白馬岳・雪倉岳(猿倉→白馬岳→雪倉岳→白馬大池→栂池)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,371m
- 下り
- 1,796m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:20
《 23日 》: 白馬山荘 5:00 → 5:20 白馬岳 山頂 5:40 → 6:10 三国境 → 8:30 雪倉岳 8:50 → 11:20 小蓮華山 11:30 → 12:20 白馬大池山荘 12:30 → 乗鞍岳 13:00 → 天狗原 13:30 → 14:20 栂池自然園駅 14:40 ⇒ 16:00 栂池高原P
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
【コメント】
・ 白馬岳山行は、いつも秋の紅葉の時期でしたので、昨年は花のシーズンを狙って梅雨の晴れ間に出かけ用としましたが、天気の良い日がほとんどなく、休暇休日と天候が一致しないまま、お盆が過ぎてしまいましたが、まだ花が十分見られるとの情報を得て、天候が安定してきた8月19日に出かけ、初夏に咲く高山植物を充分見ることが出来ました。
・ 今年は、更に早く花期が終わってしまう花である、北海道と白馬岳と八ヶ岳でしか見られない“ツクモグサ”を撮影する為に、梅雨明け当日の7月22日に出かけました。
・ 先週の12日に行きました八ヶ岳でのツクモグサは完全に開花が終わっていましたので、まだ咲いてる白馬岳〜雪倉岳での撮影に1泊で出かけました。
・ コースは一般的なコースである猿倉から大雪渓を登り、栂池への周回コースとし、途中二百名山で高山植物の宝庫である雪倉岳をピストンしました。
・ 早朝4時前に八王子料金所を通過、深夜割引で3割引 3,260(昨年5割引:1,800円(軽)で安曇野(旧名豊科)ICまで行き、147号線を北上、栂池高原ゴンドラリフト前の大駐車場に到着(2日分で600円)。
・ 平日の為、タクシー乗り場には誰もいないので地元のタクシー会社へ連絡し、約10分後に配車され、約30分強、5,400円で猿倉登山口に到着。
・ マイカーでの猿倉拠点の登山の場合は、猿倉近くの無料駐車場はいつも満車、最盛期は白馬駅周辺の駐車場に停めてバスかタクシーで猿倉バス終点まで行くことになるようです。
・ 最近は猿倉へはバスやタクシーで入り、帰路は栂池方面に下りる人が増えてるようです。
・ 到着した猿倉(標高1,250m)の猿倉荘が白馬三山や大雪渓などへの出発地点。 指定の登山届を書き、細かくチェックされ、受理されました。隣で軽アイゼンを1,000円で貸していました。
・ 晴天で日差しがギラギラした余り風のない林道を30分ほど進むと林道終点となり、河原の様な石がゴロゴロした歩き辛い登山道となり、登り詰めると猿倉から1時間弱で白馬尻に到着。
・ 白馬尻から10分位登ったところに白馬尻小屋があり、いよいよこのコースのポイント“大雪渓”を登る。 軽アイゼンとストックを準備し、登山開始。
・ ベンガラのコースはしっかり踏み固められており、ザラメ状の雪のステップがついた跡を選んで登りました。
・ 雪渓上のステップのある道は、一人分しかないため、追い越す場合は声をかけて登り、たまに下ってくる下山者は、少し離れての避けてくれましたが、週末等混雑ピーク時は、渋滞等登りずらくなると思われます。
・ 大雪渓登山中は、天然クーラーが強烈に利いてるような、強い冷風を身に受けながらの、気持ちの良い登山でしたが、たまに熱風が吹いてきたり、灼熱の光線を浴びたり、日差しが雲に遮られシッカリ冷やされたりの変化に富んだ状況になりました。
・ 途中から次第に傾斜がきつくなり、最大傾斜地点では約15度くらいあり、至る所に大小様々な落石が転がっており、写真のような説明板が所々におかれており、耳を澄ましての登山に気をつけながら、一気に高度を稼ぐ。
・ ガスってい場合は、小さな音だけを頼りに確認するしかないので、気が抜けないと思います。
・ 幸い落石もなく大雪渓を抜け、葱平(ネブカッピラ)に到着。 小休憩しながら付近一帯に咲いているミヤマキンバイなどの高山植物を眺めました。
・ 登山道の両脇は、花畑が続き、ヨツバシオガマ、シナノキンパイ、ミヤマキンボウケ、シロウマタンポポ等が今を盛りと咲いていました。
・ 斜面を横切る小雪渓では、ステップが切ってあり、アイゼンなしでもストック使用で難なく渡りました。
・ 所々に落石注意の為、この付近では立ち止らない様にとの注意書きがある。
・ 小雪渓を渡り切って少し登ると避難小屋でここから先は完全な夏道となり、花を楽しみながら稜線を目指す。
・ 杓子岳(2,912m)と白馬岳の険しい山容や高山植物を見ながら、登るとやがて村営頂上小屋が見えてくる。
・ 登山道が階段状になり、村営小屋直下の登りとなる。
・ 山荘の周辺はお花畑で、ウルップソウの群落があり、盛りは過ぎましたが、遅く咲いた日陰個所にはまだ見頃状態のものもありました。
・ 杓子岳がひときわ大きく見え、稜線に出ると北アの山並みが姿を見せ、立山連峰から剣岳、杓子、白馬鑓方面の稜線が見えました。
・ 白馬岳は稜線の右と左で斜度が大きく異なり、典型的な非対称山稜の様相を呈している。
・ 村営頂上小屋から20分程で、今夜の宿泊の“白馬山荘”に到着。
・ 日本最大の宿泊収容数の白馬山荘は、設備も整っておりピーク時以外は安心して宿泊できる。
・ 日本最大のマンモス小屋。太陽光発電システムを利用、日本気象協会によるお天気相談所、昭和大学医学部による白馬診療所、山の展望レストラン「スカイプラザ白馬」等があるほか、個室も完備している。 1905年(明治38年)に開業。
・ 1泊二食で9,500円、受付を済ませ、荷物を指定された1階の大部屋(左右に分割、片側約8名位の定員に6人)に置き、空身で白馬岳山頂目指して出発。
・ 途中、白馬岳を開山したという松沢貞逸碑に立ち寄る。
・ 2,932mの山頂からは、北東方面には小蓮華岳への稜線が続き、南西方面には、立山連峰の剣岳・立山、南方方面には、杓子、白馬鑓、五竜への稜線が雲間から僅かに見えましたが、槍は見えませんでした。
・ 白馬山頂でしばらくしていると、太陽光線が強く当たりだし、東方にガスが湧きだした所にブロッケンが現れ写真撮影をしました。
・ 夕食は第二回目の17時40分からの番でしたので、のんびり辺りを探索したり、小屋で横になって休憩。
・ 夕食は、魚または肉定食を選択、ご飯と味噌汁はお代わり自由で十分な量があり、窓際の席で曇りがちの西の空の雲間から、夕日の光線が漏れてやや夕焼け気味になりそうな景色を眺めながらおち着いて食事ができました。
・ 食後休、夕焼けを期待しましたが、僅かしか見られず残念。 僅かに槍ヶ岳が見えたのが救いでした。
・ 談話室などを廻った後、20時に床に着き就眠。深夜に目覚めトイレへ行くついでに外に出ると、さほど寒くない風がやや強く吹く中、空に満天の星を期待して見上げると、微かににか星は見えず残念。
・ 翌日4時に目覚め、起床、トイレ等を済ませ、外の様子を見ると、上空は晴れていましたが、東の空は暑い雲に覆われて日の出が期待できない状況でした。
・ 一式荷物を持って自炊場へ移動。 4テーブルある自炊場で二人しか使用されていなかったので、ゆとりのスペースでゆっくり朝食を摂る。
・ 食堂の隣に、業務用お湯とお茶のポットが設置されていましたので、お湯をポットに補給し、5時に出発。
・ 強かった風も治まりさほど寒くない、上空は晴れ渡った中、登っていくと、大勢の空身の登山者が一斉に降りてきました。残念ながら白馬岳山頂からの日の出が見れなかった人達でした。
・ 山頂までの登山道脇には、ウルップ草が多数咲いてました。約15分程で山頂に到着、高曇りでしたが、視界は良好で、剱から槍ヶ岳までハッキリパノラマが得られました。
・ 写真撮影・休憩後、これから行く雪倉岳方面がハッキリと北西方向に見渡たせるなか、三国境から雪倉岳を目指して出発。
・ 途中、今回の主目的である、“ツクモグサ”を探しながら三国境へ下ると、期待した通り、まだ咲き残っていたツクモグサを発見。 開花中の花と、咲き終わった花を撮影することが出来満足できました。
・ 更に白馬を代表する花である、ウルップソウの群生もあり、花期終盤でしたが盛りの株もありました。
・ 高山植物の女王“コマクサ”も所々に咲いており、白馬岳方面をバックに写真撮影が出来ました。
・ ほとんど終わりかけの状態で咲いており、小さな
・ やがて三国境(越中(富山県)・越後(新潟県)・信濃(長野県)三国の境)に到着。 真っ直ぐ奥へは小蓮華岳、左下方へは雪倉岳への登山道が延々と続いて見えました。
・ 三国境からの雪倉・朝日岳方面への縦走者は少ないようで、皆小蓮華方面へ進んでいました。
※ この先、雪倉方面への登山記録写真は、こちらを ⇒ 雪倉岳
・ 三国境から少し下るといきなりコマクサの大群落で丁度満開状態でした。 ウルップソウも多数咲いており、お花畑を満喫しながらの素晴らしい登山を味わえました。
・ 鉢ヶ岳を巻いて雪倉岳へ向う登山道は、途中5個所、雪渓を横断、最後の一個所はやや急な登りでしたので軽アイゼンを装着して登りました。
・ 雪渓前後の登山道脇には、チングルマやヨツバシオガマ、フジバカマなどが多数咲いたお花畑を見ることが出来ました。ただ以前より花の密度がかなり薄くなっていました。
・ 広くて綺麗な避難小屋に泊った一組の夫婦の話では、今日今までに僅か約5人程の雪倉岳・朝日岳への登山客だそうです。
・ 直ぐに最後の登りを終え、山頂に到着。 パノラマを満喫、静かな爽やかな空気を胸いっぱい吸いながら一休憩。 以前朝日岳ねの縦走した記憶が僅かに蘇りました。
・ 休憩後、往路を引き返す。 最初の雪渓の実軽アイゼンを装着、周囲のお花畑を眺めながらの、予定の時間どおりのペースで進み、三国境の手前で、トラバース、雪渓下を迂回して、小蓮華山へ到着。
・ 小蓮華山から白馬大池にかけての登山道周辺も所々お花畑が広がっており、楽しませてくれました。
・ 雷鳥坂を下り、白馬大池へ到着する直前には、チングルマ等のお花畑が広がっており、雪渓の冷風の影響で花期が他より遅く、まだチングルマの満開状態が見れました。
・ 白馬大池で休憩後、乗鞍岳へ出発、白馬大池わきの道は安山岩の岩塊で足場の悪い、大きな岩だらけの道で歩きにくい状況です。
・ 乗鞍岳は広く平らな山頂でケルンがなければ分からないようで、乗鞍岳から下りとすぐ下には2ヶ所まだ大きな雪渓が残ってましたが、アイゼンなしでストック補助で問題なく通過出来ました。
・ (池塘が点在する天狗原(標高2204mの高層湿原)、を通過、天狗原〜栂池間は足場が悪い岩の急坂、泥んこだらけのぬかるみや滑りやすい部分が多いので注意して進み、やがてゴール地点の栂池自然園に到着。
・ ここは広大な高層湿原である栂池自然園の散策を楽しむ観光客の方が登山客よりかなり多い。
・ 後は、このロープウェイとゴンドラで下りるのみで今回の実質的な歩きは終了。
・ 栂池高原「栂池高原駅」(標高839m)から栂池自然園まで、標高差1,000m、全長5,320mの長大な空中散歩を楽しめる。スキー場の中を貫くゴンドラリフト「イヴ」で4,120m・20分、栂池ロープウェイで200m・5分を乗り継ぐ。
・ 栂池自然園からは、ロープウェイとゴンドラリフトを乗り継いで約40分で栂池高原駐車場に到着。
А…涼咼蹇璽廛ΕДぁ ΑΑΑ…梁臾膠悄歇然園駅 全長:1,200m:5分。
◆А…涼咼乾鵐疋薀螢侫函ΑΑΑ…涼唸盡怯悄歿魍魃悄歡里凌恒悄〜環后4,120m:20分。 +◆疂卞1,920円。(H26年)
栂池ロープウェイは、各時00、20、40分に自然園駅発(下り)
・ 栂池高原駐車場の売店でお土産を購入後、東京へ向けて出発、途中渋滞は全くなく、予定どうり21時過ぎには自宅に到着。
・ 天候に恵まれ、目的の花にも会え、無事有意義な山旅を終えることが出来、感謝です。
【注意箇所】
・ 大雪渓。 雪面上の落石に注意すること。 誘導路(ベンガラコース)を忠実に進む。 クレパスに注意。 落石を発見した場合は、大声で“落石”と叫ぶこと。
落石が多発!常に落石に注意(雪の上を転がる石は音がしない)。 雪渓上ではなるべく休憩をしないこと。
・ 大雪渓ではアイゼン着用のこと。ストックも必要。 雪渓以外の場所は、特に危険箇所はありませんでした。
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