大天井岳〜燕岳・合戦尾根敗退 (1泊2日)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,633m
- 下り
- 1,633m
コースタイム
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 8:52
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 6:20
天候 | 11/14(月)→くもり/雨/はれ 11/15(火)→雹・雪/はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→長野道・安曇野IC〜車で約60分。 ■駐車台数→60台。 ■トイレ→2台。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし。 ■24時間利用→可能。 ※宮城ゲートの冬期閉鎖→12/01(木)〜04/21(金) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■中房登山口第1駐車場(1,400m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 11/14(月)の01時15分に9台、11/15(火)の13時40分に19台の駐車がありました。 仮設トイレが2台あります(紙あり、電気・水なし) ※別称→安曇野市営第1駐車場と呼ばれます。 ■中房登山口(1,462m) 中房登山口第1駐車場から約10分で中房登山口に到着です。 登山口の東屋に登山ポストがあります(登山計画書とペン有り) 燕岳を登る登山者が間違って東沢乗越へ向かう事例が多発しているので、1週間前に新しい道標が設置されました。 別称→中房温泉登山口・燕岳登山口と呼ばれます。 ■第1ベンチ(水場・1,666m) 中房登山口から約60分で第1ベンチに到着です。 木製ベンチがあり休憩適地ですが、樹林帯で眺望はありません。 合戦尾根で唯一の水場になり50m下方にありますが、今後の降雪で埋まり凍結する可能性が高くなります。 プラティパスや水筒に補給するには漏斗・コップがあると便利です。 ■第2ベンチ(1,838m) 第1ベンチから約45分で第2ベンチに到着です。 木製ベンチがあり休憩適地ですが、樹林帯で眺望はありません。 ■第3ベンチ(2,006m) 第2ベンチから約40分で第3ベンチに到着です。 木製ベンチがあり休憩適地ですが、樹林帯で眺望はありません。ベンチが上段と下段に分かれています。 ■富士見ベンチ(2,210m) 第3ベンチから約60分で富士見ベンチに到着です。 木製ベンチがあり休憩適地ですが、樹林帯で眺望はありません。 標高2,200mを超えると樹間から大天井岳側の稜線が見え始めます。 ■合戦小屋(2,350m) 富士見ベンチから約45分で合戦小屋に到着です。 小屋の入口(屋根あり)と広場にベンチとテーブルがあり休憩適地です。外トイレも利用可能です(紙あり、電気・水なし) 合戦小屋の営業は4月下旬〜11月下旬になり、11/26(土)の営業終了までは週末のみ営業です。 合戦小屋より上部には広い休憩適地がなく、森林限界が近くなり風の影響を受けて凍結路があります。 防風・防寒対策とチェーンスパイクが必要です。 ■合戦沢ノ頭(2,489m) 合戦小屋から約30分で合戦沢ノ頭に到着です。 標高2,400mを超えると森林限界になり、樹林帯を抜けて眺望が一望できます。 1.3km先に燕山荘が見えますが、再び長い凍結路になります。2日間でこの区間を昼に通過しましたが全く陽が当たらず、日向より気温が5℃低くて寒いです。 ※別称→合戦山と呼ばれます。 ■雷鳥ベンチ(2,634m) 合戦沢ノ頭から約50分で雷鳥ベンチに到着です。 燕山荘直下にあるベンチですが、テント場直下まで凍結路になり鎖場・階段があり注意が必要です。 夏道ルート(東側・テント場直下)と冬道ルート(南側・直登)があります。 ■燕山荘(2,712m) 雷鳥ベンチから約20分で燕山荘に到着です。 燕山荘の玄関内にあるテレビで最新の天気予報が確認できます。 日帰り登山者は受付けを済ませると、食堂内で30分の休憩ができます(食事の時間帯は利用不可) トイレ→200円、ペットボトル水(0.5L)→250円、テント→1人2,000円。 営業→04/23(土)〜11/26(土)・12/24(土)〜01/03(火) 穂高連峰〜立山・剱岳まで雲ひとつない燕ブルーの青空です。 ■蛙岩(2,684m) 燕山荘から約75分で蛙岩に到着です。 燕山荘からほとんど標高を下げない水平歩行になり、晴天時には天空の表銀座縦走路です。 稜線で日向の雪は溶けてありませんが、膝〜胸のハイマツ帯の藪こぎがあり凍結路です。 当日の蛙岩は左側(東側)の夏道ルートで通行しました。蛙岩には夏道ルートと冬道ルート(中央の岩の割れ目)があり白ペンキでマーキングがあります(翌日は雪と霜で判別が困難) 初めて通過する人は夏道ルートの取付きに迷います。木製の道標と緑ロープを潜る必要があり、翌朝にすれ違った登山者が右往左往していたので大声で教えました。 蛙岩のルートの詳細は写真を添付しています。 正面から見ても蛙には見えませんが、木製の道標辺りから想像力を働かせて見るとギリギリ蛙に見えます。 ※呼称→げえろいわ。 ■大下りの頭(2,660m) 燕山荘から約50分で大下りの頭に到着です。 砂地の底部に大下りの頭の道標があり、100m下り300m登り返して大天井岳に向かいます。 ■幕営地(2,608m) 大下りの頭から約10分で幕営地に到着です。 15時30分で日没までに大天井岳には登頂できないので、幕営適地を探します。通過した稜線は風が避けられないので大下りの頭を下降して幕営適地を探します。 燕岳経由で大天井岳を目指す外国人(直登ルートで18時登頂、大天荘でテント泊)と情報交換をして大下りの頭から10分下った斜面にテントを張り1日目が終了です。 深夜〜日没前まで雹・雪が降り、強風でほとんど寝られなかったので翌朝は日の出後に下山予定です。 ■大下りの頭(2,660m) 幕営地から約15分で大下りの頭に到着です。 積もった雪や霜で道標や白ペンキマークの判読が困難です。登山道には多くの雷鳥の足跡があり、燕岳側より大天井岳側には多くの雷鳥が生存しています。 ■蛙岩(2,684m) 大下りの頭から約35分で蛙岩に到着です。 1人は蛙岩で燕山荘へ引き返し、もう1人は大下りの頭で燕山荘へ引き返しています。 ■燕山荘(2,712m) 蛙岩から約50分で燕山荘に到着です。 蛙岩で引き返した登山者と言葉を交わして燕岳へ向かいます。 いるか岩でザックをデポします。 ■燕岳(2,763m) 燕山荘から約35分で燕岳に到着です。 燕山荘から燕岳に登頂した2人の登山者が見えましたが、北燕岳の山頂にいました。貸切りの山頂を5分間堪能して下山します。 すでに前日から表銀座縦走路と裏銀座縦走路の天空の稜線を満喫したので、燕岳からの眺望に感動はありません。 ■燕山荘(2,712m) 燕岳から約55分で燕山荘に到着です。 大天井岳から下山した外国人と情報交換をして、山バッジを購入して下山します。 危険な凍結路の下山になるのでチェーンスパイクを装着します。 燕山荘〜中房登山口まで凍結路や細い急登の合戦尾根はすれ違いが困難になり、下山時に21人の登山者とすれ違い平日でも渋滞します。 ■雷鳥ベンチ(2,634m) 燕山荘から約10分で雷鳥ベンチに到着です。 危険な凍結路の鎖場と階段を通過します。 ■合戦沢ノ頭(2,489m) 雷鳥ベンチから約10分で合戦沢ノ頭に到着です。 ハードシェル(上下)・バラクラバ・テムレス・チェーンスパイクを外します。チェーンスパイクは雪の状況で合戦小屋まで必要です。 ■合戦小屋(2,350m) 合戦沢ノ頭から約10分で合戦小屋に到着です。 ■富士見ベンチ(2,210m) 合戦小屋から約15分で富士見ベンチに到着です。 ■第3ベンチ(2,006m) 富士見ベンチから約15分で第3ベンチに到着です。 ■第2ベンチ(1,838m) 第3ベンチから約15分で第2ベンチに到着です。 ■第1ベンチ(1,666m) 第2ベンチから約15分で第1ベンチに到着です。 ■中房登山口(1,462m) 第1ベンチから約25分で中房登山口に到着です。 ■中房登山口第1駐車場(1,400m) 中房登山口から約10分で中房登山口第1駐車場に到着です。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートの区間は距離24.1m・標高差1,460m・コースタイム12時間20分になります。 今回のルートで危険な場所は登山道の凍結路以外にありませんが、悪天候時には燕山荘〜大天井岳の尾根で道迷いと低体温症に注意が必要です。 日帰りで登頂するには天候・体調・装備・気力・急登を登れる体力とルートファインディング能力が必要です。 同ルートを早い人であれば9〜11時間、平均12〜14時間で日帰りできます。 ★ライブカメラについて 燕山荘・大天荘にライブカメラが設置されているので登山計画に役立ちますが、山小屋の都合により画像の更新が止まっている場合があります(画像の更新は30分間隔) ★大天井岳の呼称について 大天井岳は「おてんしょうだけ」または「おおてんじょうだけ」と呼ばれ、どちらも正しい読み方です。 ★積雪量について 大天井岳では10月初旬に雪が降り、11/13(日)も雪が降りました。樹林帯の日陰や寒い稜線には1〜5cmの積雪量がありました。 標高2,300mから氷・雪・霜が現れます。 11月中旬になりいつ街中で雪が積もっても不思議ではありません。 特に長野県外の遠くから来る登山者は冬山フル装備(ピッケル、アイゼン、チェーンスパイク、スタッドレスタイヤ等)でお越しください。登りでは雪が降らなくても下りで雪が降る場合もあります。少しでも安全に登山できる装備をする事で登頂確率が上がります。 ★合戦尾根ルートについて 合戦尾根は北アルプス三大急登の1つですが、毎週登山をしている人にとってはあまり急登には感じません。 第3ベンチ〜富士見ベンチの区間が特に急登になります。 ★ザックのデポについて 燕山荘から燕岳は標高差50mの水平歩行になり日帰りの登山者はザックをデポ、小屋泊の登山者は手ぶらで登る人が9割です。 2年前に燕岳から下山する時に団体登山者が小屋前のベンチに置いたアイゼンが盗まれる盗難事件がありました。小屋前には高価な山道具が無防備でデポしてあるので盗み放題になり、小屋泊も同様で乾燥室から高価な衣類が盗まれる危険が非常に高いです。 燕岳や燕山荘は多くの登山者がいるので犯人の特定が難しく、貴重品と荷物の管理に特に注意が必要です。 ★登山ポスト 登山ポストは中房登山口のロータリー前に設置されています(登山計画書の用紙とペン有り) ★水場 地図では大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートに水場が1つあります。 合戦尾根で唯一の水場になり第1ベンチから50m下方にありますが、今後の降雪で埋まり凍結する可能性が高くなります。 プラティパスや水筒に補給するには漏斗・コップがあると便利です。 他には燕山荘が営業中の場合はペットボトル水(0.5L)→250円です。 積雪期は山小屋がないので多めに水を担ぎましょう。 ★駐車場について 大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートには中房登山口第1駐車場があります。 駐車場の詳細は上部のコース状況に掲載しています。 宮城ゲートの冬期閉鎖→12/01(木)〜04/21(金) ★山小屋の営業について 大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートには燕山荘(営業→04/23〜11/26)と大天荘(営業→06/18〜11/03)の2つの山小屋があります。 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートには各所に道標やピンクテープがあり、道迷いする場面はほとんどありません。 登山者が少ない燕山荘〜大天井岳もピンクテープがあります。 積雪期にはマーキングが雪で埋まり、登山道は消えてルートファインディング能力が必要です。 ★天候や服装について 交通規制・登山口までのルート・登山ルートに注意が必要です。 同時に大雨注意報・雷注意報・土砂災害警報にも注意が必要です。 当日の山行では大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートの6〜7割が樹林帯になり、中房登山口〜合戦沢ノ頭の区間では朝露・雪を被った熊笹・ハイマツ帯の藪こぎで衣類が濡れます。 稜線(大天井岳側)では藪こぎの区間が長くあり、常に草木が体に触れて濡れるのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽があると快適です。 標高2,000m以上の山は初冬の冬山の環境なので防風・防寒対策が必要です。 当日は気温15℃〜-4℃あり、平均気温は6℃です。 悪天候では装備や服装(着替え)に注意しましょう。 ★幕営適地について 大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートでは多くの幕営適地があります。 樹林帯の合戦尾根では17ヶ所、燕山荘〜大下りの頭では6ヶ所の幕営適地がありますが、標高2,600〜2,700mの稜線になり風を避ける場所がありません。 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 大天井岳〜燕岳エリアは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 燕岳側の稜線に比べて燕山荘〜大下りの頭の区間では、膝〜胸のハイマツ帯の藪こぎがあり登山道の見通しが悪く熊の出没に注意が必要です。 ★中房登山口第1駐車場まで長野県道327号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また大雨による林道の崩落・通行止め・雨量規制・土砂災害・台風の交通規制に注意しましょう。 ★大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートでは、スマートフォンの電波が5〜6割しかに入りませんでした(時期・天候・機種による) 合戦沢ノ頭から標高を上げると、電波が繋がりやすくなります。 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーが必要です。 ★当日の大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートでは登り18名、大下りの頭〜燕岳7名、下り21名の登山者とすれ違いました。 日照時間が短くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者の場合はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメット・手袋・ストック・ハードシェル(上)を全行程で使用しました。 ハードシェル(下)を大下りの頭〜合戦沢ノ頭の下りで使用、チェーンスパイクを燕山荘〜合戦沢ノ頭の下りで使用しました。 ★コロナ禍で多くの山小屋が閉鎖しています。 登頂できても山バッジの購入ができず困りますが、燕山荘で山バッジ(17種・500円)の販売があります。 全て燕岳バッジで大天井岳バッジは販売していません。 ★緊急時の連絡先 ^惰淕邨抻―陟電話0263-72-0110(代表) ★今回の山行の危険箇所 々臉鐶凜瞭〜燕山荘直下の凍結路 ★中房登山口第1駐車場→01時15分に気温15℃、燕岳→09時38分に気温-2℃、中房登山口第1駐車場で13時40分に気温13℃です。 気温の温度差が非常に大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→06時15分、日の入り→16時53分と活動時間は短くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★中房登山口〜第1ベンチ、燕山荘〜大下りの頭では落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★積雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルートや歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませ、限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落など危険回避に神経を使いましょう。 ★大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートでは、中房登山口第1駐車場・中房登山口・燕山荘(燕山荘のみ有料)のトイレが3つあります。 大天荘の外トイレは営業終了で利用できません。 それ以外は原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・長袖があると便利です。 ★今回の山行 各地で11月中旬〜下旬にかけて登山道まで続く林道が閉鎖になり、本格的に冬山に突入します。 今回は表銀座縦走路から穂高連峰を眺めながら大天井岳を目指します。 山行前後に降雪予報があるので冬山のフル装備・テントを担ぎます。 合戦尾根ルートは日没までに合戦小屋まで下降できれば安心、更に第2ベンチを通過できれば安全圏です。 燕岳の記憶がないほど久しぶりの合戦尾根になり、油断して通常より3時間遅れの出発と山行計画の誤りで大天井岳は敗退です。 燕山荘でテント泊して翌日に軽量で日の出前に出発すれば、大天井岳に登頂できた確率が高く悔やまれます。登頂した外国人と話しましたが軽量でも大下りの頭〜大天井岳の登り返しは厳しく、アップダウンが少ない一ノ沢〜常念乗越ルートの方が厳しくないと同意見でした。 また水場が期待できないのでお互い3Lの水を担ぎ上げましたが、食事と行動中の水分補給ではギリギリになり4Lあれば十分です。 ★中房登山口第1駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがなく、とても不便なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で大天井岳〜燕岳を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■安曇野・しゃくなげの湯 ■営業時間→09:30〜21:30(最終受付20:30) ■休館日→第1水曜日 ■料金→市外・大人600円、小人400円。 市内・大人450円、小人250円。 ■マスクの着用義務→あり。 ※平日と週末で料金が変わります。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
温度計
モバイルバッテリー10000mAh3ケ
風速計
長袖シャツ
ミドルシェル
手袋(薄・厚)
テムレス
冬用グローブ
インナーシャツ
冬用靴下
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
ヘッドランプ
腕時計
ゼリー飲料2ケ
パン4ケ
ちくわ115g
ザック85L
スマートフォン2台
ボールペン
水2.8L
ココア(0.5L)
マスク
ゴミ袋
現金
腰コルセット
ココヘリGPS
毛帽子
ザックカバー
タオル
塩あめ33g
ダウンジャケット
ダウンパンツ
長ズボン
三脚
粉末アミノ酸4本
ワイヤー
足首サポーター
ハードシェル(上下)
ゲイター
ドライフルーツ50g
チェーンスパイク
ピッケル2本
12本爪アイゼン
バラクラバ
カイロ4枚
冬用タイツ
チョコバー4ケ
ソロテント
ペグ
テントシート
寝袋
シュラフカバー
ガスコンロ
ガス缶
ライター
鍋敷き
割りばし
メスティン
テントマット
シューズカバー
登山靴
着替え
テントシューズ
投光器
ストック
ゴーグル
サングラス
野菜
ハンバーグ100g2ケ
お汁粉150g2ケ
雑炊20g2ケ
棒ラーメン
コーヒー10g4本
砂糖3g3本
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備考 | ■喜作レリーフ(2,680m) 大正初期に中房温泉を起点とした槍ヶ岳への縦走路は当時4〜5日もかかっていたが、小林喜作が猟で使う道を使えばたった1日で楽に行ける「喜作新道」を開拓した。 出猟中、鹿島槍ヶ岳棒小屋沢で長男と共に雪崩により亡くなる。 |
感想
■2022年/大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルート敗退 (1泊2日)
■2022年11月13日(日) 雨
実家 21:45 1,000m 13℃
中房登山口駐車場 01:15 1,400m 15℃
荷作り 01:15〜01:30
消灯 01:30〜06:00
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■2022年11月14日(月) くもり/雨/はれ
※大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルート登り
起床 06:00 9℃
着替え・荷作り・朝食 06:00〜07:00 9℃
中房登山口駐車場 07:00 1,400m 9℃
中房登山口 07:10 1,462m 4℃
第1ベンチ 08:09 1,666m 3℃
第2ベンチ 08:54 1,838m 4℃
第3ベンチ 09:32 2,006m 5℃
富士見ベンチ 10:30 2,210m 7℃
合戦小屋 11:17 2,350m 7℃
合戦沢ノ頭 11:50 2,489m 13℃
雷鳥ベンチ 12:40 2,634m 14℃
燕山荘 13:00〜13:12 2,712m 11℃
蛙岩 14:29 2,660m -1℃
大下りの頭 15:18 2,660m 4℃
幕営地探し 15:18〜15:40
大下りの頭 15:40 2,660m 3℃
幕営地 15:52 2,608m 3℃
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■2022年11月14日(月)
テント設営 15:52〜16:33 3℃
荷作り 16:33〜17:18 外3℃ 内5℃
夕食 17:18〜18:03 外0℃ 内0℃
自由時間 18:03〜18:25
消灯 18:25〜翌04:30 外0℃ 内5℃
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■2022年11月15日(火) 雹・雪/はれ
※大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルート下り
起床 04:30 外0℃ 内5℃
着替え・荷作り・朝食 04:30〜05:05
荷作り 05:05〜06:00
大下りの頭 06:12 2,660m 0℃
幕営地 06:25 2,608m 0℃
テント撤収 06:35〜07:20
大下りの頭 07:33 2,660m 0℃
蛙岩 08:08 2,660m -2℃
燕山荘 08:56〜09:04 2,712m 1℃
燕岳 09:38〜09:43 2,763m -2℃
燕山荘 10:38〜10:55 2,712m -2℃
雷鳥ベンチ 11:07 2,634m -3℃
合戦沢ノ頭 11:19〜11:52 2,489m -2℃
合戦小屋 12:01 2,350m 5℃
富士見ベンチ 12:18 2,210m 5℃
第3ベンチ 12:33 2,006m 5℃
第2ベンチ 12:50 1,838m 5℃
第1ベンチ 13:07 1,666m 5℃
中房登山口 13:30 1,462m 13℃
中房登山口駐車場 13:40 1,400m 13℃
着替え 13:40〜13:50
実家 13:50〜17:42 1,000m 11℃
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■2週前の落石で右足薬指を全治40日の骨折。
軽いトレランシューズは全く防御力がない。
左足もアキレス腱痛があり両足に不安が残る。
今月は林道閉鎖が多くなり登山口が遠のく。
中房温泉から大天井岳〜燕岳を目指す。
登山前後に雪予報なので冬山フル装備で挑む。
稜線は穂高連峰を眺める表銀座の縦走路。
稜線の寒さとテント泊装備で冬山を思い出す。
もちろん日帰りも可能なルートだけれども
冬山はゆっくり景色を満喫したい。
燕山荘から大天井岳は遥かに遠かった。
深夜の降雪と強風でほとんど寝られなかった。
燕山荘に1泊して大天井岳を目指すべきで
出発が遅く山行計画に大きな誤りがあった。
次は常念乗越から大天井岳にリベンジ。
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■体重→61.0kg 荷物→14.4kg
日の出→06:15 日の入り→16:53
移動距離(合計)→16.6km
(登り→8.0km・下り→8.6km)
移動時間(合計)→13時間35分
(登り→08時間18分、下り→05時間17分)
休憩時間→01時間37分
素晴らしいレコですね👍私のとは大違い😅
とても分かりやすくて登山計画が立て易いです。
北斜面はチェンスパで大丈夫なのですね?
もしかすると週末登るかもしれないので参考にさせて頂きます。
11/17(木)の15時現在、19(土)は晴れ・微風、20(日)は雪・強風の予報が出ています。
燕岳のみならばチェーンスパイクで問題ありませんが、大天井岳に行く場合はピッケルとアイゼンを使用の有無を問わず必要です。
当日の山行は2日間晴れ予報でしたが雨スタートで深夜から雪でした。
冬山の予報は変わりやすいので防風・防寒対策を万全にして楽しんできて下さい。
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