35年ぶりの後立縦走。相変わらず気持ちよい尾根だ
- GPS
- 26:55
- 距離
- 37.1km
- 登り
- 3,985m
- 下り
- 4,350m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:31
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 11:04
天候 | 9月27日(月):ほぼガス、のち晴れ 9月28日(火):晴れ/曇り 9月29日(水):晴れ/高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
東京6:16発北陸新幹線 → 長野7:32着、7810円 もう一本後の8:05着でもバスに間に合う 長野8:20発アルピコ特急バス → 八方BT9:35着、2200円 https://www.alpico.co.jp/traffic/express/nagano_hakuba/ 八方BT → ゴンドラ乗り場、徒歩約10分 アルペンライン利用:ゴンドラ「アダム」+ リフト2本、約30分、片道1700円 https://www.happo-one.jp/trekking/alpenline/ 以上のアクセスで、10:30登山開始可能 <帰路> 扇沢15:40発アルピコ特急バス → 長野17:35着、3100円(国道19号線工事のため到着が遅れる。長野での乗り継ぎに要注意) https://www.alpico.co.jp/traffic/express/nagano_omachi/ 長野行き最終バスは17:00発 新宿行き高速バスは16:10発(さわやか信州号) https://www.alpico.co.jp/traffic/express/hakuba_shinjuku/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
八方池山荘から唐松岳: よく整備されたポピュラーな道。標高差800m弱をひたすら登る。危険箇所なし 唐松岳から五竜山荘: 唐松岳頂上山荘からすぐに牛首の鎖場が始まる。ストックを片付けて3点支持で進むこと。それ以外は特に危険箇所なし 五竜山荘から五竜岳: 急登。暗いうちに頂上を目指す場合は矢印を外さないように。私は頂上直下でルートミスし、浮石だらけの岩場を攀じ登ってしまった 五竜岳から鹿島槍: 上級者向けコースの看板あり。鎖や梯子は整備されている。難所の通行は譲り合う 鹿島槍から爺ヶ岳経由、種池山荘: 平和な登山道が続く。剱岳、立山や深奥部の山々を見ながらアップダウンを繰り返す 種池山荘から針ノ木サーキット: スバリからの下り、針ノ木への登りは注意。その他は普通の尾根の縦走 針ノ木小屋から扇沢への下りは、高巻きと渡渉を繰り返すので、リボン、矢印を追うこと。私は雪渓のあたりで濃いガスに見舞われ道を見失い、雪渓のすぐ横を沢沿いに進んでしまった なお、早朝に種池山荘から針ノ木へ向かう場合、ハイマツやシャクナゲが夜露やガスで濡れていて、腿から下がずぶ濡れになる。レインパンツ着用推奨。それでも雫が靴に入り込み、靴の中がグショグショになる |
その他周辺情報 | <コース上の小屋> 唐松岳頂上山荘は今年休業 新越山荘、針ノ木小屋は営業終了 五竜山荘:WEB予約 https://www.hakuba-sanso.co.jp/yamagoya/goryusanso.html ビニールカーテンで仕切り 食堂は仕切りはないが、グループ毎の着席 ソロは4人テーブルに一人づつ着席 アルコールは館内OK、夕食時もOK 乾燥室は原則雨天時のみ。当日はお願いしたらストーブ1台点けてくれた 種池山荘:電話予約 https://www.kasimayari.jp/annai.htm ビニールカーテンで仕切り 食堂は仕切りはないが、教室のように一方向を向いて着席 アルコールは館内OK、夕食時は不可 乾燥室はコロナ対策で使用できない <コンビニ> 八方BTからゴンドラ駅と反対方向に歩いて1-2分 <日帰り入浴> 扇沢駅周辺にはない。入浴なしで帰宅 大町温泉郷までバスで行き、徒歩数分の「薬師の湯」などを利用して、後続バスに途中乗車したグループがいた。上手い方法で次回の参考になった https://www.omachionsen.jp/shops/2012/03/post-7.php https://o-yakushinoyu.com/ |
写真
感想
29歳だった。独身最後の夏の縦走。日本三大雪渓の一つである針ノ木雪渓を上がり、針ノ木岳から白馬岳を目指して4泊5日で北上した。後立山連峰、通称後立と呼ばれる尾根だ。針ノ木岳をはじめ、爺ケ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬岳などの名峰が並ぶ
結果的には、白馬三山に向かうすぐ手前で、白馬鑓温泉へ下って縦走を終えた。若い頃に山をやっていた親父の古いモノクロ写真に、鑓温泉に気持ち良さそうに浸かっている親父の写真があり、いつか自分も入ってみたいという想いがあった。ゴールの白馬岳を目の前にして鑓温泉への分岐の看板を見た途端、何の迷いもなく計画を変更して鑓温泉へと下っていた
本格的に山を再開して8年目。いつか同じコースを辿りたいと思っていた。今回は満を持して臨むつもりだったが、台風16号の接近もあり、途中の唐松岳をゴールとして3泊4日の計画を立てた
出発2日前に計画を完成させて、1泊目の針ノ木小屋に予約の電話を入れると、何とその日が営業最終日とのことで、初っ端から再訪の夢は頓挫した。やむなく計画を2泊3日に縮小して計画を組み直すも、どうにも諦めきれない。あれこれ思案して、逆回りにしたら無理をすれば2泊3日でもオリジナルの計画を歩けるのではないかと気づく
という訳で、年も顧みず、2泊3日で38kmのハードな縦走に出かけることに。八方尾根をゴンドラとリフト2本を乗り継いで八方池山荘に上がり、そこから標高差約800mを上がり唐松岳に登頂する。そして後立の尾根を五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ケ岳、針ノ木岳と南下し、最後に蓮華岳で締めくくる
途中、五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間には、一般登山道としては北アルプスの難所の一つ、八方キレットなどの岩場の通過がある。岩稜帯はさほど苦にならないので、技術的には問題ないのだが、体力的にできるかどうか・・。29歳の時より一日当たりの歩行距離が長いハードな計画だ。年寄りにありがちな、「今でもできるはず」という根拠の乏しい思い込みだけで出かけた
歩行距離は、1日目が8.5辧2日目が12.5辧3日目は17.5辧F増しに距離が長くなる。2週間前の室堂から上高地への大縦走で、足はガクガク。1日目の唐松への登りがきつかった。どうなることかと思ったが、2日目、3日目と足が次第に動くようになって、無事に歩き通すことができた
それにしても針ノ木小屋の9月25日営業終了が誤算だった。迂闊にも小屋に確かめることもせず、9月末までの営業だと思い込んでいた。返す返す3泊4日のゆったりペースで35年ぶりの後立縦走を味わいたかった。二度と今回のような無理な計画はやるまい
今はただ、無事に歩き通して帰ってこられたことに感謝感謝である
私も同様な想いがあり、10年後白馬を目指しています。写真から素晴らしい景色を見させて頂き、気持ちを再確認することが出来ました。ありがとうございました。
35年ぶりに縦走してみて、当時を思い出せたこと、さっぱり思い出せないこと、色々でした。
仔細な記憶はともかく、全体の印象は当時と変わらぬものがありました。
10年後白馬を目指しておられるとのこと、楽しみですね。
私の拙いレコがsting2さんの想いを再喚起することになったのであれば嬉しい限りです。
これからも山を楽しんでください。
3日目はバスの時間も気にしながらの、なかなかハードな山歩きだったようですが、写真を見るとやっぱり素晴らしいルートのようですね。
キレットや針ノ木サーキットは、そのうち行きたいなと思っていたルートでした。
種池山荘から針ノ木・蓮華あたりは、少し踏み跡薄めなのかなと想像していましたが、どうでしょうか。
足元が濡れるとのことですが、少し自然ぽさが残った登山道でしょうか?
日帰りで針ノ木サーキットを回るのは厳しいし、テント場も限られるし、いつ、どうやって歩くか全く未定ですが、百高山も含めて今年か来年には行きたいなと思っています。
eurekapapaさんの脚力なら、蓮華温泉のような時間にスタートすれば日帰りは十分に可能です
早朝はハイマツやシャクナゲの夜露に気を付けてください(藪漕ぎのようなことは全くありません)
テン泊で行くなら、eurekapapaさんが以前テントを張った種池山荘を利用するか、針ノ木のテン場を利用することになると思います。針ノ木小屋はすでに営業終了していますので、テン場を利用してよいのかどうかわかりませんが、私が扇沢に下るときにテン泊の3組が上がってきていました
針ノ木サーキットはどちら周りでも素晴らしい尾根歩きです。ぜひお出かけください
ただ、当日の朝に日帰りで針ノ木に登ってきた人によれば、雪渓の残骸の下あたりで熊がいたそうです。なかなか動かなくて緊張したようです。今年このあたりに出没するクマは、熊除け鈴を気にしないそうですから(種池山荘のスタッフによれば)、念のためお気を付けください
安心しました。針ノ木サーキット、クマに注意して出向きます!
コースタイムを見ると日帰りをする自信はないので、テン泊ですかね。
最近、登山自体はいいのですが、登山口までの移動がどうにも億劫になっており、以前のように毎週出かける元気がなくなっています。
気力・体力を見て、出かけたいと思います。
どうも認知機能が衰えて定かではありません
種池の幕営場は小屋のすぐ先で樹林に囲まれているので、冷池のように風に悩まされることはないと思います
10月16日までの営業期間中なら、針ノ木よりも断然水が調達しやすいです
楽しんできてください
コンロトラブルで雪を解かせずフルグラをかじるようなひもじいテン泊でしたが、鹿島槍や爺ヶ岳からの素晴らしい景色を覚えています。
針ノ木サーキットですが、確かに水の確保が大切ですね。
2日目より初日がしんどいほうがいいので、初日に種池から針ノ木小屋まで歩こうかと思っていましたが、それでは水が調達できないですね。
初日に蓮華も寄って種池山荘まで歩くのは厳しそうですし、難しいですねぇ。
初日は針ノ木まで上がって蓮華に寄っておき、2日目に稜線縦走するのがコースタイムとしてはよさそうです。水を最終水場で汲んで担ぎ上げる必要があるようですが。
10/16までにいけるかどうか不透明ですが、楽しく悩みたいと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する