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Yamareco

記録ID: 320779
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

荒川岳〜赤石岳〜聖岳 初日:千枚小屋 二日目:兎岳避難小屋<テント泊>

2013年07月12日(金) ~ 2013年07月14日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
49.3km
登り
5,430m
下り
5,632m

コースタイム

<12日>
9:15椹島〜9:25滝見橋〜11:10鉄塔〜10:20岩頭の見晴らし〜10:35林道〜10:55小石下〜11:50清水平(20分休憩)12:10出発〜13:00見晴台〜14:00駒鳥池(完全にバテてしまい15分以上休憩)〜14:15出発〜15:00千枚小屋

<13日>
2:40千枚小屋出発〜3:15分岐〜3:37千枚岳(強風の中、写真撮影。日の出とともに出発)4:10出発〜5:05丸山〜5:35悪沢岳〜6:35中岳(避難小屋で20分ほど休憩)〜7:00出発〜7:05前岳〜7:40標注〜8:00荒川小屋(30分ほど休憩)〜8:35出発〜9:15大聖寺平〜10:05小赤石岳の肩〜10:20小赤石岳〜10:50赤石岳〜1055赤石岳避難小屋(20分ほど休憩)11:15出発〜11:55大斜面下コル〜12:35百軒平〜13:25百軒洞山の家(十分ほど休憩)13:40出発〜15:00大沢岳分岐〜15:25中盛丸山〜16:25小兎岳〜17:25兎岳〜17:35兎岳避難小屋

<14日>
4:00出発〜6:05前聖岳〜6:20奥聖岳〜7:30小聖岳〜8:10薊畑〜8:30聖平小屋(1時間休憩)〜9:35出発〜南岳11:00〜11:25上河内岳肩〜11:35上河内岳〜12:05奇岩竹内門〜13:05茶臼岳〜13:30茶臼小屋(十分ほど休憩)〜
(下山)
13:40出発〜14:05樺段〜14:50横窪沢小屋〜15:15中の段〜15:45ウソッコ沢小屋〜16:45ヤレヤレ峠〜17:04大吊橋〜17:50沼平
天候 12日:晴れ(麓の天気では晴れのち曇り)
13日:曇り〜雨(麓の天気では晴れのち曇り)
14日:曇り〜一瞬雨が降る(麓の天気では曇りのち雨)
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
臨時駐車場より東海フォレストのバスに乗車。臨時駐車場〜畑薙ダム〜沼平の順に停車。下山のことを考えると沼平に駐車するべきだった。沼平にバスは停車したが乗客を搭乗させてくれるかは不明。14日下山時には沼平、臨時駐車場ともほぼ満車。
12日金曜日 朝5:30頃の夏期臨時駐車場
12日金曜日 朝5:30頃の夏期臨時駐車場
バスに揺られ1時間。椹島ロッジに到着。3連休前の平日なのにバスは満員。
バスに揺られ1時間。椹島ロッジに到着。3連休前の平日なのにバスは満員。
滝見橋。ここを左から登山道が出ている。
滝見橋。ここを左から登山道が出ている。
ザレた道。出だしはそれほど傾斜はなく、ウォーミングアップに良い。
ザレた道。出だしはそれほど傾斜はなく、ウォーミングアップに良い。
緑が美しく、道は広い。この後、鉄塔に着くまで、やや急坂。
緑が美しく、道は広い。この後、鉄塔に着くまで、やや急坂。
吊り橋。しっかりしているが、揺れて怖い。
吊り橋。しっかりしているが、揺れて怖い。
岩頭見晴に到着。
岩頭見晴に到着。
赤石岳でしょうか?岩頭見晴にて。
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赤石岳でしょうか?岩頭見晴にて。
再び樹林帯へ。小石下間は登って〜水平の繰り返しなので、それほど傾斜を意識しない。
再び樹林帯へ。小石下間は登って〜水平の繰り返しなので、それほど傾斜を意識しない。
小石下到着。ここまで標高差400m以上登ったが、それほどの疲労感は無い。
小石下到着。ここまで標高差400m以上登ったが、それほどの疲労感は無い。
小石下からしばらくなだらかな道がつづく。歩きやすいが、矢印、目印の類いが少ないので、登山に馴れてないと迷いやすいかも。しっかり足下をみて踏み跡をトレースすれば問題ない
小石下からしばらくなだらかな道がつづく。歩きやすいが、矢印、目印の類いが少ないので、登山に馴れてないと迷いやすいかも。しっかり足下をみて踏み跡をトレースすれば問題ない
清水平。直前にやや急な登りがあるものの、小石下からここまでなだらかな斜面。ここは標高1900mだからすでに800m登ったことになる。これは楽だ。
清水平。直前にやや急な登りがあるものの、小石下からここまでなだらかな斜面。ここは標高1900mだからすでに800m登ったことになる。これは楽だ。
水がおいしい。地図では2カ所ある、と書いてるが1カ所しかなかった。
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水がおいしい。地図では2カ所ある、と書いてるが1カ所しかなかった。
清水平。ここで多くの人が休憩をとっていた。
清水平。ここで多くの人が休憩をとっていた。
清水平を過ぎると再び傾斜がきつくなるものの40分ほどで水平になる。このように開けた場所もあり美しい森が広がる
清水平を過ぎると再び傾斜がきつくなるものの40分ほどで水平になる。このように開けた場所もあり美しい森が広がる
まっすぐ伸びた坂道。昔の木馬道のようだ。
まっすぐ伸びた坂道。昔の木馬道のようだ。
このように標高を教えてくれる道標があり、いまどのあたりかが分かる。
このように標高を教えてくれる道標があり、いまどのあたりかが分かる。
見晴し台。
見晴し台からの景色。そしてここから駒鳥池まで長い坂道が続く
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見晴し台からの景色。そしてここから駒鳥池まで長い坂道が続く
まっすぐの坂道をどんどん登っていくと駒鳥池がある。池はどこかと探すと・・・
まっすぐの坂道をどんどん登っていくと駒鳥池がある。池はどこかと探すと・・・
やや下った所にあった。原生的で美しかった。しかし、周囲はぬかるんでいてはまり込むと足首上までズブズブはまる。
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やや下った所にあった。原生的で美しかった。しかし、周囲はぬかるんでいてはまり込むと足首上までズブズブはまる。
駒鳥池までで体力を使い果たしかなりスローペース。地図上の等高線間隔以上に傾斜を感じる
駒鳥池までで体力を使い果たしかなりスローペース。地図上の等高線間隔以上に傾斜を感じる
ようやくここまで来た。標高差1400m。今年一番の標高差を登った
ようやくここまで来た。標高差1400m。今年一番の標高差を登った
千枚小屋。
千枚小屋からは富士山がきれいに見える
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千枚小屋からは富士山がきれいに見える
千枚小屋前にて。
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千枚小屋前にて。
千枚小屋内部。最近立て替えられたこともあり、とてもきれい。スタッフも若い人が多かった。どこの山小屋も従業員の方々の応対は過剰でもなく不親切でもない、きもちの良い応対をしてくれるから好き。
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千枚小屋内部。最近立て替えられたこともあり、とてもきれい。スタッフも若い人が多かった。どこの山小屋も従業員の方々の応対は過剰でもなく不親切でもない、きもちの良い応対をしてくれるから好き。
小屋の裏手(月光荘の裏)にある見晴らしスペース。赤石岳がよく見える。ここはちょっと分かりにくいのでスタッフに聞いた方が良い。
小屋の裏手(月光荘の裏)にある見晴らしスペース。赤石岳がよく見える。ここはちょっと分かりにくいのでスタッフに聞いた方が良い。
午後7時近いがまだ明るい。
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午後7時近いがまだ明るい。
荷揚げ用のリフト。
荷揚げ用のリフト。
翌日、朝3時前に出発。稜線に上がるにつれ風が轟々と響く。
翌日、朝3時前に出発。稜線に上がるにつれ風が轟々と響く。
強烈な風の中、千枚岳山頂に到着。吹き飛ばされそうな風。耐風姿勢で停まったり進んだりした
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強烈な風の中、千枚岳山頂に到着。吹き飛ばされそうな風。耐風姿勢で停まったり進んだりした
明け方の富士山
富士山がよく見えた
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富士山がよく見えた
赤石方面はガスが立ちこめていた。このあと、雲は切れるどころかこちらに迫ってきた。
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赤石方面はガスが立ちこめていた。このあと、雲は切れるどころかこちらに迫ってきた。
丸山に向かう途中でご来光。
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丸山に向かう途中でご来光。
富士山のシルエットが美しい
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富士山のシルエットが美しい
丸山までの登りは傾斜緩く、広くて登りやすい。風が無ければ再効なんだが、、、、、と何度思ったことか。
地図には「岩場のやせ尾根」とあるが、おそらく千枚岳からの下りのことだと思う。たしかに踏み外すと危なそうだが、足場もしっかりしていて特に問題はない。
丸山までの登りは傾斜緩く、広くて登りやすい。風が無ければ再効なんだが、、、、、と何度思ったことか。
地図には「岩場のやせ尾根」とあるが、おそらく千枚岳からの下りのことだと思う。たしかに踏み外すと危なそうだが、足場もしっかりしていて特に問題はない。
日が高くなると、一面が黄色に色が被って幻想的な景色に変わる。
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日が高くなると、一面が黄色に色が被って幻想的な景色に変わる。
なにか夢の一場面を切り取ったかのよう。
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なにか夢の一場面を切り取ったかのよう。
丸山から悪沢に向かう途中、はじめてのお花畑に出会う。今が、見頃なのかどこも満開である
丸山から悪沢に向かう途中、はじめてのお花畑に出会う。今が、見頃なのかどこも満開である
悪沢に近づくにつれ北アルプスの槍が岳直下を思い出させるような岩場の道。ペンキが縫ってるので道に迷うことは無い。
2013年07月13日 05:27撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
7/13 5:27
悪沢に近づくにつれ北アルプスの槍が岳直下を思い出させるような岩場の道。ペンキが縫ってるので道に迷うことは無い。
悪沢岳。この頃になると、すっぽり雲の中だ。風もますます強くなり、立ってるのがやっとの状態。結局この日は1日中風に悩まされる。
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悪沢岳。この頃になると、すっぽり雲の中だ。風もますます強くなり、立ってるのがやっとの状態。結局この日は1日中風に悩まされる。
次の目的地である中岳まで、コルまではやや岩場が連続していて地図にも危険マークがあるが、全く問題ない。その後は緩やかな道が続き、(晴れてれば)とても景色がいい稜線歩きができるでしょう。
次の目的地である中岳まで、コルまではやや岩場が連続していて地図にも危険マークがあるが、全く問題ない。その後は緩やかな道が続き、(晴れてれば)とても景色がいい稜線歩きができるでしょう。
時折雲が晴れ赤石岳の裾野を見ることができる。
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時折雲が晴れ赤石岳の裾野を見ることができる。
雲の中、前岳に早々到達し、荒川小屋に向かって下る。特徴的なカールの中を行く。前岳を過ぎると風は少し収まる。おそらく北から南に向かう風なので、荒川岳より南側で標高が低い所は、風が遮断されるのであろう
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雲の中、前岳に早々到達し、荒川小屋に向かって下る。特徴的なカールの中を行く。前岳を過ぎると風は少し収まる。おそらく北から南に向かう風なので、荒川岳より南側で標高が低い所は、風が遮断されるのであろう
とにかく一気に下る。道は前岳下からカール内は整備された道、後半は小石の多いザレ道。歩きやすい。1時間も下ると荒川小屋が見えてくる。
とにかく一気に下る。道は前岳下からカール内は整備された道、後半は小石の多いザレ道。歩きやすい。1時間も下ると荒川小屋が見えてくる。
荒川小屋。
内部。準備中の所、コーラを買って飲む。とても広く、清潔感がある。
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内部。準備中の所、コーラを買って飲む。とても広く、清潔感がある。
荒川小屋を出てすぐに雪渓にあたる。この後何度か残雪道に当たるがアイゼンは不要。ここも小屋の人がステップを切ってるので大丈夫。
荒川小屋を出てすぐに雪渓にあたる。この後何度か残雪道に当たるがアイゼンは不要。ここも小屋の人がステップを切ってるので大丈夫。
風の通り道である大聖寺平までの道、左手に赤石岳の裾野を見ながら水平道を行く。風がなかったら・・いや止そう
2013年07月13日 08:52撮影 by  Canon EOS 60D, Canon
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7/13 8:52
風の通り道である大聖寺平までの道、左手に赤石岳の裾野を見ながら水平道を行く。風がなかったら・・いや止そう
大聖寺平に到着。ここからザレ道を登る。かなりの標高差を登るがスイッチバックを繰り返して登る。
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大聖寺平に到着。ここからザレ道を登る。かなりの標高差を登るがスイッチバックを繰り返して登る。
道標は無いが、地図にある「小赤石岳の肩」とはここのことだろう。荒川小屋からこの肩までが、短距離でかなりの標高差(600m?)を登るので今山行で一番キツいと思っていたが、意外やあっさり登れた。
道標は無いが、地図にある「小赤石岳の肩」とはここのことだろう。荒川小屋からこの肩までが、短距離でかなりの標高差(600m?)を登るので今山行で一番キツいと思っていたが、意外やあっさり登れた。
小赤石岳到着後、念願の赤石岳に到着。小赤石岳の肩からはやや大きめの石がゴロゴロしてる。山頂には3人ほど、連休初日ということもあり、初日からここまでたどり着ける人はいないだろう。日程をずらして良かった。
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小赤石岳到着後、念願の赤石岳に到着。小赤石岳の肩からはやや大きめの石がゴロゴロしてる。山頂には3人ほど、連休初日ということもあり、初日からここまでたどり着ける人はいないだろう。日程をずらして良かった。
赤石岳から僅かに下った所に避難小屋がある。そこにある鳥居。山頂より山頂らしい雰囲気。先ほど山頂にてお会いしたハイカーとしばらく山談義。みなベテランだ。避難小屋のおじさんおばさんも親切で、暖かいお茶をいただいた。強風もあってか少し寒かったのでありがたかった。
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赤石岳から僅かに下った所に避難小屋がある。そこにある鳥居。山頂より山頂らしい雰囲気。先ほど山頂にてお会いしたハイカーとしばらく山談義。みなベテランだ。避難小屋のおじさんおばさんも親切で、暖かいお茶をいただいた。強風もあってか少し寒かったのでありがたかった。
百軒平に向かう。早速残雪がある、道が塞がれている。おまけにこのガス。どこへ向かえば良いか行ったり来たり迷っていると、後ろから「こっちだよー!」という声が。
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百軒平に向かう。早速残雪がある、道が塞がれている。おまけにこのガス。どこへ向かえば良いか行ったり来たり迷っていると、後ろから「こっちだよー!」という声が。
大斜面下のトラバースが始まる。トラバースといってもずっと下っていく。道は写真の通り。この辺りで雨が降ってきた。天気予報では雨とは言ってなかったが・・山の天気は当てにならない
大斜面下のトラバースが始まる。トラバースといってもずっと下っていく。道は写真の通り。この辺りで雨が降ってきた。天気予報では雨とは言ってなかったが・・山の天気は当てにならない
大斜面を下りきった先のコルにて。ガスが晴れて、今下った道を見る。
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大斜面を下りきった先のコルにて。ガスが晴れて、今下った道を見る。
ミヤマキンポウゲだろうか?
ミヤマキンポウゲだろうか?
百軒平に到着。
広大な水平道を行く。この辺は赤石岳の西側の広い「肩」に当たるのだろうか。しばらく行くと急なザレ道坂になる。
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広大な水平道を行く。この辺は赤石岳の西側の広い「肩」に当たるのだろうか。しばらく行くと急なザレ道坂になる。
百軒平から下ること40分ほどで森林限界下に行く。ここまでは急な下りが続く
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百軒平から下ること40分ほどで森林限界下に行く。ここまでは急な下りが続く
百軒洞山の家。小さいが川が流れる景観の素晴らしい場所。雨はやんだ。
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百軒洞山の家。小さいが川が流れる景観の素晴らしい場所。雨はやんだ。
大沢岳をトラバースする道。ダケカンバが道を塞ぐ場所もあるが、歩きやすい。登りきると稜線に立つ。
大沢岳をトラバースする道。ダケカンバが道を塞ぐ場所もあるが、歩きやすい。登りきると稜線に立つ。
百軒洞山の家からの道を登りきり、大沢岳方面を見る。予定通りとはいえ、今回唯一スルーしてしまった山頂。悔いが残る。とはいえあれを行ってしまったらこの後の行程は臨めない。
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百軒洞山の家からの道を登りきり、大沢岳方面を見る。予定通りとはいえ、今回唯一スルーしてしまった山頂。悔いが残る。とはいえあれを行ってしまったらこの後の行程は臨めない。
中盛丸山山頂にて。稜線からわずか20分ほどでこの山頂に。雲も切れ風もやや収まった。残る兎岳まであと2時間弱。ここまで12時間歩くものの、小屋ごとに眺めの休憩を重ね、ゆっくり(ガスっていながらも)景色を見て歩いてきたので、だいぶ体力的には温存されている。行ける!
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中盛丸山山頂にて。稜線からわずか20分ほどでこの山頂に。雲も切れ風もやや収まった。残る兎岳まであと2時間弱。ここまで12時間歩くものの、小屋ごとに眺めの休憩を重ね、ゆっくり(ガスっていながらも)景色を見て歩いてきたので、だいぶ体力的には温存されている。行ける!
が、、、、中盛丸山から下ってる途中で再び雨が。すぐ止むだろうと思ってズボンははかなかったがこれがいけなかった。

谷状の地形を下っていくため、少し閉塞感がある。そのためか方向感覚がおかしくなる。南に下ってるはずが、どうも北に向かってるような間隔が・・ガスが無くて聖岳が見えてればそんなことは無いだろうが・・・
が、、、、中盛丸山から下ってる途中で再び雨が。すぐ止むだろうと思ってズボンははかなかったがこれがいけなかった。

谷状の地形を下っていくため、少し閉塞感がある。そのためか方向感覚がおかしくなる。南に下ってるはずが、どうも北に向かってるような間隔が・・ガスが無くて聖岳が見えてればそんなことは無いだろうが・・・
去年の北アルプスでガスに巻かれた時以来のコンパス登場。ようやく小兎岳山頂に到着。ガス・雨時の登山はこわい。
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去年の北アルプスでガスに巻かれた時以来のコンパス登場。ようやく小兎岳山頂に到着。ガス・雨時の登山はこわい。
兎岳への登り。ここからは体力ではなく気力の勝負。ここまで13時間歩いてきて、へこたれない訳が無い。でも気合いで乗り切る。細かいザレ道。赤石や中盛よりも歩きにくい。頂上が見えてるがなかなか着かない。最後の最後で難関。
兎岳への登り。ここからは体力ではなく気力の勝負。ここまで13時間歩いてきて、へこたれない訳が無い。でも気合いで乗り切る。細かいザレ道。赤石や中盛よりも歩きにくい。頂上が見えてるがなかなか着かない。最後の最後で難関。
兎岳山頂。名も無き山だが、強い印象に残った山でした。
このあと、十分ほど下った所に避難小屋があり、そこで一泊。雨具のズボンを履かなかったのでびっしょり。雨が降ったらすぐに雨仕様の装備にする、手痛い教訓を得た。
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兎岳山頂。名も無き山だが、強い印象に残った山でした。
このあと、十分ほど下った所に避難小屋があり、そこで一泊。雨具のズボンを履かなかったのでびっしょり。雨が降ったらすぐに雨仕様の装備にする、手痛い教訓を得た。
最終日3日目。昨日の雨は既に上がり、風もない。目指す聖岳はやはり厳しい山。特に兎岳〜聖岳間は岩場の急坂。体力のある朝に挑戦する。結果的に、前日無理して兎までがんばったのがよかった。
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最終日3日目。昨日の雨は既に上がり、風もない。目指す聖岳はやはり厳しい山。特に兎岳〜聖岳間は岩場の急坂。体力のある朝に挑戦する。結果的に、前日無理して兎までがんばったのがよかった。
が、それほどの勾配でもなく、岩場も三点支持必須というほどの場所はなかった。
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が、それほどの勾配でもなく、岩場も三点支持必須というほどの場所はなかった。
兎〜聖間で兎岳を見る
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兎〜聖間で兎岳を見る
兎〜聖間で赤石を見る
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兎〜聖間で赤石を見る
コルから1時間ほどで山頂が見えるなだらかな坂になる。もう少し。
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コルから1時間ほどで山頂が見えるなだらかな坂になる。もう少し。
聖岳山頂。ご来光組がまだ大勢残っていた。
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聖岳山頂。ご来光組がまだ大勢残っていた。
奥聖に向かう。こちらに行く人はあまりいなかった。聖から岩場を下ったあとは、なだらかな歩きやすい道。左に赤石岳、右に上河内岳、そして正面に富士山。
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奥聖に向かう。こちらに行く人はあまりいなかった。聖から岩場を下ったあとは、なだらかな歩きやすい道。左に赤石岳、右に上河内岳、そして正面に富士山。
奥穂高。山頂から富士が見える
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奥穂高。山頂から富士が見える
聖岳〜前聖岳間。かなりの急坂。そして粒度の細かいザレ場。下りだと滑るようにして降りられるが、この日は大勢の人が下から登ってくるため、スピードを落として下山。
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聖岳〜前聖岳間。かなりの急坂。そして粒度の細かいザレ場。下りだと滑るようにして降りられるが、この日は大勢の人が下から登ってくるため、スピードを落として下山。
聖岳〜前聖岳間。聖岳の山腹。名前の印象とは違い、聖岳の実態は岩陵の険しい山であることがわかる。唯一神々しさを感じたのは、写真左下の岩場から水が滝のように湧いていたこと。3千メートルの稜線付近の岩から水がでるとは。
聖岳〜前聖岳間。聖岳の山腹。名前の印象とは違い、聖岳の実態は岩陵の険しい山であることがわかる。唯一神々しさを感じたのは、写真左下の岩場から水が滝のように湧いていたこと。3千メートルの稜線付近の岩から水がでるとは。
さらに下ると少しずつ森林が復活していく
さらに下ると少しずつ森林が復活していく
聖平小屋前の分岐から、先ほど降りてきた聖岳がよく見える。あんな所から2時間かからずに降りてきた。
聖平小屋前の分岐から、先ほど降りてきた聖岳がよく見える。あんな所から2時間かからずに降りてきた。
聖平小屋。時間は9時頃。まだテン場にはたくさんのテントの花が咲いていた。
ここから下山するか上河内岳に向かうか俊巡。
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聖平小屋。時間は9時頃。まだテン場にはたくさんのテントの花が咲いていた。
ここから下山するか上河内岳に向かうか俊巡。
結局上河内に挑戦。まずは樹林帯を行く。スタートは九時半。
結局上河内に挑戦。まずは樹林帯を行く。スタートは九時半。
1時間もあるくと森林限界を超え、上河内岳の稜線が姿を見せる
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1時間もあるくと森林限界を超え、上河内岳の稜線が姿を見せる
上河内の手前にある南岳の裾野
上河内の手前にある南岳の裾野
武尊ではほとんど見なかったイワカガミ。標高が高いこの地では今がまさに花期、とばかりにたくさん咲いていた。
武尊ではほとんど見なかったイワカガミ。標高が高いこの地では今がまさに花期、とばかりにたくさん咲いていた。
この黒い花はなんでしょう?
この黒い花はなんでしょう?
南岳を通過し、上河内岳に向かう。稜線上は風が吹いてるが、
南岳を通過し、上河内岳に向かう。稜線上は風が吹いてるが、
上河内岳。肩から空身で行ったので十分ほどで山頂。
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上河内岳。肩から空身で行ったので十分ほどで山頂。
上河内からの稜線はなだらかで歩きやすい。この辺りで昨日に続きまたガスに巻かれた
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上河内からの稜線はなだらかで歩きやすい。この辺りで昨日に続きまたガスに巻かれた
奇岩竹内門
徐々に高度を下げ、森林が目立ち始める
徐々に高度を下げ、森林が目立ち始める
奇岩〜茶臼岳分岐間。ゴルフ場のような草原。動物に合いそうな雰囲気。
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奇岩〜茶臼岳分岐間。ゴルフ場のような草原。動物に合いそうな雰囲気。
そして砂礫の稜線へ。茶臼はもうすぐ。
そして砂礫の稜線へ。茶臼はもうすぐ。
茶臼岳が見えた。
茶臼岳が見えた。
山頂までは十分ほど。風は相変わらずだが雲が晴れて景色が見えた。午後から雨と言われていたが杞憂に終わりそうだ。
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山頂までは十分ほど。風は相変わらずだが雲が晴れて景色が見えた。午後から雨と言われていたが杞憂に終わりそうだ。
長い旅もこれで終わり。後はこの茶臼岳小屋から下山。
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長い旅もこれで終わり。後はこの茶臼岳小屋から下山。
茶臼岳小屋〜横窪間はこのような楽しい標識がたくさんある。
茶臼岳小屋〜横窪間はこのような楽しい標識がたくさんある。
道は下りやすい土の道。急な箇所はあるが、横窪まではこのような歩きやすい道になっている。
道は下りやすい土の道。急な箇所はあるが、横窪まではこのような歩きやすい道になっている。
横窪のあとは吊り橋や階段が何度も出てくる。
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横窪のあとは吊り橋や階段が何度も出てくる。
沢沿いにあるウソッコ避難小屋
沢沿いにあるウソッコ避難小屋
またしても吊り橋。揺れるのと高度間が怖い
またしても吊り橋。揺れるのと高度間が怖い
下山。さいごの大吊り橋は、人によっては最大の難関かもしれない。なぜなら桁違いに高い吊り橋だから。しかも揺れる。
下山。さいごの大吊り橋は、人によっては最大の難関かもしれない。なぜなら桁違いに高い吊り橋だから。しかも揺れる。
撮影機器:

感想


二泊三日の山行。いくつかのルート選択があった。
1、椹島〜千枚小屋(泊)〜兎岳避難小屋(泊)〜茶臼岳〜下山
2、椹島〜千枚小屋(泊)〜百軒洞山の家(泊)〜茶臼岳〜下山
3、茶臼岳登山口〜茶臼岳〜聖平小屋(泊)〜荒川小屋(泊)〜下山
結局1にした。3の茶臼岳登山口から入るか椹島から入るかは悩んだが、どちらに入るも、2泊3日なら2日目に相当がんばらないと駄目なルートであることは共通してる。
この山域を無理無く行くには3泊が妥当です。

椹島を9時すぎに出発。ここから1400mの標高を詰める。地図を見る限り、なだらかですこしずつ標高を稼いでいくというイメージ通りに、それほど登りがキツくはなかったかもしれません。その点、茶臼岳登山口から入るともっとしんどかったでしょう。
初日は晴れていたので、汗をかき通し。清水平の水場はありがたかった。

2日目。早朝に出発。熊が出ると行けないので普段は使わない熊鈴を装着。しかし、稜線に出ると風が轟々と吹きすさび、果たして熊鈴がどれほど効果があったのか。

風速30mを超えようかという風。隣で話しかけられても全く聞こえないぐらいすさまじい。
千枚岳で、ご来光を待つ予定でしたが、あまりの風で体が冷えてしまい、あきらめて丸山に向かう。
途中でご来光が見れた。
今回の行程は全般的に小ピークを巻いて道が設計されえているからか、水平道が多く、体力的にもキツくなかった。どこぞの山だと、全てのピークを行かせようとしてアップダウンが多くなりがちだが、ここ南アルプスにおいては、体力の無い人でも問題ないと思う。

また、小屋が多いのも特長。2、3時間の行程ごとに休憩補給ポイントがあるのもうれしい。
この日は小屋開きでみな忙しくされてましたが、快く応対していただけました


地図によると危険箇所がいくつか記載がありましたが、それほど危険と思う所はありませんでした。これを危険というなら、北アルプスの表銀座やその南部は危険箇所だらけになってしまいます。
唯一、千枚〜丸山間のやせ尾根は怖かったぐらい。もし、鎖をつけてくれるなら難所ではなくなりますが。

途中で体力が保ちそうだと思い、百軒洞から兎避難小屋まで行くことに。
どうせ、誰もいないだろうから遅くてもいいのでゆっくり進みました。何しろ百軒洞から3時間以上の行程。百軒洞に宿泊してしまうと、最終日の行程が恐ろしく長くなるので、やはり、ここは進むしかなかったのですが。

この兎岳への最後の登りはきつく、またその手前の小兎も思いのほか体力を削られました。ここは気力勝負です。

五時半、誰もいないと思っていた避難小屋にはすでに先客2名、あとから1名、私含みで合計4名。
ここは3名ぐらいが一番快適ですね。これ以上は無理かもしれません。

濡れた衣類を乾かそうにも暖房なんてないので、結局乾かず。

翌日、早朝から聖岳への挑戦が始まります。小屋にいた聖から来た人がいうにいは、かなりの高度間のあるアップダウンがあるから気をつけろと言われましたが、それほどでもなく、やはり難所を体力のあるうちに行くのがベストでした。2日目にがんばった成果だと思います。

聖からは急な道をおります。3連休ということもありたくさんの人が登ってきました

聖平に到着。聖平から下山も考えていました。というのは、前日、小屋で同室の人から聖沢登山口から送迎バスがでているからお金を払えば乗せてくれると聞いたからです。
しかし、実際には聖平小屋に宿泊した予約者のみのサービスとのこと。

3日目の今の体力と相談して、当初の予定である茶臼方面に行くことにしました。聖平から下山してバスに乗れなかったとしたら5時間近い地獄の林道歩きが待っているからです。

上河内岳〜茶臼の稜線は、なだらかで歩きやすく、雲がなければ最高の展望が見えたのに。
天気予報とだいぶ違う天気に翻弄されながらも、結果的にそれが良い想い出と経験をつかむことができました。

最後に印象に残ったのは、兎岳避難小屋での「超ベテラン」登山者とともに過ごした夜は何にも代え難いものでした。



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こんばんわ!
12日千枚小屋に泊まりました。

すごい健脚ですね
あの暴風の中、お疲れ様でした

体が飛ばされそうになりながら、私たちは、なんとか百瞭兇両屋に着きました
2013/7/16 21:48
お疲れさまでした〜
いや〜あの風には参りました・・・
悪沢岳〜兎岳まで、各山小屋で休憩しながら行ったので、なんとかたどりつけました。着いた時にはもう脚はクタクタ・・・

本当は私も百間洞山の家で宿泊した方がよかったんですけどね。
16時頃、雨も降り出したので、ちょっと無謀な登山だったと反省しています

百間洞山の家は混んでました?
2013/7/17 5:00
おはようございます!
百間洞山の家、ガラガラでしたよ、おそらく15名程かと。
日によっては、100名ほど宿泊する日もあると聞きましたが(^_^;)

兎岳の下り、めげました、せっかく高度を稼いだのに、これから登る聖岳を正面に見ながら、ぐんぐん下る、下る(-"- )
今回、展望に恵まれなかったので、また時期を見て、行こうかと思っています(^^)ニコ
2013/7/17 10:08
確かに!最高の展望が見たいですね!
さすがに三連休初日で百間洞山の家に行ける人は少ないようですね。


私は、兎岳避難小屋スタートで聖岳に向かったお陰で、あまり苦労しませんでした(笑)百間洞からだったらキツいでしょうね
むしろ兎岳への登りが、今回の山行で一番キツかった!

そういえば、5時頃、小兎岳山頂近くで百間洞に向かってるご夫婦(?)とすれ違いました。あの時間だと到着は19時過ぎ頃だったかもしれませんが、あの嵐の中、無事辿り着けたか心配です・・・
2013/7/17 18:25
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