剱岳・北方稜線

2022年08月04日(木) ~ 2022年08月07日(日)

• GPS: 60:33
• 距離: 26.4km
• 登り: 3,258m
• 下り: 3,268m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:52
• 休憩: 0:18
• 合計: 3:10

距離 4.7km 登り 529m 下り 423m

9:26 室堂
9:35 みくりが池
9:39 みくりが池温泉
9:52 雷鳥荘
9:58 雷鳥沢ヒュッテ
10:06 10:14 雷鳥沢キャンプ場
10:18 浄土橋
11:52 12:02 剱御前小舎
12:36 剱沢キャンプ場

2日目

• 山行: 5:16
• 休憩: 1:28
• 合計: 6:44

距離 7.7km 登り 607m 下り 1,090m

5:49 剱沢キャンプ場
5:54 5:56 剱澤小屋
7:01 平蔵谷出合
7:16 7:26 長次郎谷出合
8:03 8:19 真砂沢ロッジ
8:28 8:34 三ノ沢
9:24 9:39 二股
10:18 10:39 仙人新道ベンチ
11:44 12:02 仙人峠
12:33 池の平小屋

3日目

• 山行: 8:48
• 休憩: 5:05
• 合計: 13:53

距離 7.7km 登り 1,609m 下り 1,126m

3:32 池の平小屋
4:14 4:15 剱岳展望台
4:55 5:08 旧鉱山道取付き
5:15 5:16 小窓氷河
5:46 6:02 小窓（乗越）
8:41 9:13 小窓ノ王
9:17 9:26 三ノ窓
9:41 10:02 池ノ谷ガリー
10:10 10:19 チンネ
10:33 11:05 池ノ谷乗越
11:49 12:07 長次郎ノ頭
12:12 13:08 長次郎のコル
13:14 13:25 劔岳
13:35 13:59 剱岳
14:01 14:03 カニのハサミ
14:17 14:23 カニのヨコバイ
14:26 14:27 カニの縦バイ
14:30 14:44 平蔵の頭
15:00 15:06 前劔の門
15:13 15:23 前剱
16:10 16:23 一服剱
16:38 剣山荘
17:05 17:15 剱澤小屋
17:25 剱沢キャンプ場

4日目

• 山行: 3:49
• 休憩: 0:25
• 合計: 4:14

距離 6.3km 登り 532m 下り 626m

7:55 剱沢キャンプ場
9:09 別山南峰
9:14 9:26 別山北峰
9:32 別山南峰
9:58 10:00 剱御前小舎
10:58 11:03 浄土橋
11:17 11:18 雷鳥沢ヒュッテ
11:27 11:28 雷鳥荘
11:53 みくりが池温泉
11:56 みくりが池
12:04 12:08 ホテル立山
12:09 室堂

GPSログはスマホアプリ「Geographica」で採取

天候

4日：曇天＆小雨
5日〜7日：基本晴れで夕方雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

扇沢の登山者用駐車場（無料）を利用
入下山は立山黒部アルペンルート利用（扇沢⇔室堂）
　※WEBきっぷ購入（時間指定）しておいたので、入山当日は余裕で準備できました

コース状況／危険箇所等

●登山ポスト
立山室堂内に登山相談所が開設されており、そこで計画書提出とルート状況確認相談できます。

●アイゼン＆ピッケル必要箇所あり
まだまだ雪渓などに残雪が残るタイミングでの北方稜線ということもあり、4名とも12本爪アイゼン＆ピッケル必携としました。
アイゼン装着は8月5日は2回（剱沢雪渓下降時、三ノ沢雪渓横断時）、8月6日は4回（池の平小屋を出発すぐの雪渓横断時、小窓雪渓登高時、小窓の王基部へ出るまでの雪渓トラバース2か所）、最後のトラバースは止まりそうにない急斜度に痺れました。
装備軽量化のためにチェーンスパイクではどうかとの事前検討もありましたが、現地に行ってみて12本爪アイゼン、ピッケルを装備していて良かったと実感しました。

●剱岳北方稜線（バリエーションルート）
ガレガレの池ノ谷ガリーは登りで使う池ノ平小屋スタートで剱岳本峰へ登るルートにしました（道迷いしやすい小窓の王から小窓雪渓までのルートも登りなら間違える可能性小ということもある）。
CLから事前に池ノ平小屋HPにあるルートガイドのYouTubeでルートイメージを持っておくようにとの言いつけを守っておいて大正解でした。

その他周辺情報

●湯けむり屋敷　薬師の湯（大町温泉郷）　https://o-yakushinoyu.com/
大人750円（JAF割引で650円）
露天風呂、サウナもある日帰り温泉施設です。
大広間、食事処も併設されていて、ゆっくり休憩できます。登山者用に大型ザック置き場もあって登山者が利用しやすくなっています。

写真

8/4 7:56

黒部ダム　豪快に観光放水してました

8/4 10:36

雷鳥坂から雷鳥沢を見下ろす
初日はガスガス＆時折小雨

8/4 10:36

行く手を見上げるも剣御前小舎は雲の中

8/4 11:14

高度を上げるほど、視界はモヤモヤです

8/4 11:58

ガスガスの剣御前小舎

8/4 12:02

モヤモヤの地獄谷と大日岳方面を見下ろす

8/4 12:03

モヤモヤの室堂平と浄土山方面

8/4 12:04

モヤモヤは剱本峰だけで八ツ峰は意外とクッキリ見えてます

8/4 12:23

テン場に向かって進むと剱本峰がクッキリ（天気悪いのに見えるとはビックリ）

8/4 12:23

こんな天気だからか、先に見えてきたテン場はスカスカそうです
（実際、初日はスカスカで設営場所選び放題でした）

8/5 5:41

2日目
朝は前日とは打って変わった晴天！
メンバーのテンション↑

8/5 5:41

青空と朝日で眩しい剱御前

8/5 5:41

スカスカのテン場
でも明日に戻ってくる時は賑わってるだろうな

8/5 5:55

剣沢小屋前の広場にある「雪と岩の殿堂」標識と剱岳を入れて

8/5 5:55

2日目は気持ちよく池ノ平小屋までトレイルできそうです。

8/5 6:17

剱沢のなかなか立派な滝

8/5 6:17

しばらくは剱沢右岸の草付き道を進みます

8/5 7:01

雪渓に乗ってしばらく進むと平蔵谷出合、雪渓が上部まで続いています。

8/5 7:03

朝の剱沢雪渓を気持ちよく下ります

8/5 7:03

下ってきた剱沢雪渓を振り返る　大きな雪渓です

8/5 7:14

こちらは長次郎谷出合　こちらも雪渓が上部まで続いています

8/5 7:56

真砂沢小屋が見えてきたところで雪渓を降りて左岸へ

8/5 8:20

真砂沢小屋
小屋番さんが丁寧にこの先のルート状況を教えてくれました

8/5 9:07

左岸を鎖を頼りにしてヘツります

8/5 9:23

二股のつり橋

8/5 9:23

一人づつ順番に渡ります

8/5 9:25

二股から見える雪渓は三ノ窓雪渓

8/5 10:22

仙人新道で高度を上げると三ノ窓雪渓と八ツ峰を一望できるようになってきます

8/5 10:39

さらに進むと小さく小窓雪渓も見えてきました

8/5 10:39

これが小窓雪渓

8/5 10:39

こっちが三ノ窓雪渓

8/5 11:40

仙人峠手前まで上がってくると右手に仙人池ヒュッテの赤い屋根が

8/5 12:27

仙人峠から道を分けて進む先に池ノ平小屋
よく見ると小屋の先に北方稜線へのルートが水平に確認できます
（あの小さな雪渓も朝はアイゼン装着必要）

8/5 12:27

2日目は雨に降られずに小屋まで着けそうです

8/5 12:27

小屋の下に広がる湿原と平ノ池

8/5 12:38

小屋の前の絶景堪能できる広場（ベンチあり）から見る八ツ峰
雪が唇っぽく見えるところが「モンローの唇」です
ここで翌日の成功を祈って祝杯をあげて至福のひとときを堪能

8/6 5:04

早朝3時半の小屋スタートから1時間半
小窓雪渓への取り付きまで来ました

8/6 5:04

取り付きから下を見ると一縷の滝が

8/6 5:12

小窓雪渓に乗って下を見る

8/6 5:12

上を見る
あの稜線まで、まずは雪渓を登ります

8/6 5:32

雪渓をアイゼンでガシガシ

8/6 5:55

あれが小窓の王ですかね　立派な岩峰ですね

8/6 6:37

稜線近くまで登って、小窓雪渓上端部を見下ろす

8/6 7:04

小窓の王に近い高さまで登ってきました

8/6 8:10

斜度が伝わりづらいが核心部の雪渓を渡って振り返る

8/6 8:10

高度感がハンパない
すべったら遥か下まで一直線かも

8/6 8:14

ところどころにピンクテープがあるから安心

8/6 8:42

小窓の王の基部、通称発射台から見る池ノ谷ガリー、ガスに纏われて何か不気味

8/6 8:42

基部から見上げる小窓の王

8/6 8:47

8/6 8:51

池ノ谷ガリー
あのガレガレなとこにこれから挑みます。まずは発射台から三ノ窓のコルへ下ってそこからあの高みまで高度差200mのガレを登る

8/6 10:09

池ノ谷ガリーの途中から振り返っての小窓の王

8/6 10:09

池ノ谷乗越まであとちょっと

8/6 10:14

8/6 10:14

8/6 10:14

8/6 10:46

池ノ谷乗越
長次郎谷右俣の雪渓と八ツ峰の岩峰群を一望

8/6 10:46

さあ次はこのフェースを登りましょう

8/6 11:03

8/6 11:03

岩岩な八ツ峰を見下ろす

8/6 11:14

次は長次郎ノ頭を目指して進みます

8/6 11:17

あの岩壁を左から回り込みます

8/6 11:41

長次郎谷の雪渓、これは左俣でしょうかね

8/6 11:41

8/6 11:52

ついに剱岳本峰が眼前に姿を見せてくれました

8/6 12:26

長次郎ノ頭からコルへの下りは3つのルートがあり、我々は真ん中のルートをチョイス。
ロープがあったので助かりました。
順番にゴボウで降りました。

8/6 12:28

8/6 12:31

8/6 13:05

振り返って長次郎ノ頭

8/6 13:26

剱岳本峰の山頂まではあと少し
天気に恵まれたことに感謝しつつ、最後ほど慎重に

8/6 13:48

本峰の山頂広場に到着！

8/6 13:50

山頂では上空は晴れていたが、周囲はガスガス

8/6 13:50

山頂の祠で無事走破を記念して

8/6 13:51

8/6 13:51

8/6 13:51

8/6 13:51

8/7 8:18

最終日も天気に恵まれました

8/7 9:10

上空は晴れだが、別山あたりはガスに包まれてました

8/7 9:10

8/7 9:15

別山稜線から見下ろすとウッスラと剱沢のテント場

8/7 9:25

別山北峰
剱岳の絶景ポイントなのだが、この日はガスガス

8/7 9:26

8/7 10:27

雷鳥坂を下ってくると眼下には雷鳥沢キャンプ場や地獄谷

8/7 10:27

8/7 11:21

地獄谷

8/7 11:49

8/7 11:49

立山三山

8/7 11:49

立山三山と浄土山

8/7 13:38

8/7 13:40

撮影機器：

COOLPIX AW130 NIKON

iPhone 12 mini Apple

感想

kaz

山の会に入っていたからこそ実現できた念願の北方稜線縦走。
本格クライミングを必要とする場所はありませんでしたが（あったらkazは参加出来なかったし）、全員でのルートファインディングやルート判断、CLのganbanorip-さん、SLのy_hashimoさんという頼もしいメンバーによるサポートのおかげもあり、充実した達成感ハンパない縦走になりました。核心部ではタイミング良く天候にも恵まれ、裏剱の素晴らしい尖峰群や雪渓、悪魔の如きガレガレザレザレ場の登下降、緊張を強いられるタフなルートの連続に体力も気力も削ぎ落されながらも、念願のルートに挑戦できることへのうれしさと信頼できるメンバーの存在で、無事に走破できました。改めてメンバーに感謝です。
いやあ楽しかったし、池の平小屋は良いところだったなあ。