるなぁ。一度下って急坂を頑張って登ると本山小屋に出ます。
それにしても、剣ヶ峰から本山小屋あたりまでのブヨは凄かったです。蚊柱ならぬブヨ柱が私を取り巻いていました。数百匹は叩き潰しましたがなしのつぶて。立ち止まるとさらに数が増えるので、写真を撮るのも水を飲むのも命がけ(?)です。
ここから本山まではなだらかな道。そして本山に着くと、昨年は見ることのできなかった北股岳方面の素晴らしい山並が現れました。残雪を纏う姿の美しいことと言ったらありません。飯豊の雄大さをたっぷりと味わうことのできる素晴らしい景色に圧倒されました。疲れもブヨの煩わしさも吹き飛ぶ景観でした。御西まで進むか本山小屋に泊まるか少し悩みましたが、山頂でのんびり景色を見ていたら、元気が出てきたので、御西小屋に行くことにしました。本山から御西小屋までは雪渓と夏道を交互に繰り返す穏やかな道です。御西は大日岳、北股、飯豊本山に囲まれ、さらに胎内、二王子の山襞を見下ろす素敵な場所でした。
小屋は比較的新しく、中は綺麗でした。本日は他に宿泊者は無く、貸切状態でした。6時には就寝し、翼日4時ごろまでたっぷり寝ました^^
あくる日は5時に出発。ご来光は拝めなかったものの、飯豊本山に向かう途中から青空が広がり始め、昨日以上の素敵な眺め。ハイマツの緑と残雪の白、そして空の青。春山の素晴らしさを満喫です。
切合小屋を過ぎた辺りから、いよいよ目を覚ましたのか再びブヨの総攻撃を受けます。後を振り返るとおぞましいほどブヨがついてきます。休む暇を与えてくれません。この日は長袖に手袋をしての山行でしたが、隙間に入り込んだブヨに手首を咬まれまくりました。ほうほうのていで三国の避難小屋に文字通り避難・・。
小屋の準備をされていた小屋番の方に断り、中で食事をさせてもらいました。
なんでも、ブヨはこの雪解けの時期が一番ひどく、トンボが飛び始めると食べつくしてくれるので少なくなるそうです。
とりあえず一息ついた後、剣ヶ峰を下って再び地蔵山経由で下山。ブヨに追い立てられ、4時間余りのコースタイムの道を2時間余りで下ってしまいました^^
初めましてusatakoさん
いやぁ〜それにしても素晴らしい景観ですネェ〜思わず息をのみました。勿論それを写し取るカメラの腕前も素晴らしいからこそ、こうして感動をおすそ分けして頂けるんですが・・・
飯豊山は私の体力では、挑戦を躊躇せざるを得ませんが、今回のレコで超一級の山岳である事を実感しました。 レコに感謝ですm(__)m
アークのボラを背負っていた方でしょうか?山頂から下山後草履塚周辺まで近くを歩いていて、草履塚で大日杉小屋からきたと会話した四人組の一人です。地蔵周辺の道の状態とかを聞いた物です。写真見させていただき、実に同じようなアンクルがあり、懐かしく見させていただきました。飯豊は素晴らしい山でしたね。
BOKUTYANNさん、コメントありがとうございます。
BOKUTYANNさんの山行記録拝見させていただきましたが、西黒尾根なんかも行かれていますね。だったら飯豊も大丈夫ですよ。このコースは2時間おきぐらいに避難小屋があるので、体力に合わせてコース計画したらと思います。あと2〜3週間もすればコース上の雪の状況も安定すると思いますので、ぜひこの山の素晴らしさを味わってくださいな。飯豊はイイデ〜
その節は、お世話になりました
「大日杉への道って何処から別れるんだっけ?」と考えながら、ちょっと的外れな返事をしていたかもしれません
こんにちは。
あの日ドイターのオレンジザックを背負って、
近所の公園にハイキングって感じの軽装のものです。
飯豊、キレイでしたね。
本当に感動しました。
切合手前やってしまいましたか?
私はお話した通り笹薮に突入しました(汗
今回私は、時間の関係で切合まででしたが、
次回は本山にと思ってます。
夏も登ってみたいと思います。
standさん、速かったですねぇ。
地元だと言うことで羨ましい限りです。情報ありがとうございました。皮肉なことに切合からは何の問題も無い道でした。ブヨ以外は。。。それにしてもいい山ですね。ぜひまた訪ねてみたい山です。今度は北の方にも行きたいな。
我々もぶよにはかなりやられました。ネットと虫除けを持っていても、数ヵ所刺され、今でもあとが残ってます。ネットがなかった友人は、十ヶ所以上刺されていましたね。
日本にはいい山がたくさんあることを知りました。
たくさんの高山植物とも話がしてみたいです。
滝雲?たぶん目の前にしたら涙が出ます。
今回、ご来光は残念でしたね
御西小屋からですと、ちょうど飯豊山方面の山頂から
ダイヤモンドぎみに出る計算ですよね〜
重要参考物件とさせていただきます。
ありがとうございました。
パシフィックブリーズさん、初めまして。
この山、とっても奥深くて好い山ですよ。
これから高山植物も入れ代り立ち代り姿を
見せてくれることと思います。
少しでも、このレコが参考になってくれれば
うれしいです
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