裏銀座縦走、途中の鷲羽岳でUターン〜温帯低気圧で敗退!


- GPS
- 98:55
- 距離
- 44.8km
- 登り
- 4,103m
- 下り
- 4,261m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 8:00
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 5:50
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 9:21
天候 | 晴れのち嵐のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備されていますが、区間によって細尾根や鎖場等も有り注意も必要です。 東沢乗越付近、ワリモ岳山頂周辺、水晶岳山頂手前は岩場等で慎重に登る必要があります。 |
その他周辺情報 | 七倉山荘は温泉で日帰り入浴もやっています。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
年明け早々から飛行機とホテルを予約し、春以降に山小屋を予約していたので厳しい情勢下ですが感染対策を十分にとって裏銀座縦走を決行しました。
第1日目
信濃大町駅から高瀬ダムまでタクシーで移動、ダムの上で降車してベンチに座り準備を整えトンネルを抜けて不動沢吊り橋を渡り、濁沢の一本橋を渡り北アルプス裏銀座登山口に到着しました。
登山口から登り始めると間もなく、スチールの階段がつづら折りとなって尾根の取付きがいかに急かが分ります。
さすが北アルプス三大急登ですが、親切に登山口が12番で烏帽子小屋が0番、数字が減っていくので目安になって登り易かったです。
それでも、気温も高く滝汗で小屋に着く頃にはシャワーを浴びた様になっていました。
烏帽子小屋はインナーシーツ持参等、コロナ対策にも配意して食事も夕食がレトルトカレー、朝食はおにぎり二個とチョット寂しいですが、いたしか無いです。
この日は、気温も高く夕方になっても小屋に居ると半袖Tシャツで十分でした。
第2日目
天気予報通り、小屋の外はガスガスでした。
眺望も無いままひたすら歩いていると雨が強くなり始めレインウェア上下を着用すると、今度は風も強くなる…これは早く水晶小屋に着かなければと必死に歩き続け、野口五郎小屋の軒先で一呼吸、山頂も視界も無いので標柱で写真を撮って速攻で通過しました。
その後、雨は多少弱くなったものの風の力はどんどんと強くなり細尾根を歩いていると東からの強風でザックカバーが二回外れたので、カバーをたたんで収納しました。
強風でガスも飛んで、尾根が見えると遠くに水晶小屋も目視出来ました。
しかし、結構なアップダウンの尾根の先の高い位置に小屋が有るので、この風でたどり着けるか不安でしたが風の強い時は岩陰に退避しながら、ようやく小屋に逃げ込むように着きました。
さすがの悪天候で、小屋には客も少なく3人組のパーティーと男性2名の6名でガラガラでした。
予定では、この日のうちに水晶岳に登る計画でしたが、とっても風が強くそんな状態じゃなく、小屋で待機となりました。
夜になると、雨風は一層強力となり小屋がギシギシガタガタ、時にゴゴっと揺れ動くほどの嵐となって、凄まじい音に寝る事も出来ませんが、知らないうちに風の音を子守唄に寝ていました。
第3日目
早朝起きると、風は少しは弱まってますがまだまだ凶暴なくらい吹き荒れています。
あらぁ〜ひょっとして小屋に停滞しなきゃならないかなぁ〜予定では双六小屋で距離は短いから行けないこともないかなぁ〜と考えて着替えを済ませ準備をしました。
しかし、小屋の窓の外は灰色一色の世界で視界は数メートル、3人組パーティーが薬師沢小屋まで行く予定で出発しましたが5分も経たないで戻って来ました。
こりゃ〜ダメだ、と判断して水晶小屋での停滞を決断しましたが、明日以降の行動予定を再検討し1日で槍の肩まで行くのはハードなので裏銀座縦走の上高地下山を諦めて、明日の好天を信じて100名山の鷲羽岳と水晶岳の登頂後に登山口の高瀬ダムに戻る事にしました。
ラッキーな事に2980mの小屋はスマホは自由に繋がるので、それぞれの小屋にキャンセルと烏帽子小屋に予約を入れて、丸一日小屋から一歩も出ないで過ごしました。
第4日目
願いが通じて雨風も収まり、小屋の前に出ると見事な朝焼け、そしてご来光。
振り返り槍を眺めると、大天井と常念の横に富士山がくっきりシルエットを浮かべています。
今シーズンからと思われる小屋の女の子が、こんなに綺麗なのはここに来て初めて、と言うくらい見事、でも寒い!二日前や三日前の気温が嘘のような寒さで、カメラを持つ手もかじかむほどの気温でした。
身支度を整えてザックを小屋にデポし、サブザックで身軽になってサクッと鷲羽岳へ、穏やかな天気だと実に気持ちいい!
右側の眼下に黒部の源流を眺めてワリモ岳を越えて鷲羽岳の山頂に向かっていると、目の前を雷鳥がヒョコヒョコと逃げる事もなくマイペースで歩いていきます。
鷲羽岳山頂は、さすが100名山朝から多くの登山者が登っていて槍がグッと近くなり直ぐに行けそうな気にもなりますが、最後の西鎌尾根を登る事を考えて無理せずUターンしました。
水晶小屋に戻り、今度は近くの水晶岳へ行きましたが山頂手前までは歩き易い平坦な尾根ですが、山頂付近は岩だらけの岩登り状態で山頂に到着しました。
ここは、同じ100名山なのに人も少なく先ほどの鷲羽岳山頂で写真を撮って貰った大学生三人組が一緒になったので、お互いに写真を取り合いました。
水晶小屋に再び戻り二日連続でお世話になったお礼を告げて、ザックを背負って二日前に強風と雨の中を歩いた尾根を戻りましたが、眺望が有るとこんなに違うのかと思うくらい楽しく歩けて新鮮でした。
全くガスガスで見えなかった烏帽子小屋の手前からも、こんな景色だったんだと改めて感心して小屋に到着すると、ここの小屋も天候も悪いのでお客も少ないんです、と言う通り宿泊者は数名でした。
夕方、小屋の前に陽が沈みましたが正面の赤牛岳の横が赤く染まり、とっても綺麗でした。
第5日目
最終日、初日に滝汗となって登ったブナ立尾根を下りますが、下山は登りと違って中間地点で小休止をとって登山口に到着し高瀬ダムに着きました。
予想していた以上に楽だったので、タクシーを呼ぶのも面倒なので七倉山荘まで歩くことにして管理道路を歩いて七倉山荘に到着、コーヒーかき氷を食べて温帯低気圧に翻弄された裏銀座Uターン縦走を終えました。
何故か、スタートで少々とゴール手前の軌跡が飛んでます!
素晴らしいなぁ
いろいろあったようですが、お疲れ様でした🎵
野口五郎岳から鷲羽岳までの稜線でしたが、北アルプスの最深部で日本の屋根を体感しながら歩けました。
山小屋での宿泊の仕方で無理なく歩けるので、旭岳に登れるなら全然大丈夫ですよ!
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